受験で落ちた子どもにかける言葉

保育園の子どもたちの誕生日は、2月生まれが一番多くて6人もいます。今日は、2月の誕生日会でした。ケーキを食べて、子どもたちは大満足です。

 

さて、受験シーズンは完全に終了していませんが、保育園と同じフロアにある学習塾は、すでに、令和5年度の生徒募集に向けて動いています。今日は、受験の中でも、中学受験で落ちた子どもにかける言葉について考えます。

 

中学受験をする子どもは増え続けているそうです。しかし、中学受験で「第1志望」に合格できる子は3割、途中でレベルを下げることなく、本当に行きたかった学校に行ける子は1割ともいわれています。相談者2千人待ちといわれる、大愚元勝(だいぐ・げんしょう)和尚のアドバイスです。

 

「私は、人生のできるだけ早い段階で挫折を経験した方がいいと思っています。それは、慰めでもなんでもありません。そうすることで初めて、「内側」に目を向けることができるようになるからです。学校で勉強することは全て自分の「外側」にあることです。社会のシステムを学ぶことは大切なことですが、それは、世の中にうまく対応するための外側の知識や情報にすぎません。私たちは、けがや病気になって初めて、自分の内側に注意を向けるようになります。恋愛・受験などの大きなダメージをきっかけに、自分の「内側」を見つめるようになる。中学受験では、その機会を極めて多感で豊かな感性を持っている時期に、しかも親子で持つことになるのです。これは得難い経験です」

 

和尚の言う通りだと思いますが、親の対応次第だと思いますね。親が「いい学校に入らなければ人生はダメになる」と思っていたら、子どもも一緒に落ち込んでしまいますね。親が、自分の経験に基づいた思い込みにとらわれていることを知らないといけません。「いい学校に入り、いい会社に入り、いい人と結婚をする」この「いい」は、ズバリ「お金がもうかる」ということですね。お金がないと不幸になると信じている親もいます。

 

これからの時代・・・幸せの形は人それぞれです。子どもかける言葉で、一番有効なのは、大人である親の失敗談です。「お父さんも、昔、〇〇で大失敗したんだよ」と言うと、子どもは救われるのです。決して、「自分は凄かったんだぞ!」とは、言わないようにしましょう。