女子大生と中学男子が、ジェンダー平等を考える

今日のお昼の年長勉強タイムは、「ママに手紙を書く」です。私の長女の部屋から、大量のカワイイ系の便箋と封筒が出てきました。中学高校時代に、友だちと手紙のやりとりをしていたようです。保育園女子も手紙にはまる園児が数名います。

 

年長園児が、自分のお気に入りやママの趣味に合わせた便箋をチョイスして、「あいうえお50音表」とにらめっこしながら、格闘していました。文字を覚えるのに、手紙を書くことはとても有効ですね。紅一点の6歳女の子は、ママ・パパ・妹と3通も手紙を書いていました。

 

さて、ジェンダー平等について、多くの学校で取り上げられ、生徒同士で議論するような取り組みが増えていますが、女子大生と男子中学生がジェンダーについて、一緒に考えると聞くと、どんな話し合いになるか、興味をそそりますね。

 

これは、昭和女子大学が駒場東邦中学校の男子生徒と取り組む共同プロジェクトとして、令和3年から行われている取り組みです。1年目は「無意識のバイアス(先入観)」2年目は「多様性」をテーマに取り上げ、今年は「異なる価値観を持つ他者と歩み寄ること」を目標に行われました。

 

はじめに「将来、どんな人と一緒になりたいか」について、女子大生と男子中学生のアンケート結果が報告されます。女子大生の多くが「一緒にいて楽しい」「家事ができる」「子どもが好き」と答えるのに対し、男子中学生だけが「外見が整っている」を重視する意見が出ました。ここで、異性に求めるものの違いなどを話し合います。

 

その後に行われたワークショップでは、グループ別に「男女別学」と「性別と仕事・役職」をテーマに、女子大生が授業をします。

男女別学が生まれた歴史を解説後、男子中学生からは、「異性の目を気にしないで済むので勉強に集中できる」メリットと「社会に出たときに、コミュニケーションに慣れていない」といったデメリットを挙げる意見が出ました。

 

また、性別と仕事・役職についての授業では、男女比に隔たりがあることの問題点を一緒に考え、男子中学生からは「少数派の意見が尊重されにくい」「製品を作る上で一方の性の視点が欠ける」「ロールモデルがないので、その職業に就こうと思わない」などの意見が出ます。

 

女子大生にとっては、ジェンダー問題は、就職活動にもかかわる身近な問題ですが、年下の男子生徒と学ぶことで、さらに理解が進んだことでしょう。男子中学生にとっては、自分と違う立場の人の考え方を知るきっかけになったのではないでしょうか。

 

まずは、自分で考える・・・これが大切なことですね。