侍強し!

まずは、昨日のWBC準決勝メキシコ戦でのサヨナラ勝ちに、今日の保育園の連絡ノートには、「感動した」「子どもも一緒見ていて、すばらしい時間を過ごした」「途中、子どもは飽きてしまっておままごとをしていたけど・・・」などなど、保育園とは全く関係のないWBCのことを熱く語るママたちです。(笑)

 

そして、ついに、侍が世界一になりました。保育園ですので、ところどころ速報を気にしながら、園長は、個人的に「これが村上のホームランだ!」「岡本やるなぁ~」「8回ダルビッシュで9回が大谷だなんて、・・・栗山監督のシナリオ通りじゃないか!」とか、とにかく、心の中で、ぶつぶつつぶやいていました。

 

ちょうど、給食で「いただきます!」をする前に、日本優勝の速報が入り、子どもたちに「やった!日本が優勝したよ!」と先生たちも大喜びです。まだ、ポカーンとしている子どももいたので、「WBCという野球の大会で、日本が世界一になったんだよ」と説明すると、大きい園児は理解して、「やった!」と大喜びです。5歳男の子が、麦茶が入ったコップを高く掲げて、「大谷に乾杯!」と言っていました。(笑)

 

というわけで、7戦全勝の完全優勝の侍ジャパンに、日本中がポジティブが気持ちになったと思っています。スポーツの力は、やっぱり凄いですね。国際試合は、「日の丸」を背負って戦うというイメージがあります。今の時代に、国がどうのこうのという考えは古いのかもしれませんが、昭和のおやじとしては、叫びたいくらいにうれしいですね。決勝戦の映像をしっかりと見ていないので、今夜は、録画したWBCの決勝戦をじっくりと楽しみたいと思います。結果がわかっていても、たぶん、手に汗握っているのでしょう。(笑)

 

侍ジャパンに選ばれた選手の中には、「この大会に出場したことを一生の誇りとして、これからの野球人生の糧にしたい・・・」というコメントがありました。よく、ビジネスの世界では「成功体験にとらわれるな!常に新しい発想で勝負するんだ!」と言われます。でも、このWBCでの成功体験は、野球人としては、大いに誇りに思って、次のステップにつなげてほしいですね。

 

栗山監督は、選手としては一流プレーヤーではありませんでした。早くに引退し、自分は指導者として、日本の野球界を盛り上げていこうと思ったのです。あの野村監督の「野村ノート」は有名ですが、その前に「三原ノート」というのがあったのを知っていますか。私が生まれる前の話ですが、「神様・仏様・稲尾様」と言われた、日本シリーズ西鉄vs巨人で、3連敗から4連勝して日本一になった、西鉄の三原監督がしたためた、大学ノートに書かれたメモです。数冊にも及び、野球以外の「人として」の行動規範までも記されています。

 

これを手にした栗山監督は、WBCの合宿にもこのノートのコピーを持ち歩き、迷ったときの羅針盤としていたそうです。謙虚な姿勢と相手を信じる気持ち・・・今回の世界一は、とっても泥臭くて、書くのも恥ずかしいですが、「監督、選手、スタッフ、そして野球ファンが一つになって、成し遂げた世界一」だったと思っています。

 

言いたいことは、まだまだ山ほどありますね。しばらく、「侍ジャパン世界一」の余韻に浸ることにしましょう。