新生児の「いのちの格差」

昨日は、さいたま市内の小学校の卒業式でした。しかし、午前中の式の最中でも、お父さんたち中心に、スマホでのWBCチェックが止まらなかったそうです。我が子の卒業式も大事ですが、侍ジャパンも捨てられなかったようですね。(笑)

 

また、上尾市の小学校に通う小6の卒園児は、今日が卒業式で、ホワイトきゃんばすまで、卒業の報告に顔を出してくれました。園長と同じ身長になっていました。ずっと、土曜日は学童で保育園に来ていたので、年長園児も「〇〇ちゃんだ!おめでとう!」と言うものの、あまりにも背が高くなっていたので、見上げていました。中学に入ったら、陸上部で頑張るそうです。うれしいですね。

 

さて、日本は、乳児死亡率が世界でも極端に低いことで知られています。しかし、戦後間もない昭和22年の1歳未満の乳児死亡率は、7.46%もあったそうです。100人に7人が、1歳になる前に死んでいたのです。感染症等で亡くなる子どもが多かったようです。

 

それが、令和3年では、0.17%まで下がっています。昭和22年は、13人に1人が死んでしまったのに対し、令和3年では、588人に1人となったのです。「さすが、日本の医療発展は大したものだ!」と、喜ばしいところですが、令和3年においても、家庭環境による差があるようです。

 

企業や公務員などの勤め人世帯では、0.09%と最も低い数字です。農家・自営業・なども1%には届かない低水準であるにもかかわらず、無職の世帯では、1.82%と飛び抜けて高いのです。

 

今の時代、乳児死亡の原因として多いのは、先天奇形や周産期の呼吸障害等ですが、やはり、生活基盤が不安定な家庭では、虐待死も起きやすいのが現実です。

 

では、どうすればいいのか・・・という有効な対策は、すぐには浮かびませんが、今日は、新生児死亡率が世界トップで低い日本でも、「いのちの格差」があることを知ってください。