自分の色

屋上ファームで収穫した「新玉ねぎ」が、保護者と子どもたちに大好評です。5歳女の子のママが「お味噌汁と牛丼にしました」と連絡ノートに書いてあるのを読んで、思わず「おいしそうだな~」と思ってしまいました。子どもたちが、そのまま生でバクバク食べるようです。新玉ねぎには、ほのかな甘みがあって、本当に美味しいですね。

 

さて、私たちは、子どもに「自分の色」を持った人になるんだぞ。なんて、よく言いますね。個性を大事にという意味で使います。

 

今日は、「けやき」の木の話をします。この木は20メートルから30メートルの高さに成長します。ビルの6階から10階に相当する高さにまでなるので、古来中国では、「けやき」は、「大成する」や「出世」を象徴する木として扱われていたそうです。

 

「けやき」は、秋になると紅葉しますが、もみじが「赤」、イチョウが「黄色」のように、品種による色は決まっていません。けやきは、葉が赤になったり黄色になったり、その個体で色が違う大変珍しい木なのです。同じ場所にあっても違う色になるなど、それぞれの木が自分の色を持っているのだそうです。

 

奈良にある法隆寺は1400年もの歴史がある古い寺ですが、今日まで建物の修復を繰り返してきました。作業をする職人は、素材となる木を探して選び、適材適所に使うそうです。強い木ばかりではなく、柔らかい木、細い木、色合いなど、さまざまな木を必要な所に組み合わせることで良い修復ができるそうです。

 

どうですか、なんだか、人間と同じですね。一人一人の個性を尊重し、周りの人たちと生活をしていくのです。そのためにも、自分の「得意」や「好き」を見つけて、「自分の色」を持った人になりたいですね。

 

この話を子どもたちに、上手に伝えることが大切ですが、大人の私たちも「自分の良さは何だろう。自分の色は?」の答えをいつも考え続けないといけませんね。