増やせ!教員志望者

今日は、3歳女の子が自転車に乗れるようになりました。保育園の先生が、「いけるかも?」と判断し、女の子に促します。そして、思惑通り50メートルクリアです。園長も、現段階で年少園児が自転車の乗れるようになるとは思っていなかったので、ビックリです。年少園児は7名いますので、来年3月までに、残り6名全員が自転車に乗れるように、のんびりと個々のペースやっていきます。

 

さて、今から20年以上前の平成12年度の教員採用倍率は13.3倍でした。とても狭き門だったのですが、令和3年度の倍率は3.7倍まで落ち込み過去最低となっています。小学校では、2倍を切る自治体もあり、秋田県は1.3倍です。

 

埼玉県教育委員会では、本年度の教員採用試験から、民間企業などで5年以上正規勤務経験がある人を対象に、「セカンドキャリア特別選考」を実施します。それを受けて、先日さいたま市内で社会人対象の特別選考の説明会が行われました。200人以上が集まったそうです。

 

説明会では、教育界の動向や教員の福利厚生、採用試験についての説明があり、その後民間企業から教員に転職した2人によるパネルディスカッションで、教員を目指したきっかけや現在の仕事について紹介されました。

 

埼玉県では、社会人への働きかけに力を入れていて、教職員採用の担当者は「教員になりたいという潜在的なニーズが大きいことが分かった。民間で付けた力を学校現場で発揮し、活躍してほしい」と期待します。

 

私がPTAで小学校に関わった15年以上前に、杉並区和田中学校で、公立校で日本で最初の民間企業出身の校長が誕生しました。リクルート出身の校長先生は「よのなか科」を立ち上げて、「マクドナルドを出店するにはどの場所が一番いいか?」という授業を行います。実際に、駅に電話をして乗降客数をその場で聞いたり、マクドナルドの広報も登場する授業です。

 

子どもたちは、学校を卒業してやがて社会に出ます。「よのなか」でたくましく生きていくには、民間企業で働いた経験を持つ先生が必要という考えです。実は、校長・教頭は少ないですが、教員の中には、民間企業出身者が多くいます。私の次女が小学校4年生の時の担任が、保険会社社員→教員という経歴です。母親とは、授業参観などで、よく顔をあわせるので、あえて児童の父親を公民館に集めて、コミュニケーションを父親相手に行いました。この発想が、民間企業出身たるゆえんです。

 

昨年、教員免許更新制度が廃止され、平成21年3月末までに取得した教員免許状が、自動的に復活しました。教員免許を持っているが、企業で勤務するなどして、一度も教壇に立っていない社会人もいます。また、自治体によっては、一般の社会人が、教員免許取得のための学費を補助する採用枠を設けるところもあります。埼玉県なら、合格後、教員免許の取得のために最大2年間採用を猶予してもらえます。この期間で、通信制大学などで教職課程を履修し、免許が所得出来れば、即採用となります。

 

多様性の時代・・・教員も、新卒教員もあれば、民間企業出身もありの様々な経験を持った人が集まった組織がいいですね。

 

はい。保育園ホワイトきゃんばすの園長も、民間企業出身者です。(笑)