マンガ学科がある公立高校

今日は、保育園を早々に抜け出して、私が勤務していた民間企業のOB総会に出席しました。コロナ禍もあって、今日が4年ぶりの会合となりました。会社を定年退職した方や私のように、転職・起業した仲間たちが、「社縁(しゃえん)」という形でつながっています。様々な分野で活躍する面々に大いに刺激を受けた次第です。保育士をしている元部下もいます。(笑)

 

さて、今日は、公立高校で全国初のマンガ学科を設置した、熊本県立高森高校の話です。今年度、漫画制作を中心に、デッサン、絵画、デザインなどの専門的な知識と技術を学ぶことが出来るマンガ学科を新設しました。

 

熊本市の中心から50キロほどの場所に高森高校があります。少子高齢化による生徒数減少を食い止める目的もあって、同校、高森町、県教育委員会、漫画事業を展開する(株)コアミックスが連携し、マンガ学科が開設されました。

 

マンガ学科の生徒は全国から募集し、1期生の定員は40人です。初年度は、県内は29人、県外が11人となりました。学力検査は行わず、鉛筆デッサンと漫画と文章による自己表現などで合否を決めたそうです。入学者の大半が、本気で漫画家を目指しているそうです。

 

「生徒たちが夢を実現できるよう、期待に応えられるような教育課程をつくり上げていきたい」と草原校長は語ります。

 

そして、企業が連携していることで、優秀な人材がいた場合、漫画家デビューのチャンスを設けるとしています。(株)コアミックスの堀江社長は、週刊少年ジャンプで編集長を務めた人物です。編集者として「北斗の拳」や「シティーハンター」などの多くの作品を生み出しました。

 

こうして、「学校」と「社会」が隣り合わせの環境で、子どもたちは、自分の夢に向かっていくのです。

 

しかし、高森高校のマンガ科に進むという明確な目標を持った高校生など、ほんの一握りかもしれません。しかし、こうして専門に特化した学びの環境が全国に増えることで、早いうちに「やりたいこと」を見つける若者が増えていくのかもしれませんね。まだ、できたばかりの高森高校マンガ科ですが、注目です。