カラスの襲撃対策

昨日は、練馬区にある「牧野記念庭園」を訪れました。朝ドラ「らんまん」のモデル「牧野富三郎」博士が、大正15年から94歳で亡くなるまでの30余年を過ごした住居と庭の跡地です。もともと広がっていた武蔵野の雑木林の中に、採集してきたり、知人から取り寄せたりした植物を植え、庭を「我が植物園」として大切に育んできました。

 

牧野博士が生涯に発見・命名した植物は1500種類以上もあり、日本の植物分類学の基礎を築きました。記念庭園にも、博士にゆかりの深い植物が300種類以上生育しています。注目は、牧野博士が研究に没頭した、離れの「書斎」が、ほぼ当時のままで残されていることです。多くの専門書が、山のように積まれています。

 

今週末、遠足で訪れる「北本自然観察公園」には、何度かお世話になっていますので、植物の知識は、それなりにある園長ですが、牧野記念庭園には、私が知らない植物がたくさんあって、思わず、見とれてしまいます。花は終わっていましたが、富三郎の母ひさ(広末涼子演じる)が一番好きだった「バイカオウレン」も見ることができました。

 

でも、やっぱり一番印象に残るのは「牧野博士の子どものような笑顔」です。好きなことに、とことん取り組んだ人生・・・病弱の少年時代だったのに、94歳まで長生きできたのも、大好きな植物に囲まれた生活だったからですね。季節を変えて、また行きたくなるところです。

 

さて、今日はカラスの話です。保育園の屋上にも、「カーカー」鳴きながら飛んでいるカラスですが、カラスは、3月下旬頃から繁殖期を迎え、5月頃にヒナが生まれます。巣立つまでの約1か月は最も危険な時期と言われています。はい。まさに今です。

 

屋上では、メダカの学校の水槽から、メダカを食べようとするので、発見すると、全力で走り寄り威嚇します。実は、カラスは人をある程度判別できるだけでなく、敵とみなす能力を持っているそうです。石を投げたり、巣に近づいたりする行為をカラスは危険と感じ、それを行った人間を敵として認識します。人間を顔などで判別するので、たとえ服装が変わっても見分けて襲ってくるのです。もっと凄いことに、これらの情報をカラスは仲間と共有するそうです。親カラスから子カラスにも同様に情報が受け継がれます。

 

今のところ、園長も職員も子どもたちも、カラスに襲撃されたことはありませんが、屋上のカラスに、過剰な攻撃を与えることがないように注意が必要です。老人・女性・子どもが狙われる可能性が高いですね。ただし、繁殖期の3月末~7月中旬以外は、攻撃的ではないそうです。

 

カラスの襲撃対策で有効なのは、バンザイポーズで頭を守ることだそうです。カラスは、頭部を蹴りで攻撃するそうですが、伸ばした腕に羽が当たり傷つくことを恐れ、近寄らなくなると言います。

 

保育園の子どもたちに、さっそくレクチャーします。(笑)