令和5年度親子遠足

朝まで続いた強い雨が、子どもたちが探検に出る時間には上がりました。北本自然観察公園に子どもたちが家族と一緒に集合しました。今年度の親子遠足も、生き物や植物など、自然にかかわるたくさんのことを学ぶことが出来ました。雨上がりの自然公園には、様々な生き物が現れたのです。

 

かえる・かめ・へびの3チームに分かれて、それぞれ、自然観察指導員の解説付きの探検がスタートです。では、自然の素晴らしさを感じてください。

 

北本自然観察公園には、約100種類のクモがいます。さっそく「ハエトリグモ」を発見です。名前の通り、ハエなどの昆虫を食べて大きくなります。クモには、クモの巣を作るクモと作らないクモに大きく分かれます、ハエトリグモは、クモの巣は作らないでジャンプしながら移動し、ハエを捕まえます。また、クモの巣を作るクモには、毒グモがいないそうで、さわっても大丈夫です。すると、クモの巣に100匹ぐらいの赤ちゃんクモがいました。指導員が刺激すると、まさに「クモの巣を散らす」状況となり、一斉に赤ちゃんグモが散らばったのです。なかなか見られない光景です。

 

また、公園内には、年間通じて約50種類のトンボが見られます。今日は、シオカラトンボが飛んでいました。そして、今朝羽化したばかりのシオカラトンボを観察します。まだ、体の色が白くて上手に飛べません。子どもたちの目が輝きます。トンボは羽化してからは、数週間で死んでしまうと思っていましたが、誰もが知る「赤とんぼ」は、6月に羽化して、12月くらいまで生きるそうです。半年も空を飛んでいるのです。

 

あちこちに桑の木があり、子どもたちは「マルベリーだ!」と、すぐに桑の実を発見しました。屋上のマルベリーをさんざん食べたのに、今日もしっかり食べました。すると、木の枝に「ゼリーのような透明なかたまり」を発見します。子どもたちが触ると、ぬるぬるしていて気持ち悪いです。これが「キクラゲ」です。クラゲという名前ですが、キノコの仲間です。中華料理に使われますね。

 

エゴノキの実が、あと1か月くらいして、ドングリぐらいの大きさになると、500ミリリットルのペットボトルに水を入れ、エゴの実を3つほど入れてシェイクすると、石鹸水ができるそうです。無臭の自然の石鹸です。

 

クララというかわいい花をつけた1メートルほどの草木は、根や葉に「毒」があって、その毒を食べてしまうと「くらくらする」からクララと名前が付いたそうです。アルプスの少女ハイジとは関係ありません。

 

綺麗な緑色をした「コガネムシ」を、柳の木のあたりで、卒園児の小学生が見つけました。コガネムシとカナブンの違いを指導員が解説してくれます。また、カブトムシやクワガタは、クヌギやコナラよりも「柳の木」で多く見つかるそうです。そして、最近は温暖化の影響もあって、子どもたちが夏休みに入る前の、七夕頃が採集のピークだそうです。大きなオスのカブトムシは、この頃に出てきて、8月はメスが多くなるそうです。指導員は、昆虫博士のように色々なことを知っています。

 

葦(よし)の葉で、草笛を楽しみました。子どもたちが夢中になって、「ピーピー♬」と鳴らしています。また、保育園の屋上でも見られる「ドクダミ」ですが、花のまわりの白い葉が、通常は4枚ですが、アウトドア女子園児が、「幸せの5枚の白い葉のドクダミ」を見つけました。四葉のクローバーを見つけるよりも確率が低いそうです。

 

そして、雨上がりということもあり、あちこちで「カタツムリ」を発見しました。1本の木に5匹のカタツムリを見つけたときは圧巻です。

 

午前中の探検を終えた子どもたちは、生き生きとした顔で、好奇心いっぱいで帰ってきました。いよいよ、お楽しみのお弁当タイムです。

 

つづきは、あした・・・