やっぱり売れた「だけ弁当」

今日は、卒園児でこの4月に中学生になった女子が、保育園のお手伝いに来てくれました。年中の双子の姉妹は、お姉ちゃん先生に甘えっぱなしです。自分が1歳の頃に、よく遊んでもらっていたので、今日もデレデレです。

 

中学1年になった彼女は、持久走大会では学年1位になったそうで、バレーボール部で活躍中です。保育園時代は、コミュニケーション能力とリーダーシップに長けていましたが、いつの間にか体育会系女子になっていました。学業もなかなかなもので、人権問題の作文では、中学校を代表して表彰されたそうです。これから、たまに、保育園の土曜日を盛り上げてもらいます。

 

さて、ローソンストア100をご存じですか。時々街角で見かけますね。そこで、たった200円の大ヒット弁当があるのを知っていますか。その名は「だけ弁当」です。おかずが1種類だけの弁当です。

 

弁当と言えば、見栄えの良さや品数の多さが重視されがちですが、この商品を企画した林さんは、「ウインナーとかミートボールとか卵焼きとか。とってもおいしいのになぜかメインじゃないですよね。でも好きなおかずだけを思う存分食べたい人もいると思ったんです」と発想します。

 

しかし、商品部に企画を持ち込むも答えはNO。「売れるわけがない」「見た目が悪い」と前向きな意見は1つもよせられなかったそうです。何度却下されても諦めなかったのが林さんです。もう一つ、本体価格を200円にすることも難しい問題だったそうです。ウインナーだったら5本入れることだけは絶対譲れない条件だったそうで、最後は、商品部も根負けです。

 

忘れもしない2021年6月30日。初めて店頭に、おかずがウインナーだけの弁当が並びました。あっという間にSNSをにぎわせ、累計販売数は約166万食(3月末時点)になったそうです。

 

林さんは「絶対売れる自信があったんですが、やっぱり売れちゃいました」と豪快に笑います。「ウインナー弁用」に続いて、「ミートボール弁当」「海苔磯辺揚弁当」「白身フライ弁当」「卵焼き弁当」と新商品が販売されて、次は「チキンナゲット弁当」が発売されるそうです。

 

「現場が楽しくないと商品は売れません。現場の声をとにかく聞いて、売りたいと思ってくれる環境をつくることが私の使命です」と林さんは言います。コンビニの商品開発の手法は、様々なアプローチがあるのでしょうが、このようなアナログで、泥くさい感じが、私は大好きです。長続きしてもらいたいですね。