イクボス

「イクメン」という言葉は、今では市民権を得て、積極的に子育てに参加するパパが増えてきました。保育園でも、パパの送り迎えは、なんの違和感もありませんし、「パパ、パパ」と言って泣く園児もいます(笑)


そして、最近では「イクボス」という呼ばれ方をする上司が、働き方を変える活動をしています。


「単なる子育て支援ではありません。仕事オンリーの10人より、子育てや市民活動などのバックグランドを持つ10人のほうが、より成果を出せるし危機にも強い。多様な社員のマネジメントは、企業が競争力を持ち続けるための戦略そのものです」と、「イクボス」の企業管理職は語ります。


子育てや地域活動など会社以外の経験や人脈を得ることによって、コミュニケーションの幅が広がり、より広い視野が持てるようになり、結果仕事の能力が高まると、多くの「イクボス」は考えます。


私自身は、まさに、会社組織以外の人脈や活動を通じて、保育園の「おやじ園長」に至っていますので、仕事以外の多くのコミュニティに参加することは、自分をも成長させるし、人のためになると諸手を挙げて賛成です。


今では、元会社の仲間たちは、かけがいのない存在ですが、彼らにとっても、私が社外の人間として少しでも役に立てればと思っています。


日本を高度成長時代からを支え、世界を代表する国に導いた団塊の世代の大人たちは、すでに60歳半ばに達し、企業組織では一線を引いていたり引退しています。


時代が変わり、今の40歳50歳前後の組織のボスたちは、女性もいますし、女性の力を認める人、多様性を認める人、個性をプラスと見る人、変化することを肯定する人など、「イクボス」につながる考え方を多く共有しています。


そんなボスは、逆に仕事に厳しいのかもしれません。「仕事時間は、『野球でいえば9回裏2死満塁の打席にいるつもりでやれ』・・・4回裏あたりで、延長もありという気持ちだから、だらだらする。緊張感を持ってやれ。会議も短く・・・」と、若き「イクボス」経営者は語ります。


まさに、生きる楽しみが仕事の力にもつながればいいですね。私も、20歳代は、「オンとオフを切り替える」という考え方でしたが、30歳を過ぎると「オンの中にもオフがあり、オフの中にもオンがある」と考えるようになりました。


みなさんは、どうですか。もちろん、こうあるべき・・・はありませんが。