カマキリ

屋上の草むらで見つけたカマキリの卵を飼育ケースに入れて、観察しています。大粒の梅干し位の大きさの卵から、千匹近いカマキリの赤ちゃんが生まれます。1匹の赤ちゃんカマキリは、とても可愛いのですが、これが群れをなすと、何ともグロテスクなのです。

 

今日の寺子屋は、そんなベビーカマキリの誕生を前に、カマキリの勉強です。色々な画像を見てみます。

 

卵からベビー誕生・・・三角顔で鋭い眼をしたカマキリのどアップ・・・セミを捕獲しようと背後から狙うハンター・・・緑の保護色で身を守る子どもカマキリ・・・果敢に猫に立ち向かうカマキリ・・・写真1枚ごとに、「わー・キャー」と子どもたちは大喜びです。

 

そして、最後に、メスがオスを食べている衝撃の写真を見せます。「みんなに例えると、○○ちゃんが卵を産むために○○君を食べて栄養をつけているんだよ・・・」と言うと、○○君の顔が一瞬青ざめます。(笑)

 

一般的に、カマキリは、生きて動くものしか食べません。バッタやコオロギなどの昆虫を、前足の鋭いカマで、捕獲するのです。モサモサと音を立てて獲物を食べるのです。そして、鳥など、敵からの攻撃を避けるために、春から夏にかけては、新緑の保護色となる、緑色の個体となり、秋から冬にかけては、茶色の個体となって、枯れ枝に潜むのです。

 

カマキリの卵がスポンジのようになっているのは、保温のためだそうで、卵の状態で越冬するからです。一説には、雪国に生息するカマキリは、卵が、雪に埋もれないように、その年の最高積雪高を感知して、その上に卵を産むといわれています。自然界の謎の一つです。

 

そんなことを子どもたちの脳ミソにインプットして、ワクワクドキドキのベビーカマキリの誕生を待つことにします。