「良い」「悪い」をはっきり言う

今日で4月もおしまいです。新年度がスタートして1ケ月が経過しました。保育園の新人園児たちも、慣れてきたのか笑顔の時間が増えました。また、寺子屋3番さんの体操教室は、見違えるほど立派です。体操すわりができて・・・順番を抜かさないで並ぶ・・・前の人を押さない・・・体操の先生からのお願いがきちんとできています。

 

さて、まだまだコロナ禍が続きますが、昨年は学校が休校していたので、今年は子どもたちが登校できる環境で、本当によかったです。学校では、まずはこの1カ月で、子どもたちは担任から評価されると同時に、担任への評価も行われています。

 

この1カ月で、教師のリーダーシップを確立しないと、1年間の長丁場を乗りきることができませんね。

 

私の長男が、小学校4年の時の担任の先生は、「子どもになめられるか否かは、最初の3日間が勝負だ!」と言っていました。「声は大きく・・・良いこと・悪いこと、先生の考えをはっきりと、具体的に言わないと、子どもたちには伝わらない」と続けます。

 

例えば、朝のあいさつで言えば、子どもの中にはダラダラとあいさつしたり、声が小さかったり、おしゃべりに夢中であいさつをしない子もいます。この時に、朝の会で毅然と「きちんとあいさつできていない人がいました。もう一度あいさつしましょう」と言えるかどうかがポイントだそうです。これで、朝から子どもたちの背筋が伸びるそうです。

 

普段の生活でもそうです。今日は、さいたま市内の小学校で離任式が行われましたが、離任式のために会場の掃除をすることになったとします。掃除の前に、「みんなできれいにしましょう」という言い方は、NGです。その目的を具体的に言わないといけません。「お世話になった先生への離任式があります。会場を美しく掃除できるといいですね」と、前もって望ましい行動を示すそうです。

 

掃除が終わり、教室に帰ってすぐに話をします。「○○君と○○さんは、隅々まで掃除をしてくれていて先生はうれしかったです。掃除を頑張った人は手を挙げましょう。素晴らしいですね」と、誰が良いのか、誰が頑張っていたのか、きちんと示すのです。全員に対して「みんな頑張りましたね」ではいけません。誰が良いのかはっきりさせるのです。

 

ただし、頑張った子に向けて前向きな感想や評価をしますが、さぼった子に焦点ををあてません。頑張った子に焦点化するのが、ミソだそうです。

 

どうですか・・・納得いきますね。こんな感じで、「良い」「悪い」を具体的に話すことで、子どもたちは先生の話をきちんと聞くようになり、頑張ろうという気持ちになっていくのです。

 

保育園の子どもたちへも同じです。先生が子どもたちに、具体的に話すだけでなく、子どもの話が具体的でなければ、「それはどういうこと?もっとわかるように言って!」と促すのです。親子の会話でも、試してみませんか。