非認知能力の話

今日の屋上遊び。子どもたちが、スロープにして遊んでいる長い板8枚をどろんこ広場に運びます。何が始まるのかと見ていると、アスレチックコースを作り出したのです。板で作った道をバランスを取って歩いたり、ストライダーで走ったり、とても面白そうでした。

 

年長園児が中心になって、子どもたちが考えて、2歳児から5歳児までの4学年の園児たちが協力して板を運びます。完成すると、1歳児の園児もアスレチックで楽しんでいました。この力こそが、「非認知能力」です。

 

ということで、今日は「非認知能力」について、とても分かりやすい解説があったので、共有したいと思います。

 

『学力には、テストによって点数として表れる学力と、点数として表れない学力の2つがあると考えられます。これまで、私たちは、どちらかというと点数として表れる学力を重視してきました。それは、これまでの学校教育において、子どもたちに知識を教えることこそ、教師の役割とされてきたからです。

 

しかしながら、AIやロボットが進化したこれからの社会において、知識量や難しい演算を解くことに何の意味があるのでしょうか。これらのことは人がどんなに頑張ってもAIにかなうはずはありません。だとすれば、子どもたちは、学校で何を学べばいいのでしょうか。

 

子どもたちが社会に出て、経済界などで必要とされる力は、「コミュニケーション力」「やり抜く力」「創造力」「批判的思考」「協働性」といった点数として表れない力です。このような力は「非認知能力」といわれています。

 

この「非認知能力」は、決して、一人で机の前に座って学び取る力ではありません。多様な考えや価値観を持った人たちと一緒になって考えを出し合い、協働して課題を解決する中で培っていく力なのです』

 

どうですか・・・「非認知能力」が、よく理解できたと思います。今日のどろんこ広場での遊びは、まさに子どもたちの「非認知能力」を培う活動になりました。異年齢でのかかわりが、さらに、「非認知能力」を伸ばすと言われています。

 

年下園児は、年上園児の発想力やまとめる力を目の当たりにし、年上園児は、年下園児を巻き込むリーダーシップが育まれるからです。そんなことを考えながら、おやじ園長は、子どもたちを見守っていたのです。(満足)