天気痛

今日も雨が降ったり止んだりと、梅雨の空です。それでも、子どもたちは、屋上遊びに夢中です。霧雨の中、6歳女の子が、この天気の中でバッタを見つけました。彼女には不思議な力があるようで、フラフラしながらバッタを手の中に入れてしまいます。「これは、ショウリョウバッタだよ」と、名前まで知っていました。虫と話ができるのでは・・・と本気で思ってしまいます。

 

さて、今週もスッキリしない天気が続いていますが、天気が悪くなると体の不調を感じる「天気痛」という言葉を聞くことが増えてきました。今日は、日本で初めて天気病外来を開設した佐藤純先生の話です。

 

皆さんのまわりにも、天気が悪くなると、頭痛をおこしたり、体調が悪くなる人はいませんか。これは、天気の崩れによる気圧や気温の変化を受けて、片頭痛などの慢性痛が悪化する状況で、「天気痛」と呼びます。天気の変化を体が感じ取り、ストレスとなることで神経を刺激し、痛みが生じます。

 

具体的な研究としては、耳の奥にある内耳が気圧の変化を感じ、頭痛などを起こしていることがわかっています。

 

愛知大学が平成27年に実施した調査では、日本人全体で計算すると、700~800万人は、天気痛を持っているそうです。そのほとんどが片頭痛で、腰や膝、古傷が痛む人もいます。実は、患者の多くは女性です。

 

もちろん、子どもも発症します。しかし、痛みをうまく表現できず、周囲の理解を得られないケースもあります。学校で「天気を理由に欠席することはおかしい」などと言われたりして、天気痛による不調を相談しづらい空気があるようです。

 

どうですか・・・今の季節、天気痛に悩む人たちに、理解と配慮が必要ですね。予防には、栄養のバランスの良い食事や睡眠によって、健康のレベルを高めることが必要だそうですが、これが、なかなか難しいのです。

 

異常気象が続く昨今・・・「天気痛」をしっかりと認識する必要がありますね。