学校の自律性

関東地方には、台風が接近していますが、午前中は晴れ間もあって、屋上プールを楽しみました。スイカ割り&スイカ食べ放題です。食べ放題といっても、ファームで収穫した小玉スイカ2個分です。いつものことですが、赤い部分がなくなるまで、食べ尽くす園児がいます。「今日は屋上で楽しいことをやるよ~」と話すと、「スイカ割りでしょう」とすぐに当ててしまった6歳女の子・・・「だって、夏といえばスイカでしょ・・・」なんて言ってます。(笑)

 

さて、来年度から、特例で授業時間の配分が学校の裁量で決められるようになるそうです。ある教科の時間を減らし、その分を他の教科で上乗せができるようになります。捻出した時間で、教科の枠を超えた探究学習を行うこともできるのです。

 

教科課程のどこに重点を置くかは各学校によって違うので、一定水準の堅持を条件に、裁量権が学校に与えられるようになります。何事にも、中央集権的な日本の教育制度の中では、一歩前進ですね。

 

もともと、日本の学校の自律性は高くありません。教員人事の面で、それは際立っています。例えば、自校の教員の採用権を持つ学校は12%で、教員の初任給を決められる学校は5%しかありません。公立校は、教育委員会の管理の下で決められます。初任給は、22歳の新卒も30歳の中途採用も、スタートは一緒なのです。

 

これが、自律性が世界で一番高いオランダでは、教員の採用権も、初任給を決められる学校もほぼ100%です。オランダでは、教員の多くがパート雇用というのもあるようですが、行政と各学校のパワーバランスが大きく違いますね。

 

うちの学校や地域に関心がある人、○○分野に秀でた人など、求める教員象は学校によって異なるので、その学校に決定権を持たせるという、理にかなったやり方です。

 

日本のように、県などの自治体が任命し、同一給与で各学校に割り振る仕方だけでは、優秀な人材の採用も容易ではありません。これからは、授業内容だけでなく、多くの分野で各学校の裁量が認められるように変えていく必要があります。

 

スーパーマーケットで買い物をする場合だって、全国チェーン店では、セントラルバイヤー主導の商品構成で、どこの店も同じという印象が強いですね。やはり、お客様が「わくわくどきどき」するような買い物をしてもらうには、店ごとに裁量権を与えて、オリジナリティのある店舗作りが求められます。私も、そんな個性的な店で買い物をしたいですね。