ロボ・サピエンス前史

保育園で飼っているケヅメリクガメの「かめきち」がここ数日、食欲不振に陥っています。動き回っているので、便秘か運動不足か・・・今日は、屋上のどろんこ広場で散歩をさせます。クローバーの葉を食べたので、一安心ですが、飼育ケースの小松菜などのエサは、今日も食べません。どうしたことか・・・

 

そんな「かめきち」が散歩しているどろんこ広場では、どろ遊びが今日も盛んに行われています。年長年中の3人の女子が作っていたのは、「たこ焼き」です。渡し板の上に、たこ焼きの大きさに丸めたどろ団子を並べ、かつお節はクローバーの葉です。板の上にきれいに並んでいるので、私には「明石焼き」に見えました。芸術作品です。(笑)

 

さて、AI化が進み人間との対立が生まれるような、混乱の未来を描く物語は多いですが、今日は「ロボ・サピエンス前史」という2019年に発表された島田虎之介さんのコミックを紹介します。2020年には、第23回文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受賞するなど、各方面で話題となっている作品です。

 

この作品では、人間とロボットが自然に共存する姿が描かれています。大富豪と結婚したロボットもいれば、ある田舎で牛のお産を手伝うロボットもいます。人間たちと一緒に漁に加勢し、町人と共に民謡に合わせて舞う。一方で、通常の人間が行えない任務も任されます。

 

核廃棄物を無害化するための施設「オンカロ」を25万年もの長期間監視するマリアというロボットが登場します。彼女の視点からは、100年という単位も一瞬ですね。そして、人間が消え去ってロボ・サピエンスだけが残る地球上にも、人類の築いた文化や文明が存在し続けるのです。

 

ロボットたちがデータを交換する際に、手を頬にあてるしぐさをするのですが、人間の行動を模倣しているようでもあり、「人間らしさ」が長い年月を超えてロボットへと引き継がれていくかのように表現されています。

 

どうですか・・・AIやロボットが、人間ができることを超えていく未来においても、その中でも残される「人間らしさ」ってどんなものか。それを考えるのも楽しいですね。