ビジネスシーンの話は1分がいい

今日は、新年度初めての寺子屋です。年少3歳児の新人寺子屋は、道具箱の使い方を確認して、クレヨンで「お花」の絵を描きました。昨年度までの「憧れ」であった、道具箱を使って自由にお絵かきをすることが、いよいよできるようになったのです。寺子屋園児としての自覚がどんどん高まります。

 

さて、今日はビジネスシーンでの「話し方」のコツについてです。必要な情報はそろえたのに・・・大切なことはすべて頭の中にはあるのに・・・思うように伝わらない。という経験をされた人も多いかと思います。プレゼンテーションで、頑張るあまり空回りして、いつの間にか結論から遠いところで迷子になってしまうこともありますね。

 

「話し方」のプロによると、重要なのは「自分の考えを一方的に伝えることでなく、相手を『動かす』こと。そのためには話は短ければ短いほどいい。目安とする時間は、ずばり『1分』だそうです。

 

話し方は「3段ピラミッド」で話の骨格を作るとわかりやすいといいます。1段めに「結論」・2段めに「根拠」・3段めに「例」をあてはめます。話す時は、上から下へ。初めに結論を言い、次に根拠を示し、最後に実例を挙げる。例えば、こんな感じです。

 

「この商品は増産するべきだと思います(結論)。なぜなら、顧客から好評で、販売店も受注に前向きで、数字もあがっているからです(根拠)。〇○店では、対前年比で150%で・・・(例)」

 

このように話せば、大抵は1分以内で収まるというわけです。収まらない時は、考えがまとまっていない証拠です。また、打合せの初めに「今日話したいことは4件あります。2件は依頼で、2件は情報共有です」のように用件をナンバリングすることも相手を動かすことにつながります。

 

もう一つ大事なことは、自分の話ばかりにならないで「相手が主人公の話し方」をすることだそうです。「ご苦労もたくさんされたのしょう」「営業のいろはを教えてください」「社長のお話は初めてお聞きする内容ばかりでした」「またお話の続きをぜひ、お聞かせください」という話し方ができれば、取引先から「次はいつ来る?」「近くに来たら寄りなさい」と逆に言われるようになるのです。

 

人は誰もが「興味を持って聞いてほしい」「共感してほしい」「肯定的に受け止めてほしい」という欲求を持っているので、その欲求が満たされると「自分をわかってもらえた」と感じ、その人の印象が強く残り「また会いたい」と思うようになるのです。

 

どうですか・・・あなたの話し方は、相手を動かしていますか。私の営業経験を振り返ると、若い時は、一方的に自分の主張を押し付けるような話し方でした。経験を積みながら、「まずは相手の話をしっかりと聞く」ということが分かってきました。でも、「話が長い!」は、今でもなおりません。(笑)

 

あるミュージシャンの言葉です。「人はみんな違う楽器・・・どう鳴らすかが大切」なるほど、納得のセリフですね。