高校入試 何を重視

今日は、雨の中の屋上遊びとなりました。通常なら、雨で遊べませんが、気温が高く、むしむしする湿度の高さもあり、子どもたちは「シャワーだ!気持ちいい!」と屋上へ飛び出して行きます。たまには、こんなワイルドな遊びもいいものです。雨を気にする園児は、軒下でシャボン玉です。

 

さて、日本の高校入試・・・学校によって微妙な違いはありますが、テストの点数が合格の大きなポイントであることは間違いありません。

 

高校の校長に「入学者の決定に際して学力を考慮するか?」という質問に、日本の学校は、90%以上が「常に考慮する」という回答です。今の入試制度を考えれば、私たち日本人は、別に違和感はありません。

 

ところが、世界の基準は違うようです。「学力を考慮しない」と答えた国は、イギリスでは77%もあり、アメリカ55%、ドイツや韓国も30%を超えています。

 

つまり、入学試験という一発勝負よりも、居住地域・これまでの成績、社会活動等の状況、また学校の教育方針に当人や保護者が賛同するか、という点を重視する傾向にあるのが、日本以外の多くの国々です。

 

こういうデータを見てしまうと、日本はこれでいいのか?と考えさせられます。

 

私見ですが、学力重視の入試は、型にはまった従順な労働力を育てる「従順カリキュラム」として機能するのかもしれません。長時間、根気よく机に向かわせるシステムです。

 

昭和の高度成長期には、これは最適だったかもしれませんが、個性や創造性が求められる令和の時代では、時代と逆行しているのかもしれません。

 

だいたい、子どもを入学させてから、どう成長させるかが、学校の腕の見せどころだとしたら、「学力」という担保に頼った学校運営は、いかがなものか?ですね。