学校で学ぶ意味

今日は、本年度最後の体操教室でした。年長園児にとっては、保育園生活最後となります。3年間の体操教室の経験は、小学生になっても、スポーツを楽しみ、愛することにつながります。3年前は、ぶかぶかの真新しい体操着が、今ではピッタリのサイズになりました。よく頑張った証ですね。

 

さて、そんな小学生1年生になる卒園児たちへ、ある校長先生からのメッセージです。

 

「学校で学ぶ意味は、2つの目的があります。1つは、多くの人間と触れ合えるということです。人間関係を学ぶことが学校の役割でもあります。やがて、皆さんは卒業し、何の配慮もない社会へと投げ込まれます。自分でその環境に適応し、折り合いをつけながら生活していかなくてはなりません。どうしたら、人を傷つけることなく、良好な人間関係を築くことができるか、どうしたら平和で明るく充実した生活を送ることができるのかを常に考えながら生活してください。

 

学校で学ぶもう1つの意味は、学校は強制的に学ぶ環境が用意されているということです。人によって違いがありますが、家ではなかなか集中して学習に取り組めない人もいるかと思います。学校はありがたいことに1日5、6時間、強制的に学習に集中させてくれます。学校にくるだけで勉強できる環境が整っているのです。そして、運動会や修学旅行、合唱コンクールのような学校行事も人間形成には大切な取り組みです。

 

学校は人間関係を学ぶ場所であるとともに自分づくりの場所でもあるのです。最も大切なことは、全ての学びを自らの課題意識を持って取り組むことです。自分ごととして学ぶ気持ちが最も重要です。さぁ、みんなでお互いに高め合っていきましょう」

 

どうですか、気持ちいいくらい正論で、その通りですね。そして、大人になった私たちも、「自分ごととして考える」ことは、大切なことです。自分ごととは、「今起きている、課題や問題点の『どまんなかに自分を置く』ことです」そうすれば、自分にできないことがあっても、他の人と協力しながら解決するスタンスができてくるのです。

 

すべてを自分一人でできなくてもいいのです。