子ども情報の引き継ぎ

今日は、今年度初めての体操教室です。寺子屋3番の年少園児にとっては、憧れの体操教室初挑戦となりました。真っ白な体操着が、ピカピカに光っています。先生に少しだけ手伝ってもらって、体操着に着がえました。初めてのエアトランポリンに、サーキットトレーニングは、なんとか先輩たちに追いつこうと頑張りました。今日は、おうちに帰って、体操教室の話が止まらないでしょう。(笑)

 

さて、さいたま市の公立小中学校は、4月10日が入学式です。各小中学校の先生たちは、旧担当から引継ぎを受けているかもしれませんね。皆さんもお仕事で、引継ぎをした経験は多いと思いますが、どこまで引き継ぎますか?

 

私の営業マン時代の経験では、若い頃は、「〇〇百貨店の〇〇さんは、□□は得意だけど、△△はまったくできない」などなど、詳細の情報を詰め込むように次の担当に引き継いだ記憶があります。私自身も、多くの情報を得て、先入観を持ったまま、担当店の店長と「はじめまして」の経験をよくしました。

 

しかし、実際に仕事を一緒にしてみると、事前情報と違うことが多かったですね。そんな経験から、私の引継ぎは「色々と私の主観情報を言うと、先入観を持ってしまうので、実際に自分の目で確かめて」と、あっけないものになりました。「家庭の事情」など、知っておかなければならないこと以外は、短い内容でおしまいです。

 

小中学校の担任なら、クラス全員の情報をいち早く知りたいという気持ちもあるでしょうが、「〇〇ができない」「この子は〇〇でない」「〇〇が苦手」という情報を引き継がれることによって、子どもにレッテルを貼ってしまうことにもつながります。

 

「リーダーシップがある」の意味は、先頭に立ってみんなを引っ張るタイプもあれば、全体が見えてみんなを陰で支えるタイプもあります。「リーダー」の定義も先生によっては、微妙に違うのです。

 

私の長いサラリーマン経験から言えることは、「人物についての詳細の引継ぎは不要。自分の目で確かめるべき」ということですね。これは、一般企業だろうが、学校の子どもたちであろうが同じです。

 

保育園ホワイトきゃんばすは、異年齢保育の環境かつ、全ての先生がすべての子どもたちを見守っています。先生たちも人間ですので、微妙に一人一人の子どもへの見方が違ってきます。私が気がつかないことを他の先生が知っていることもあります。子どもたちにとって、多くの先生に見てもらうことは、自分への見方が一つに偏らないことにつながります。子どもを1つの枠にはめない保育ができます。

 

「子どもたち一人一人が違う × 先生たち一人一が違う」の掛け算では、数えきれないくらいのパターンが生まれるのです。

 

ということで・・・今日の結論は「引き継ぎは、ほどほどに・・・」です。