花嫁の父

今日は長女の結婚式でした。1年前に入籍していましたが、コロナが落ち着いて、ようやく今日を迎えたのです。綱町三井倶楽部という素敵な場所で、我が娘は式を挙げました。花嫁の父親は、生まれて初めて、娘とバージンロードを歩いたのです。リハーサルで、歩き方がロボットのようにぎこちなく、本番では、ちゃんと歩かないといけないと思うと、人生で何度も経験できないバージンロードウオークなのに、涙も出ません。(笑)

 

三井倶楽部では、1日1組の挙式なので、時間がゆっくりと進みます。都会の真ん中にやけに広い庭園があり、乾杯は、庭園で行われました。大正時代に建てられた屋敷のような建物です。

 

披露宴が始まって、花嫁の父と母は、ひたすらあいさつ回りに徹しました。長女が披露宴に招待したメンバーで、私が知っているのは、小中学校時代の友だちのテーブルだけです。そのほかのテーブルは、私が知らないところでの仲間やお世話になった人たちです。結婚式では、娘の人間関係をあらためて知る機会でもありました。そして、これからも、長くお世話になる人たちですので、「娘は、ちゃんと仕事をやっていますか?」など、話を聞きながら、親が知らない娘の姿を垣間見るのです。

 

披露宴では、できるだけ新郎新婦で、演出グッズを手作りしていました。座席表も、ネームカードも料理の献立表も、ウエルカムボードも手作りでした。実は、保育園の印刷機も活躍したのです。(笑)

 

父親としては、娘たちのこれからの人生を見守っていくだけですね。自分たちの人生は自分たちで切り開くしかありません。ただし、多くの人たちに助けてもらうことばかりです。そして、自分たちの力だけでは前に進めないことを謙虚に受け止めて、楽しく素敵な家庭を築いてもらいたいですね。

 

結婚式での神父さんが、本当に素敵な方で、二人に語りかける口調が優しくて、私も聞き入ってしまいました。神父さんが「愛」について、新約聖書「コリトン人への手紙」の一節を話してくれました。素直に受け止めてみてください。

 

『愛は寛容であり、愛は親切です。また人をねたみません。愛は自慢せず、高慢になりません。礼儀に反することをせず、自分の利益を求めず、怒らず、人のした悪を思わず、不正を喜ばずに真理を喜びます。すべてをがまんし、すべてを信じ、すべてを期待し、すべてを耐え忍びます。愛は決して耐えることがありません。』

 

長女の結婚式で、いまさら「愛」を考える、花嫁の父でした。そして、長女の成長にかかわっていただいた、本日参列のすべての皆様に感謝します。そして、これからもよろしくお願い申し上げます。