原爆忌

昨夜は、元会社の仲間たちと、飲んだくれていました。魚がおいしい店で飲んだのですが、まわりは、私たちのようなおやじはほとんどいなくて、若い客ばかりです。なんと、注文は、客のスマホからバーコードを読み込んで行うシステムです。タッチボードでの注文やロボットの配膳には、ようやく慣れてきたおやじ園長ですが、この形式は初めてでした。人手不足を補い、客もこの方がいいという判断でしょうか。でも、「本日のおすすめ刺身盛り」は、店員が細かく魚の説明をしてくれます。「おもてなし」と「合理化」の両方どりの店・・・といった感想です。

 

さて、今日は広島・9日は長崎での78回目の原爆忌です。私の両親は亡くなっていますし、義理の母は終戦時はまだ4歳ですので、顔見知りの親戚の中で、いよいよ実質の戦争体験者がいなくなりました。私は子どものころに、父から戦争の話を聞かされましたが、父も戦地には行っていないので、10歳以上年が離れた兄の話を聞きました。

 

そんな私のような「戦争を知らない世代」が、今の子どもたちに、「戦争」をどのように伝えていくか・・・難しいところですが、8月は、原爆忌と終戦記念日がやってきますので、保育園の子どもたちへ、どんな話をするか、考えることにします。

 

今日は、最後にある詩を紹介します。「わたしをかえせ」という言葉が、とても印象に残ります。

 

ちちを

かえせ ははをかえせ

としよりをかえせ

こどもをかえせ

 

わたしをかえせ わたしにつながる

にんげんをかえせ

 

にんげんの にんげんのよのあるかぎり

くずれぬへいわを

へいわのよをかえせ

 

峠 三吉