地球を救う生き物① フナムシ

今日からお盆休みに入りました。台風7号の動きを気にしながらのお休みになりますね。帰省Uターンラッシュに、日本の大動脈「東海道新幹線」が運休になると大混乱になります。自然には人間は勝てないですが、ここは、なんとか回避したいですね。

 

さて、今日からはスーパーヒーローの生き物を紹介します。人はこれまで、生き物から衣食住を含めた多くの恵みを得てきました。例えば、私たちの衣服のはじまりは、綿花・カイコの絹・羊毛などの自然の恵みでしたが、石油からつくる合成繊維の発明により、大量生産と大量消費の時代になりました。私たちが石炭や石油などの化石エネルギーにより便利な生活を手に入れた一方で、環境に負の影響を及ぼしています。

 

今や、地球の環境が破壊される前の地球には戻ることはできませんが、地球を救うためのヒントを与えてくれるスーパーヒーローの生き物から、これからの人間社会を考えることができるのです。

 

今日のスーパーヒーローは「フナムシ」です。

 

保育園の屋上では、子どもたちは「ダンゴムシ」を愛でています。このダンゴムシは陸に生きていますが、海に生きる「フナムシ」の仲間です。このフナムシの複眼をお手本にすれば、太陽光パネルを小さくできるのです。

 

虫や甲殻類などは、「複眼」を左右ひとつずつ持っています。トンボの目を想像してください。オニヤンマは、両目で6万個の個眼が集まった「複眼」です。360度の視野があるだけでなく、空間認知能力も抜群なのです。

 

海岸に住む小さな甲殻類の「フナムシ」は、昼の夜も活動します。さえぎる物が少なく、日中はまぶしいほどの太陽光が眼に入り、夜間は人の目では真っ暗な環境でも、わずかな光環境でも行動できるのです。その秘密は、自在なサングラスです。細胞の焦点距離を変えることで、夜にはたくさんの光を受容できるようになります。

 

人間が作った太陽光パネルは、今のところ置きっぱなしで、見た目も悪いのが残念。ここに、フナムシの複眼の集光能力を手本にすれば、小さな太陽光パネルで多くの光をキャッチできるようになるのです。小さければ、廃棄後のごみ問題も改善できますね。

 

化石エネルギーに代わる電力の一つが、太陽光発電ですね。しかし、使用後のパネルの処理など、地球環境への問題が指摘されています。

 

「フナムシ」は、海岸を歩いていると、スルスルと現れて、不気味な生き物ですが、スーパーヒーローなのです。