地球を救う生き物⑤ 蚊

今日は終戦の日です。戦後78年が経過したのですが、今は、台風情報が優先ですので、あらためて、「戦争」を 考えたいですね。

 

戦争とつながりますが、幕末の戊辰戦争で、約1か月、会津藩が籠城した「鶴ヶ城」に昨日行ってきました。大河ドラマ「八重の桜」は、もう10年前ですが、今でも主演の綾瀬はるかさんは主役ですね。会津鶴ヶ城は、今から400年以上前の1593年に完成しました。そして戊辰戦争後に明治政府の命令で取り壊されました。現在の鶴ヶ城は昭和40年に復元された城です。ただし、石垣は400年前のままです。今回、石垣についてボランティアガイドの話を聞くことができました。一番大きい石垣が直径2メートルで奥行きが3メートルの石です。これをどのようにして運んだのか・・・石垣のうんちくを聴くと、今まで、ただ素通りしていた石垣が愛おしく思えてきます。世の中の「石垣マニア」の気持ちがこれで理解できました。

 

さて、今日の話は「蚊」です。夜中に「ブ~ン」と眠れなくさせる憎い虫です。刺されると、赤くはれて痒くなるし、とにかく人間にとっては、やっかいな虫ですね。基本的には、メスの蚊が産卵をするために、人間の血を吸うのです。

 

でも、蚊に刺された瞬間は、痛くも痒くもありません。不思議です。そして、蚊に刺されたことが気が付かないまま、数分後に痒くなって「やられた~」となるのです。

 

これは、蚊の針の形状に秘密があるようです。蚊は血を吸うためにストロー状の1本の針と、ギザギザした2本の針を上下に振動させながら、皮膚の中に針を打ち込んで血を吸います。この針が、直径わずか60マイクロメートルという極細針なので、皮膚の痛みを感じる部分(痛点)を避けることができるのです。

 

新型コロナウイルスのワクチンを接種した時、筋肉注射ということもありますが、注射針は、蚊の針と比較すると、あまりにも太すぎて、痛点をビンビンに刺激しているから痛いのです。

 

保育園の園児の多くは、予防接種の注射で、大泣きになります。注射は痛いというイメージもあるでしょうが、実際に子どもには耐えられない痛みなのです。「注射しても泣かなかったよ」と言えるようになったら、大したものです。(笑)

 

この蚊の口針をお手本にした注射針が作られています。毎日採決する必要がある糖尿病の患者さんなどに大いに役立っているそうです。近い将来、さらに一般的に普及してくれば、注射の概念が変わるかもしれませんね。