小学校で学年担任制

昨日入園した、4歳年中の男の子が、本日自転車に乗れるようになりました。お迎えのママは、驚きのあまり言葉が出ませんでした。おうちでは、ストライダーがあるだけで、自転車の練習などしたことがなかったとのこと。卒園児の保護者の会社で働くことになったママの4歳と0歳の男の子2人を預かることになりました。4歳の男の子は、すでに自分で自転車をスタートできるようになりました。他の年中園児7人は、とっくに自転車に乗れるのですが、今日は、新たなメンバーに対して「なかなかやるじゃん!」というエールを送っていました。

 

運動能力が高い彼が、今後、運動会の練習を通じて、年中園児に刺激を与えて、ライバル心をあおってくれるかもしれません。楽しみになってきました。

 

さて、音楽や理科といった専門的な授業において、小学校高学年では、すでにかなり前から、教科担任制が行われています。それが、算数や国語といった一般的な教科についても、全国的に小学校での教科担任制は進んでいます。通常の担任制と比べて、どちらがいいとか悪いとかは、一概に決められませんが、子どもにとって、多くの大人とのかかわりが、様々な可能性を引き出すように、教科別の先生なら、多くの先生の授業を受けることになります。効果があるので、増えているのが実態ですね。

 

東京都港区にある白金小学校では、さらに進んだ取り組むを行っているそうです。それが「学年担任制」です。5・6年の高学年で、従来の1組の担任○○先生、2組の担任◇◇先生、3組の担任△△先生という概念がなく、5・6年生の先生チームとしての配置となっています。1週間ごとに、各学級の担任が交代し、学年の全教員で学年の子どもたちに関わっていきます。その結果、学級間の偏りが減り、いわゆる学級崩壊をふせぐことができているそうです。

 

先生側から見ても、学年すべての児童の情報を手に入れることができます。5・6年の担任が合計6人なら、6人の先生が児童一人を見ることになります。A先生が気がつかないことをB先生が見ているかもしれません。担任一人なら、一人の児童への見方が固定してしまいがちですが、6人なら、多くの長所が発見できますね。

 

保育園ホワイトきゃんばすでは、異年齢保育ですので、すべての先生がすべての園児を見ています。先生たちは、金太郎飴ではないので、園児の話になると、園長の私が気がつかないことも出てきます。一人の園児を多角的にみることにつながりますね。

 

白金小学校のような取り組みを校長が決断するには、強い気持ちが必要です。学校組織が新しい施策を行うには、保護者・地域からの要望への対応に苦慮し、変化を受け入れることができず、前年の取り組みを踏襲してしまう現状があります。学校に限らず、あなたが所属する組織はどうですか?波風を立てないように、毎年同じことを続けていませんか。

 

私たちは、ちょっとしたアイデアと少しの勇気で、これまでの概念から脱却し、よりよい組織を創ることができます。ほんの小さな所から始めてみませんか。