食品ロスの原因は、経済的合理性の追求

運動会で行う「パラバルーン」の練習がスタートしました。園児が協力して、完成させるというプロセスは、個人競技とは違う楽しみがあり、子どもたちは「協力しあう」というマインドになります。運動会の厳しい練習は、子どもたちの成長に大きく影響していますが、個人競技と団体競技の両面で、頑張っています。個人の力が積み重なるのが、「紅白対抗リレー」です。「チームのために、最後まであきらめないで走る」気持ちが育ってきました。今日は、抜きつ抜かれつの大熱戦となりました。

 

さて、最近は、「食品ロス」が取り上げられる機会が増えてきました。食品ロス低減の具体策は、様々な切り口が考えられますが、国内の食品ロスの半分は家庭で発生します。「一般家庭が気をつければ、ロス低減につながる」という考えもあるでしょうが、今日は、経済的合理性の追求が、食品ロスの大きな要因になっているという話です。

 

はい。私が民間企業で働いていたころの営業スタイルは、「売上とるぞ!」でした。営業なら当たり前のマインドですが、気合だけでは、売上は上がりませんね。私が、一番「悪」としたのは、「販売チャンスロス」です。売上目標110%にしておきながら、商品が前年100%の発注しかしていない店舗には、容赦ない指導をしました。「売上目標110%なら、タマを115%ないと商売にならないだろ!」といった感じです。

 

例えば、1年で一番ケーキが売れる「クリスマスイブ」の売上目標を獲得するために、「閉店前に完売させるなんてとんでもないこと。ケーキが残るくらいの発注をしないと売上が取れない」と、チャンスロスを徹底的になくす取り組みを行った結果、目標の売上が達成できずに、多くのロスを発生させてしまうのです。

 

当時の私は、「商品ロス」よりも「販売チャンスロス」の方が「悪」と指導していました。「売上を達成させてなんぼだろ!」という考えです。これが、経済的合理性の追求です。

 

これは、企業同士の取引にも言えます。今もその傾向が強いのが、例えば「デパ地下」です。百貨店のデパ地下の売上は、夕方以降に集中して売れます。ここで、各メーカーに「絶対に欠品させるな!」と圧力をかけます。仮に売れ残っても、百貨店ではなくメーカーのロスになります。双方が適切な需要供給の調整を行えば、売れ残りは減らすことができるのです。

 

食品ロス低減の話になると、すぐに「売れ残りゼロを目指そう!」なんてことになりますが、ゼロにするのは、非現実的ですね。企業同士の取り引きでも、家庭でも、まずは、現状を半減させるなど、少しずつ進めていくのがいいですね。

 

経済的合理性の追求が、食品ロスの増加につながっているとは言ったものの、夕方になると、ショーケースの中の商品がスカスカというのも、買い物の楽しみを半減させます。ここは、難しいところですね。「売上が前年100%・ロス金額が前年50%」というのが、理想ですが・・・こんな理想的な発注は、簡単にはできないのです。(笑)