「へりくだり過ぎ」な言葉

今日は雨ですので、ダンスと組体操の練習を1回だけやると、教室内で、園児全員「ボール遊び」です。練習続きなので、こうして息抜きが必要ですね。こどもたちは、今日は「勝った負けた」で一喜一憂することなく、ボール遊びで大騒ぎです。とても楽しい時間になりました。

 

さて、日常生活の中で「かしこまりました」「○○させていただきます」と相手に言われて、「ちょっと、そんなに丁寧に言わなくてもいいのに~」と思うことはありませんか。ホテルのカウンターや企業のカスタマーセンターでのやりとりなら、それが普通なのかもしれませんが、仕事のやりとりでも、「礼儀正しい」と思って言うのでしょうが、少し「へりくだり過ぎ」かもしれませんね。

 

私も、サラリーマン時代は、営業でしたので、お客様・得意先・初対面の方などには。「へりくだり過ぎ」の言葉を当たり前に使っていました。それは、上司や先輩に指導された内容でもあり、部下や後輩にも徹底させました。

 

若者たちの間でも、LINEで「かしこまりました」と目上の人には送ることが多いです。これも、「バイト先で教わったんです」と接客マナーとして、真っ先のたたき込まれるようですね。このように丁寧な言葉遣いをすることで。カスハラ(カスタマーハラスメント)から身を守る防衛スキルにもなるというのです。

 

日本人は、いつからこうなったのでしょうか。小学校の頃からずっと、なるべく周囲に合わせ、言われたことには従う、という教育を受けてきたから・・・という見方も、当てはまるかもしれません。一概には言えませんが、欧米では、幼少の頃から自分の意見を人前で表現することを尊び、「変わった子」にはその個性を伸ばすよう周囲が後押しするイメージが強いですね。

 

スーパーのレジでは、日本の場合は機械的にマニュアルをこなす接客が美徳で、効率を求められることが多いです。行列ができても、レジの回転が速く、人の流れに寸分の無駄も許されない無言の圧力に満ちています。駅の自動改札でもたもたしていると「どけよ、ババア!」と怒鳴る人もいます。どうも、人にも自分にも優しくなれませんね。

 

アメリカのスーパーでは「あなたが着けているマフラーいいわね」とレジの人に言われた客が「これ、○○で買ったのよ」なんて会話が始まります。会話が少し長引いても、後ろに並んでいる人が不機嫌になることもありません。

 

こう考えると、日本の若者は、体制にのまれてしまうのではないか?大丈夫か?と思うでしょうが、「かしこまりました」ではなく、自分なりにアレンジして「かしこまり!」とLINEスタンプで返すしたたかさも、ちゃんと持っています。

 

欧米の真似をする必要はありません。日本のやり方で十分ですが、もう少しだけ「へりくだり過ぎ」は、見直したほうがいいのかもしれませんね。