再び笑い合えるために

先日の秋まつりのゲーム屋さんでは、子どもたちが、妖怪たちの的に球を投げて、見事、的を倒したら景品というゲームだったのですが、思いのほか、ボール投げが苦手な子が多かったですね。

 

そこで、今日の寺子屋では、「ボールを投げる」練習をしました。まずは、大谷投手を思い出してください。彼は右投げですので、最初は、顔もお腹も3塁を向いています。そこから、ひねるようにして、腕を頭の後ろから投げ下ろして、ホームへ剛速球を投げます。投げ方の基本は、大谷選手も子どもたちも同じです。バッティングホームは、個性色々でいいのですが、投げ方は、基本ができていないとうまくいかないのです。

 

いつもパパとキャッチボールをしている5歳男の子は、園長と普通にキャッチボールができますが、他の園児は、これからじっくりと上達させます。自由時間に、なるべく園長がキャッチボールをしながら、鍛えていきます。

 

さて、私の中学・高校時代の同期が、母校の中学校校長をしています。今日は、彼の話を紹介します。彼は、水泳部の部長をしていました。私も小学生の頃に、スイミングスクールに通っていたので、中2の臨海学校では、彼と同じ「上級クラス」でした。(自慢です)しかし、彼のスピードには、全く歯が立たなかった思い出が残っています。(笑)

 

『新型コロナウイルス感染症も5類に移行し、学校生活も従来に近い形で運営できるようになりました。1学期は体育大会、修学旅行も無地に終えることができました。そんな中で、マスク着用は個人の判断となりましたが、私の担当する中学1年生の多くは、マスクを着けたまま授業を受けています。ずっとマスクを着けてきたので、素顔を見られたくないという考えの子もいるようです。「素顔」を「本当の自分」と置き換えると、自分を出したくない、恥ずかしい、出さないほうがラク。そう解釈することもできます。人と人との関係がマスクによって少し遠くなった、私の思いは正しく伝わっているのだろうか、授業をしていてもそんな思いを抱えていました。

 

そこで、私は、授業中はなるべくマスクを外して話をするようにしています。マスクを外したほうが、私の精一杯の笑顔も思いも伝わるだろうと考えたからです。授業やコミュニケーションをとる上で、表情は大切です。笑顔は顔全体で表すほうがより伝わりやすいでしょう。「Re Smile」あの頃と同じ笑顔に戻れるように、希望を持ち続けて、生徒と生活をしています』

 

ということで、彼は、とても強面(こわもて)ですが、マスクなしの顔で頑張っています。保育園保護者の学校の先生たちも、体調が悪い時以外は、全員マスクを外しています。どうやら、小学校、中学校では、先生たちが率先して、マスクなしの笑顔を子どもたちに見せているようです。

 

この夏は、季節外れのインフルエンザの流行もあり、子どもの感染リスクを考えてマスクを着用する機会が多かったようです。秋から冬にかけては、またマスクが増えていくことでしょう。保育園では、すでに子どもたちの笑顔が当たり前の生活です。まさに「Re Smile」ですが、小学校、中学校も、教室が子どもたちの笑顔でいっぱいになる日に、早く戻ってもらいたいですね。