神無月

谷村新司さんが亡くなりました。保育園では、朝からアリスの曲が流れています。子どもたちは、昭和の曲に「これは誰の歌?」と不思議顔です。私が中学生の時に、アリスにはまりました。コンサートにもよく行って、印象に残っているのは、演奏よりも、谷村新司さんのトークです。かつて、人気深夜ラジオのDJもしていたのですから、お話も抜群に上手です。心より、ご冥福をお祈りいたします。

 

今日は、寺子屋園児と0~2歳児の合同練習の予定でしたが、インフルエンザ感染拡大もあって、屋上遊びで楽しむことにしました。ただし、本日は新規感染の園児はありませんでした。現在休んでいる園児も運動会には間に合うので、綱渡りですが、運動会当日は、全員集合となって欲しいですね。 

 

さて、10月は、すっかり運動会シーズンと31日のハロウィーンがメインの月という印象が強いですが、旧暦では「神無月(かんなづき)」と言います。神がいない月と言われています。その理由は、日本は昔から八百万の神(やおよろずのかみ)といって、いろいろな神様がたくさんいると考えられていました。10月は、出雲大社のお祭りに日本中の神様が集まるので、出雲大社以外の場所には神様がいなくなるからです。出雲地方では、逆に10月を「神在月」と言われていました。ここまでは、たいがいの人がご存じのことかと思います。私も知っていました。

 

また、もう一つの説は、「無」は、昔は「の」という意味でつかわれていました。神無月は「神の月」という意味でもあります。10月に近所の神社、例えば埼玉県大宮の「氷川神社」にお参りに行ったとき、神様がいないのではないか?と思われるでしょうが、「神の月」と考えると、大丈夫ですね。また、神様は体が一つだけでなく、その分身がちゃんと自分の神社に残っているという考えもあるそうです。もともと、神話というものは、つじつまが合わないし、そこを突っ込んではいけませんね。(笑)

 

出雲大社で行われる「神在祭(かみありさい)」は、旧暦の10月11日から行われます。2023年の暦に合わせると、実は10月ではなく11月23日となるそうです。出雲大社の大国主大神(おおくにぬしのおおかみ)の元に、全国から神々が集まるのですが、そこでは「神様の会議」が行われるのです。これを「神議り(かむはかり)」と言います。ここでの議題は、「すべてのもの縁を結びつける」です。

 

出雲大社が縁結びの神様と言われるように、「男女の縁」。そして、人と人との縁、仕事の縁、お金の縁・・・など、具体的には、誰と誰を結婚させようとか話し合っていたようです。面白いですね。

 

ただし、日本中の神様が、出雲大社に集まると言いましたが、唯一、欠席を許された神様がいます。誰だと思いますか・・・それは、伊勢神宮の「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」です。

 

はい。酔った席の「うんちく」にご利用ください。