秘密基地「らぼる」

昨日参加した、「小学校は楽しいよ の会」について、保護者からの反響が大きかったですね。「家に帰るまで、ずっと、小学校での話をしていた」「楽しかったと嬉しそうに話してくれた」「このような企画を考えてくださった宮前小学校に感謝したい」などなど、小学生になる年長園児と同じくらい、保護者も「小学校生活大丈夫かな?」と不安に思っているので、あらためて、有意義な時間となったようです。

 

さて、人間には、偏差値やテストの点数のように数値化できる力だけでなく、協調性やリーダーシップなど数値化しにくい力も備わっています。これらは、「非認知能力」と呼ばれ、他人と関わり合いながら生きていく上で大切な力とされています。

 

最近は、「非認知能力」という言葉が、ずいぶんと浸透されてきました。このブログでも、何度も話をしてきました。そんな非認知能力を伸ばそうと、独自の授業を行っている専修大付属高校の話です。

 

この高校では、非認知能力を高める選択科目があり、その科目の名前は「秘密基地『らぼる』」です。経験したことがないことを実験するという意味を込め、実験室を意味する「ラボラトリー」から名付けられたそうです。ある授業のテーマは「やりたいことを実現させるためには」です。

 

非認知能力の育成に関する著書がある岡山大の中山教授によると、非認知能力とは客観的数値では測定できない能力総称で、向上心や共感性、忍耐力などが含まれる。AI(人工知能)と人間が関わる社会では「人間だから求められる能力」として、幼児教育や学校教育などで関心が高まっていると言います。非認知能力は、AIでは対応できませんね。

 

専修大付属高校で、「らぼる」が始まったきっかけは、卒業生の言葉だったそうです。「高校で学んだことが大学で役に立たない」つまり、高校までは生徒は受け身でも通用するけど、大学生活やアルバイト、就職活動などでは、主体性やコミュニケーション力が求められる。「従順でまじめな『いい子』ほど、卒業後につまずくことが多い」のです。

 

「らぼる」の授業で大切にしてるのは、気兼ねなく意見を言い合える雰囲気だと言います。それがなければ、生徒は批判を恐れて発言しづらくなり、自発的に取り組む意欲がそふがれるのです。そして、その雰囲気作りに大きな役割を果たすのが、卒業生のサポートだそうです。大学生や社会人が参加し、生徒の議論の輪に加わります。教師と生徒は、どうしても上下関係が生じますが、年齢が近い卒業生とは、『斜めの関係』が築けて、発言しやすい雰囲気につながっているようです。

 

この「らぼる」を受けた生徒は、受けなかった生徒と比較して、「考えの違う人とうまく付き合う力」や「トラブル処理力」などで、差が出たという研究結果もあるようです。

 

「らぼる」の話は、高校生の話ですが、非認知能力を身に付けるためには、幼児教育からが大事になってきます。友だち同士でケンカをし、自分の思い通りにならないことをたくさん経験し、また、一緒に遊んで、考えて、協力して、励まし合う経験が大事になってきます。

 

保育園ホワイトきゃんばすでは、子どもたちに「自分で考えて自分で答えを出せる人」になって欲しいと願っていますが、それには「非認知能力」は欠かせません。そして、社会に出ても自分らしさを発揮し、他者の魅力も引き出せるような人を育てたいですね。