藤井聡太の鉄道愛

今日の昼時間。年長園児と小学校についておしゃべりをしている中で、給食の話になりました。小2の兄をもつ女の子が、「園長先生知ってる?給食当番の給食は、自分で配膳すると思う?」と、細かいシチュエーションの問題です。「答えはね・・・当番でない、他の友だちが配膳するんだよ」だそうです。おうちでは、こんな、誰もが気にとめないような話をしているのですね。

 

さて、前人未到の将棋の「八冠」を達成した藤井聡太さんは、大の鉄道好きでも知られています。昨年11月に「ことでん」琴平駅を訪れ、制服に着替えて車掌体験をします。いつも、冷静で物静かなイメージのある藤井聡太さんですが、鉄道のことになると、目をキラキラさせて饒舌になるようです。

 

「ことでんは、レトロな車両が結構多く活躍してるので、最近の車両とは違う雰囲気があって、とても面白かったです」と語ります。「ことでん」とは、香川県内を走る地方鉄道「高松琴平電気鉄道」の愛称です。「お待たせしました。本日はことでんをご利用いただきありがとうございます・・・」と車内アナウンスまで行ったそうです。

 

昨年5月は、岩手県の三陸鉄道宮古駅で一日駅長に就任しました。宮古市で開催された対局に臨んだ際です。昨年12月には、竜王の防衛を祝う会に出席するために秋田県を訪れ、JR大曲駅で、白い駅長制服に着替えて「こまち」の出発合図を出したそうです。

 

藤井聡太さんの鉄道好きは有名で、自他ともに認める「乗り鉄」で、子どものころの夢は「電車の運転手」だそうです。棋士にならなければ鉄道の運転手になりたかったとあちこちで公言しています。5歳で将棋を覚える前から鉄道好きで、近所の踏切で電車を1時間見ていても飽きず、電車に乗れば先頭車両の最前部に立ち、運転士の気分になっていたそうです。小学校高学年になると、東海道新幹線や名古屋近辺の私鉄の時刻表をほとんど暗記していたそうです。高校生になると、友人と「青春18きっぷ」で旅に出ます。地元の愛知県から在来線を乗り継ぎ、中央線の小淵沢に向かいます。そこから小海線に乗るのです。八ヶ岳や南アルプスの雄大な峰々やのどかな高原の景色を車窓から眺めて楽しんだそうです。

 

将棋のタイトル戦では、わざわざ遠回りしてでも、乗りたい列車で会場入りすることもあるようです。こうして、藤井聡太さんが鉄道を楽しむ様子がメディアを通して紹介されることで、地方鉄道も盛り上がるというわけです。

 

藤井聡太さんは、若くして、自分は将棋界の『顔』という自覚を持っています。しかも、八冠という立場になれば、色々なところでファンサービスをするのは自分の義務で、それが将棋の普及につながるとも考えているのでしょう。

 

そして、「乗り鉄」を名乗り、岐路に立つ各地の地方鉄道が盛り上がるために、自分も力になれれば・・・と思っているに違いありませんね。藤井聡太さんは、将棋界の救世主であると同時に、地方鉄道の救世主になることを期待したいですね。