マインドセット

今日は、本当に暖かくて、屋上のカメ池を覗くと、何とクサガメが5匹も日向ぼっこをしていました。とても気持ちがよさそうです。ところが、また明日から寒くなる予報です。このまま春になることはないとは思っているものの、こうも寒暖差が大きいと、子どもたちの体調管理が大変です。

 

さて、私たち大人は子どもたちに対してこう言います。「これから君たちが生きる時代は、多様化、グローバル化、電子化、情報化が進み、非連続的で予測困難な世の中です。より良い自分になるために、今、何をしたらよいのかを思考し、道を選び、現状の自分に変化を起こしていく。それを繰り返して、人は成長していきます」

 

すると、賢い子どもがこう言うでしょう。「先生は、そう言うけど、先生だって、パパやママだって、大人たちだって、同じじゃないの?」

 

どうですか。図星ですね。私たち大人だって、固定化された概念や自分の信念に固執して新しいものを受け入れられないなら、これからの世の中を生きていくのは、しんどいかも知れませんね。

 

皆さんは「マインドセット」という言葉を知っていますか。その人の行動のベースとなる、物事の考え方、思い込みや先入観、思考パターンや価値観のようなものを表す言葉です。マインドセットには、ポジティブなものとネガティブなものがあります。よく、ビジネスの世界で使われることが多く、課題に直面した時に、解決策を模索し、即座に行動に移すような前向きなマインドセットを持った人であれば、未知の業務にも積極的に取り組むことができます。一方、新しいことに不安を持ち、失敗を恐れるようなマインドセットを持っている場合には、消極的な取り組みに留まってしまう可能性があるのです。

 

こう考えると、「失敗を恐れずに、どんどんチャレンジしていこう!」と相手を励ましたところで、相手が、ネガティブなマインドセットを持っているなら、効果が期待できないかもしれません。企業の採用では、「人のマインドセットはそう簡単に変えられない」と考え、ポジティブなマインドセットを持っている人を採用することを意識する会社もあるようです。

 

じゃ・・・ネガティブシンキングの人は、ダメなの?

 

とんでもありません。人生は、どう転んでも常に「選択と挑戦の連続」です。自分が、ネガティブなマインドセットであると思ったなら、ここは、自分を変えるチャンスと考えるのはいかがでしょうか。人間ですから、180度違うポジティブ人間に変わることはできません。少しだけでもいいのです。