頼る者と頼られる者

「えっ!?雪が降るって言ってたっけ?」と、今朝は多くの人が思ったことでしょう。私も、起床して新聞を取りに行こうとすると、外がやけに明るく、玄関を開けると驚きの銀世界です。

 

こうなったら、保育園では、屋上で雪遊びだ!としたのですが、雨が降り続いて、雪はほとんど解けてしまいました。それでも、子どもたちは、畑や草むらから、雪を集めます。感動したのは、こんな天気の中で、菜の花がつぼみを広げて、まさに咲こうとしているではありませんか。植物の生きる力に魅せられました。

 

さて、私はそれなりに人生経験を積んでいますので、リーダー論にも持論があります。「リーダーシップ=影響力」が私の考えです。声が大きくて「俺についてこい!」タイプがリーダーとは限りませんね。リーダーは、周りの人にどれだけ影響力を与えることができるか・・・という考えです。もちろん、どんな行動が影響力につながるかは、その人なりに違いがあるものです。

 

人は、職場などの組織の中で、経験年数を重ねたからといって、すべての人がリーダーになれるというものではありません。どうしても、リーダーに向く人と向かない人がいます。では、その分岐点は何なのか。それは、いざという時に、人に頼るか、人から頼られるかの違いという考えがあります。あくまでも、リーダー論の一つと思ってください。

 

ある企業での中堅社員Aさんは、人の考えをよく聞いた上で、自分の考えをしっかり持って相手に伝えます。常に自分の考えを相手に分かりやすく伝える姿勢は、謙虚ながらも、頼りがいがある人として見られていました。おのずと、仕事やプライベートでも、彼はしばしば相談されたり、考えを聞かれたりしています。

 

それとは反対に、何か問題にぶつかると、その解決のために努力することなく、人に頼る人もいますね。どう考えても、このタイプは、いくら経験を重ねてもリーダーには不向きと言わざるを得ません。

 

どうですか・・・リーダーになることが、組織での存在価値を高めることに、直接つながるわけではありませんが、他人に頼ってばかりの人になるよりも、他人から頼られる人になりたいものですね。

 

このリーダー論・・・なかなか、的を得ていると思っています。保育園の子どもたちを見ていると、頼られる園児は、他人のことやチーム全体のことを見ることができる子です。この春、小学生になる年長園児たちには、「小学生になったら、人から頼られる人」になってもらうように、残り少ない時間を過ごしていきます。