認知能力も非認知能力も伸ばす「そろばん」

今日は久々の晴天となって、子どもたちの屋上遊びがアクテイブです。4月から年長になる新人園児の男の子。幼稚園からホワイトきゃんばすに転園してきました。屋上の環境や異年齢保育など、ママパパがここを気に入ってくれたのです。うれしいですね。この1年は、密度の濃い想い出をつくってもらいます。今日は、さっそくヘルメットをかぶって、自転車に乗ります。すでに自転車に乗れる彼は、練習なしで自転車免許証交付です。(笑)

 

さて、今日は「非認知能力」の話です。この言葉は、ブログでも何度も取り上げていますが、一般社会にも深く浸透してきましたね。非認知能力は、もともとアメリカから生まれたものです。人工衛星の打ち上げでソ連に遅れを取ったアメリカは、どんどんエリートを輩出しようとします。当時のエリートは、認知能力(学力など点数にできる能力)に長けている人たちです。日本でも影響を受けて、1970年代以降には、詰め込み教育が行われましたが、同時に校内暴力が増え学校が荒れました。そこで、教育の方向性が見直されるようになったのです。

 

そんな経緯の中で、点数では測れない能力である「非認知能力」の重要性が深まっていったのです。OECDが2015年に発表したレポートで、非認知能力の3つの枠組みが示されました。①「自分を高める力」②「自分と向き合う力」③「他者とつながる力」です。よく、みんなと協力する力とか、我慢する力とか具体的な非認知能力を私たちは例として挙げますが、すべて、この3つの枠組みの中に入ります。

 

そこで、非認知能力を伸ばす取り組みの1つとして、注目を浴びているのが「そろばん」です。そろばんは、3つの枠組みの中で「自分と向き合う力」が磨かれます。私の少ない特技の1つがそろばんです。子どもの頃に1級に合格しました。(何度も自慢してすみません)・・・経験上、技術的な向上よりも、自発的に取り組み、継続的な練習がなければ上達しないのがそろばんなので、まさに「自分と向き合う力」と言えます。

 

でも、ちょっと待って!?と思う人が多いかもしれません。そろばんは、計算能力や暗算能力を磨くものなので、「認知能力」に分類されます。しかし、そろばんを上達させるには、我慢強さなどの非認知能力がないと、途中で投げ出してしまうでしょう。

 

そろばんの項目の一つに、「伝票」という計算があるのですが、左手で伝票になっている紙をめくり、右手でそろばんをはじきます。うまく紙がめくれなくて、ついついいらいらしてしまうのですが、こうなると、必ず計算ミスにつながります。いかに、冷静に我慢強く取り組みことができるかで、そろばんのスキルも上がっていくのです。

 

こう考えると、そろばんは、認知能力と非認知能力を一緒に伸ばしていける仕掛けがあるようです。非認知能力を伸ばす取り組みは、スポーツも含めてたくさんありますが、両方伸ばせる「そろばん」は、なかなかやりますね。

 

よくよく考えれば、そろばんは、江戸時代の寺子屋の頃から不変のものとして今日まで受け継がれてきました。長く続くということは、子どもたちの人間性を高め社会に送り出す人育てとしての役割をずっと担ってきたのです。最近になって、「非認知能力」という言葉が当てはめられましたが、ずっと昔から、大事なことだったのです。

 

以上、そろばんびいきの園長の、ほんの少し偏った意見でした。