オタフクソースのお好み焼課

今日の連絡ノートには、昨日のピクニックランチのお弁当箱が空っぽで、「ママお弁当作ってくれてありがとう」という我が子のコメントに、涙する母親が4人もいました。やはり、ママへの最高のプレゼントは「空っぽのお弁当箱」でした。

 

今日は、その流れで食べ物の話です。広島の人たちが愛するのは、広島カープだけでなく、お好み焼きとそれに使われる「オタフクソース」です。私は、何人かの広島出身の知り合いがいますが、お好み焼きを語り出すと、「お好み焼きは、○○じゃないといけない」という長いウンチクが始まります。そして、「オタフクソース」が決め手と言います。

 

大阪のお好み焼きは、具材を混ぜて焼きます。もちろん、こちらも私は大好きですが、広島人は、こう言います。「広島のお好み焼きには、サンドイッチの美学がある。上から、生地、キャベツの甘味、香ばしい豚バラ肉、パリッと焼いた麺、一番下に卵のうまみが重なり、ソースをまとっている。層の上から下まで、一口で食べないとダメなんだ。おいしいお好み焼きは、キャベツが甘いんだ」なんて話が止まりません。(笑)

 

そんな、広島のお好み焼きを引き立てる「オタフクソース」は、2022年10月に100周年を迎えた、老舗企業なんです。そして、「お好み焼課」というユニークな部署があるそうです。

 

1998年に発足した「お好み焼課」は、今まで20年以上も、お好み焼きの普及、研究に特化した部署だそうです。店を開業したい人のために焼き方の研修、小学校での出前授業を開く。お好み焼き店を食べ歩いて市場調査やお好み焼きを研究して新しいレシピ作りもしているそうです。まさに、お好み焼きを作り、食べることが仕事なのです。

 

どうですか・・・こんな部署があるからこそ、広島のお好み焼きは、今でも広島人のDNAとして、組み込まれているのかもしれませんね。そして、オタフクソースは、会社の利益を考えれば、いかにオタフクソースが売れるようにするか・・・でしょうが、お好み焼き文化を守り、広げていくことが、社会的役割なのかもしれません。

 

お好み焼課は、今では、新入社員の人気部署ナンバーワンだそうです。そして、世界に向けて、お好み焼きを広げようとしています。外国人相手に、全編英語版の「お好み焼き教室」も行っているようです。新入社員研修では、海外を旅して、その土地の人にお好み焼きを知ってもらう取り組みがあるようです。

 

さぁ~そろそろ、お好み焼きが食べたくなりましたね。今日は、広島風にチャレンジしてみませんか。