接客の身だしなみが緩和へ

ゴールデンウイークが終わり、今日から「日常」の保育園生活が始まりました。今年は、故郷への帰省以外は、わりと近場で過ごした家族が多かったようです。それでも、日々の活動記録を連絡ノートで拝見すると、「体力おばけ」と言われるくらい、子どもたちはアクティブです。「保育園で早くお友だちと遊びたい」という園児も多かったようで、今日の保育園は、連休明けですが、いつも通りです。

 

さて、最近では、小売店や飲食店などで働く人たちの身だしなみが、つい数年前と比較しても変化していますね。髪の色を明るく染めたり、ネイルを施したり・・・個人の好みや価値観を尊重した自由な装いは、従業員の意欲向上や人材確保にもつながっているようです。

 

といった感じで、「時代の流れ」と肯定的に受け止められるようになったものの、私のような昭和世代は、やっぱり、飲食店や食品を扱う店舗では、「清潔な身だしなみ」でないと、「ちょっとなぁ~」という気持ちになるものです。

 

就職情報会社マイナビが昨年実施した調査では、全国559社のうち、36.7%が直近5年間で、従業員の身だしなみの規定を緩和していました。多様性や個性を尊重するというものの、本音では、人手不足が深刻化し、売り手市場になっているからです。服装規定の緩和は、ファッションに関心の高い若者を呼び込む方策の一つになっています。

 

スーパーのアピタ・ユニーは、2022年、創業以来初めて服装ルールを緩和し、頭髪と爪の色を自由としました。当初懸念したお客様からの否定的な反応はごくわずかで、むしろ、個性的な外見がお客様とのコミュニケーションのきっかけになったり、白髪を染めているシニア世代の従業員から「自由になれる」と喜びの声が上がり、職場の雰囲気が明るくなったそうです。

 

回転寿司チェーンのスシローは、昨年11月、髪の色などに関する見だしなみのルールを改めた際、イスラム教徒の女性が頭を覆うために直用するスカーフも認めたそうです。

 

また、従業員が付ける名札の見直しも進んでいます。客によるつきまといや理不尽な要求などの「カスタマーハラスメント(カスハラ)」から、従業員を守るためです。タリーズコーヒーは、2022年に名札の表記をイニシャルのみにしたそうです。従業員がSNS上でつきまといの被害を受けたためです。「安心して働ける」とのことです。

 

男性のヒゲを認めたあるスーパーでは、退職を検討していた従業員が撤回を申し出たという例もあったそうです。外国人の従業員が増えている今、「人材の定着、確保にもつながるはず」という考えです。

 

働くスタッフの人材確保という現実は理解しますが、やはり、お客様がどう受け止めるかが大事ですね。「当店の服装ルールは、○○です」としっかりと打ち出し、お客様にきちんと説明できていることが必要だと思う、昭和世代の私ですが、みなさんは、どう思いますか。