チーム担任制

今日は、寺子屋園児が屋上にタイヤアスレチックを完成させました。事前に、黄色・青色・ピンク色の3色で、板に色塗りをしていました。タイヤや収穫用ボックスを積み上げて、なかなか楽しそうなタイヤアスレチックの出来上がりです。早速、自分たちで楽しむ子どもたちです。

 

明日の保育参観では、教室内でママにプレゼントをした後に、屋上に移動して、親子でいつもの遊びを一緒に楽しんでもらいます。その一つが、タイヤアスレチックです。天気予報も晴れですので、明日は大いに楽しんでもらいます。

 

さて、みなさんは、自分の仕事のスキルをアップさせるために、今までどうやってきましたか。勉強して知識アップ、資格を取る、研修を受けるなど、それぞれあると思いますが、私の場合、一番効果的だったのが、「上司や先輩の技を盗む」です。セロベースの自分から、次々とアイデアが浮かぶことは難しいので、とにかく盗み、自分流にアレンジして、さも、自分が考えたかの如く振舞うのです。(笑)

 

しかし、「先生」という仕事は、「一国一城の主」のイメージが強く、なかなか他の先生の技を盗むことは難しいですね。

 

富山県南砺(なんと)市は、市内のすべての小中学校で、「チーム担任制」を導入しています。二人の担任が、2学年合同の授業を行うのです。例えば、小学校3年と4年の道徳の授業が合同で行われます。先生は、3年と4年の担任二人です。「学校のルールって何がある?」と、授業の進行役を4年の担任が務めます。児童から「廊下を走らない」「スマホを持ってこない」「教室で眠らない」など様々な意見が上がります。補佐役の3年生の担任は、それぞれの机を回り、ワークシートに書かれた児童の意見をチャックします。担任がチームを組むことで、お互いのやり方を学び、自らのスキルもアップするとうわけです。

 

南砺市が「チーム担任制」を導入した背景には、残業の常態化や世代交代により若手教員が増えたことがあったようです。ベテランの大量退職で、指導技術の伝承が減り、教育力低下が危惧されたからです。教員同士が得意教科の授業を担当し合うことで、授業の質も高められたようです。

 

南砺市では、2020年度から「チーム担任制」を導入していますが、制度導入後に新任が年度途中で退職した事例はゼロになったそうです。1学級だと生活集団が固定されてしまいますが、2学年ごとに教えると、子どもたちの顔ぶれが、毎年度入れ替わり、多様な意見に触れることが可能になりますね。今のところ、道徳・生活・音楽・図工・家庭科・体育などで、合同授業が行われているそうです。国語や算数、社会といった授業でも、異学年で学び合うことも可能です。

 

異年齢保育のホワイトきゃんばすでは、学年別の合同授業が、どれだけ効果的かは、経験上よく理解できます。私たちが、大人になって社会人となれば、そこには、同じ学年のチームや組織はありません。人は、必ず異年齢の環境でコミュニケーション能力を高めていくのです。

 

南砺市の「チーム担任制」は、教員にもよし、児童・生徒にもよしの取り組みですね。