ハラスメントの境界線

今日の連絡ノートには、土曜日の保育参観の感想がびっしりと書かれていました。ふだん子どもたちが、どんな風に屋上遊びをしているのかが分かり、一緒に遊べて楽しかったことと、防災の話も大いにためになったようです。親子で収穫したタマネギでジンギスカンを楽しんだファミリーもありました。

 

ジンギスカンといえば、羊の肉を食べますが、1歳未満をラム肉と言い、1歳以上をマトンと呼びます。今、日本中の動物園では、羊の毛刈りが行われています。毛がなくなった羊は、まるでヤギのようですね。羊は、毛を取るために家畜化された動物なので、人が刈ってあげないと一生伸び続けてしまうのです。今、毛を刈るのは、熱中症対策だそうです。

 

そして、もう一つ「食べ物」の話ですが、昨日のブログで紹介した「男気トマト」。桶川まで行って買ってきました。家にあったトマトと食べ比べると、とても濃い味がします。様々なメディアで取り上げられるだけありますね。

 

さて、今日の話は「ハラスメント」です。私が大好きだったドラマ「不適切にもほどがある」にでてくるような、今では絶対NGがはびこっていた昭和。「セクハラ」という言葉がなかった時代。「歩くセクハラ」のようない人も、せいぜい「デリカシーのない人」で片付けられ、野放しになっていたことを考えると、ハラスメントに対する意識が高まったことは良いことだといえます。

 

また、「逆パワハラ」という言葉も生まれ、部下が自分の間違いを認められずに「自分が失敗した原因は、管理職や先輩が注意喚起してくれなかったからだ!」と捉えたり、上司から挑戦を促された時に「やりたくないことを強制的にやらされている」と訴えるケースもあるようです。

 

ここ数年の管理職向けの研修で重宝されてきたのが「ハラスメントで何がNGか」を伝授する内容だそうです。つまり、ハラスメントの境界線をさぐる内容ですね。でも、ちょっと待った!です。ハラスメントになるかどうかは、お互いの信頼関係で変わってくるのではないかと、昭和世代の私は思うわけで、一律の境界線など引けないでしょ・・・という見解です。

 

そんな感じですので、今はハラスメントに対して「回避的なマネジメント」に走る管理職が増えてきたそうです。「飲み会やランチに誘わない」「ミスをしても厳しく指導しない」「必要以上にコミュニケーションを取らない」「フィードバックはあまりしない」という上司と部下の距離を感じる職場になっているようです。

 

私がサラリーマン時代に管理職になったのは、平成になってからですが、部下の趣味や好みといった個人情報まで、頭の中には当たり前にインプットしていました。その理由は、コミュニケーションを図るためには、当然必要な情報と考えたからです。仕事以外の会話も重要であることは言うまでもありませんね。

 

これからの時代、ハラスメント回避で、さらに、上司と部下は表面上の付き合いになっていくのでしょうか。間違いなく言えるのは、リーダーシップによってすべてを解決するのではなく、チームのメンバーが主体的に行動するような組織が、これからの「組織のあり方」になっていくのでしょう。チームで解決するという思考を持った個々のスキルが問われるのです。