着衣泳を広めるプロジェクト

今日は、寺子屋の時間で、マルベリージャムを作りました。屋上で、マルベリーを生食している子どもたちですが、ジャムにすれば、トーストに塗ったり、ヨーグルトに入れて食べることもできます。鍋にマルベリーの実を入れて、グツグツ・・・子どもたちが、スプーンで少しずつグラニュー糖を入れて、かき混ぜます。最後にレモン汁をかけます。カップにマルベリージャムを入れてお土産です。モノだけでなく「コト」があるので、子どもが親にうんちくを語りながら、楽しんで欲しいですね。

 

さて、皆さんは、「着衣泳」(服を着たまま泳ぐ)経験をしたことがありますか。まず、ないでしょうね。私もTシャツで泳ぐことはありますが、ズボン&靴を履いたまま泳いだことはありません。「着衣泳を広めるプロジェクト」という団体があり、そのリーダーは、あの「岩崎恭子」さんです。1992年バルセロナ五輪で、競泳史上最年少の金メダリストになったレジェンドです。

 

岩崎さんは、20年ほど前のテレビ番組の「金メダリストが着衣泳に挑戦」という企画で、初めて体験したそうです。波のあるプール泳いだそうですが、それはそれは、ヘロヘロになったそうです。そして、東日本大震災の時に、着衣泳のおかげで命が助かったというニュースを知り、着衣泳の大切さを広めていかなければいけないと思ったそうです。

 

着衣泳では、普通に泳いでもうまく動けません。基本は、頭と足を浮かせた「背浮き」という姿勢だそうです。履いた靴などの浮力を生かすので、服や靴を脱いではいけません。ペットボトルやビニール袋も浮力には役立ちます。登下校中であれば、ランドセルも効果的だそうです。

 

保育園では、7月末にサマーキャンプを行いますが、屋上プールで、ライフジャケットを着て浮く練習をします。水が苦手な子は、泳ぐ以前に「浮く感覚」を持ちにくいようです。

 

岩崎さんは、「世界的に見ても、これだけ多くの学校にプールがあるのは日本くらいです。義務教育で水泳を扱う訳をもう一度考えるべきです。水泳を教えることも大事ですが、着衣泳を取り入れて、命を守るための水泳指導を学校で行うべき」と、強く訴えます。

 

小学校の水泳の時間で、着衣泳がカリキュラムとして、当たり前に取り入れられるようになれば、遊び感覚で、「命の大切さ」を体験することができますね。