「香水砂漠」日本

今日は、大きくオレンジ色になった、屋上のビワを食べました。年長男子は、ビワの木に登って、みんなの分を取ってくれます。さるかに合戦で、意地悪をしない猿のようです。マルベリーと違って、1粒が大きいので、モグモグと満足顔で食べる子どもたちです。また、寺子屋では、10月の運動会で行う「30メートル走」をやってみました。「今日1番になれなかった人は、運動会までに頑張ればいいだけだよ」と言っても、勝ち負けにこだわる年長園児です。一番の収穫は、年少3歳児全員が、30メートルを走り切ることができたことです。

 

さて、今日は香水の話です。皆さんのまわりに、香水を頻繁に使用している人はどのくらいいますか?私のまわりには、ほとんどいません。日本は、香水の売上規模が小さく、世界の業界関係者からは「香水砂漠」とかつては、呼ばれていたそうです。私の勝手なイメージですが、日本人の入浴は、シャワーでなく湯船につかって時間をかけるので、体臭が残ることが少なく、よって、香水でごまかす必要がない。と思うところです。

 

ところが、ここ数年、日本での香水の売上は伸び始め、昨年の国内市場は、前年比13%増の500億円になったそうです。9年前の402億円から125%も伸びた計算です。

 

市場規模500億円といっても、イメージがわきませんね。日本のバレンタイン市場が、約1000億円(わずか1か月での売上で、大谷選手の10年分の年収なので、凄い金額です)なので、その半分です。少しはピンときましたね。

 

ここまで香水市場が拡大したのは、訪日外国人の影響もありますが、「Z世代」がキーマンです。現在10代半ば~20代後半のZ世代の幼少期は、香水のような柔軟剤が登場した頃です。日常的にこの香りに触れているので、香水も抵抗感がなく購入しているようです。

 

またその上の年代は、ファンションの仕上げや、自分をよりよく見せたくて香水を使う人が多かったですが、コロナ禍以降は、自分が楽しむために使うようになっているそうです。リモートワークで、自宅で過ごす時間が増えて、仕事とプライベートの境界が曖昧になり、気分転換や癒しのために香りを活用する人が増えたようです。通勤時と休日のお出かけとで、香水を使い分けて気分を上げるのです。

 

男性の利用客も増え、今は、香水のサブスクまであるそうです。オンラインで質問に答えると、月額3890円で、おすすめの香り3種類が自宅に届くそうです。

 

日本は、「香水砂漠」ではあったかもしれませんが、「お香」や最近では「アロマテラピー」など、自宅などで香りを楽しみ気分転換を図る文化は、昔からありましたね。香りは、心身への効果が大きいと、昨今では医学的にも証明されていますので、香水市場は、まだまだ拡大しそうです。

 

ここまで、書いておきながら・・・私が香水を使用することは・・・ないかな~。