なぜ勉強するのか?

昨日は、屋上プールの空気チェックをしたのですが、小学生含めて4人きょうだいの園児のおうちでは、長さ3メートルのプールを2つ並べて遊ぶそうです。飛び込みも水かけも何でもありのプール遊びになるようです。保育園のプールは、7月に入ってスタートしますが、小学校では、すでにプール開きとなっています。さいたま市内の小学校の中には、プール授業を外部委託し、近隣の室内プールで年間を通じて行っている学校が増えてきました。学校プールの老朽化も理由の一つですが、水泳指導は、命にかかわる専門性が高い内容なので、プロに任せよう!というのが、一番の理由ですね。

 

さて、今日は究極の問いを考えます。「なぜ勉強するのか?」です。子どもから問われたら、親のあなたは何と答えますか。「大人になって困らないため」「夢をかなえるため」といった抽象的な答えが浮かびますね。でも、この答えでは、子どもたちの勉強は進まないかもしれません。(笑)

 

先日の「おかしの学校」では、ロッテの「パイの実」の製造工程を勉強しました。子どもたちには、「おかしの学校で勉強したんで、おうちでパイの実を食べる時に、このパイは、64回も折りたたんであるとか、チョコレートは注射器のような機械で、パイが焼きあがってから入れるんだよとか、麦芽糖のシャワーでカリカリになるんだよ。とか、ママパパに教えられるね」と話をしました。これも、勉強する具体的な理由の一つですね。

 

プロ棋士の藤井聡太さんなどの一流のプロは、将棋を打つ時に「自分はこう打つ」という正解が先に思い浮かび、その後に、どうして自分はそう考えたのかを確かめているそうです。私は、てっきり、相手の手を読みながら、先の手を考えていると思っていました。つまり、一流のプロ棋士には、私たちには見えない世界が将棋盤の中に見えているようです。医者もレントゲン写真から病気の正体を見つけ出します。医学を勉強した医者には、私たちには見えないものが見えているのです。

 

年長の男の子が、今夢中になっているのが、「理科ミラクル」という本です。ママがお風呂に入っていると、一人で本を読んで、ケラケラ笑っているようです。男の子は、決して、将来役に立つから「理科ミラクル」の本で勉強しているなんて、これっぽっちも思っていません。その瞬間を楽しくするために、豊かになるために取り組んでいるのです。

 

「なぜ勉強するのか?」には、正解がありません。子ども一人一人、年齢によっても、その答えは違ってきます。どうして?は分からなくても、面白くて楽しい勉強なら、子どもたちが一生懸命取り組むのは間違いなさそうです。子どもは、成長過程において、必ず「なぜ勉強するのか?」という疑問を持ちます。小学生になってからか、もっと小さい時かもしれません。そんな時に、親のあなたは、大人のあなたは、あなたが学校の先生なら、何て答えますか。正解がないので、「私はこう思う」をきちんと伝えられればいいと思います。

 

あなたの答えは何ですか。言えるようにしておいた方がいいかもしれませんね。