こうばしい日々

今日の園長の課外授業は、「川越氷川神社」のお参りです。風鈴ロードが目的でしたが、本格的に風鈴が飾られるのは、7月7日以降とのこと。しかし、風車と風鈴を見ることができました。そして、一番の出来事は結婚式が行われていたことです。神前式ですので、花嫁さんが白むくでした。子どもたちは、ウエディングドレスはよく見ることがあっても、白むくに感動していました。「白くてきれいだね」とそのまんまの感想です。(笑) 

 

さて、子どもたちにとって、「学校の大人たち」が魅力的であれば、とても居心地がいい場所に変わっていきますね。今日は、江國香織さんの「こうばしい日々」という小説を紹介します。

 

日本で生まれて、ほどなく家族でアメリカに移った少年「ダイ」の日常を描いています。11歳のダイの学校には、とても魅力的な「学校の大人たち」がいました。学校のランチルームで働く年配の女性や、担任の先生、校長先生・・・誰一人も「黙って指導に従いなさい」「子どもにはわからないだろうけど・・・」と言う大人は一人もいません。共通点は、子どもを見下さず、フラットに語る姿勢です。子どもだからと、適当にごまかさずに、本質的なことを自分の言葉で語る人たちです。

 

友だちと、取っ組み合いのけんかをしたダイに、「はでにやったそうじゃない」と、笑顔を向け下校を見送る校長。担任の先生は、「1つのことを、初めから知っている人もいるし、途中で気がつく人もいる。最後までわからない人もいるのよ。タイミングって、とても個人的なものなの。だから、誰にも必ず、今だ!っていうタイミングが来るからね」と言います。

 

ここは、日本の学校ではありません。アメリカの学校っていいなぁ~と思う人もいるかもしれませんが、日本にだって、「学校っていいな」と思える場所は、たくさんあります。そして、そこには、間違いなく魅力的な大人たちがいるのです。

 

学校だけではありませんね。あなたが、子どもと関わる時に、魅力的な大人でありたいものです。子どもを見下さないことや、フラットに接することも大事ですが、私たちが、子どもたちに胸を張れる「自分スタイル」で生活していることが大事ですね。