いのちの電話 相談員不足

今日の園長課外授業は、さいたま市見沼区の市民の森にある「リスの家」に行ってきました。小1の卒園児2人と年長園児2人は、シマリスが放し飼いされている空間で、それは大興奮です。ここには、約100匹のシマリスがいます。飼育員さんが用意するひまわりの種などを主食としますが、リスの家の中にある「ザクロ」や「ビワ」などの果物も食べます。バッタやカマキリなどの昆虫だって食べてしまいます。シマリスは、10月から4月まで冬眠をしますので、今は活動期です。

 

さて、今日は「いのちの電話」の話です。深い悩みを抱える人たちの心に、主に電話でのやりとりを通じて寄り添う「いのちの電話」で、相談員の不足が全国的に課題になっているそうです。

 

「千葉いのちの電話」では、相談員の養成講座の開講式で、今年度は定員40人で募ったところ、受講者は15人だけです。「ロールプレイング」などを通して、傾聴の技術を来年3月まで学びます。ここでは、無償ボランティアの相談員が5交代制で24時間、電話の声に耳を傾けます。2023年度は、「生きるのがつらい」「職場でいじめを受けている」など、約1万8480件の相談が寄せられたそうです。自殺をほのめかす人もあり、相談員は相手が電話を切るまで3~4時間、対応することもあるそうです。

 

どうですか・・・大変な仕事であることが、あらためて理解できます。こんな大変な仕事にもかかわらず、「電話口で相手が落ち着いた」と言ってくれるなど、気持ちが通じ合ったと思えた時にやりがいを感じると、ある相談員は話します。

 

相談員になる人たちの動機は様々です。定年後に社会貢献したいという人や、知人や芸能人の自死などを受講のきっかけに挙げる人もいます。ただし、相談員の高齢化が進み、全相談員の4割を70歳代が占めるそうです。毎年、15~20人が辞めていくそうです。

 

全国的にも同じ傾向で、平均すると10年前よりも2割少ない人数で対応しているそうです。「茨城いのちの電話」では、電話相談の手不足をカバーしようと、SNSでも相談を受けているそうです。文字だけなので、声の調子がわからないので、「はい」「ええ」などの相づちの言葉を頻繁に打ち込むといった工夫が必要で、特別な相談員が担当してるそうです。

 

悩みを抱える人は、誰かに相談することで、その悩みが少なくなったり、やわらいだりすると言います。そんな相手となってくれる全国の相談人の皆様には、本当に頭が下がる思いです。