やり投げ 北口棒花

笑顔というのは、本当にまわりを明るくさせてくれますね。保育園の園児の中にも、笑顔が素敵な子はたくさんいます。そんな、笑顔と実力で、パリオリンピック陸上やり投げの日本代表選手が、北口棒花(はるか)さんです。

 

昨年8月の世界陸上では最終6投目で66m73をマークして逆転優勝。女子フィールド種目では日本人初の金メダル獲得となりました。今シーズンも好調が続いています。北口さんは、今年3月に広告会社が発表した「アスリートイメージ評価調査」では、総合ランキングで大谷翔平に次ぐ2位。「親しみやすい」アスリートでは1位に輝きました。野球やバスケットボールならともかく、やり投げのようなマイナー種目では異例です。「笑い声が耳に残って覚えてくださっていて、笑うとバレるので、一緒にいるみんなに『笑うな』って言われます」と本人コメントです。

 

北口選手の自己ベストは67m38ですが、「ぶっちゃけていうと、私練習では55m飛べてまあまあいいラインなんですよ。で、本番では65mとか投げるタイプなんで。やっている自分も、予想できない試合に臨んで、投げてやっとわかることが多いんです」と言います。これは、単純に「本番に強い」ではなく、「練習で飛ばないのはめちゃくちゃ考えて投げているからです。気をつけたい所が10個あったら練習では10個全部考えながら投げるけど、試合ではそれを2、3個に減らす。その分、迷いなく全力で投げられるんです」と言います。

 

北口選手は、小さい頃から陸上をやっていたわけではありません。小学生ではバトミントンで全国大会で団体優勝をしています。あのバトミントン五輪代表の山口茜さんと対戦したこともあるそうです。中学時代には水泳に打ち込み、全国大会に出場します。

 

高校に入学して陸上部に入ります。やり投げを始めてわずか2か月で北海道大会を制覇し、2年生の時に、全国大会で優勝するのです。北口選手は、小さい頃から試合をしてきたおかげで、どういう気持ちで試合に臨むといいのかとか、どういう準備をすべきかというのがわかって取り組めているといいます。

 

先日、アメリカのスポーツデータ分析を行う会社が、パリオリンピックでの日本の金メダル予想を12個としましたが、その1つは、女子陸上やり投げの北口選手です。今年から栄養士に食事管理をお願いしているそうで、練習拠点のチェコでは、小麦の料理が多く、シチューやカレーなど重めなので、日本のご飯を中心にした食事を取っているそうです。

 

さぁ~パリ五輪では、注目の選手の一人として、期待しましょう。