子どもの魚離れを防ぐ体験

今日は、久々の屋上プールではなく、普通の屋上遊びです。トマト・白なす・オクラ・インゲン豆・ゴーヤを収穫して、子どもたちのお土産にします。「おれ!ゴーヤがいい!」という小学3年男子・・・小学生になると、あの苦みのおいしさが分かるようです。ビールはダメですが・・・(笑)

 

さて、みなさんの食卓には、どのくらいの頻度で「魚」料理が並びますか。世代によっても変わってくるでしょう。我が家は、魚と肉がフィフティフィフティと言いたいところですが、わずかに肉が上回っていますね。そして、現代の子どもは、さらに魚を食べることが少なくなっているようです。

 

えっ?・・・保育園の子どもたちの話を聞くと、「○○寿司に行ってきたよ!」と回転ずしの名前がよく上がります。お寿司の形ならモグモグ食べます。骨を取ったり、箸を巧みに使うのは苦手なようです。中には、回転ずしに行っても、マグロなどの魚ではなく、ポテト・うどん・ラーメン・スイーツなど、寿司とは関係のないものを食べている実態もあるようです。

 

そんな中、「おさかなせんせい」と呼ばれる都内の飲食店を経営する北川浩太郎さんは、2022年から幼稚園や保育園で計100回以上「おさかな体験教室」を行っています。ある幼稚園では、イカに触れる体験をします。子どもたちは、発泡スチロール箱に入ったイカを触ります。「なんかぷよぷよするね」・・・そして、北川さんがイカをさばきながら、くちばしや内臓などの部位を説明します。そして、調理をしてみんなで食べます。

 

体験教室の後、子どもが魚に興味を持つ変化があったと答えた保護者は5割を超えるそうです。「子どもが魚好きになれば家庭でも魚料理を作る頻度が上がる」と、体験教室を行った幼稚園の園長は期待します。

 

魚介類の摂取量は、水産白書によると2019年データでは、1~6歳を除くと、15~19歳が1日43グラムと一番少ないそうです。まさに、若者の魚離れが加速しているようです。保育園でも、火曜日は「お魚給食の日」にしていますが、やはり給食全体での「おさかな構成比」は低いのが実態です。

 

そんな中で、福島県いわき市では、2020年に「魚食の推進に関する条例」を制定し、毎月7日を魚食の日として地元の魚介類の普及を図ります。小中学校の給食で、地元の魚を提供し、「学校で食べる魚はおいしい」と子どもたちには好評のようです。

 

「おさかなせんせい」体験のように「魚に触り、調理する体験を通して、楽しくおいしく味わうことが大切で、どのように漁獲され、食卓に届くのかを伝えることも魚への関心を持つきっかけになる」と専門家は語ります。

 

どちらにしろ、食肉と比べると、明らかに種類が多い魚類ですので、バランスよく子どもたちには食べてもらいたいですね。水族館に行くのも良し、角上魚類のような鮮魚店に連れて行って、魚をさばく姿を見せても良し、子どもたちのワクワクドキドキ体験が、キーワードですね。