四国・九州 おやじ旅

昨日今日と、連休を利用して「おやじ旅」に行ってきました。中学・高校時代の同期・先輩・後輩6人のおやじ旅です。

 

日本地図を思い浮かべてください。昨日は、東京6:00「のぞみ1号」で岡山に朝9時過ぎに到着。瀬戸大橋を渡って、四国に入ります。坊ちゃん・道後温泉で有名な愛媛県松山へ。夜10時のフェリーで、今朝5時には、九州の小倉に着いていました。小倉から大分へ。大分からは、阿蘇のカルデラを横断し、熊本へ向かいます。1泊2日で、四国と九州にまで足を延ばしました。いつものように、こんなハチャメチャなおやじ旅を楽しんでいたのです。現在、阿蘇熊本空港でこのブログを書いています。

 

今日は、「おやじ旅」の中でも、2つのいい話を紹介します。1つ目は、四国松山駅から30分くらい離れた、伊予灘線の「下灘(しもなだ)駅」のボランティア夫婦の話です。「下灘駅」は、青春18きっぷのポスターに何度もなり、駅のホームのすぐ後ろが海というロケーションの有名な駅です。ベンチに恋人と後ろ向きに座って写真を撮るのが、定番になっています。そこに、ボランティアのシニア夫婦がいます。「私も旅が大好きで、色々なところで人々の世話になったので、自分が住むこの『下灘駅』を通して、恩返しをしたいと思っているんです」と言います。奥様も、到着する列車を降りるお客様の誘導や声掛けをしています。ここは、夕日が海に沈むので、絵に描いたようなローケーションなのです。たぶん違うと思いますが、あの「千と千尋の神隠し」で、千尋が海に沈む線路を歩くシーンのモデル駅とも言われています。

 

ガイドの男性は、下灘駅から見える島の解説をしてくれました。「決して人に話したらいけない!」と言われましたが、下灘駅から見える島が、日本テレビで放映されている「ダッシュ島」だそうです。(言ってしまった!)彼は、「こうして、ここに来てくれた人が喜んでくれれば、毎日おいしい酒が飲める」と微笑みます。そんな人生を送る二人がとても素敵に見えました。うらやましいですね。

 

2つ目は、本日訪れた、「南阿蘇鉄道」です。昨年、熊本地震から7年・・・ついに完全復旧したローカル線です。今日が、ちょうど全線開通1周年記念日でした。テレビでもよく放映される「トロッコ列車」にも乗りました。南阿蘇鉄道の素晴らしいところは、沿線住民の鉄道愛です。列車が通ると、必ず手を振ってくれるます。そして、多くの駅で、カフェやちょっとしたショップがあります。その店のオーナーが、駅のホームで、お客様を笑顔と、時にはギターを弾いて迎えてくれるのです。こんな気持ちがいい思いはなかなか経験できません。そして、車掌のトークが最高です。ずっと、楽しい話を続けてくれて、大満足の「南阿蘇鉄道」でした。地方のローカル線を支える地域住民の素敵な想いが伝わりました。

 

旅の思い出は、一生の想い出になります。これからも素敵な旅をしていきたいですね。では、今から羽田空港まで、旅の締めくくりです。