最後の体操教室

いよいよ今日が最後の体操教室となってしまいました。近隣の大型ショッピングセンターに移設となり、子どもたちが、毎週金曜日に楽しみにしていた体操教室も終わりです。

 

現在小学校6年生になった卒園児が、年長の時に体操教室がスタートしました。週1回コースの授業料の半額で、寺子屋全員を指導していただくことで、契約をしました。通常、親が子どもを体操教室に通わせるには、送り迎えをしなければなりません。保育園の体操教室は、親が仕事をしている間に、保育園のプログラムとして行われているので、保護者からも大好評で、子どもたちも週に一度のお楽しみでした。

 

今でも忘れませんが、契約の商談時、体操教室を運営する会社の専務に、「ひょっとしたら、ホワイトきゃんばすの中から、将来のオリンピック選手が出るかもしれないですね」と言ったら、「絶対にありません!」と強く否定されてしまいました。「オリンピック代表になるには、毎日何時間も練習しているので・・・週○日の体操教室の役割は、体操が楽しくなることです」とのことでした。

 

その通り、子どもたちは、体操教室を通じて、楽しみながら、できなかったことができるようになっていきました。鉄棒を前にすると、恐怖心で泣き出してしまう園児が、練習を重ねる中で前回りを一人でできるようになったり、とび箱を前に、最後の勇気が湧いてこないで、失速していた園児が、ためらいもなく、とび箱を飛べるようになったり・・・

そんな子どもたちに、「挑戦する心」が育ったのも、体操教室のおかげです。

 

今まで、指導に関わった先生たちは、10人以上になります。中には、「○○君には、是非、通常の体操教室に入ってもらいたい」と、名指しでスカウトがあったり、現在の年長男子を「ビッグ4」と呼んでいただき、その運動能力を高く評価していただきました。踏み台をジャンプして、空中で前回りをするプログラムに、ビッグ4が挑戦させてもらったこともありました。

 

保育園ホワイトきゃんばすにとっても、「体操教室があります。ここでは○○をやっています」というのは、屋上の環境と共に、大きな付加価値になっていました。ホワイトきゃんばすのオリジナルユニホームを着て、子どもたちが躍動した6年間・・・体操教室に感謝の意を込めて、最後の日を子どもたちと楽しく過ごしました。