実生活で生きる言語力

こうも暑い日が続くと、屋上プールをやってないと干上がってしまいそうです。今日もボランティアのパパがスイカを差し入れてくれました。スイカ割り大会がスタートです。昨日に比べると、バットで叩く力が増しています。年長園児のところでスイカにひびが入り、最後の小学1年生で、見事にまっ二つ割れました。大歓声です。 

 

さて、保育園では、子どもたちが、遊びの中での会話を通じて、コミュニケーション能力を磨いています。もちろん、子どもたちは、コミュニケーションという言葉は分からないので、先生たちが「コミュニケーションができているかなぁ~?」という勝手なモノサシで見ているのです。

 

子どもたちを見ていると、「もう少し言葉を足せば・・もっと違う言い方をすれば・・」なんて思うことは、日常茶飯事です。これが、小学生・中学生になると、言語力が高くなっているので、もっと細かい点で、気になることが多くなりますね。

 

では、私たち大人は、子どもたちに「実生活で役に立つ言語力」を身につけさせるには、どんなことをすればいいのか・・・考えたことがありますか。

 

京都にある、あるお寺に掲げられている言葉です。これが、なかなか的を得ています。

 

「何を話せるかが知性/ 何を言わないかが品性/ どのように伝えるかが人間性/ 」

 

どうですか・・・言葉を用いて他者と生きる難しさをズバリ表した言葉ですね。では、学校の授業などで扱う言語力は、この3つのうちでどれでしょうか。そう、「何を話せるかが知性」です。学校の先生が、どんなに素敵な授業をしても、子どもたちには、知性しか教えることができないのです。

 

では、品性と人間性を子どもたちは、どうやって学ぶことができるのでしょうか。それは、授業ではなく、友だちとの関わりの中で、「今は、言わないでおこう」とか「もう少し優しい言い方にしてみよう」を自然と身につけていくのです。これが、コミュニケーション能力なのかもしれません。

 

そうだ。品性は、大人の立ち振る舞いから子どもが学ぶことですね。大人が普段使う言葉が、最高の日本語であるように、私たち大人も考える必要があるようです。あっ~私も頭が痛いです。(笑)