2022年

6月

28日

社会で必要とされる人材を育てるには?

今日も暑い屋上遊びです。プールで使用する水鉄砲を使って、子どもたちの戦いごっこが始まりました。水がかかって「気持ちい~い!」です。そして、寺子屋の時間では、ジャガイモ畑の後に、「とうもろこし」の種をまきました。昨年は、屋上でとうもろこしを茹でて食べたのですが、子どもたちも、そのおいしさを忘れていないようです。

 

さて、ある小学校の校長先生が、保護者会で2つの問いかけをしました。「あなたにとって、お子さんは大切な存在ですか?」「あなたは、お子さんと出会えて良かったですか?」と問うと、保護者誰もが、「そんなの当たり前じゃないか!」とばかりに、首を大きく縦に振ったそうです。

 

次に、「あなたが職場の責任者なら、あなたのお子さんを採用しますか?」と質問すると、多くの保護者が、戸惑い迷います。「うちの子は、あいさつができないんです」「うちの子は、すごく人見知りなんです」と話すそうです。保護者は、自分の子どもの良さも直さなければいけないところも、しっかりと把握されているようですね。

 

さぁ~我が子が「社会で必要とされる人材に育てる」にはどうすればいいか。もちろん、学校任せではいけませんね。「体力」「学力」「コミュニケーション能力」など、いろいろありそうですが・・・この校長先生は、「応援力」を養うべきだと言います。

 

多くの職業では、自分にスポットライトが当たることはごくまれです。「ライトを当てる側」になることの方がはるかに多い。言い換えれば、「相手に喜んでもらうことが働くこと」とも言えます。

 

医者なら、患者の病気を治して回復させる。料理人であれば、お客様を「おいしかった」とうならせる。教師ならば、教育という方法を使って子どもたちの能力を伸ばし、子どもも保護者も笑顔にする。

 

どうですか・・・私も「応援力」という言葉、気になりますね。子どもたちの「応援力」を育てるには、大人の私たちが、頑張っている人を称賛する習慣を子どもに見せることが必要ですね。もちろん、なんでも褒めればいいわけではありません。

 

子どもの「応援力」を伸ばす・・・この視点、大事にしたいですね。

2022年

6月

27日

男性の育休取得

今日で、3日連続の猛暑日となり、朝のおやつは、塩をたっぷりかけた冷え冷えキュウリを食べて、屋上へGO!です。屋上の暑さに対抗するために、ミストシャワーを子どもたちは満喫し、ミニトマトを食べて、ミネラル&リコピンを吸収です。汗びっしょりですが、元気に給食・・・お昼寝ぐっすりです。

 

さて、昨年は、4歳男の子に妹が誕生して、パパが育児休暇を取得しました。男の子は、パパとの時間がたっぷり取れるようになってハッピー!ママも家事をしっかりとするパパに感謝!そして、ベビーの笑顔!と、いいことずくめでした。

 

今日は、そんなパパの育児休暇の実態についてです。

 

育休を利用する男性の割合を現在の1割から3割に引き上げようと、国が取り組みを強化しています。4月には、子どもが生まれる社員の育休取得の意向確認をすべての企業に義務付けた他、10月からは「産後パパ育休」と呼ばれる制度も始まります。これは、パパの育休中でも、一定の日数以内で、働くことを認める制度です。一見矛盾していますが、「全く働けないことが、男性の育休取得のハードルを上げているという実態がある」とのことです。育休期間は、原則無給ですので、収入が発生することも大きいですね。

 

しかし、実態は、子育てに対する企業の意識の低さがあるようです。

 

29歳男性は、「これまでうちの会社で育休を取った男性はいない。無理でしょ」と言われ、長女の出産の際、育休の取得を認めなかった会社に失望し退職します。

 

ある男性は、育休取得の申請書を会社に提出すると上司から呼び出され「帰ってきても、今のポジションには戻れない」と撤回を求められたそうです。男性は、半年後に会社を去ります。

 

もちろん、男性の育児休暇を奨励する企業もありますが、実際には、上司や職場の無理解が、育休取得を妨げているケースは多いと考えられます。

 

厚生労働省の委託調査では、正社員の男性が育休を取得しなかった理由(複数回答)のうち、1位は「収入を減らしたくなかった」が43%で、2位が「上司や職場に育休所得への理解がなかった」の27.3%という結果です。

 

育休を取得できるかどうかが上司の性格や理解度に左右されることがあってはならないですが、そうした状況があるのも事実と考えれば、企業側は、研修など管理職の理解を深める取り組みが求められますね。

 

男性の育休取得は、これからの日本は、間違いなく変わっていくことですが、問題は、スピードです。ダラダラ~では意味がありませんね。

2022年

6月

26日

なぜ自死はいけないのか

今日も朝から太陽がギラギラです。まだ6月なのに・・・今年は、早めに体を「暑さ」に慣らさないといけませんね。

 

さて、人生相談の記事を取り上げます。

 

「最近、著名な方などが自殺されたというニュースをよく耳にします。そんなニュースの後には、いろいろな悩みの相談に応じる団体の電話番号などがよく案内されていますね。自殺は、良いことなのか、悪いことなのかと問われれば、もちろん悪いことと思います。ただ、自殺を考える人は、ものすごく悩んで、生きるのがしんどくなって、その道を選択してしまったのではないでしょうか。

 

なぜ、自死はいけないことなのか。周りが悲しむからとか、産んでもらった親に悪いからとか、そういうことではなく、何かもっと納得のいく答えをいただきたいです。もし、友達から、自殺を考えているなどと相談されたときに、どうしたら引き留めることができるのか、その答えが分かりません。」

 

という相談に対して、ある作家からの答えです。

 

「自殺を決意し、実行寸前にとりやめた経験を持つ人に話を聞いたことがあります。死のうとした時に、遠くから「さお竹、さお竹はいりませんか、物干しざお」とさお竹売りのアナウンスが聞こえてきたそうです。これを耳にしたとたん、夢からさめたように、死ぬ気がなくなったそうです。死は、理屈ではないのですね。とうてい言葉では説明できません。しかし、死は誰にも必ず訪れる。そのことを頭において生きるべきでしょう。

 

自殺を引き留める名言はなく、言葉は無力です。むしろ「聞く力」が有効かもしれません。自死をやめた方から、自分の悩みを真剣に聞いてもらったら心が晴れた、という話を聞いたこともあります。黙って、相手に存分に語らせよ。案外、それが自殺防止のカギなのかもしれません。」

 

神は人間に、口は1つだけですが。耳を2つ与えました。それは、人に話すことの2倍人の話を聞きなさい。という例えを聞いたことがありますね。

 

保育園ホワイトきゃんばすが開園した当時、たまたま、当時のさいたま市教育委員会の教育長と区役所でばったり会ったのですが・・・夏休み明けの9月でした。9月は、1年で子供の自殺が一番多くなる月です。「置鮎さん、今、一番大事なのは、理屈ではなく、子どもたちを死なせないことです。多くの子どもたちの話を聞くことが、自殺はいけないと語るよりも大切なんです」と話されました。

 

自死の相談を受けることは、そうたびたびあることではありませんが、私たち大人は、子どもからの話に「ちょっと忙しいから…あとにして」と言っていないか・・・人の話を聞くことの重要性を子どもたちに伝えないといけませんね。

2022年

6月

25日

男女共用の水着

今日のさいたま市は猛暑日です。保育園の子どもたちは、普通に屋上遊びをしようものなら、熱中症になってしまうかもしれないので、プールを出して遊びます。どうするかと、見ていると、想定通り、洋服のままジャブジャブ遊んでいます。水鉄砲を使って、それはそれは楽しそうに遊んでいました。ファームで収穫したキュウリには、塩をたくさんかけて、ミニトマトもつまみ食いです。本日、登園した小学生は、学校のプールがスタートしていますが、今日は洋服のままですので、とにかく楽しい!のです。

 

さて、いよいよ、時代の流れと言いますか・・・男女共用の水着が開発されました。学校水泳用品を販売するフットマークは、男女で同じデザインの「ジャンダーレス水着」を開発しました。長袖の上着とハーフパンツを採用し、肌の露出を抑え、体のラインがでないような水着になっています。

 

本年度は、すでに3校の中学校が導入し、来年度に向けては、小中学校30校が導入を検討中とのことです。

 

商品名は「男女共用セパレーツ水着」で、サイズは、120~150センチとS~4Lの10種類を展開するので、小学生も中学生も対応可能です。

 

時代の変化とともに、水着のデザインは変わってきています。女子用は上下がつながったワンピース型から上下別のセパレート型へと変化し、男子用は股下が長くなりました。

 

フットマークの開発担当者は、「子どもたちの水着に対する不安をなくし、水泳授業に前向きに取り組める手伝いができれば」と話します。

 

女子の制服が、スカートとパンツをチョイスできるようになっていくように、水着もジェンダーレスの考えが広がったようです。

 

学校のプールの時間・・・いつも見学する児童・生徒の理由が「水着になるのがいやだ」であれば、水着の選択肢が広がることで、水泳授業の出席率が高まるのであれば、いいことなのかもしれませんね。

2022年

6月

24日

海が走るエンドロール

今日の体操教室は、ハードですが楽しいトレーニングで、子どもたちから人気のある○○先生です。体操教室に入ると、サーキットトレーニングの配置が、新しく組まれています。子どもたちからは、「今日はどんな体操になるんだろう!?」とわくわく感が伝わってきます。案の定、ずっと走りっぱなしのコースでした。もちろん、水飲み休憩が頻繁に入るので大丈夫です。

 

いつもは、なかなかお昼寝ができない年長園児も、○○先生の体操教室の時は、しっかり寝ます。たくさん体を動かして、ぐっすり寝るのです。

 

さて、今日は2020年にSNSで配信されて「このマンガがすごい!2022」のオンナ編で第一位を獲得するなど、現在最も注目されている作品を紹介します。たらちねジュン作の「海が走るエンドロール」です。

 

夫に先立たれた65歳の女性・茅野うみ子が、数十年ぶりに映画館に行った際に、映画専攻の美大生・濱内海(かい)と出会います。海は、うみ子が映画の上映中に映画そのものよりも映画を見ている人の顔を観察していたことに気付き、うみ子が「映画を撮りたい側の人間」であることを見抜きます。

 

うみ子は、自分の気持ちがまだはっきりしないまま、海に引き寄せられるように大学に入学して、映画を学び始めるのです。40歳以上の年齢差を超えて、映画を撮りたいという思いが共通する2人の不思議な関係が描かれます。

 

そして、うみ子は、海という波に乗り、自分で「船を出す」のです。ついに、創作の世界へ足を踏み入れるのです。65歳を過ぎて、映画を撮ることを決心します。

 

まさに、船を出すか出さないかは自分次第なのだよ・・・というメッセージが、作品から伝わってきます。

 

そういえば、カーネルサンダーズさんは、65歳になって起業し、ケンタッキー・フライド・チキンを立ち上げた話は有名ですね。人は誰でも一度はやってみたいと思っていたことが、なかなか実現できずにいることが1つくらいはあるでしょう。うみ子のように、映画を撮るなんて凄いことでなくても、小さなことでも挑戦してみると、きっと自分の世界を広げてくれるはずですね。

2022年

6月

23日

「一生懸命」生きること

今日も屋上の池に作った、クサガメ・イシガメの産卵場所を掘りおこすと、卵が出てきました。11個集まりました。その中で、今までとは違う、やや細長い卵があります。これがイシガメかな?なんて、期待しながらも、子どもたちと11個の卵を飼育ケースに入れて観察します。だんだんと保育園の子どもたちは、「カメの卵」に慣れてきたようです。

 

そして、今日の給食は、昨日収穫した長ネギをふんだんに使ったメニューです。麻婆豆腐・玉子焼き・味噌汁すべてに、長ネギが入っています。残してしまった園児は一人だけです。「自分で収穫した」パワーで、子どもたちの食欲も進みます。(笑)

 

さて、今日は心あたたまる、生まれながら病気で車椅子の生活を送る12歳の少年の話です。彼は、いろいろな人たちの手を借りて生活してきました。修学旅行に参加しても、ずっと友達に車椅子を押してもらっている生活が、心苦しくて悩みます。

 

「人にしてもらってばかりの僕だから、何か人のためになるようなことがしたい」と思うのですが、自分のことでさえ不自由な彼は、その夢が実現できそうにない今の状態に、より一層悩んでいきます。それでも、「何とか人のために役立ちたい」と一生懸命に生きる姿は、周りの人たちに感動を与えてきました。

 

彼は、考えた末にこう語ります。「僕にはやっぱり人のために役立つというような大きなことはできそうにない。でも、僕のような不自由な体だからこそ、こうして僕が一生懸命生きていくだけで、いろんな人に希望と勇気をあげることができると分かりました。だから僕は、僕の力の限り一生懸命生きていくことにします」

 

どうですか・・・素敵な話ですね。でも、自分はできていないと自己嫌悪にはならないでくださいね。彼の「一生懸命」に少しだけでも近づくことができれば、それで十分です。ここぞという時に、「一生懸命」を唱えて頑張ればいいのです。

2022年

6月

22日

いつも自分が「正しい」とは限らない

今日もきゅうりがたくさん収穫できました。子どもたちと屋上でバクバク食べます。そして、ミニトマトの赤い実が少しずつ増えてきました。もう少しで、子どもたちはトマト食べ放題になります。(笑)

 

さて、武田鉄矢さんは、こんな話をしています。「来客から『のどが渇いたから水を一杯頂けますか?』って言われたら、水を出すのではなく、『冷たい麦茶はいかがですか』って対応するでしょ。『水が欲しいと言われたから水を出す』は日本語としては正しいでしょうが、物事の真意は違うところにあります」

 

私たちは、このような事例に出くわしたことが、何回かありますね。特に、日本語は、文字のままの意味と真意を汲み取るのがとても難しいです。

 

ある、中学校の校長先生は、自分の教え子で社会人になったA君から「先生に直接お会いして渡したいものがあるんです」と、「スポーツを活用した社会貢献」という論文を受け取ります。

 

先生は、教え子の成長に感動し、すぐに論文に目を通します。A君は、プロ野球選手を多数輩出した高校で野球に没頭。努力、忍耐という言葉では表現できないようなつらい経験や、感動を味わっと思ったものの、論文からはA君の人生が伝わってこなかったので、歯がゆさを感じました。

 

そこで「こう書いた方があなたらしい」と修正を加えて返事を送ったそうです。しかし、A君からの返信はなく、忘れた頃にメールが届いたそうです。

 

「うぬぼれかもしれませんが、正直褒めてもらえると思っていました。一人の大人として、先生と教育の話ができればと思っていましたが、自分はまだ対等に話ができるレベルに達していない人間だと落ち込んでしまい、今日まで返事が遅れてしまいました。しかし、あんなに真剣に読んで意見をくれるのも先生です。そう理解するのに半年という時間が必要でした。大変申し訳ありませんでした」という内容です。

 

先生は、論文を受け取る際に、「アドバイスをお願いします」と言われていたため、精いっぱいの感想と意見を伝えたのですが、A君が欲しかったのは「すごいなぁ~」「成長したな~」という一言だったのかもしれませんね。

 

どうですか、みなさんにも「良かれと思ったことなのに・・・」という経験がありますよね。自己肯定感が強くて、自信満々に生きていく人生はとても素晴らしいと思いますが、時々、いつも自分が「正しい」とは限らない。と思うことが必要ですね。

 

私も、大いに身に染みる内容です。(笑)

2022年

6月

21日

人生の転機

今日は、午前中の屋上遊びで「ジャガイモ掘り」をし、夕方の寺子屋の時間では「長ネギの収穫」を子どもたちは頑張りました。ジャガイモは、一番オーソドックスな男爵イモです。子どもたちは、3月に種芋を植えた記憶をたどりながら、土の中から出てくるジャガイモをザクザク掘りました。なかなかの豊作です。そして、長ネギも立派に成長しました。ネギ好きの子どもは少ないですが、自分が収穫したネギなら食べるのです。不思議なものですね。

 

そして、土の中から「オケラ」が出てきました。「僕らはみんな生きている~♪」と口ずさみながら、幸せな気持ちになりますね。一方で、ゴキブリを発見した5歳男の子・・・飼育ケースに入れて大騒ぎです。もちろん、他の園児は引いています。(笑)

 

さて、今日は、今まさに人生の転機を迎えている、年少女子園児のパパの話です。4月末に妹にあたる第二子をママが出産しました。ママの故郷で、しばらくゆっくりしていたので、年少女子は、久々の保育園復帰となります。

 

その間にパパにとっては、人生の転機となる行動を起こしていました。第二子出産の後、今まで勤務していた会社を退職するのです。起業する目的があったからです。さぁ~妻と子ども二人を路頭に迷わすわけにはいきません。パパは、必死に頑張ります。

 

パパは、何と、埼玉県東秩父村に新たな店を出すことにしたのです。もともと、抜群のコミュニケーション能力を持ち合わせているので、東秩父村の農家の人たちや、和紙職人などの「匠(たくみ)」「職人」と呼ばれる人たちとの人脈をこの短い期間で着々と築き上げてきました。

 

具体的には、古民家を改装して、和紙職人の店や、自らは市場で飽和状態となっている「着物」の生地を利用した商品の展開を考えています。彼のビジョンは、ただの商売にとどまらず、東秩父村を全国区に、いや世界へアピールできるような事業を考えています。

 

今のネット社会では、付加価値のある商品、コト(ストーリー)が支持されれば、東秩父村からでも、世界へ広がるチャンスは十分にあります。

 

秩父!?と思った方・・・東秩父村は、埼玉県小川町から車で15分ほどの距離にあります。実は、保育園ホワイトきゃんばすのサマーキャンプでは、小川町に宿泊するのですが、少し足を伸ばして、子どもたちは、東秩父村の「紙すきの里」で紙すき体験をしているのです。

 

行政のキーマンを見つけて、行政を巻き込み、職人・匠の人たちを表舞台で活躍できるようなステージを保育園パパには作ってもらい、幸せな人生を歩んでもらいたいと、心から思っています。この秋の開業に向けて奮闘中です。

 

今日のブログでは、保育園パパの人生の転機をかなり具体的に語りましたが、これは、園長からのエールです。老婆心ながら、私の知恵も使っていただき、頑張ってもらいたいですね。

2022年

6月

20日

幼児教育が非認知能力を育む

今日も屋上ではきゅうりがたくさん採れましたので、1/4カットで、子どもたちはバクバク食べます。子どもたちの満足顔を見ていると、取れたての新鮮野菜は、本当においしいことがわかります。そして、ついに、ミニトマトが赤く色付きました。まだ3つだけですが、もうすぐ収穫ラッシュとなります。

 

さて、ここ数年「非認知能力」という言葉が、子育て世代に、かなり浸透してきました。保育園ホワイトきゃんばすでは、日常茶飯事のように使っている言葉です。しかし、つい最近、20世紀の終わりくらいまでは、IQのような「認知能力」が人の社会的成功に深くかかわっているという考えが根強く残っていました。しかし、人の幸福は感情面に左右されるので、IQが高い人が必ずしも社会的成功者になるわけではなく、幸福を感じるとは限らない・・・というのが、今の常識です。

 

2013年ジェームズ・ヘックマンの研究発表によると「3歳から2年間、幼児教育施設に通った人たちの方が40歳の段階で幸福度が高いのは、IQなど数値に表れない心の力を身につけられたことが重要な役割を果たしたのだ」という内容です。幼児期に保育園や幼稚園で、「非認知能力」が育まれたというのです。

 

「非認知能力」を上手に言い換えると、「自己に関わる心の力」と「社会性に関わる心の力」の二つを合わせた力といえます。

 

「自己に関わる心の力」は、自分のことを大切にしながらコントロールできる心の力です。「自己理解力」「自制心」「粘り強さ」「自立心」「自己達成感」「自律性」などです。

 

一方、「社会に関わる心の力」は、集団の中で他者との関係を作り維持していく力です。「コミュニケーション能力」「共感性」「思いやり」「協調性」「協働性」「道徳性」「規範意識」などです。

 

どうですか、「自分」と「社会」に分けて考えると、とても分かりやすいですね。では、なぜ、幼児教育の中でこの「非認知能力」が高まるか・・・です。

 

保育園や幼稚園では、特定の決まった大人(保育者)と接触し、安心感に浸ることができる環境にあります。そこで、子どもは「見通し」という感覚を持ちます。これが、子どもたちが、いろいろなことに挑戦したり、一人でいられるといった「自律性」の獲得につながると言われています。

 

もっと簡単に言えば、保育園とその職員たちが「安全な避難所」であり「安全基地」としての役割を果たしており、その中で子どもたちは「非認知能力」をグングン伸ばしているのです。

 

どうですか、とても納得できる内容ですね。ホワイトきゃんばすは、卒園児の小学生にとっても「安全基地」として、機能しているのです。

2022年

6月

19日

心臓の不思議

突然ですが、心臓はどんな働きをしているかご存じですか。はい、自分の左胸に手を添えて考えてください。バクバクさせながら、血液を全身に送り込む仕事をしていますね。激しい運動をすると、全身の酸素量がさらに必要となり、さらに心拍数がアップします。

 

さらに詳しく説明しますと、心臓は、4つの部屋に区切られています。全身を巡ってきた血液は、まず右心房に入り、ついで右心室に送り込まれます。心室の筋肉は分厚くて強力に収縮して血液を送り出します。右心室から出た血液は、肺動脈をへて肺に達します。

 

肺で血液は酸素を受け取り、二酸化炭素を放出します。私たちの呼吸は、深く空気を吸い込んで酸素を吸収し、二酸化炭素を放出していますね。肺から肺静脈を通った血液は、心臓の4つの部屋の一つ、左心房に戻ります。これが、体の中で一番酸素が豊富で、新鮮な赤い血液なのです。そこから左心室に入ると、力強い鼓動により大動脈から全身に送り出されるのです。

 

さて、今日はここからが本題です。「おなかにいる赤ちゃんの心臓はどうなっているのでしょうか?」

 

胎児の心臓も拍動していますが、酸素と栄養はすべてお母さんから供給されています。胎盤とへその緒を通じて赤ちゃんの血管に入り、二酸化炭素と老廃物は胎盤を経て、またお母さんの血液に戻されます。

 

胎児は羊水の中にいるので、肺はまだ機能せず、肺に血液を送る必要がないので、小さく折りたたまれているそうです。赤ちゃんの心臓にはバイパス経路があって、全身から戻ってきた血液は、右心房に入るとバイパスを抜けて直接左心房に送られて、そのまま左心室から大動脈に送り込まれるのです。つまり、肺を経由しないでバイパスを血液が通っているのです。

 

そして、生まれた赤ちゃんは「おぎゃーおぎゃー」と元気な産声を上げます。これで、肺呼吸がスイッチオンとなるのです。赤ちゃんは、産声とともに、空気を肺いっぱいに吸い込みます。すると、不思議なことに心臓にあったバイパスが閉じ、胎盤につながっていた血液経路も閉じるのです。

 

こうして、赤ちゃんは自分自身の血液循環を完成させるのです。まさに、生命の不思議ですね。保育園には、現在お腹の中に赤ちゃんがいるママがいます。人の体には不思議がいっぱいですが、お腹の中の赤ちゃんの不思議を感じることにします。

2022年

6月

18日

子どもの考える力を削いでしまう!?

今日の屋上遊びは、小学生4人を交えて、台車カートを連結させての電車ごっこです。小学生たちは、保育園時代に行っていた遊びですが、腕力が増して、スピードがはるかに速くなっています。在園児が小学生に猛スピードで引っ張ってもらい大喜びです。こうして、土曜日の屋上遊びは、アクティブでワイルドになるのです。

 

さて、今日は「ここがヘン!学校のルール」についてです。

 

ある小学校では、体育の授業で体操服に着替える際、体操服の下には何も着ないようにというルールがあると言います。女児を持つ母親は「汗をかいて下着がぬれた状態で服を着ると風邪をひくといった理由だと思いますが、学年が上がると女子は胸も気になります。娘に下着を着けたらと勧めても、『着ちゃいけないルールだから』とかたくなに拒みます。おかしいですよ。やっぱり」と嘆きます。

 

学校側の都合で考えると、一律の決まりがあれば管理はしやすくなりますね。しかし、子どもが自分で考える力は削がれていきます。下着を着るのを拒む女子児童のように、周りと違うことはいけないという刷り込みにもなります。

 

今の時代でも、まだまだ、昭和の管理型教育が行われ、それを良しと受け止める子どもたちが多いのが現実のようです。

 

『世界のエリートが学んできた「自分で考える力」の授業』の著者で、慶応義塾大学などで講師を務める狩野みきさんは、「子どもの考える作業を阻む要素の一つが、『そういうものだから』と大人がルールを押しつけることです。下着を着るか着ないかについて言えば、目的は風邪をひかないことでしょう。ぬれた下着を着ないということならば、下着の替えを持っていくなど、別の案でも工夫できます。一律にしてしまうよりも、ゴールに向けてクリエイティブに頭を働かせるほうが。思考力をつけられます」と語ります。

 

保育園でも、屋上へ行くときに「園長先生・・・靴下をはいた方がいいですか?」という質問をよくされました。園長は決まって「靴下をはいた方がいいか、はかなくてもいいか、自分で決めていいですよ」と言います。最近は、この質問がなくなりました。

 

どうですか・・・子どもたちの「考える力を削いでしまう」行為は、学校だけの責任問題ではありませんね。日常の親子関係の中にも、子どもに考えさせないで、親が当たり前のように決めていることが多いのかもしれません。

 

ということで、今日の話は、学校のヘンなルールをなおそう!ではなくて、子どもたちの考える力を削いでいるものは?・・・を私たち大人が、もう一度考えましょう。

2022年

6月

17日

野球たとえ

今日の体操教室・・・子どもたちは汗だくで取り組んでいます。だんだんと暑くなってきました。子どもたちは、こまめに水分補給をして、タオルで汗を拭きます。体操教室でしっかりと体を動かすと、子どもたちはぐっすりとお昼寝タイムです。

 

さて、私が新人営業マンの頃の営業部長は、大の巨人ファンでした。私は、パリーグびいきのアンチ巨人だったので、巨人が負けた翌日は、気分良く仕事に取り組めるのですが、営業部長の前では、言動に気をつけていました。マイナスの報告事項は、なるべく巨人が勝った翌日にするようにしていました。(笑)

 

40代~50代の私の世代から、もっと上の世代までは、スポーツ娯楽と言えば野球でした。冒頭の営業部長が巨人ファンであることが仕事にも大きくかかわるだけでなく、得意先の担当が、どの球団のファンであるかを把握することは、営業マンのスキルとしては当たり前でした。

 

商談の冒頭に、「昨日は巨人が勝ちましたね・・・阪神が勝ちましたね・・・」と野球談議に持ち込むことで、商談がうまくいくことだってありました。

 

そして、もう一つ、私の世代以上の上司世代は、「野球たとえ」をよく使ってしまいます。

 

「ベンチから声を出しているだけではゲームは動かないんだ!」

「チームメンバーは、みなプレーヤーなんだよ。観客席に座っているんじゃないよ!」

「球を見極め、打って、走って、ゲームを進めるんだ!」

 

どうですか、私には、とても分かりやすい例えですが、今の若者には通じないことも多いですね。もちろん、二刀流の「大谷翔平」選手や、先日完全試合を達成させた、令和の怪物「佐々木朗希」選手のことなら、多くの若者も知っているのでしょうが、野球の細かいルールや往年の名選手の話を出されると、チンプンカンプンのようです。(笑)

 

上司世代が、どうして「野球たとえ」を連発させてしまうのか・・・ある心理学者によると、「人間の記憶は、映像で思い浮かべたことが残りやすい傾向にあり、言葉より、野球の場面を使って説明することでコミュニケーションが円滑に進んだ成功体験があるのでしょう」と語ります。

 

はい。私もその一人ですが・・・それでいいと思っています。

 

失敗を恐れて、なかなかチャレンジしない部下に「打席に立つんだ!空振りでもいいからバットを振るんだ!何もしなかったら見逃し三振だ。振ればヒットになるかもしれないじゃないか!」なんて、言ってました。(笑)

2022年

6月

16日

明日をつくる十歳のきみへ

梅雨に入りましたが、毎日雨ではありませんね。今日は、しっかりと屋上遊びをしました。ザリガニ釣りに夢中の子どもたちもいれば、ビワの木のてっぺんに残っているビワの実を誰が木に登って取るか相談しているようです。最近のブームは、古タイヤを丸く囲んで、その中に三輪車を並べる「車屋さん」です。車の展示場に行った園児の発案です。 

 

さて、聖路加病院で長寿をまっとうした医師、日野原重明さんは103歳の時に、子どもたちへ「明日をつくる十歳のきみへ」を残しました。その著書の中で、「いのちと時間」のことを伝えます。世の中をよくするために、子どもたちには「ゆるしの心を持つこと」と「おとなになったら人のために自分の時間を使えるような人になること」といいます。

 

戦争体験のある日野原さんは「人のいのちをたくさんうばってしまう戦争は、人間がすることのなかで一番悪いこと。世界中の子どもたちどうしで手を取り合い、『戦争は、やめよう』『平和を守ろう』と声を上げてください」と語ります。おそらく、天国から、ロシアのウクライナ侵攻を嘆いていることでしょう。

 

教育の目的は、人格の形成であり、「平和的な国家及び社会の形成者」としての資質を育成することであると日野原さんは言います。その資質として、「ゆるしの心を持つこと」を挙げます。人の痛みを想像する力を付け、争いの根っこにある憎しみの感情をコントロールできるようにし、憎い相手をゆるす勇気で争いを終わらせる・・・私たちは、日野原さんに、こう問われているのかもしれません。

 

これからの日本の教育で重視されることは、多様な子どもたちを誰一人取り残すことなく教育する「個別最適な学び」と、子どもたちの多様な個性を最大限に生かす「協働的な学び」の一体化です。「多様性」がキーワードですね。

 

日野原さんは、その根本にあるのが「ゆるしの心」と言います。人の痛みを想像するからこそ、人それぞれに優劣はないこと。対立し憎しみの感情が湧いても、許す勇気があれば、仲良くなれると。

 

とても深い言葉です。しっかりと受け止めたいですね。

2022年

6月

15日

おもちゃ業界 消える性別区分

昨日の寺子屋で、「ザリガニ釣り」をやりました。棒にタコ糸をつけて、エサはするめいかです。昭和世代なら、一度はやったことがある遊びですね。私の少年時代は、カエルを捕まえて皮をはがしてエサにするというツワモノがいました。しかし、寺子屋の園児たちの成果は、残念、釣れませんでした。そこで、するめいかを試食してみると、5歳男の子が「おいしい!」とはまってしまったようです。大人の酒のつまみなのに。(笑)

 

さて、今日はおもちゃ業界の話です。私の子がまだ小さい頃は、玩具店に行くと、男児コーナーは床の色が青、女子コーナーはピンク色になっていましたね。おのずと、長女次女は、青コーナーを避け、長男はピンクコーナーを避けていたような気がします。というか、大人の私が、無意識のうちに男児コーナー、女児コーナーに従っていたのかもしれません。

 

しかし、保育園での子どもたちの遊びを見ていると、まだ、小さい園児は、男児女児の認識がないので、人形だろうが電車だろうが車だろうが、好きなおもちゃで遊ぶ傾向にあります。それが、年中、年長園児と大きくなるにつれて、男児が遊ぶおもちゃと女児が遊ぶおもちゃが限定されるようになってきます。その理由の一つは、私たち大人が「これは男の子用だから・・・女の子用だから・・・」と枠を決めていることがあります。

 

最近のおもちゃ業界では、性別による区分を見直す動きが出てきたようです。全国に160店舗ある「トイザらス」は、売り場にあった「ボーイズトイ」「ガールズトイ」などの表記をやめ、「なりきりあそび」などに、昨秋から順次変更を始めました。

 

性別による区分は、時代にそぐわないという側面もありますが、消費者の選択肢を今までは狭めていたという考えがあるようです。

 

メーカーも知恵を絞ります。バンダイは2019年に男の子のお世話人形「ホルン」を発売し、広告にも男児を起用します。人形遊びは男女で楽しめることをアピールしています。パイロットは、お世話人形「メルちゃん」シリーズに男の子の人形を投入、ピンクの箱ではなく水色の箱で、男児が手に取りやすくしました。

 

業界では「性別区分があくなれば市場は広がり、子どもは男女差がないことを玩具を通じて学べる」と期待します。

 

私たち大人は、「男の子だから」「女の子なのに」という言葉を何気なく使ってしまいますが、子どもたちの興味や関心、遊び心に水を差しているのかもしれません。「多様な価値観」を私たち大人が子どもたちに教えるにあたって、まずは、おもちゃの性別区分をなくしていくことも大切なことですね。

2022年

6月

14日

下宿学生の生活費

屋上のかめ池の産卵場所として、土を盛ったスペースを作っているのですが、掘った跡がありました。もしや?と土を掘り起こすと、6個の卵が出てきました。おそらく、クサガメの卵です。ミドリガメの自然う化は毎年ありますが、クサガメベビーの誕生はまだありません。卵を飼育ケースに入れて、人口う化で育てることにします。卵には、有精卵と無精卵があり、当然有精卵しかベビー誕生はありませんが、とにかく約60日後のう化を期待することにします。子どもたちは、カメの卵を見て「恐竜の卵だ!」と大騒ぎです。 

 

さて、今日は、地方から首都圏の大学に通う下宿学生の話です。一人暮らしをする若者の収入のメインは親元からの仕送りで、基礎支出は家賃です。実は、一人暮らしの学生の経済事情は、年々厳しくなっているというデータがあります。

 

仕送り金額と家賃の推移は、今からざっと25年以上前の平成7年では、平均の仕送り123,500円と家賃55,300円の差額が、68,200円に対し、令和3年だと仕送り85,200円と家賃65,700円の差額が19,500円です。平成7年は、1日にすると2273円の生活費だったのが、令和3年では、たった650円です。

 

どうですか・・・一日の生活費が650円ですよ。もちろん、仕送りの他にもアルバイト収入がありますが、支出も水光熱費や教材購入費、スマホ代も加わるので、ほとんどの一人暮らしの学生たちは、ぎりぎりの生活をしていることが推測されます。

 

最近の大学では、昼でも学食が空いているといいます。学食の定食ですら、高くて手が出ないのかもしれませんね。このようなふびんな暮らしを強いるのは、明日の日本の担い手の成長を阻むことになりますね。特に、腹ペコでは、ろくな発想も浮かびません。

 

私の次女は、都内の大学なので自宅から通えるのですが、大学4年の時から、かねてからの夢であった「一人暮らし」を始めました。アルバイト三昧で、生活費を自力で稼いでいたのですが、食べ物については、どうしても満足なものを食べさせたいので、米や食材をよく送っていました。社会人になった今は、給料の中でやりくりしているようですが、帰省すると、たっぷりと食材を持って帰ります。(笑)

 

若い頃の一人暮らしは、自立した生活を促進させます。あとは、貧乏暮らしの度合いがどれくらいか?ですね。明らかな、貧困一人暮らしの学生への支援を大学も社会も考えていかないといけませんね。

2022年

6月

13日

輝く・・・17歳高校3年生

今日は、梅雨の合間の晴れですね。屋上では、「アメリカザリガニのおうち」の大掃除です。興味のある園児が集まってきます。さすがに、大人のマッカチンは触れませんが、ベビーのザリガニは、勇気ある園児が持ち上げることができました。そして、めだかの学校には、生まれたばかりの赤ちゃんメダカが泳いでいます。ファームの収穫と生き物観察が楽しい季節になってきました。

 

さて、昨日の出来事です。川越の伊佐沼周辺の田んぼで、おたまじゃくしを採集していると、釣りをしていた少年が「何をしているんですか?」と、人懐っこく話しかけてきました。「保育園でおたまじゃくしを飼うんだ。カエルになるまで子どもたちが観察するんだよ」と会話が続きます。

 

高校3年生の彼は、大学はすでに決まっているようで、その後の人生ビジョンを明確に持っていました。卒業後、起業して、地球環境にかかわる仕事を立ち上げたいといいます。しかし、会社の利益を寄付したところで、日本全体の環境改善にはつながらないので、40歳過ぎたら政治家になると言うのです。

 

彼の起業は、海洋に自動でプラごみを回収できるような簡易な基地を作るなど、なかなか具体的なプランを語り始めます。「おじさんは、ずっとサラリーマンやっていたんだけど、40歳を過ぎてから、子どもたちにかかわる仕事がしたいと決断して、保育園を始めたんだ」と、起業の経緯を話すと、彼の眼の色がみるみる変わります。彼の、起業に関する怒涛のような質問が始まります。(笑)

 

おやじ園長からは、「起業の前に、『よのなか』という社会を知る必要があるから、5年は民間企業で働くように!」と老婆心ながら、アドバイスを送りました。

 

「今僕は17歳です。23年後の40歳になったら、衆議院か参議院かどちらかの選挙に必ず立候補します。僕の名前は○○といいます。その時は、どうぞ、投票をお願いします」

という言葉を聞いて、彼とは別れました。

 

私が、17歳の高校3年生の時には、正直将来のビジョンなど、これっぽっちも考えていなかったですね。ただ、なんとなく大学に行って、なんとなく行きたい会社に就職するんだろうなぁ~くらいしか思っていなかったです。

 

彼の目の輝きは、本当にギラギラしていて、こんな若者が、これからの日本を引っ張っていくのだろうと、頼もしく感じました。

 

輝く、17歳高校3年生に出会って、なんだか、私もいい気分になったのです。

2022年

6月

12日

体力の限界を遅らせる

毎年、スポーツ界のアスリートが「体力の限界」を理由の一つとしての引退報道がありますね。私たちは、「そうか~仕方ないな~」とレジェンドの功績をたたえます。

 

一方で、スキージャンプレジェンド葛西選手が49歳で1月の雪印メグミルク杯で優勝しました。今月50歳になった葛西選手は、「筋力は落ちていない。50歳と言うとみんな驚くけど、逆にうれしいし、頑張るぞって気持ちがわいてくる」と前向きな発言です。

 

サッカー界のレジェンド三浦選手は、今季鈴鹿ポイントゲッターズへ移籍し、55歳で迎えたシーズンで、5月1日には79分間プレーしています。彼もこう言います。「毎試合、フル出場して得点したい。成長できる、うまくなれると信じている」と。

 

東京パラリンピックの女子マラソンでは、当時44歳の道下美里選手が金メダルを獲得しました。そして、世界最高齢の83歳で、ヨットでの単独無寄港太平洋横断に成功した堀江謙一さんは、「考えているだけでは見えてこない世界がある。いくつになっても挑戦すれば世界が開け、刺激を受けられる」と語りました。

 

昭和世代のおやじ園長は、レジェンドたちとは比べられませんが、「昔だったら軽々できたのに」と思うことが、日常の生活の中で多くなってきました。脚立に上がって、布団の上げ下ろしをするときのバランス感覚が確実に落ちています。(笑)

 

体力の限界は、すべての人間にとって、年齢を重ねることでいつか訪れるものです。しかし、それを遅らせることができるのは、自分次第の気の持ちようかもしれませんね。「な~んだ精神論かよ」なんて思わないでくださいね。レジェンドでも有名人でなくても、まわりには、年齢を重ねても頑張っている人たちがたくさんいます。大いに影響を受けて、刺激を受けて、自分の体力の限界を遅らせていきましょう。

2022年

6月

11日

結婚離れ

今日も屋上では、採れたてのキュウリに塩をぶっかけて食べました。このおいしさはたまりません。子どもたちは、大満足の笑顔です。今シーズンは、キュウリもトマトも種からチャレンジしたので、植える苗がいっぱいになりました。トマトの実が赤くなるのはもう少し先ですが、収穫が始まるのが楽しみです。

 

さて、6月に入りましたが、「ジューンブライド」の言い伝えは「6月に結婚した花嫁は幸せになれる」ということですね。日本では、梅雨の時期でもあり6月の結婚はそう多くないそうです。9~11月・3月~5月に人気が集中するようです。私の長女も、3月に入籍したのですが結婚式はコロナ禍で未定です。父親としては、どうもしっくりしません。

 

そんな結婚ですが、厚生労働省が公表した2021年の人口動態統計によると、婚姻件数は、戦後最少の約50万件だったそうです。ピークの1972年(団塊世代の結婚適齢期)の半分以下の水準です。コロナ禍の影響や、少子化による若年層の減少だけが原因ではなさそうです。

 

まずは、日本人の結婚に対する価値観が大きく変化したことが考えられます。50歳までに一度も結婚をしない人の割合を表した「生涯未婚率」は、今から40年以上前の1980年では男性が2.6%・女性が4.5%です。それが、2020年には、男性の生涯未婚率の方が高くなり、男性がほぼ4人に1人の25.7%・女性が16.4%にまで上昇しました。

 

仕事でのキャリアアップなど、結婚よりも、自分の時間を大事にしたいといった価値観が広まったこと。さらに、かつては地域や職場の世話好きな人が縁談をもってきていましたが、今や「おせっかい」扱いされかねない時代になったようですね。つまり、「婚活」という言葉に象徴されるように、自分で積極的に動かなければ、結婚の機会をつかみにくい状況になったのです。

 

婚姻件数の減少は、将来を担う子どもの出生減に直結します。結婚に対する考え方は、人それぞれ色々あっていいのですが、子どもの数が減るのは、日本の将来を考えると、少し憂鬱になってしまいますね。

 

そんな中、「婚活」支援に乗り出す自治体が出てきています。埼玉県では、AIによるマッチングシステムを運用した「オンラインお見合い」で交流の機会を設け、21年度は、128組の成婚につなげたと言います。これは、なかなかの数字ですね。

 

ある研究所の調査では、若者の9割近くが、いつかは結婚したいという気持ちがあることが分かっています。しかし、生活費や住まいの問題、仕事と子育ての両立を巡る不安など、様々な要因が結婚に二の足を踏ませているのが現実のようです。

 

ライフスタイルの変化だから仕方がないではなくて、やっぱり、結婚したいと思っている日本人が多いのなら、結婚は個人の問題と考えるのではなく、それを後押しする施策を行政がさらに考えないといけませんね。

2022年

6月

10日

休日、校内に「自習室」

今日の体操教室。新しい先生に指導していただきました。リーダーのベテラン先生と新人先生がペアを組みます。子どもたちは、新しいことにはとても敏感で、子どもなりに、「今度の先生は○○」と評価をしています。ほとんどの園児が「やさしい先生」という感想を持ったようです。

 

さて、保護者や卒業生が主体となって、休日に生徒のための「自習室」を開く中学校があります。東京都世田谷区立船橋希望中学校です。昨年4月から、「すべての子どもたちの学びの意欲と機会を守る」をコンセプトに始動しました。

 

自習室は、生徒同士が気軽に話し合える「アクティブルーム」と、一人ずつ集中して取り組む「サイレントルーム」があります。運営は、同校の保護者や卒業生からなる「まなBASE」という団体が行っています。

 

「塾に通っている子どもたちは豊富な受験情報を得られるが、そうでない子どもたちはどうすればいいのか」というのが、発足のきっかけだそうです。希望中学校の校長は、「塾に行きたくても行けない子どもに光を当てるという思いに共感した。それが公教育のポリシーであり、学校ができることといえば、施設をどんどん使ってもらうこと」と、協力体制を組みます。

 

同中学卒業生の学生は「中学生にとってこのような場所は絶対に必要。中学の時、進路について相談できる場所は学校か塾かの2択だった。私たち卒業生だからこそできるアドバイスがある」と言います。現在登録している学生は20名以上いるそうで、それぞれの経験や進路に多様性があるため、さまざまな悩みに対応することができるようです。部活動の悩みを打ち明けられることもあるとのこと。

 

「まなBASE」は、世田谷区教育委員会の協力を得て、この活動を世田谷区全域の中学校へ広げたい考えです。

 

どうですか。学校に関わる地域コミュニティの理想的な姿です。大学生は「後輩にこの活動をバチンタッチしていきたい」と考えているようで、継続的な取り組みになれば、さらに意義ある活動になっていきますね。

2022年

6月

09日

心の羅針盤を信じて

昨日の「おかしの学校」は、子どもたちにとっては大きく印象に残る経験だったようです。連絡ノートには、子どもたちのマシンガントークの様子が多く書かれていました。4歳男の子は、いつもは、お菓子売場に寄ると「○○買って!」と大騒ぎになるそうですが、昨日は、お菓子売場の「パイの実」を手に取りながら、商品解説をママにしてくれたそうです。そして、買わずに売場を後にしました。いきなり学習効果が出ています。(笑)

 

さて、東京ディズニーシーのシンドバッドのアトラクションに乗ったことがありますか。近くにあるアラジンほど行列はできませんが、シンドバッドが数々の困難を乗り越えて航海し、財宝を手に入れるという、子どもにもわかりやすいストーリーです。

 

最後のメッセージが、とても印象に残ります。

 

「これからは、君たちもそれぞれの道を行く。でも、忘れないで。迷ったときは心の羅針盤(コンパス)を持つんだ。そして、自分の羅針盤を信じて前に進むんだ」という言葉です。

 

困難なことがあっても、それに立ち向かう覚悟と自覚。どうしたら解決できるだろうかと考える柔軟な発想。そして、共に頑張ろうと知恵と力を出し合う仲間・・・そんなところが、シンドバッドの冒険から学ぶところですね。

 

では、子どもたちが「心の羅針盤」を持つようになるには、私たち大人は、どんなアプローチをすればいいのでしょうか。いきなり「心の羅針盤を信じてがんばるんだ!」なんて、言われても、子どもにとっては「???」ですね。

 

子どもたちが、集団生活や様々な体験の中から、「自分で考えて自分で答えを出す」習慣を身につけさせるアプローチが、やはり大事ですね。心の羅針盤は、いわば、自分の考えです。今、自分は何をすべきなのか、何に向かっているのかを見極める力が必要です。この活動は、何のために行うのか、本質を見極めて判断すること。

 

子どもたちは、大人になるまで、また大人になってからも、様々な人生の選択を行っていきます。どちらが正解かわからないことが多いのが現実ですね。そんな時に、自分で考えることができる子どもが、「心の羅針盤」を持ち、それを信じることができるのです。

 

一つの考え方として、「我が子には、心の羅針盤があるか?」を親として考えてみるのもいかがですか。

2022年

6月

08日

おかしの学校

今日は、年長・年中園児を連れて、ロッテの浦和工場へ行ってきました。先日、リニューアルオープンした「おかしの学校」に参加します。

 

おかしの学校のルールは・・・

「お」どろくまほうを使う

「か」わった授業です

「し」つもんの答えを探す

の3つです。「魔法」という言葉が出てきたように、おかしの学校は、まるで、ハリーポッターに出てくる「ホグワーツ魔法学校」のようなイメージです。子どもたちは、のっけから、ワクワクドキドキの空間に迷い込んでしまったようです。(笑)

 

この工場では、コアラのマーチ・ガーナチョコレート・トッポ・雪見だいふく・グリーンガム・クランキーチョコレート・モナ王・クーリッシュ・爽・パイの実などを製造しています。保育園の子どもたちにもおなじみのお菓子です。夏の需要を前にアイスクリームを運ぶトラックがひっきりなしに稼働していました。

 

そんなたくさんのお菓子の中から、今日は「パイの実」の製造工程を見学しながら学びました。

 

工場に入る前に、チョコレートはどうやってできるか?を勉強します。赤道付近のチョコレートベルトエリアで収穫する「カカオ豆」を砕いてチョコレートにします。子どもたちは、大きなカカオ豆を見るのは初めてです。

 

おかしの学校の先生は、時々魔法を使う、インストラクターのお姉さん2人です。パイの実をふっくらサクサクにするには、64層のパイ生地が65メートルのオーブンをゆっくりと動いて焼かれていきます。パイをカリッとさせる秘密の材料は、麦芽糖です。そして、針のような機械でチョコレートをパイの中に充填します。パッケージや、箱詰めされた商品をロボットが積み運んでいく工程をしっかりと学びます。

 

最後に、お土産のお菓子をたくさんもらって、大満足の子どもたちです。おうちに帰った子どもたちは、ロッテ浦和工場の話を好意的にパパママに話し、「パイの実」や「コアラのマーチ」を買おうとなることでしょう。ロッテの戦略にまんまとはまるわけです。(笑)

 

そして、企業としての社会貢献も、この「おかしの学校」は担っているのです。園長は、かつてチョコレートの会社に勤務していましたので、インストラクターのお姉さんに「金属探知機はどこにあるの?」「不良品検品のローテーションはどのくらいの時間単位なの?」「不良品はそのまま破棄にはしないよね?」とマニアックな質問攻撃をしてしまいました。いけませんね。(笑)

 

不良品のパイは、チョコレートが注入される前なので、そのまま砕いて、家畜の飼料になるそうです。

 

昨年度から、保育園ホワイトきゃんばすでは、年2回のペースで「社会科見学」を行っています。昨年度は、防災センターと造幣局に行き、今回はチョコレート工場です。子どもたちのワクワクドキドキがアップするだけでなく、「なぜなんだろう?どうしてなんだろう?」と考えることにつながります。そして、何より楽しい時間を過ごしてもらって、笑顔いっぱいでパパママに話をしてもらえればうれしいですね。

 

今日は、近くの秋ヶ瀬公園まで足を運んで「お弁当タイム」としました。年長園児は、今回も自分でおにぎりを作ってきました。往復のマイクロバスの中も、子どもたちのおしゃべりが止まりません。ちょっとした遠足気分です。(笑)

 

ということで・・・今回の「おかしの学校」は大成功です。ロッテの担当者の話では、9月まで予約で埋まっているそうです。大人気ですね。次の社会科見学は、どこにしようかな?考えるのが楽しみです。

2022年

6月

07日

「頑張る」という言葉

今日の屋上では、夏野菜のきゅうりの初収穫です。5本のきゅうりがとれました。もちろん、子どもたちでいただきます。カットしたきゅうりにシンプルに塩をかけて食べます。取れたてのきゅうりをみんなで屋上で食べるというシチュエーションに、「おいしい!」以外の選択肢はありません。

 

そして、今日はきゅうりだけではありません。屋上にあるビワも収獲して子どもたちで食べたのです。甘酸っぱい味は、子どもによって、感じ方が違うようです。「甘~いけど、酸っぱい」というのが正直な感想です。

 

今年のきゅうりとミニトマトは、種からチャレンジして、そこそこ上手くいったので、たくさんの収穫が見込めそうです。子どもたちは、この夏、しっかりとミネラル、リコピン、ビタミンを体に入れます。(笑)

 

さて、まだ記憶に新しいところですが、北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督が就任会見で、「優勝なんか一切、目指しません!」と言ったのを覚えていますか。ふつう新人監督の就任挨拶では、「もちろん、優勝を目指します!」「やるからには、必ず優勝に導きます!」という挨拶ばかりですね。

 

新庄監督らしく、みんなと同じことを言ってもインパクトが弱くて話題にならないという計算もあったと思いますが、「一日一日、地味な練習を積み重ねて9月に優勝争いをしていたら、優勝を目指そう」とも語っています。つまり、本音は、まだ具体的に優勝を狙えるチームではないけど、日々の練習を積み重ねていけば、チャンスは必ずあると思っているのです。実際、日本ハムファイターズは、開幕から連敗を重ね、最下位スタートですが、5位との差があと少しまでになってきました。9月の優勝争いも夢ではありません。

 

保育園の子どもたちも、小学生も中学生もよく使う、「頑張る」という言葉があります。私たち大人は、子どもが「頑張ります」と言えば、「そうか、やる気になってくれたのか」と胸をなでおろし、安心してしまうところがありますね。

 

しかし、この「頑張る」という言葉は、冒頭の新任監督が「優勝をめざします」と言うのと同じくらい、疑わしいものなのです。

 

勉強を頑張るのであれば、「何時まで机に向かって学習する」のか「一日何ページ問題に取り組む」のか、具体的な方法が伴っていないといけません。もちろん、子どもたちの「頑張る」という気持ちにウソはありません。大切なのは、その言葉を受け止めて、私たち大人が、どれだけ、具体的な手段を子どもたちが自分で考えるように導くことができるかです。「あーしなさい。こーしなさい」と大人が決めてはいけません。子ども自身が、具体的手段を考えるのです。

 

どうですか・・・「頑張る」という言葉は、もちろんプラスの言葉ですが、たまには疑ってみるのも大事なことですね。「具体的にはどう頑張るの?」と大人は、子どもに問いましょう。

2022年

6月

06日

待つことができない社会

今日の連絡ノートには、親子遠足の感想がびっしりと書かれていました。保護者の感想としては、「芝生の上を裸足になるなんて、子どもの時以来かもしれない。本当に気持ちよかった」「肉体を酷使するゲームは、もう体力が持たないけど、ネイチャーゲームは森の中を散策できて本当に楽しかった」「博物館にはまってしまいました。とても興味深く学ぶことができました」と、保護者の皆様も我が子と一緒に楽しんでいただいたようです。

 

さて、昔の話ですが、皆さんは「文通」や「交換日記」をしたことがありますか。文通は、手紙を郵便ポストに投函して、数日後に相手に届きます。それから、すぐには相手から返事が来ないことが多いですね。また、返事を書くには、じっくりともらった手紙の内容を踏まえて、自分の近況を便せんに綴りますので、やり取りに時間がかかります。

 

交換日記はどうでしょう。私の学生時代には、女子同士でよく行われていました。普通の日記と違って、交換相手が読むことが前提です。相手の日記を読んで、今度は自分の日記を綴ります。これも、毎日必ず交換というものではなくて、何日か時間がかかります。

 

「文通」も「交換日記」も、相手の文章を読むことと、自分のことを綴ることが大きな楽しみですが、もう一つ「待つ」楽しみもありますね。ワクワクしながら待つ時間は、昭和の時代では当たり前だったような気がします。

 

ところが、平成、令和と時代の流れの中で、最近は「言葉が軽くなった」と、ある哲学者が言います。その理由は、「既読マークがついたメッセージは即時の返信が求められ、相手を思って言葉を吟味することが希薄になっている」というのです。

 

パソコンの普及で、私たちの仕事の効率は、過去に比べると格段にアップしました。また、スマホの普及で、年を追うごとに時間の流れが早くなっています。何かを調べるのも、昔は図書館で辞典を調べたり、それなりに時間がかかりましたが、今は、あっと言う間に検索できます。

 

ある哲学者は、この状況を「待つことができない社会になった」と表現しました。その通りですね。どうも、私たちの「せっかち」な生活は加速を続けているようです。

 

せっかちは、「未来に向けて深い前傾姿勢をとっているようにみえて、実は未来を視野に入れていない。未来というものの訪れを待ち受けるということがなく、いったん決めたものの枠内で一刻も早くその決着を見ようとする」とも言えるのかもしれません。

 

手紙を書くことの良さが言われるようになって久しいですが、相手のことを考えて、文案を練る時間が大きな価値であることを、私たち大人は子どもたちに伝えないといけませんね。

2022年

6月

05日

親子遠足 つづき

お弁当タイムは、子どもたちにとっては、親子遠足で一番楽しみにしていた時間のようです。子どもたちとパパママそして家族たちの笑顔が広がりました。年長園児たちは、先日の「わくわく教室」でおにぎり作りを体験したので、自分でおにぎりを作ってきました。初めて、自分がお弁当作りに参加したことは、子どもたちにとっては大きな経験です。

 

大満足のお弁当タイムの後は、いなりやま公園の敷地内にある「狭山市立博物館」で午後の部スタートです。博物館内のガイドツアーと「でんでん太鼓の工作」を親子で楽しみました。

 

狭山市周辺では、ナウマンゾウやマンモスなどが出現する以前に、小型の「アケボノゾウ」が生息していたのですが、まずは、そのアケボノゾウが子どもたちを出迎えます。

 

「むかしの暮らし」コーナーでは、狭山市在住の長老が、ボランティアとして子どもたちに分かりやすく説明してくれました。いろりが部屋の真ん中にあって、食事の時は、自分で食べたお茶碗に湯をいれて洗いながら、最後にその湯を飲むことに、子どもたちはビックリします。当時の子どもたちは、紙も買えないので、木の棒で土に字を書いて勉強していたことも教えてもらいました。まさに、この時代の人たちは、エコな生活をしていたのです。ものを大切にし、出来る限りごみを出さない生活を送っていたのです。最後に、蓄音機で音楽を流してもらいました。大人も子どもも、蓄音機から流れる雑音が混じるアナログ音楽に感動します。

 

昔、入間と飯能の間を「馬車鉄道」が走っていました。鉄道のレールの上を馬が客車を引いていたのです。約10キロの馬車鉄道は、もちろん単線です。上りと下りの行き違いは、乗客が馬車を乗り換えて、そこで折り返し運転をしていたようです。

 

博物館でのガイドツアーは、子どもたちにとっては難しい内容もありましたが、保護者はアケボノゾウのことや明治時代の農家の人々の暮らしぶりを学ぶよい機会になったようです。

 

親子で工作は「でんでん太鼓」を作りました。保育園では、はるか先生の寺子屋で、廃材工作を子どもたちは毎週取り組んでいますが、今回は、親子一緒で楽しむのがミソです。小学生は、なかなかレベルの高いでんでん太鼓を完成させていました。出来上がったでんでん太鼓を子どもたちは得意げに「でんでん♪」と鳴らしながら、大喜びです。

 

今年の親子遠足は、「いなりやま公園」で自然を体験するゲームをし、お弁当タイム。「狭山市立博物館」では、ガイドによる歴史の勉強と工作体験を楽しみました。ともに親子で楽しむことができました。保育園ホワイトきゃんばすが今まで続けてきた、遠足スタイルが実現できたと思っています。この遠足を通じて、子どもたちだけでなく、保護者の皆様も「自分で考える」ことや親子の絆や家族同士の親睦が深まったと思っています。どうもありがとうございました。そして、お疲れさまでした。

2022年

6月

04日

親子遠足

朝から快晴に恵まれた令和4年度の親子遠足です。今回は初めての場所です。埼玉県狭山市にある「いなりやま公園&狭山市立博物館」です。

 

まずは、いなりやま公園からスタートします。午前中のメインは「ネイチャーゲーム」です。その前に、公園内を園長の解説で少しお散歩します。いなりやま公園は、戦後米軍のジョンソン飛行場だった場所です。東京ドーム3.5個分のスペースの中には、自然の森の中です。

 

子どもたちは、散歩の途中で様々な花や植物を発見します。まつぼっくりは知っていたけど、松の木にあるまつぼっくりに驚きます。保育園の屋上でも見られる「ハルジオン」「ドクダミ」の白い花を発見します。タンポポに似た黄色の花は「ジシバリ」です。地面を根で縛って広がっていくという意味です。昔は胃腸薬にもなった黄色の花「ニガナ」は、苦い菜っ葉という意味です。そして、タンポポも発見しました。すると、5歳男の子が「大変だ!イチゴがある!」と大騒ぎです。そう「へびイチゴ」を発見しました。ツゲ・クスノキ・メタセコイヤなどの樹木も観察しながら、ネイチャーゲームの森の中へ到着です。

 

ネイチャーゲームは全部で3つ行いました。まずは、「はだしであるこう!」です。子どもたちも保護者もみんな、靴と靴下を脱いで裸足になって、芝生の上を歩きます。「えぇ~最悪だよ!」なんて、口の悪い小学生が言いながらも、裸足で歩くのはなかなか気持ちがいいようで、子どもたちは笑顔で走り回っていました。

 

ウオーミングアップが終わると、ネイチャーゲーム2つ目は「ありえへん!探しゲーム」です。園長が森の中に、保育園で子どもたちが遊んでいるぬいぐるみやおもちゃをこっそり隠しておきました。さぁ~親子で「ありえへん!」を探しに森の中へゴー!です。

 

全部で10個の「ありえへん!」のうち、2つも見つけた3歳男の子は、もちろん「どや顔」です。ふだんはおとなしい4歳女の子は「ドキンちゃん」を見つけて「してやったり顔」です。ベビーの女の子は、パパと一緒に「ドクターイエロー」を発見しました。そして、子どもたちは、「ありえへん!」10個全部を見つけました。

 

3つ目のネイチャーゲームは「森の宝物ビンゴゲーム」です。どんぐり・まつぼっくり・四つ葉のクローバーなど12個の森の宝物がビンゴカードに記されています。親子で、森の宝物探しです。緑の葉・丸い葉・黄色の葉・茶色の葉・黄色の葉・赤い葉・虫が食べた穴あき葉・ギザギザの葉と、葉っぱだけでも8つも探さないといけません。四つ葉のクローバーを見つけた3歳男の子・・・よくがんばりました。

 

最後に、みんなで見つけた森の宝物でビンゴを完成させて、4チームの先生が、子どもたちの話を聞いていきます。「この葉っぱは、僕が見つけたんだよ」「四つ葉のクローバーすごいでしょ」と、みんな「頑張った顔」をしています。ビンゴの1つに「不思議なもの」があったのですが、「へびイチゴ」「落ちていたボールペン」「赤い実」など、子どもたちにとっての「不思議」がチョイスされていました。

 

こんな感じで、午前中は、親子でネイチャーゲームを楽しみ、子どもたちは「お腹がすいたよォ~早くお弁当が食べた~い!」で、お楽しみのお弁当タイムです。

 

つづきは、あした・・・

2022年

6月

03日

一汁一菜でよい

朝の自由時間・・・年長園児たちがトランプをしています。そこへ、5歳男の子が「ボクも入れて」とやってきました。どうやら、ババ抜きをしているようです。6歳女の子が仕切っていたのですが、いつの間にか、5歳男の子が「あっちいって!入らないで!」となっていました。理由は、ルールが分からなくて、楽しいトランプの時間をぶち壊してしまったからです。5歳男の子は、仲間はずれにされたことを先生に言いにきました。

 

「○○くん。トランプで遊ぶには、ルールを覚えないと楽しく遊べないんだよ。ルールがわからなくて、勝手なことをするから、みんなが遊びたくないと思ったんじゃないかな」

 

次に、5歳男の子がトランプに参加するときは、きっとルールを覚えてから参加することでしょう。保育園でも、年長クラスのゲームには、細かいルール設定が多いですね。小学生から引き継いだ、難しい遊びもこなしています。

 

さて、今から6年前に、料理研究家の土井善晴さんが著した「一汁一菜でよいという提案」は、家庭料理に意識革命を起こしました。日々の食卓には具沢山の味噌汁とご飯、漬物の一汁一菜があればいいという提案です。

 

何皿ものおかずを並べないといけない重圧から解放された人、味噌汁に肉や魚など何でも入れる自由な発想を知って料理の楽しさに気がついた人、料理を始めた人も多いと聞きます。

 

「今あるもので、さぁ~どうやって食べよう。家庭料理はこれだけでいいんですね。その基本となるのが一汁一菜です」と土井さんが言うと、最初に女性たちが賛同し、コロナで家にいる時間が長くなったりするうちに、男性にも浸透してきました。

 

土井さんは、料理研究家の父親「土井勝」さんの背中を見て育ち、フランスや大阪の「味吉兆」で修業をします。フランスでは、料理界の長老の家に居候して家庭料理も味わったそうです。

 

フランス料理と日本料理。プロの料理人と家庭料理の専門家を行き来した土井さんだからこそ、一汁一菜でよいという提案が話題になったのです。

 

「考えなくてもパッとできて自分のノルマを達成できるのが、自然とつながる一汁一菜です。日本の豊かな風土の中に育つ、旬の植物と魚を入れといたら、おいしさも健康も、みんなうまくいくんですよ」と土井さんは言います。

 

コロナ禍で、旦那はテレワーク、子どもは学校休校で、毎日三食の献立を考えないといけなくなった主婦がたくさん出てきました。でも、土井さんの考えで「今あるもの」という気軽な気持ちで作ると、もっと、料理が楽しくなるかもしれませんね。

2022年

6月

02日

皆を巻き込む力

高いところが苦手な3歳女の子が、昨日からビワの木登りに目覚めました。他の園児の影響で、いつの間にか、勇気と挑戦する気持ちが生まれたのです。でも、まだ自信がなくて、他の園児が昇ってくると「○○こないで!降りられないじゃないの!」と大騒ぎです。(笑)

 

さて、ある保育園での話です。子どもたちが大事に育てていたイチゴが、何かの動物に食べられる事件が起きました。子どもたちは、犯人捜しに作戦を立てます。「周りを高く囲んでわなを仕掛ける」と意見が出ます。「動物だって生きているのだからかわいそう」「おとりのイチゴを置いてみたら」などと意見が出て、結果、ビデオで撮って犯人を見つけることになったのです。

 

そして、見事に、夜、おとりにつられて園にやってきた動物が映ったのです。しかし、その動物は、あまり身近な生き物ではなく、正体が謎に包まれたままになってしまいました。そこで、保護者も巻き込むと、親も子どもたちも園の職員も一番の関心ごとになっていきます。動物名はいくつかの候補が上がったようですが、決定打に欠けます。

 

そこで、ようやく獣医さんに映像を見てもらうと「テン」であることが判明しました。

 

さて、問題はここからです。もし、保育園の職員が自分で答えを調べて子どもたちに教えてしまったら、家庭を巻き込んでの協働探究は起こらなかったでしょう。答えをすぐに出してしまうことは、子どもたちの成長にとってマイナスになることが意外と多いですね。

 

回答を急がないで、様々な人たちを巻き込んで「何だろう?」「何だろう?」の問いをパンパンにすることで、子どもたちの好奇心や探究心へとつながっていくのです。

 

これは、子どもたちの世界だけの話ではありません。私が、若手の頃に、信頼する上司から「いいか・・・自分一人で仕事をするんじゃないぞ。仕事は、できる限り社内の多くの人を巻き込むんだ。そうすると、おまえが考えつかない知恵やアイデアがたくさん出てくる。そして、おまえもその仕事が楽しくなる」と教えられました。それ以降、私の仕事は、いかに多くの人を巻き込むか・・・というスタンスにかわりました。

 

仕事というのは、一人で抱え込むとろくなことはありません。みなさんも経験していると思います。(笑)

 

私たち大人は、子どもたちに「大騒ぎして、多くの人を巻き込むこと」を教えたいですね。保育園の6歳女の子は、皆を巻き込む力が、とても長けています。1つの出来事をすべての先生に話をして、多くの友達に共感を求めます。園長もあっぱれです。

2022年

6月

01日

グループセラピー

今日の年長園児の連絡ノートには、昨日のわくわく教室の様子をマシンガントークで話す我が子のことが書かれていました。6月4日の親子遠足では、「自分でおにぎり作る!」とママに宣言した年長園児たちです。そして、今日から年長園児に5歳女の子が仲間入りしました。今まで紅一点で頑張ってきた6歳女の子が、さっそく、保育園でのことを優しく教えています。新人園児は、初めての集団生活に、涙も出ましたが、早く保育園生活に慣れて、就学前の素敵な思い出を作ってほしいですね。

 

さて、日本ではまだなじみが浅いですが、海外では「グループセラピー」という精神療法が一般的に行われています。複数の人々がセラピストの下に集まり、自分自身の近況や感情について語り合います。

 

様々な問題を抱えた人々が集まるのですが、注目はセラピストの役割です。ここでのセラピストは、決して自分が主導的に話を引っ張っていくのではなく、参加者と同じ目線で輪になって座り、彼らの話にはほとんど口を挟みません。大半は、参加者同士で話が進んでいくと言います。セラピストは、たまに「その時のこと、もう少し話してもらえますか?」「話し足りないことはないですか?」と、重要だと思った内容を深堀りします。

 

こうして、参加者同士が自分自身と向き合い、以前の自分と今の自分を振り返りながら、セラピストに答えを求めるのではなく、自分自身で、問題解決への道を模索していくのです。

 

組織の中でのコミュニケーションを円滑に進めるためには?プライデートな悩み?などなど、私たちに「悩みゼロ」の日はないですね。そんな時に、この「グループセラピー」という手法が、これからの1つの解決策につながる手段かもしれません。

2022年

5月

31日

わくわく教室

今日は、今年度1回目の「わくわく教室」を行いました。年長園児が、お米の勉強をして、ご飯を炊いて、おにぎりを作ります。朝から、園児たちは、「わくわく教室って、どんなことをするのかなぁ~?」「早くおにぎり作りたいなぁ~」と、やる気満々です。

 

屋上には畑がありますが、田んぼはありません。まずは、稲がどのように成長して、秋の収穫につながるか・・・もみ殻から玄米、白米への過程も現物を見ながら学びました。稲穂のコメを1粒、まわりの殻を手で取って、玄米にします。6歳女の子は、帰るまで「園長先生・・・茶色の米は何ていう名前だったっけ?」と何度も聞いてきます。おうちに帰ったら、ママに「げんまい」を説明するからです。

 

米をとぐのも、真っ白な水から、だんだんと濁りが少なくなることを学び、いよいよご飯を炊きます。今回は、炊飯器を使うのではなく、ガラスの耐熱鍋で、米の様子を観察しながら炊きます。米が踊りだして、泡がブクブクし始め、お米のいい匂いがしてきます。

 

5歳男の子が、「なんだか、ダイヤモンドみたいにキラキラしてきた」と表現します。子どもらしい素敵な感性です。そして、いよいよご飯が炊きあがりました。

 

次は、子どもたちが自分でおにぎりを作ります。「おかかしょう油」と「さけ」のおにぎりを作りました。ラップを使って、三角にします。「お腹すいちゃった!早くおにぎり食べたいなぁ~」と待ちきれない子どもたちです。

 

あっという間に、2つのおにぎりを食べて、みそ汁をおかわりして、おにぎりのおかわりをする園児も続出します。子どもたちは、大満足の笑顔です。(笑)

 

食器を洗うところまで子どもたちは自分たちで行います。途中、先生がおにぎりの絵本を読んだり、かっぽう着と帽子という、いつもと違う感じが、子どもたちのわくわく感を引き立てます。

 

6月4日の親子遠足のお弁当は、「自分でおにぎり作る!」と全員宣言しました。とても楽しみですね。年長園児を対象に行う食育教育「わくわく教室」も、今年度で3シーズン目に突入しました。講師の先生は、卒園児の「○○君のママ」で、子どもたちにとっては身近なママですので、とても楽しい時間となりました。次回は、パン作りに挑戦です。

 

お留守番の園児たちは、教室で、パパには秘密の「父の日プレゼント」と「七夕かざり」を作り始めました。自分たちも、寺子屋1番になったら「わくわく教室」を楽しみにしているようです。

 

ということで・・・今年度最初の「わくわく教室」は、大成功でした。

2022年

5月

30日

「顧問拒否」の代償

昨日は、真夏の暑さとなり、「今シーズンおうちで初めてのプール」という園児が何人かいました。まだ、体が夏モードになっていないので、子どもたちが熱中症にならないように、今日の屋上遊びでも、水遊びがセットです。そして、ヘチマの種をまきました。子どもたちは、ヘチマが育ったら、「ヘチマダワシ」作りに挑戦です。

 

さて、多くの中学高校では、生徒は部活動への参加が、教員は顧問となることが当たり前とされてきました。しかし、部活動は、本来は強制するべきものではなく、最近は顧問を要請された際に、断る教員が現れるようになりました。

 

しかし、「顧問拒否」の代償があるようです。

 

部活動大好きの他の部の顧問から「練習時間が短すぎる」「顧問が二人いるなら交代ではなくて二人とも毎日部活を見ろ!」休日に部活を休みにすれば「どこで何をしていたのか」と聞かれる。

 

バレーボール部の主顧問を押し付けられた教員は、公式試合で審判をするように求められます。バレーボールの経験がなく、急いでルールブックに目を通したものの、何しろ経験がないので、試合でミスジャッジを繰り返します。そのたびに生徒たちからブーイングを浴び、他校の顧問たちからも、露骨に嫌な顔をされる。

 

任意であるはずの部活動に打ち込まない教員は、こうして、他の教員から「いじめられる」のです。その要因は、「現場で力を持つ50代前後の先生たちは『若い頃に部活動で生徒を指導してきた』という強い自負があり、若い教員が部活動をやらないことを許しがたく感じる」と指摘する教育関係者もいます。

 

「顧問をやらないなら教員採用試験の段階で明らかにすべきだ。卑怯だ」「部活動は教員たちの善意や無償労働で成り立っている。『やりたくない』と言い出せば、まわらなくなる」と、顧問拒否の代償は、周りの教員からのプレッシャーという形でも、重くのしかかります。

 

保護者も「顧問拒否が広がって、子どもが所属する部が廃部になるのは困る」という意見が多いのも事実です。しかし、多くの保護者は、「教員たちの部活動の指導はほぼ無給で、土日でも1日2700円しか手当をもらえていない」という実態を知れば、考え方も変わりますね。

 

今後、部活動は、顧問がすべて担うのではなく、外部指導者を活用する方向で進んでいます。ただし、その費用をどう確保するか、検討する必要があります。行政が、100%支給を約束しているわけではなく、保護者負担もあるからです。

 

ただし、これからの部活動は、経験がないのに無理やり運動部の顧問をさせられるような実態は、少なくなっていくことでしょう。民間をどう活用するか・・・そして、子どもたちの「楽しみ」「やりがい」「成長」にどうつなげていくか。今まさに、日本の学校の部活動のあり方が問われています。

2022年

5月

29日

勝利至上主義からの脱却

完全試合を達成した千葉ロッテマリーンズの佐々木投手の高校野球時代の映像がよく取り上げられます。活躍のシーンではなくて、岩手県大会の決勝戦に登板しなかった佐々木投手をカメラが追いかけます。準決勝までに多くの球数を投げたので、監督が佐々木選手の将来を見据えて、当番を回避させたのです。当時、賛否両論で盛り上がりました。どちらかというと、「なんで投げさせなかったの?甲子園への夢を絶たせたことが良かったのか」という声が大きかったです。

 

しかし、今の佐々木投手を見れば、「あの時の監督の選択があったから」と言われるようになりました。

 

今年4月に、静岡県掛川市で一風変わった学童野球チーム「グッドフェローズ」が始動しました。練習は週2回で、他競技との掛け持ちも推奨しています。練習の3分の1は基礎体力、運動能力を高めるフィジカルトレーニングにあてます。

 

冒頭の佐々木投手のように、高校野球では球数制限の導入など、ケガや痛みを我慢しながらプレーする選手は減っていますが、小中学生の学童野球では、年間100試合をこなすチームもあり、勝つためにエースにずっと投げさせるチームはまだまだたくさんあって、未熟な体に無理をさせてケガにつながることが多いようです。

 

「グッドフェローズ」の創設者でヘッドコーチの甲賀さんは「学童野球での活躍と、その後の野球人生の充実は比例しません。目先の勝利至上主義から脱却し、高校以降を見据えて万全の状態で子どもたちを送り出したいと思っています」と話します。

 

勝利至上主義のチームだと、「おまえ、使えないな」などという言葉が飛び交います。そうすると子どもはコーチの顔色ばかりうかがい、スポーツを楽しめなくなります。そうなると「もういやだ!」とやめてしまう子が少なくないのが現実です。

 

ラグビー元日本代表の平尾剛さんは、「アマチュアスポーツの本質は勝利そのものではなく、勝利を目指す過程で何かを身につけたり、一生懸命取り組むことでプロセスが充実したりすることでしょう。しかし、勝つことを最も価値があることとみなし、それ以外をすべて従属させるかのような短絡思考が若年層のスポーツ現場でもしばしばみられます」と言います。

 

勝利至上主義は、ケガ防止だけでなく、コーチが求めるようにできないと自信を無くし、自己肯定感の低下につながるという、メンタルの部分での問題もあります。

 

もちろん、コーチにすべての問題があるわけではありません。我が子の試合結果にばかり一喜一憂してしまう親の熱意にこたえようとやり過ぎもあるでしょうし、コーチの育成自体も、技術論中心で、メンタルやスポーツを楽しむ思考からかけ離れていることもありますね。

 

どうですか。この話は、将来プロを目指すような一流選手だけの話ではなさそうですね。保育園の子どもたちには、運動会の競技や、先日の保育参観では「ストライダーレース」を行いました。はい。勝ち負けがつきます。勝つ園児は一人だけでその他は負けです。しかし、勝利至上主義にならないように、勝った園児は自己肯定感が強まり、負けた園児は「次は頑張るぞ!」という気持ちにつなげないといけません。

 

勝つこと、優勝することの達成感は、子どもたちの成長には大きなプラスになることは事実です。しかし、そのために、見逃された犠牲が、たくさんあったことを考えると、子どもたちへのスポーツ指導は、間違いなく変わっていかないといけないのです。

2022年

5月

28日

学校の「なじむ」「なじまない」

今日は、2歳児から小学校3年生まで、7学年のタテの関係の中で、子どもたちは楽しく過ごしました。2歳児にとっては、小学生はかなり上の存在ですが、一緒に過ごし、小学生の遊びや会話を身近に感じるだけで、大きな影響を与えられるのです。

 

そんな小学生の会話に聞き耳を立てます。1年生は、すっかり小学校生活に慣れたようで、「今日は○○ちゃんと友だちになった」などと、毎日のようにママに報告しているようです。そして、2年生、3年生は新しい担任の先生の話をしています。まだ、小学校低学年ですので、判断基準は「怖い先生」か「優しい先生」か・・・単純です。(笑)

 

小学校では、しばしば「なじむ」という言葉が使われます。1年生は、右も左の分からない学校だったのに、人や環境に慣れて、親しむ・違和感がなくなるという意味で使われるのが「学校になじんできた」です。これは、肯定的な言葉ですが、反対の言葉「なじまない」は、否定的な意味で使われます。

 

例えば、若手教員が「昨年度の反省や子どもたちの意見を反映させて、新たな提案をしたいと思います」と言おうものなら「気持ちは分かるけど、それはこの学校にはなじまない」とベテラン教員から反対を食らう。

 

生徒のいたずらで先生の車が傷つけられた時も「生徒のやったことだから弁償とかを求めるのはなじまないでしょう」という校長の話。学校に法はなじまないという考えです。

 

今はないでしょうが、「学校教育でお金の話はなじまない」という時代も、私が中学高校時代にはあったような気がします。

 

学校は、「優しさ」「思いやり」「夢」というような、キラキラした言葉を好みます。でも、起きてしまった不都合を隠すために「なじまない」という曖昧な言葉を使っていることもありますね。いじめもそうです。「うちの学校にとって、この出来事はなじまないことですね」などは、学校の隠蔽につながる救いのない言葉ですね。

 

学校だけでなく、あなたの会社でも組織でも「うちにはなじまない」ということがあるのなら、一度メスを入れた方がいいですね。

2022年

5月

27日

少子高齢化の先の社会を考える

昨日のお迎えのシーンです。2歳児女の子のママが、約1か月半ぶりに出張から帰ってきたのです。出張期間中は、パパが奮闘し、ママとはテレビ電話で話すだけです。ママは、娘を見るとたまらず大粒の涙です。職員もつられて泣いています。感動の母娘の対面シーとなったのです。ママもパパもよく頑張りました。そして、2歳女の子は、ママの大きな愛情を受けて、メンタルも強く成長するのです。

 

さて、今年4月1日時点の15歳未満の日本の人口は1465万人で過去最少となってしまいました。対人口比も11.7%まで下がりました。代わりに増えているのが高齢者です。何と、日本は世界で唯一、15歳未満の子どもよりも75歳以上の後期高齢者が多い国になっているのです。

 

この問題は、今に始まったことではありませんので、驚く日本人も少ないと思いますね。ただし、今の子どもたちが、大人になる頃・・・20年くらい先には、日本の姿をどうしていくべきか、子どもたちのためにも考えないといけません。少子高齢化の先の社会をどうするかです。

 

定年70歳が当たり前になって、元気に働ける高齢者に支えてもらわないと・・・考えますが、高齢になっての学び直しや再訓練・生涯学習の機会を増やさないといけません。労働力のIT化もどんどん進める必要があります。

 

そして、いよいよ外国人を受け入れていかないといけません。移民の枠をどうやって段階的に増やしていくのか。同時に、学校でも外国人の子どもが増えていきます。外国の子どもたちへの指導・日本語教育もさらに必要になってきますね。すでに、自治体の中には、住民の5人に1人が外国人というところもあるので、参考例にもなるでしょう。

 

外国人が増えることで異文化理解を深めるチャンスととらえ、前向きに変化を受け入れないといけませんね。

 

ここら辺までが、私のような昭和のおやじが考えることです。でも、今の子どもたちなら、日本が高齢化社会になっても、もっと素敵な未来を描くことができることでしょう。さぁ~今から、新しい日本の姿を子どもたちと一緒に考えていきたいですね。

2022年

5月

26日

敵を作らず『ずるく』働く

今日も子どもたちは、屋上の広い「遊び&学び」場で、各々が自分で考えた遊びを楽しんでいます。4歳女の子は、素晴らしいシロツメクサの花を使った首飾りを作りました。3歳男の子は、土の中から、大きく成長したカナブンの幼虫を手に乗せて、誇らしげに園長に見せにきました。カレーライスのワゴン販売は今日も営業中です。

 

さて、「佐久間宜行のずるい仕事術」というビジネス書が話題になっています。佐久間さんは、昨年3月にテレビ東京を退社し、フリーランスのテレビプロデューサーとして活躍されています。ここ数年仕事に関する悩み相談のDMが届くようになったそうで、自分の経験が少しでも役に立てればと本にしたとのこと。

 

仕事術・人間関係・チーム・マネジメント・企画術・メンタルの全6章からなり、62のサバイバル術が紹介されています。副題は「僕はこうして会社で消耗せずにやりたいことをやってきた」です。

 

佐久間さんの仕事術の特徴は、徹底して「戦わない」ことです。相手に勝つ方法ではなく、ストレスなく自分の仕事ができる環境を確保するためにどうすべきかを常に考えることだそうです。

 

まず実践したのは「とにかく楽しそうに働く」ことです。楽しそうにしていると、周りの上司に「こいつはやりたい仕事をやらせると、こんなに輝くんだな」と思ってもらって、どんどん仕事を任せてもらうようになります。逆に、言い訳ばかりして、つまらなそうにしていると仕事が回ってきません。不機嫌でいるメリットなんて1つもないと言います。

 

やがて、仕事が増えていくと、人間関係も広がっていきます。そこで、肝に銘じておくのが「相手のメンツを潰さない」ことだそうです。組織で働くうえで忘れてはいけないのは、人はメンツで働いているいということ。人がキレる理由の8割は「こんなこと聞いていない!」です。情報を与えないのは、相手を軽んじていることです。

 

まだまだあります。トラブル発生の時は、犯人を特定しようとしますが、それよりも、業務分担の問題とか、チェック体制の問題とかチームの仕組みを見直せば短時間で解決できることがたくさんあると言います。

 

佐久間さんは、熱く語ります。「たかが仕事、たかが会社。嫌なものや苦手なものはできるだけ避けて、『戦わずして』自分のできることをやっていく。それが最も大事なことです。それでも悩んでしまう時は、『給料分働けば十分だ」と思うこと。仕事に熱狂して、自分のすべてを懸ける人もいますけど、それは絶対的な正義ではなく、あくまでも性格や生き方の問題。仕事に対してハングリーじゃなくても、やるべきことをやり、給料分働けば、それで十分『プロ』ですから」

 

どうですか・・・「楽しそうにする」「相手のメンツを潰さない」「人を責めずに仕組みを変える」「給料分働けば十分プロ」この4つを実践すれば、きっといい仕事ができるといいます。

 

大いに参考になりますね。

2022年

5月

25日

バタースイーツが進化している!?

屋上遊びで、6歳女の子が新しい遊びを考えました。キャスター付きの衣装ケースを使って、「移動カレー屋さん」を考えたのです。引き出しには、食器とカレールー(砂)・ごはん(土)が入っています。新幹線の車内販売のワゴンのように、屋上をまわって「カレーライスはいかがですか?」と声出しをします。園長先生は、思わず「大盛りカレーください」とお願いすると「20円です!」とのこと。安い!

 

さて、今日はスイーツの話です。洋菓子の世界は、一度「ブーム」になると、専門店ができるくらいに売れまくりますが、そのブームは残念ながら長く続きません。最近のブームは「マリトッツォ」ですが、「これは売れる!」と専門店が出始めたころには、ブームが終焉し、閑古鳥というのが常です。

 

私も洋菓子業界で仕事をしていたので、大成功と大失敗をたくさん経験しました。今から20年前、まだエキナカという言葉が使われ始めたころに、東京駅と上野駅に行列の店を作ったのですが、短期サイクルの商品開発が進まず、わずか1年あまりで撤退を余儀なくされました。今も、東京駅と上野駅の「○○ショップ」の跡地を見ると、苦笑いしながら、思い出に浸ります。(笑)

 

マリトッツォの次にくるのが、バターを主役にしたスイーツのようです。もともと、北海道の六花亭の「マルセイバターサンド」が王道ですね。代官山小川軒のレーズンサンドもなかなか手に入りません。でも、これらの商品名が出るのは、私のような昭和の人間です。今は、凄いことになっているそです。

 

大阪の「堀江バターサンド」は、日本一分厚いバターサンドと言われる商品ですが、バターとクリームの配合が軽くて絶妙でぺろりと食べられてしまいます。東京丸の内で展開している「エシレ・メゾンデュ ブール」というショップのバターケーキは5400円もするのに、開店前の行列で売り切れてしまうとか。

 

そもそもバタースイーツが注目されるようになったのは、発酵バターが広く知られるようになったことが要因のようです。バターと相性が抜群なのが「あんこ」です。あんバターの存在は、今では、スタバの「あんバターサンド」に代表されるように大人気スイーツになっています。

 

プリンやチーズケーキなどは、一過性のブーム商品ではなく、洋菓子会の定番商品です。今後バタースイーツは、人気を経て定番スイーツになっていくような気がしますね。なんせ、「マルセイバターサンド」は、何十年も前から食べられているロングセラーです。

 

どうですか・・・バタースイーツ。注目してみましょう。

2022年

5月

24日

未来を考える教室

今日の寺子屋は、子どもたちと「朝顔の種まき」をしました。バス通り側のファームの壁面では、毎年朝顔の花がきれいに咲き乱れます。今も種が自然と落下して、芽を出しています。今年は、壁面全体を朝顔の花でいっぱいにしようと、ざっと、15メートルの区間に新しくネットを張って、種をまきました。

 

「朝顔の花が咲いたら何をする?」に、すぐに「色水を作って遊ぶ!」と答える子どもたちです。朝顔は、「一日花」で、その日に花が咲いたら、しぼんで翌日には花は咲きません。それなら、色水で活躍してもらうのです。プールが始まると、子どもたちは、ミニトマトやキュウリを食べて、スイカ割りをして、朝顔の色水も作ります。忙しくて楽しい時間となるのです。

 

さて、今日は京都市の東山高校で行われている「未来を考える教室」の話です。

 

この教室は、入学して間もない高校1年生を対象に行われます。「生徒が自らのキャリアをデザインできるような授業をしたいと思っていた」と、担当教諭は言います。子どもたちが、自分の将来を考える機会が持てれば、それは教育的価値にもなるという考えです。

 

使用する資料は、授業では配布しないで、子どもたちがメモを取りながら、自分の考えを深めるのがねらいです。

 

例えば・・・「いま」とこれからの社会は?

①コロナウイルスの変異株の拡大に、今後も翻弄されるかもしれない。(出生率がますます低下するのでは?地方の過疎化と消費の減少が深刻化?)

②団塊世代(1947年~49年生まれ)のひとり暮らしが増加する。

③団塊ジュニア世代が50代前半となり、一般的に企業全体としての人件費がピークになる予想。

④日本では、6人に1人が75歳以上になると言われている。

⑤婚姻件数が減少する。(2020/2021対比では12.3%減)

⑥オフィス(事務所)をもたない企業(会社)が増加する。

 

こんな、未来予想をいくつか子どもたちに提示して、将来のビジョンを自ら考えるのです。もちろん、大人になるまでに、また大人になってからも、将来のことを考える機会は、私たちにもたくさんありますが、そのきっかけとして「未来を考える教室」はあるのです。

 

子どもたちは、SDGsの話題が増え、AIを活用する仕事に関心を示したり、「勉強をする意義や面白さを知ることができた」と率直な感想が出てきたそうです。学校側も、若い世代の感覚などを知る貴重な機会になっているようです。

 

どうですか・・・自分の将来を自分で考えることが大切なのは、誰もが思っていることでしょうが、その手段として、「未来を考える教室」は、注目されているのです。

2022年

5月

23日

日本で「マスクなし」できるかな?

今日は、天気もいいこともあって、久々に「クマバチ」が、屋上を低空飛行しています。子どもたちは、虫アミをもって捕まえようと大忙しです。

 

さて、ここにきて、マスク着用についての基準が、政府から示されていますね。「外では不要」という流れになってきました。これから暑い夏に向かっていきますが、マスクが当たり前の3回目の夏になろうとしています。日本人は、マスクを歓迎している人もいれば、マスクで苦労している人もいますね。

 

ある女性は、「そういえばこの2年、まともに化粧をしていない」といいます。ゴールデンウイークに男友達とコロナ禍以降初めて会うため、化粧をしようとしたら、腕が落ちていたそうです。

 

また、昨年新卒で就職した女性は、入社時からテレワーク。先輩や同僚と職場で顔を合わせた回数はごくわずかで、オンライン会議で顔を見ているのに、リアルではマスクで顔が隠れているので、名前がわからない。取引先の担当の顔と名前も覚えられない。親しげに相手から話しかけられると、「この人、どこの何さん?」と戸惑ってしまうそうです。

 

世界は、マスク緩和に向かって進んでいます。イギリスは、屋内のマスク着用義務を撤廃、アメリカは、「公共交通機関ではマスク着用」という指針を発表したものの、フロリダ州の連邦判事が「マスクの義務づけは違法」との判決を出し、全米で着用義務が無効になりました。

 

日本人と違って、欧米では「国や行政に規制されたくない。自分たちの身は自分たちで守るものだ」という意識が強く、仮にマスクをしなくて感染者が増えたとしても、政府を批判することにはならないようです。

 

日本人の中には、「このままマスク生活が続いてほしい」と考える人もいます。いわゆる、マスク依存症になっている人が多いのではと言われています。

 

保育園では、外あそびで完全にマスクを外して熱中症対策に比重を置きます。

 

やっぱり、自分の判断で、マスクが本当に必要な時とそうでない時を区別し、屋外で必要ないときは、マスクをポケットにしまって思いっきり深呼吸をする。危ないと思ったら取り出し、緊張感をもって着ける。このメリハリで、マスク対応をしたいものですね。

2022年

5月

22日

たまには思い出話もいいですよ

昨日は、保育園におやじ二人の来客がありました。子どもたちには、「今日は、園長先生のお友だちが来るから、たくさん遊んでもらいなさい!」と事前に伝えていたので、おやじ二人の登場に、子どもたちは、待ってましたとばかりに、まとわりつきます。

 

私の同期が、この春神戸から東京へ転勤になったので、11年ぶりの再会となりました。私が会社の退職挨拶で神戸の本社を訪れた時に、彼が送別会を開いてくれたのですが、飲みすぎて、新大阪発の最終の新幹線を乗り過ごす失態を演じてしまいました。(笑)

 

そして、もう一人のおやじは、このブログでもたびたび登場する、大河ドラマ評論家です。タブレットを持参してもらい、子どもたちにスポーツ・アニメとたくさんの動画を見せてくれました。子どもたちがおやじ二人の周りを取り囲みます。

 

保育園ホワイトきゃんばすの子どもたちの凄さは、すぐに、知らない大人でもコミュニケーションをとってしまうことです。見学のママが来ても、園長が説明するイベントの写真を「あーだこーだ」と解説するのです。私の説明よりも、子どもたちが話した方が、見学のママの印象に残るようです。(笑)

 

ということで、おやじ二人には、しっかりと子どもたちの相手をしてもらって、保育園が終わると、3人で飲みに行きました。

 

よく訪れるレトロな飲み屋で、思い出話に浸ったのです。新入社員研修で受けた人事課長からの厳しい指導(今ならパワハラ)・・・同期の面々は今なにしてる?・・・そして、仕事上での数々の失敗談・・・もちろん、数少ない成功談も・・・(笑)

 

過去の感傷に浸っているだけじゃないか・・なんて、思わないでくださいね。若き頃の仕事ぶりを思い出すことで、今の自分へ喝!を入れることにもなるのです。まだまだ、やることはたくさんあるんじゃないの!?って、過去の自分が、今の自分に問いかけるのです。

 

もちろん、保育園での話もたくさん聞いてもらいましたよ。「ショッピングセンター」の中に、保育園を作ろうと思ったことや、数年前に、屋上の使用ができなくなるかもしれない危機に、どうやってショッピングセンターの店長を説得したか・・・これは、すべて、私が民間企業で働いでいなければ、思いつかないことでした。

 

よく、仕事以外の人脈をたくさん持ちなさい!と言われますが、「社縁」が大切だなぁ~とつくづくと思った時間でした。自分と同じ部署と働く人だけでなく、社内にはきっと、影響を受ける人物がたくさんいるはずです。

 

昨夜は、思い出話に浸りながら、充実の時間を満喫しました。たまには、いいですね。

2022年

5月

21日

デジタル教科書を問う

今日は土曜日・・・登園した小学生から、「保育園と小学校ではここが違う」を発表してもらいました。まずは、小1でも1日5時間の授業があること。国語と算数は毎日あり、休み時間の過ごし方。給食は、給食室から大きな鍋で当番が運んできて、お皿に盛るまでやること。給食が終わったら、教室の掃除をすること。クラスで班を作って、毎日場所を変えて掃除すること・・・などなど、年長、年中の子どもたちは、目を輝かせながら聞き入っていました。

 

卒園児の先輩が、こうして小学校でのことを教えてくれるのが、保育園ホワイトきゃんばすの大きな強みです。新年度が始まって2か月になろうとしていますが、卒園児の新1年生は、新たな人間関係の中で、しっかりと前に進んでいるようです。

 

さて、フランスの認知神経科学の専門家のミシェル・デミュルジェさんは、著書の「デジタル馬鹿」の中で、子どもたちがデジタル画面を見続けた結果、言語力、集中力、記憶力が損なわれるだけでなく、睡眠不足が増えることなど、科学的な検証データが多数掲載されています。

 

教育現場から批判されることを覚悟していたそうですが、教育関係者や小児科医から「現場で感じていることをよく書いてくれた」と共感する声が多く寄せられたそうです。

 

デジタル化をいち早く進めたフランスでは、国家財政を監視する会計院が、「巨費を無駄に費やした」と指摘し、スペインでは、端末が配られた子どもの成績が全教科で下がってしまったと言います。その理由は、子どもたちが端末を学習だけでなく、動画やゲーム、SNSなどの娯楽に使ってしまうからです。

 

一方、紙の本を読むことによるメリットが研究などで示されています。紙の本を読むと脳内で、内容の地図とも言えるイメージマップが構築されます。紙の本には空間的な統一性があり、端末で読むよりも頭の中で内容をイメージしやすいのです。

 

もちろん、デジタル化でのメリットも多くあることでしょう。今後、本格的にデジタル教科書が導入されようとしています。子どもたちにとっての、リスクとメリットをきちんと受け止めることが必要ですね。

2022年

5月

20日

大人が心地よい規律

先日の保育参観で、虫メガネを持って昆虫観察をしたこともあり、子どもたちの昆虫への関心が高くなっています。それじゃ!ということで、昨日は、夜の雑木林でクワガタを10匹以上捕まえてきました。コクワガタやヒラタクワガタは、5月には樹液を吸っています。カブトムシやノコギリクワガタは、6月末ごろに登場します。

 

飼育ケースからクワガタを出して、子どもたちが観察します。もちろん、手には虫メガネを持って、ツノや足が6本を拡大して見ています。クワガタに触れない園児も、興味津々で見ています。子どもたちの目がギラギラです。(笑)

 

さて、今日は「学校あるある」の話です。ある新人教員の最初にぶち当たった壁です。

 

「自分が勤める小学校では、学習規律の徹底に学校を挙げて取り組んでいます。しかし、私のクラスは徹底には至らなくて、授業中の椅子の座り方、机の上の整理整頓、発言など、落ち着きのない子が複数います。学年主任からは『指導を徹底してください。先生は甘いんじゃないですか』とも言われ、『正直言って、そこまで厳しく守らせなくちゃならない規律なのかは分からない』と言ってしまったのです。すると、『それは、担任を否定することになりますね』と指導されて・・・それで、他の先生からあれこれ言われないように、大声で児童を叱ってしまって、自己嫌悪やプレッシャーで仕事がつらいです」

 

今日は、保育園の体操教室です。体操の先生からは「前の人に触らないで、順番を守るように!」と言われます。しかし、必ず、園児同士の「あたった!抜かした!」の喧嘩が始まります。時には、大きな声で注意をすることもあります。しかし、子どもたちは体操教室を心から楽しんでいることは間違いないので、どんな指導がベストか葛藤することがあります。

 

ロシアや北朝鮮の軍事パレードをよくテレビで見ますね。全員が、一寸も乱れずに行進する様は、国の指導者は、「素晴らしい。さすが我が国の軍人だ」と思うのでしょうが、テレビを見る私は、逆に気味が悪いです。そう感じる人は多いと思います。

 

この「学校あるある」も、子どもの立場で考えれば、「みんながちゃんとしている」ことは、大人にとって心地がいいことであって、主語は「大人」であることに気がつきます。もちろん、授業中に好き放題に席を立って騒ぐことを認めるわけではありませんが、時々、私たち大人は、子どもに課す規律を子どもの立場で考える必要があります。

 

なかなか線引きは難しいですが。

2022年

5月

19日

新入社員の漢字1字

今日は、3歳双子の姉妹が、お化けてんとう虫を持ってきました。おうちの玄関で見つけたそうです。普通のななつ星てんとう虫のざっと3倍の大きさです。日本最大の「ハラグロテントウムシ」のようです。子どもたちは、朝から見たこともないてんとう虫に大興奮です。

 

さて、5月と言えば、新入社員は「五月病」という「会社に行きたくない」病気になる若者が増える時期ですが、ここ数年は、コロナ禍でのリモートワークで、新入社員だけでなく、2年目、3年目の社員も心の病にかかっている若者が多いとか。「最近の若者はたるんでる!しっかりしなさい!」と思った昭和世代のあなた・・・実は、今の若者は、多様性に富んだ考えをしっかりと身に付けています。

 

ある会社の話です。新入社員研修で、「自分を漢字1字で表すとどんな字になるか?」を行っているそうです。ちなみに、昨年12月に清水寺で発表された、今年の漢字は「金」でしたね。オリンピックイヤーもあって、悪く言えば、誰もが考えるありきたりの一文字となりました。私も「金」を当てたくらいです。

 

ところが、今どきの若者は違いますよ。「葱(ねぎ)」を選んだ若者は「癖が強くて個性的ですが、周りの食材(人)を引き立てることが多い」と言います。「隠」を選んだ若者は「隠しているわけではないですが、見た目とは反して負けず嫌いな一面がある」と言います。

 

私が考えたら、「燃」→何事にも熱くぶつかっていく。とか、「挑」→失敗を恐れずに挑戦を続ける人でありたい。といった、誰もが思いつくような漢字1字にしてしまいます。

 

今の若者の「個性」をどう活かしていくか・・・あなたが、中堅社員や管理職なら、腕の見せどころですよ。(笑)

2022年

5月

18日

埼玉県出身の「東大生」力士

今日は、青空給食を行いました。園児全員、屋上でカレーライスを食べました。快晴の天気でしたので、まさに「あおぞら」の下での給食です。教室の中で食べる時よりも、不思議なもので、おかわりが進みます。おかわりだけでなく、子どもたちの会話もはずみました。「きょうのきゅうしょくはたのしかったね」と、子どもたちの声がしました。青空にも助けられて、非日常の給食・・・大成功です。

 

さて、現在大相撲夏場所が行われていますが、史上初の東京大学出身力士が国技館の土俵に上がったのです。しかも、埼玉県ふじみ野市出身の須山関です。新弟子同士が対戦する「前相撲」で、デビュー戦を勝利で飾ります。まだ、「○○山」などの四股名ではなく、本名で相撲を取っています。

 

180センチ、104キロの体格は、これからどれだけ鍛えられるかによって、まだまだ大きくなることでしょう。しかし、年齢は24歳と遅咲きです。実は、須山関は2浪して、1年留年しているそうで、相撲協会の新弟子検査の年齢制限25歳ギリギリです。そこで、彼は、現役の東大生のままで入門したのです。卒業を目指しながらの二足の草鞋を履くことになったのです。

 

東大相撲部時代は、大きな大会での上位入賞はありません。東大相撲部が存在していることも驚きですが、日本大学など相撲の強豪大学の選手に何度も勝っているそうで、才能はお墨付きだそうです。

 

何だか、応援したくなってきましたね。東大出身のプロ野球選手は過去に6人もいるそうですが、大相撲では初めてです。国公立大学出身の力士は、過去に4人いますが、いずれも「関取」と呼ばれる十両昇進は果たせていません。

 

大相撲の世界は、厳しいと言われています。大学相撲で横綱になっても大相撲では、簡単には横綱にはなれません。私が知るのは、「輪島」くらいです。稽古量も体力もはるかに違うだけでなく、付け人として関取の世話もしなければなりません。力を発揮できずに土俵を去るケースも多いと聞きます。

 

さて、須山関は、どんな活躍を見せてくれるか。注目したいですね。

2022年

5月

17日

どうして半端な数にひかれる

今日の寺子屋は、虫メガネで屋上の花々を観察しました。子どもたちは、毎日屋上で遊んでいますが、意外と見落としている花がたくさんあります。本日観察した花は、バラ・ハルジオン・トマト・エンドウ豆・じゃがいも・なす・ピーマン・のあざみ・シロツメクサ・チガヤ・キショウブ・西洋タンポポ・ドクダミ・カタバミ・・・どうですか、こんなにたくさんの花を観察しました。

 

バラのトゲを触ったり、ドクダミのにおいをかいだりしながら、子どもたちは、あらためて屋上の魅力を感じたようです。

 

さて、私たちがスーパーで買い物をするときに、なぜか100円ではなくて99円。1000円ではなくて980円のプライスに敏感に反応してしまいます。ある大学の研究では、人間は同じ商品があると、端数の方が「精密度が高い」と判断するのだそうです。

 

アニメ「101匹のわんちゃん」、ドラマ「101回目のプロポーズ」の101の数字は、切りの悪い数字です。100でもいいような気がしますが、半端な数字だと、なんだか、理由はわかりませんが、感覚的に魅力を感じてしまうのです。

 

あるおっさんは「好きな数字は37です。111って割り切れなさそうな雰囲気をただよわせていますが、実は37で割り切れる。111という単純な数字から、37×3が出てくるなんて想像つかないじゃないですか。11111も同じで、41×271で割り切れるのです」と言います。

 

私は、このおっさんの気持ちがよくわかります。何だか、数字の中で自分だけの発見をしたような、そんな感じですね。

 

素数にひかれる人も多いですね。1とその数字でしか割れない数字が素数ですが、1から100までに、素数は25個あって、一番大きい素数は97です。小学生ぐらいの子どもに、素数を出してごらんと言えば、超集中して見つけると思いますよ。

 

どうですか、あなたも半端な数にひかれる一人ですか。

2022年

5月

16日

進化する母子手帳

今週は雨スタートです。教室内で恒例のゲーム大会です。子どもたちは、屋上遊びが大好きですが、たまに行うゲーム大会に、闘志を燃やします。勝った負けたで大騒ぎです。

 

さて、今日は母子手帳の話です。母子手帳は、日本が発祥というのをご存じですか。妊娠や出産、子どもの成長を1冊にまとめて記録できる冊子です。保育園でも、園児の入園児には、母子手帳の直近の検査記録のコピーをいただいています。

 

母子手帳の前身は、戦時中の1942年に発行された「妊産婦手帳」だそうです。約10ページの薄い冊子で、配給の加給を受けられるなどの利点があり、国のために健康な子どもを産ませる人口増加政策の一環だったようです。

 

母子手帳の交付は、1992年から、都道府県から市区町村に移ります。すると、独自の母子手帳が編集できるようになりました。母子手帳ではなく「親子手帳」という名称に変わった所もあります。育児には、母親だけでなく、父親の役割が求められるようになったからです。茨城県常陸大宮市の「親子健康手帳」は、20歳までの成長を記録できます。約180ページもありますが、「妊娠経過」「乳児期」などのインデックスがあって探しやすくなっています。また、外国人対応として、10か国語番がそろっているようで、日本語だけでは理解しにくい外国人には優しい対応ですね。

 

日本生まれの母子手帳は、海外にも普及しています。国際協力機構は、1980年代後半から、アジアやアフリカなどの発展途上国で、母子手帳の作成を支援してきました。約50か国・地域で使われているそうです。

 

インドネシアの母子手帳は、妊娠中の注意事項や手洗いの仕方、離乳食の例などが記載され、育児書としても機能しています。識字率の低いアフガニスタンでは、イラストを多用して理解しやすくしています。予防接種を促すために、受診をするとスタンプがもらえる国もあるようです。

 

どうですか。日本の母子手帳は、世界の子どもたちや、その母親に大きく貢献しているのです。もう一度、我が子の母子手帳を見てみませんか。

2022年

5月

15日

沖縄復帰50年

私の大学の後輩が、沖縄出身で今は、沖縄で建設会社の社長をしてるのですが、大学時代の飲み会で「右側通行だったのが、急に左に変わったときは、それはそれは大変だったです!」と語っていた時は、「そうだったんだ」くらいにしか感じなかった私でした。

 

就職前に、沖縄の西表島に1週間滞在して、ジャングル探険気分で島を縦断し、海の魚たちと戯れ、地元に人しか知らない鍾乳洞を探険し、まさに自然を満喫した時も、沖縄の歴史的背景のことなど、全く考えていませんでした。まさに、沖縄のことを知らない内地の人間の一人だったのです。

 

今日は、アメリカの統治下にあった沖縄が、日本に復帰して50年目の節目です。多くのメディアが、沖縄を取り上げていました。50年前の本土復帰の日は、雨が降っていたそうです。そして、あるカメラが、小学校5年生の授業を撮影していました。

 

「本土復帰にあたって、これからの沖縄はどうなっていくか」のまさにアクティブラーニングです。黒板には、「本土復帰でも、基地はなくならない。何も変わっていない」という文字がありました。そして、教壇に花があったのですが、それは、数日前にアメリカ兵のトラックにはねられて、このクラスの男子児童が死亡したのです。運転していたアメリカ兵には罰則はなかったそうです。

 

沖縄では、「基地撤廃!」のデモ行進の映像をたびたび見る機会がありますが、県民の考えはとても複雑です。冒頭の後輩が、5年ほど前に、就活セミナーで上京した時に飲んだのですが、学生時代には聞けなかった沖縄県民の本音の話になりました。

 

「基地の問題については、その関連で働いて生計を立てている人がたくさんいるのも事実。単純に反対とは言えない」としみじみと語っていました。戦後、アメリカの統治下に長く置かれた沖縄は、米軍基地の負担、本土との経済格差、自然豊かな島の個性の喪失など、多くのことを抱えながら、確実に発展し、若者たちは「沖縄」に誇りを持っています。

 

朝ドラの「ちむどんどん」の意味は、沖縄の言葉で「胸がどきどきする感じ」です。沖縄県民以外の、いわゆる「本土の人間」は、朝ドラでもいいですし、観光がきっかけでもいいです。もっと沖縄を知ることが大切だと、今日沖縄復帰50年の日に思うのです。

2022年

5月

14日

教科書の話

朝9時まで降り続いた雨で、屋上はプールのようになっているところもありました。こうなると、ますます屋上遊びに燃える子どもたちです。せっかく長靴で登園しているのに、中まで水が入り込んでぴちゃぴちゃ言ってます。でも、子どもたちは満面の笑みなのです。(笑)

 

さて、日本の小中学校は、義務教育なので、私たちは教科書無償化が当たり前だと思っていますが、教科書が完全無償化となったのは、意外にも1969年、昭和44年度からだそうです。私が小学生になって、初めての教科書は、まだ無償化が始まったばかりだったのです。

 

教科書は戦前まで原則、各家庭で購入していました。貧しくて教科書が買えない子は書き写したり、「お古」を使ったりする例も多かったようです。小1の一部の教科書が無償化されたのが戦後間もない1951年で、その後財源不足で停滞したようですが、冒頭の昭和44年に完全実施されたのです。

 

ちなみに、今年度の1年生の教科書は、いくらかかっているかご存じですか。1冊平均で、国語が409円、算数は395円で、合計金額は約2500円だそうです。安いと思いますが、これはすべて国が教科書会社から買い取っています。「教科書の無償化は、次代を担う子どもたちに、我が国の繁栄と福祉に貢献してほしいという願いを込めて実施されています」というのが、文部科学省、いや国の思いなのです。

 

実は、教科書の完全無償化の国は、世界では少数派で、アメリカ・イギリス・フランスなどの欧米の大国は、無償ですが貸与なので返却義務があります。スペイン・シンガポール・ベトナム・台湾は、有償となっているようです。

 

2015年には、教科書会社10社が、約3500人の教員らに検定中の教科書を見せ、意見を聞いた謝礼名目で現金などを渡していた事件もありましたが、今日は、そこを追求するのではなく、もし、あなたに小中学生の子どもがいるのでしたら、教科書・・・覗いてみませんか。

2022年

5月

13日

「おがわ学」の授業

今日の体操教室・・・新任の先生が、初めて一人で、ホワイトきゃんばす22人の園児たちを仕切りました。今までは、リーダーの先生と一緒の見習い中でしたが、いよいよ独り立ちです。「先生は、今日初めて一人で、みんなと一緒に頑張ります。少し緊張しています」なんて、挨拶をするので、子どもたちも、「ちゃんとしなきゃ!」と頑張りました。

 

さて、今日は、埼玉県小川町の話です。年長園児がサマーキャンプに行く場所ですので、冒険心がいっぱいの川遊びができる大自然もあり、とてもいいところです。しかし、人口減少は否めません。最近では、古民家を改装してのカフェがオープンしたり、テレワークが前提の移住者も少しずつ増えているようです。東武東上線の急行で、池袋まで1時間ぐらいですので、そんなに不便でもありません。

 

その小川町は、町内の学校と行政が連携して、小中高のレベルに応じて学ぶ「おがわ学」を行っているそうです。単なる地域学習ではなく、地域をツールとして課題を解決する力を身に付けることを目指しています。

 

例えば、小川町立西中学校2年1組では、担任がいきなり「今日は自分たちで1時間の授業計画を立ててもらいます」と宣言します。とまどう生徒たち・・・こうして、「おがわ学」の授業がスタートします。

 

生徒たちは、一人で5分間考えた後、グループに分かれて話し合います。「どんな資料が必要か」「町の課題って何だろう」・・・そして、小川町に関するクイズや未来の小川町の絵を描いて町の人と交流する、町を紹介するパンフレットを作ることで地域の課題を知る。といった案が発表されました。

 

3年生は、昨年、少子高齢化対策で、移住や定住を促すアイデアを行政に提案したそうです。教育委員会の担当者は、「学校だけでなく、町全体で課題解決に取り組むことで、社会問題に対応できる地域人材を育てていきたい」と語ります。

 

先日、サマーキャンプで訪れる「小川げんきプラザ」の説明会に参加する前に、小川町駅周辺をブラブラしました。駅前には、無機質な観光案内所ではなく、地域のボランティアの方々が、熱く、小川町を紹介していました。パンフレットも手作り感があって、好印象です。

 

子どもたちが、社会に出たときに、そのまま実践につながるような学びは、今後ますます増えていくものと思われます。楽しみですね。

2022年

5月

12日

大人になっても勉強する

屋上のどろんこ広場のほとんどが、シロツメクサことクローバーの白い花で覆われています。私の小学生くらいの思い出では、とにかく「四つ葉のクローバー」を賢明に探した記憶がありますが、保育園の子どもたちは、花摘みに夢中です。遊び方はいろいろです。

 

ある小学校1年のクラスで、5時間目に授業参観があったそうです。給食での子どもたちの会話です。「今日、うちのお母さんが来るの」「うちは、お父さん」「うちはね、ばあばが来るって言ってた」・・・すると、一人の女の子が「先生のお母さんは、授業参観に来ないの?」と言ってきたそうです。子どもにとっては、「先生も一緒に勉強している」という認識を持っているのです。

 

私たち大人は、我が子に対して「勉強しなさい」と言います。でも、たいがいの子どもは、親の言うことなど聞きませんね。では、子どもに勉強をさせるのなら、どんな手を打てばいいのか・・・そう、親も一緒に勉強すればいいのです。子どもの教科書を一緒に勉強してもいいですし、大人の自分がやりたい勉強でもいいですね。

 

「ママやパパも勉強するんだ・・・じゃあ~私だってやってみよう!」と間違いなくなります。よく、本をよく読む子の親は、同じように本好きであることが多いのと同じです。

 

「キャリア教育」というと、何だか、堅苦しい感じに聞こえますが、私たちは、資格を取得するなど、大人になって自分でやりたい勉強をした時は、学生時代とは比べものにならないくらい、集中して勉強をするものです。

 

だったら、何か学びたいことを1つでもいいので見つけたら、子どもの前でやってみませんか。「親と一緒に頑張る時間を過ごした」子どもは、その経験自体が大切な宝物になります。

 

学び続ける子どもたち・・・そして、私たち大人も、学び続ける大人でありたいですね。

2022年

5月

11日

戦国時代に「地球は丸かった」を知る男

今日は、ちびちゃんたちと玉ねぎを収穫しました。引っこ抜くのに力が足りないので、先生と一緒に「うんとこしょ・・・どっこいしょ・・・」子どもたちの「どや顔」が印象的です。自分で収穫した玉ねぎを今日は、お土産で持ち帰ります。お店で買った玉ねぎは食べないのに、ファームの玉ねぎは「おいしい!」と食べるのです。好き嫌いは、気持ちの問題であることがよくわかります。(笑)

 

寺子屋の時間は、「廃材工作」です。牛乳パックを加工して蛙の絵を描きました。それに輪ゴムをつけて「ぴょんぴょんカエル」の完成です。子どもたちは、大喜びで自分のカエルでピョンピョン遊んでいました。新人寺子屋3番さんたちにとっては、初めての工作です。

 

さて、保育園には地球儀があるので、オリンピックの時や、話題の外国(今ならロシアとウクライナ)の場所を調べるために、子どもたちとどこにあるか調べます。子どもたちは、「地球が丸い」ことを知っています。太陽の周りを地球が回転していることを知っている園児もいます。昨年のサマーキャンプでの天体観測では、土星の輪を見た子どもたちです。

 

しかし、今から500年も昔の戦国時代に、「地球は球体」であることを知っていた人物がいました。その人物は、織田信長です。信長は、ヨーロッパ人宣教師から地球儀をもらい、地球は球体だと理解していました。重要なのは、信長がこの知識を家臣や子どもに教え、ひろめようとしたことです。

 

信長は、地球儀を皆に見せて家中の意識改革を図ったといわれています。「仏僧らが言う地球とは、大いに異なっている」ことを見せつけたのです。信長は「来世はなく、見える物以外には何も存在しないのだ」と言い、見えない神と霊魂は信じなかったのです。しかし、地球儀を含めて、天文学の話は信じたのです。

 

信長は、この天文地理の学習会で、仏僧の誤りを家臣団にみせ、地獄や極楽にとらわれぬよう誘導したといわれています。比叡山延暦寺焼き討ちなどは、この発想からの行動だと言えます。

 

実は、戦国時代は、信長だけが天才で宇宙論を好んだわけでなく、日本人に共通の特徴だったようです。日本人は、好奇心が強く宇宙論が好きだったと言われています。

 

そして、200年前の江戸時代になると、ちょっとした物知りなら世界は球体で動いていることを知っていたようです。大阪の商人でさえも、よその恒星の近くに土や湿気があれば、きっと虫・魚貝・鳥獣そして人民も生じているだろう、と宇宙人の存在を想ったのです。

 

どうですか・・・日本人が、新しいことを取り入れて、普及させるセンスがあるのは、第二次世界大戦後の高度成長期から始まったのではなく、はるか500年前の戦国時代・・いや、もっと前から、そんな民族だったようですね。

2022年

5月

10日

大人の会議は「主体的・対話的で深い学びの場」になってる?

初夏の屋上ファームが、賑やかになってきました。昨日は、さつまいもの苗を植えました。そして、今日の寺子屋の時間では、まるまる大きくなった「玉ねぎ」を一気に、引っこ抜きます。大人のこぶしどころか、赤ちゃんの顔ぐらい大きな玉ねぎもありました。子どもたちは、絵本「大きなカブ」のようにがんばりました。

 

さて、今日は、ある中学校の校長先生のボヤキです。

 

教育委員会の担当が前に出て、じっと拝聴する校長や教頭。ペーパー資料にマーカーを引いたりメモを取ったりする研修会が今年度も行われた。聞くだけだと、とにかく眠くなる。だけど、大勢の前で「質問があります」と手を挙げるのも気が引けて、誰も質問をせずに終わる会。最後に教育委員会の担当が「各学校におかれましては、児童・生徒の意欲を高め、主体的・対話的で深い学びを実現できる授業構築に取り組んでください」と言うのだ。

 

「ああ、この研修会も、もう少し主体的で対話的で深い学びが得られる研修会にするために、どんな工夫が必要か、グループで話し合いたいです」と言いたくなるのだ。

 

令和の日本型学校教育の構築・・・とか、新学習指導要領の実践・・・一人一台のパソコン貸与・・・オンライン授業など、子どもたちへの授業は、すごいスピード感で変わっているけど、どうも、教育に関する大人の世界での会議の仕方、仕事の仕方は、古き良き時代から抜け出せない。きっちり並んで静かに拝聴し、質問も出ない・・・これじゃ、アクティブラーニングなんか、できないよ。

 

どうですか、かなり的を得たボヤキだと思いませんか。私がPTAでお世話になっていた時も、仲が良い担任の先生に「職員会議で、授業のこととか新しい提案をして、学校をよくしていけばいいんじゃないの?私の会社(当時の会社)では、会議で発言しなかったら、会議に参加する資格なしと言われます」と聞くと、「学校の職員会議は、報告内容をただ聞くだけの時間です。質問も最小限に抑えられます。民間企業の会議とは、全く別物です」と言われたことがありました。

 

あれから10年以上経過しているので、校長の裁量で、職員会議のあり方は変化しているでしょうが、学校に限らず、大人の世界では、今でも一方通行的な会議が多く行われているやもしれませんね。

 

あなたの会社の会議はどうですか。あなたの学校の職員会議はどうですか。主体的・対話的で深い学びの場になっていますか?

2022年

5月

09日

「でこぼコ・ラボ」

今日の連絡ノートには、土曜日の保育参観での保護者の感想がびっしりと書かれていました。「母の日のプレゼントは、子どもの写真があってとても素敵だった。マスクケース、大切に使います」「姿勢をよくすることが子どの成長につながることをあらためて実感した」「ストライダー競争では、転んでしまったけど立ち上がってゴールまで走り抜ける姿に、感動した」「オケラを素手で捕まえることができるなんて、我が子ながらアッパレ」などなど・・・子どもたちも、ママパパたちにとっても楽しい時間になったようで、うれしいですね。

 

さて、「でこぼコ・ラボ」というサイトをご存じですか。発達障害の診断を受けるなど、発達の凸凹がある小・中学生が「先生」となり、子育てに悩む保護者の相談に回答するというウエブサイトです。

 

では、具体的な相談内容を紹介します。

 

「特定の友達がいない娘のことを心配しています。本人は悩んでいる様子は見られず、逆に一人でいるのが好きなのかもしれません。親としては娘が孤独な人生を送るのではないかと、心配しています」(娘・小学校低学年)

 

「子ども先生」からの回答です。

 

「友達はいてもよいし、いなくてもよい。今の友達も中学・高校に行くにつれてばらばらになってしまう。そう思うと、今いてもいなくてもいいのでは。また新しい環境で、できたらできたでいいと思う」(小学校高学年)

 

「休み時間などは一人で過ごしてもよいと思うけど、お話をできる友達はいた方がよいかも。経験上、一人だとつらい。学校では、班や2人組を作りなさいとよく言われるから。声を掛けるなら、大きなグループではなく小さな2~3人ぐらいのグループがいい」(中学生)

 

このウエブサイトで回答している「子ども先生」は、自閉スペクトラム症や学習障害など発達障害の診断を受けた子ども、発達障害の疑いがあるグレーゾーンの子ども、発達障害により不登校になった子どもなど、小学校2年生から中学生まで約60人が、言語聴覚士と共にトレーニングの一環として取り組んでいます。

 

「専門家のアドバイスとはまた違った、正直な子どもたちの気持ちが回答から伝わってくる」と相談する保護者は言います。また、「子ども先生」自身も、大人からの質問に答えることで、「誰かの役に立っている」実感が得られているようです。

 

回答する子どもも相談を寄せる保護者もどちらも元気になっているそうで、今後は、学校の先生向けのサービスも考えているとのことです。

 

このサイトでは、発達障害という言葉は使わず、「発達でこぼコ」と表現するそうです。それぞれの子どもたちの「個性」を尊重しようとする考えですね。

 

我が子の悩みを、「でこぼコ・ラボ」に相談してみることも、保護者にとってみれば、1つの解決策につながると思います。

2022年

5月

08日

ジミー大西さんの話

「やってる、やってる!」などの一発ギャグと、予測不能の天然キャラが印象的なお笑い芸人、ジミー大西さんのもう一つの顔は画家です。今年で、画業30年を迎えるそうです。

 

明石家さんまさんの付き人だった、ジミーさんは、IMALUちゃんがまだ小さい頃、よく一緒にお絵かきをして遊んでいたそうです。ある時、さんまさんがジミーさんの絵を見て「お前、変わった絵を描くなあ」と言って、あるテレビにその絵を推薦し、33万円の値がついたのです。そのご、あの岡本太郎さんから「四角い枠を気にせず、キャンバスからはみ出せ」とメッセージが届きます。

 

ジミーさんは「人生変わるんちゃうか?」って本気で思い、芸能活動を休止して、単身スペインへ向かうのです。岡本太郎さんが、ピカソの絵を見て泣いたという逸話を聞いたので、ピカソはどんな生き方をしていたのかを確かめに行ったのです。

 

その後、「キャンバスからはみ出せ」の言葉どおり、枠にとらわれない創作活動を展開します。しかし、すべてがうまくいったわけではなくて、画家になって15年が経ち、まったく絵が描けなくなった時もあったそうです。ある時、自分の収入を時給に換算すると380円にしかならなかったそうです。それで、急に嫌になってしまったようです。

 

それでも「もう一度、絵と向き合おう」と思えるようになり、今年で30年・・・東京銀座を皮切りに全国9都市を1年間かけて巡回する展覧会が開催されます。

 

ジミー大西さんは、小学生の時に校舎の屋上で写生大会をした時のことを話します。他の子は、煙突を描いたり、遠くの山を描いたりしていたのに、ジミーさんは象を描いたそうです。空の雲が象の形をしていたからです。それを見た周りの子たちは「また大西が違うことやってるぞ」とからかわれたそうですが、その様子を見ていた先生が、こう言ったそうです。「大西君はこれでいいんだよ」と。

 

ジミー大西さんが画家として30年やってこれたのは、この先生のおかげかもしれませんね。もし「大西君もみんなと同じように、山や煙突を描きなさい」と言われていたら、絵を描くことが嫌いになっていたことでしょう。

 

保育園の子どもたちの絵は、まさに個性いろいろです。「家族の絵」というタイトルで、寺子屋の園児が描いた絵が、ショッピングセンターの3階に展示されています。子どもたちが、ママだったり、家族みんなだったり、思うがままに描いた絵です。私たち大人は、自分のモノサシを子どもに当てはめることがあります。気をつけたいところですね。

2022年

5月

07日

令和4年度 保育参観

今日の保育参観・・・屋上でのレクリエーションは大いに盛り上がりました。まずは、静かに園内で自己紹介です。新人ママパパにとっては、初めての行事です。あらためて、きょうだいが多いこと・・・。嬉しいですね。

 

そして、毎年恒例の「ママへのプレゼントタイム」です。今年のプレゼントは、子どもたちが作った「マスクケース」です。子どもたちの写真と、「ママありがとう!」のメッセージとキラキラのデコレーションがとてもいい感じです。ママたちが笑顔いっぱいになりました。

 

今回も、歯科衛生士の保護者から「子どもの成長に必要な首の話」をしていただきました。正しい姿勢での座り方をみんなでやってみます。ママたちが真剣に話を聞いています。3歳までは、まだ首がしっかりと固まっていないので、正しい姿勢が大切という話です。これからも、専門的な知識を持った保護者のセミナーを続けていきます。

 

いよいよ屋上へゴー!です。雨予報の天気も晴れ間が出てきました。日焼けします。(笑)

 

最初のプログラムは、「ストライダーレース」です。卒園児の小学生含め、年少から年長園児までのざっと30名がレースに参加しました。子どもたちは、普段から屋上でストライダーを楽しんでいるのですが、パパママたちの前でのレースとなると、燃えに燃えます。「勝ちたい!」の気持ちが先走って、転倒者続出です。大泣きしても、全員が、ゴールまで走りきりました。さすが、ホワイトきゃんばすの子どもたちです。1番になった子も、転んでもあきらめないで最後まで走った子どもたちも、全員よく頑張った!感動のレースとなりました。

 

次のプログラムは、今日の目玉「ネイチャーゲーム」です。今回は、各先生チームに分かれて、虫さがしです。全員虫メガネを持ちます。そして、虫ケース・シャベル・虫アミをもって、屋上のあらゆる場所の虫たちを探します。虫が苦手なママも、子どもの前でかっこ悪い姿を見せまいと頑張りました。やはり、パパの活躍が目立ちます。

 

土の中から「オケラ」を見つけた3歳女の子のパパ・・・「手のひらを太陽に♪」のオケラです。子どもたちも、保護者もオケラを見たことがありません。大騒ぎしながら観察しました。

 

コガネムシの幼虫・ハサミムシ・アリにアリの卵・ダンゴムシ・てんとう虫とその幼虫・ゴキブリ・蛇の目の蛾を5歳男の子のパパがゲットしました。名前がわからない虫もたくさんいましたが、子どもも大人も虫探しに熱中する、素敵な時間となりました。最後に、リーダーの年長園児が、チームで選んだ虫を発表します。「俺が捕まえたんだ!どんなもんだい!」といった顔をしています。最後に、虫たちをリリースして、今日の保育参観は無事に終了しました。

 

今年度、新たにトライするのが「ネイチャーゲーム」です。自然のものを集めたり、感じたりしながら、どんな場所でもできるゲームです。6月4日の親子遠足でも、今回とは違うネイチャーゲームを楽しみたいと思っています。

 

オケラを平気で触ることができた、卒園児の小学2年生女子・・・ホワイトきゃんばすの子どもたちは、こんな風に、たくましく育っていくのです。アッパレ!そして、本日ご協力していただいた保護者の皆様・・・本当にありがとうございました。

2022年

5月

06日

銚子電鉄社長が高校生へメッセージ

連休明けの子どもたち・・・新人園児は、涙のスタートとなりましたが、全員元気に登園です。また、日常の保育園生活が始まりました。

 

さて、東京都立豊島高校では、令和2年から、様々な分野で活躍する著名人を招き、生徒たちへメッセージを伝えてもらう「豊島セミナー」を行っています。目的は、生徒が生きる上でのヒントになることを発見することだそうです。

 

4回目のセミナーは、銚子電鉄社長の竹本さんの話です。銚子電鉄は、千葉県銚子市に本社を置くローカル線です。厳しい経営状況の中、ぬれ煎餅・駅名の命名権・線路に敷いてある石を売るなど、竹本さんはユニークな事業にも取り組んでいます。「経営がまずい」ので、うまい棒ならぬ「まずい棒」も販売しています。

 

竹本さんは、生徒たちへ熱く語ります。「与えられた環境で、あるものを生かすしかない。『諦めない』という気持ちだけでは駄目。行動する中で突破口が開けてくる」「どんな問題でも解決できると思って取り組んでいる。解決できるから(厳しい出来事が)自分に起こったと考えている」「人生の中でリスクを負うことは多い。しかし、リスクを恐れてはいけない」最後に「人間関係は多様なものがあり、一人一人個性がある。全員が同じ気持ちを持つことは難しい。ただし、人間は相手をおもんばかることができる。それを一つにまとめて、同じ方向に向くようにするのが経営者の仕事。コミュニケーションが一番重要だ」と結びます。

 

生徒からも、活発な質問が出ます。「リーダーとして仲間をまとめるとき不安にならないか」という質問には、「不安を不安で終わらせない。不安から希望が生まれる。『不安は希望の母』」という言葉を送ります。

 

また、将来起業したいという生徒には、「まず何をしたい会社か考え、その結果、社会がどうなるかを考える。社会貢献の意識を持つことも重要。その気持ちの下に人が集まる」とアドバイスします。

 

現実の社会の中で、もがき苦しみ活躍している大人の話は、高校生にとっては、大きな影響を与えます。このような取り組みが、どんどん広がっていけばうれしいですね。

2022年

5月

05日

人間って勝手すぎる!「外来生物の言い分」③

今日は、同じ生き物でも植物です。「シロツメクサ」と「西洋タンポポ」の言い分を聞きます。

 

「シロツメクサ」は、クローバーのことです。屋上のどろんこ広場の半分は、クローバーで埋め尽くされていて、子どもたちは、飾りを作ったり、「四つ葉のクローバー」を真剣に探します。「かめきち」も散歩しながら、クローバーをむしゃむしゃ食べていました。

 

シロツメクサは、江戸時代の後期、オランダから輸入するガラス器が割れないように、枯れて乾燥したものがクッションとして詰められて、日本に初めてやってきたそうです。その後、牧草や畑の肥料としてさかんに輸入され、全国に広まったのです。しかし、種でも地面を這う茎からも芽を出し、繁殖力が強いので、在来種の植物や農作物の生育に悪影響があるといわれています。

 

「シロツメクサ」の言い分です。「私の白い花はミツバチの蜜源だし、葉はモンキチョウの幼虫の食べ物ですが・・・なくなってもいいの?そもそも、子どもたちの草花遊びをとりあげてもいいの!?」

 

「西洋タンポポ」は、子どもたちが、綿毛を見つけると「フ~フ~」と楽しそうに遊びます。屋上でもそうですが、日本の市街地でみられるタンポポのほとんどが、ヨーロッパ原産の「西洋タンポポ」です。

 

1904年に、札幌農学校のアメリカ人の先生が、葉を生野菜サラダにして食べるために、アメリカから持ち込んだそうです。その後も家畜の飼料用として持ち込まれ、全国に広がりました。種だけでなく、根の切れはしからも増えるので、どんどん繁殖するのです。在来種の日本タンポポと雑種を作るので、問題だといわれます。

 

「西洋タンポポ」の言い分です。「おいおい・・・もう日本にすっかりなじんでるぜ。俺たちがいなくなって、子どもたちの綿毛飛ばしができなくなってもいいの?そもそも俺たちがいなくなると、景色がさみしくなるでしょ・・・」

 

はい。屋上では、「シロツメクサ」も「西洋タンポポ」も、子どもたちがしっかりと愛でているので大丈夫です。

2022年

5月

04日

人間って勝手すぎる!「外来生物の言い分」②

昨日は、三峯神社に行ってきました。奥秩父にある一度は行きたいパワースポットでもあります。初めて訪れた神社には、自己紹介のみであれこれとお願いするのはご法度ですが、保育園での子どもたちが元気でありますように・・・と、しっかりとお願いをしました。神聖な場所は「空気がちがう」とよく言われますが、三峯神社の空気感は、ただならぬ気配でした。

 

さて、今日は保育園の屋上で子どもたちが世話をしている「ミドリガメ」「ウシガエル」「アメリカザリガニ」の言い分を聞いてもらいます。

 

「ミドリガメ」の正式名称は、ミシシッピアカミミガメです。1950年代後半から、子ガメがミドリガメという名前をつけられ、多い時には年間100万匹も輸入されました。ペットショップや、お祭りの屋台でカメすくいとして売られていました。

 

子ガメの頃は、とっても愛らしいのですが、大きくなると気が荒く攻撃的になるので、野外に捨てる人が続出します。繁殖力が高いので、今では、一番身近に見られるカメになっています。神社の池にいるカメは、ほとんどがミシシッピアカミミガメです。保育園でも4月に赤ちゃんが2匹生まれましたが、大切に飼っています。子どもたちがあげるエサをバクバク食べています。

 

ミドリガメの言い分です。「小さいうちだけかわいがって、あきたからもういいって!?いいかげんな飼い方をして、もてあましたらすてるなんて、勝手にもほどがあるぜ!」

 

「ウシガエル」は、食用ガエルとして1910年代に、日本に連れてこられたのです。当時の日本は、食べるものがなく貧しかったので養殖もされていました。しかし、日本が豊かになり、食材として利用されなくなると、養殖池から逃げ出したり、捨てられたりして繁殖したのです。体長は20センチにもなる最大のカエルで、口に入るものはなんでも食べます。屋上の池には、3匹のウシガエルが「モ~モ~♪」と鳴いています。子どもたちには、少しグロテスクなアイドルになっています。

 

ウシガエルの言い分です。「食用ガエルだなんて冗談じゃないよ!食べるために勝手につれてきて、けんめいに生きてきたのに駆除だなんて、ひどい!」

 

「アメリカザリガニ」は、私が子どもの頃にはザリガニ釣りを楽しむ格好の生きものでした。屋上にも「アメリカザリガニのおうち」があります。実は、アメリカザリガニは、ウシガエルのエサとして1927年に持ち込まれたのです。水がきれいなところにすむ在来種の二ホンザリガニとは競合することはなく、水が少しくらい汚いところでも生きていけるので、田んぼなどで繁殖を広げたのです。大きくなった「マッカチン」は、見ていてもカッコイイので、保育園の子どもたちは、恐る恐る背中から持ち上げようと頑張ります。

 

アメリカザリガニの言い分です。「食用ガエルの食用?そんなのいやだよ!子どもたちが大好きなおれたちを駆除するなんて・・・なんてこった!」

 

もちろん、保育園では「ミドリガメ」も「ウシガエル」も「アメリカザリガニ」も大切に飼い続けます。

2022年

5月

03日

人間って勝手すぎる!「外来生物の言い分」①

この連休は、外来生物にスポットを当てます。外来生物は、貨物や人の移動についてやってきたもの以外は、ほとんどの場合、「人間の都合」によって勝手につれてこられたものです。しかし、生き物は人間のおもい通りにはなりません。

 

つれてくるのも人間、飼いきれなくなってすてるのも人間、外来種が侵入しやすい環境を作るのも人間、そして外来種が繁殖してこまるのも人間。そもそも生き物には善悪はありません。外来種問題は、人間自身の問題なのです。

 

ということで、今日の言い分は「アライグマ」と「ハクビシン」です。

 

私の住むさいたま市の住宅地にも「アライグマ」は現れます。よく「タヌキがでた!」と間違えられますが、しっぽが長くてシマシマなのがアライグマです。あの「ラスカル」で、国民的人気となり、ペットショップでたくさんのアライグマが販売されたのです。ところが、小さいうちは愛らしくかわいいですが、おとなになると野生の本能があらわれて凶暴になります。そして、野外に捨てられて、全国に繁殖したのです。夜行性で、ネズミや魚、木の実まで何でも食べ、農作物も食い荒らすので問題児となったのです。

 

「小さいうちだけかわいがって、おとなになったらポィかよ!もう何年も日本で生活し、おれたちみんな日本生まれ。ここがふるさとなんだよ!」がアライグマの言い分です。

 

我が家の庭に現れたこともある「何だ!この生き物は!」が、「ハクビシン」です。顔の真ん中に白いすじのあるハクビシンは、都会でも適応できる生命力があります。電線を渡って移動し、何でも食べます。家の屋根裏や、家屋のすき間に入りこんで巣を作ったりします。

 

古くは、江戸時代に持ち込まれたという記録も残っているそうですが、第二次世界大戦中に、毛皮をとるために台湾や中国からつれてこられ、それが野外に逃げたと言われています。

 

「オレ・・・むかしからいるぜ。それほどのわるさをしているわけじゃないし、ずっと日本にいるんだぜ。いっしょにくらそうよ」がハクビシンの言い分です。

 

明日は、どんな言い分が聞けるか・・・お楽しみに!

2022年

5月

02日

自殺のリスク

今日は屋上ファームに、ミニトマト・大玉トマト・きゅうりの苗を子どもたちが植えました。これで、ファームも夏野菜モードに突入です。3月に種まきしたえんどう豆は、子どもたちと収穫ができるようになりました。

 

トマトやきゅうりを植えていると、土の中からダンゴムシや幼虫が出てきて、子どもたちは、虫とたわむれながら、丁寧に苗を植えます。これが、7月のプールスタートの時には、つまみ食いができるようになります。トマトを頬張り、きゅうりをがぶり・・・ミネラル・ビタミン・リコピンなどなど、子どもたちの元気も作ってくれるのです。

 

さて、私たち多くの大人は、子どもの自殺の一番の要因は「いじめ」と思っていませんか。実は、子どもの自殺にはいじめ以外の要因が大きく、いじめ対策が自殺対策に直接結び付くとは限りません。

 

警視庁では、子どもの自殺に関するデータを分析しているのですが、小学生男子の自殺原因1位は、「家族からの叱責」だそうです。家族には、祖父母や叔父・叔母・兄弟も含まれます。中学生男子では、学業不振が1位ですが、家族からの叱責も次に多い原因だそうです。

 

小中学生女子の自殺は「親子関係の不和」が、どちらも1位だそうで、女子は、父母との関係性が自殺につながりやすいという結果となっています。高校生になると、男子は学業不振や進路問題が主な原因で、女子はうつ病が1位だそうです。

 

学業や進路については、成績が落ちただけで自殺に直結するとは考えにくいので、成績について家族に叱責されたり、進路について親子で意見が分かれ言い合いになるなど、やはり家族関係の延長線上にあるといえます。うつ病は、家庭内の問題をはじめさまざまな悩みの蓄積の末、発症すると考えられます。

 

どうですか。「成績が落ちた」「親とケンカした」「進路問題」などは、家庭内で日常的に起こり得る問題です。むしろ、教育熱心といわれる家庭で、学業問題が深刻化するリスクが高いと言われています。そう考えると、どの家庭でも「子どもの自殺」のリスクがあると認識する必要があります。

 

子どもは、必ずしも親に何でも話すわけではありません。子どもの居場所がたくさんあることも大切なことですね。

2022年

5月

01日

竹のようにしなやかな「折れない心」

星飛雄馬のような・・・ド根性ガエルのぴょん吉のような、歯を食いしばり、耐えるイメージが「根性」だとしたら、今の時代ではネガティブな行為として受け止められてしまうかもしれません。「そんなもの、休みなしで根性出してやるんだ!」なんて、会社の上司が言ったら、今はパワハラですね。

 

最近では、根性ではなく「レジリエンス」という言葉が使われます。「折れない心」「回復力」という意味です。これは、これからの子どもたちに必要な「非認知能力」の一つでもあります。

 

根性で、自分をどんどん高めていくと、とてつもなく堅い木になっていきます。堅い木は一見強そうに見えますが、一度折れてしまえば、それでおしまいです。二度と、元の自分に戻れないほど、大きなダメージを受けてしまう・・・というイメージです。昭和の「根性=美しい」は、まったく時代錯誤なのかもしれません。

 

それに対して「レジリエンス」は、簡単に折れない堅い木になるのではなく、竹のようにしなやかに、困難や苦労を乗り越えていく心とも言えます。

 

辛く大変なことが起きた時に、「根性で頑張るしかない!」ではなく、「どうしたら乗り越えられるか」を自分で考え、自分一人では難しければ誰かを頼りに一緒に乗り越えて行く力が、レジリエンスでいう「折れない心」なのです。

 

保育園の子どもたちに、このレジリエンスを身につけてもらうには、どんなアプローチが必要かを考えます。まずは、ありきたりですが、「愛」を持って応援する。まだ足りませんね。「失敗したっていいんだよ」「できなくたっていいんだよ。カッコ悪いことじゃないからね」を感じてもらうような関わりを持つことだと思っています。

 

子どもたちの挑戦には、失敗がつきものですが、「大丈夫だ」と思える環境を作っていくことで、子どもたちの、竹のようにしなやかな「折れない心」が育っていくものと思っています。

2022年

4月

30日

無理させない育成 佐々木投手

今日の保育園では、3歳男の子に「○○君も○○ちゃんも自転車に乗れるようになったよ。練習してみるかい?」と聞くと、首を縦に振りません。次に先輩小学生にコーチを頼んでみるものの「園長先生・・・やっぱり乗りたくないって言ってる」とのこと。でも、園長は「無理をさせない・・・本人の気持ちを尊重しよう」とは、まったく考えません。本人への説得を言葉を変え、人を変えて、「自転車に乗れた!俺は凄いぞ!」と思ってもらうように諦めません。(笑)

 

先日、プロ野球千葉ロッテマリーンズの佐々木投手が、史上最年少で一人の走者も出さない完全試合を達成しました。その1週間後も完全試合ペースを続けていた佐々木投手を8回で井口監督は降板させる決断を下したのです。これには、プロ野球ファンのみならず、様々な意見が飛び交いました。あなたは、この決断をどう思いましたか。

 

令和の今は、井口監督の「選手の将来を考えて、記録や目先の勝利に固執しない起用法」に賛成の声が多かったようです。通算無四球試合の日本記録を持つ、元近鉄バッファローズの鈴木啓示さんなら、「なんでや!記録を前に降板させるなんて!」とたぶん言ったと思います。私も昭和世代を代表して、「なんで!?」と思った一人です。

 

実は、佐々木投手は高校時代から、「無理させない育成」を実践する監督に恵まれています。2019年、岩手・大船渡高3年夏の県大会決勝で、佐々木投手は甲子園目前で、登板機会がないまま敗退するのです。当時の国保監督は、同校35年ぶりの甲子園出場よりも連投が続いていた佐々木投手の故障防止を優先したのです。国保監督は、「生徒の将来の人生が輝くように」という言葉を大事にしてきました。

 

プロになった佐々木投手は、ロッテの慎重な育成法で、1年目は公式戦では2軍でも一切投げさせずに体力作りを優先。2年目の昨年は5月にデビューを飾らせたものの、登板間隔を長く開ける負担軽減策で、無理はさせられませんでした。

 

高校野球では、2019年11月に、「1週間500球以内」とする球数制限が導入されています。プロ野球では、先発は100球以内・中継ぎ・抑えの分業制は、かなり前に定着していますね。

 

他の競技でも、サッカーでは発達中の脳に悪影響を与えないように、15歳以下のヘディングの練習にはガイドラインを設けたり、柔道でも全国小学生学年別大会が廃止され、行き過ぎた勝利至上主義にストップがかかりました。

 

スポーツ界は、当然ですが結果重視の考え方が中心でした。プロなら当たり前です。ところが、もっと先にある目的を達成するためのプロセスが大事にさせる時代になってきたのです。脱・結果主義という考えが広がっていくのかもしれませんが、見る側は「金メダル」や「優勝」「チャンピオン」に酔いしれるのも現実ですし、難しいところですね。

 

保育園の子どもたちは、アスリート集団ではありませんので、結果を大切にする園児もいれば、プロセスを重視する園児もいます。個人個人にあった育成法です。当り前の結論ですみません。

2022年

4月

29日

ドキュメント72時間

今日は、午前中、屋上ファームで畑づくりをしていました。天気予報は、お昼から雨です。午前中、集中して草取りをしていると、「オケラ」を発見しました。やなせたかしさん作詞の「手のひらを太陽に」の「♪ミミズだって、オケラだって…」のオケラです。オレンジ色のにくい奴です。そして、12時と同時に雨が降ってきました。天気予報通りです。最近の天気予報は、「当たり!」が多いですね。

 

さて、NHKの長寿番組「ドキュメント72時間」という番組をご存知ですか。私が大好きな番組です。同じ場所で、3日間カメラを回し続け、そこを訪れる人々の声にじっと耳を傾けるという構成です。

 

3月10日から3日間にわたり、宮城県名取市の青果店で撮影された放送では、2輪のガーベラを買い求めにやってきた母娘。11年前の東日本大震災で亡くなった夫の両親のために、石巻の海へ花を手向けるのだと言います。色鮮やかなガーベラを選んだ理由を聞くと、母親は目に涙を浮かべ、言葉を選びながらこう語ったのです。

 

「まだ認めたくない気持ちもあるんで。まだどこかにいてくれるんじゃないかという夢みたいな思いは、11年経っても思い続けているところはあります」そして、撮影クルーに一礼し「話せてよかったです。すっきりしました」と母娘は生花店を後にします。

 

「取材相手とは現場で初めて会うわけですから、その方がどんな思いを持っているかは当然わかりません。なので、『こういうことを言わせたい』という角度から質問することはありません。ゆっくり解きほぐすように聞いていくので、30分、1時間話し込むこともあります。でも、その中でしか聞けない話もあると思うんですよね」と番組プロデューサーは語ります。

 

すべてガチンコなので、想定から外れてしまうケースもあるようです。でも、放送後には、「自分ももうちょっとだけがんばってみよう」という共感の声が多いようで、自分の知らないところで、色々な人がしっかりと生きている姿は、ちょっぴり勇気をもらいますね。

 

「ドキュメント72時間」のキャッチコピーを募ったところ、「今を覗く小さな窓である」というコピーがあったそうです。小さな窓の向こうに、人それぞれの今があるといったところでしょうか。

 

一度、「ドキュメント72時間」見ていませんか。

2022年

4月

28日

2019年度 東大入学式の祝辞

新年度がスタートして、ホワイトきゃんばす名物の「自転車免許証」が交付される園児が、続出しました。昨日は、3歳児の男の子が黙々と練習を重ねて、自転車に乗れるようになりました。その影響を受けた、3歳児双子の姉妹が、本日、同時に自転車クリアです。双子パワーは色々なところで語られますが、自転車に乗れるようになるのも同じ日とは・・・驚くばかりです。

 

3歳児園児では、すでに二人が自転車に乗れるので、今日で5人が「自転車免許証」交付です。年度末までに、3歳児以上の全員が自転車に乗れるようにすることが、いつのまにか、ホワイトきゃんばすのミッションになっているのですが、今年度は、ペースがはやいです。

 

さて、コロナ前ですが、2019年度の東京大学入学式で、名誉教授の上野千鶴子さんが述べた祝辞は、名スピーチとして語られています。角帽とガウンという、東大入学式の「正装」で登壇した上野さんは、東京医科大学の入試における女性差別や、東大の男子学生による私大女子学生への集団暴行事件などを列挙し、女子学生が置かれている現実を鋭くえぐったのです。女子学生や女性教員の比率が低い東大の性差別についても指摘しました。

 

このスピーチは、賛否両論を招きました。もちろん、上野さんは、事前に原稿を提出していたそうで、それでも、このスピーチの修正をさせなかった東大の判断は、懐が深いですね。さすがです。

 

このスピーチで、学生以外に、涙を流して支持をしたのが、40代の女性だったそうです。日本の社会で、ジェンダーギャップを多く感じる世代です。ご存知の方も多いと思いますが、「ジェンダーギャップ指数2021」で、日本のスコアは156ヵ国中120位です。先進国の中では最低レベルなのです。

 

上野さんは、バッサリとこう言い切ります。「長年にわたって、男性にげたを履かせてきたでしょう。男というだけで無能な人でも管理職になれた。それは、本人にとっても周囲にとっても幸せなことだったのか。有能な女性がしかるべき地位に就けない日本企業は、たくさんの女性を『おつぼねさま』と揶揄して、能力と意欲を腐らせてきたんです」

 

ようやく、ここ数年、ジャンダーフリーという言葉が頻繁に使われるようになり、男らしい、女らしいという言葉や、「お前は男なんだから」「女の子は○○であるべき」みたいな言い方が、使われなくなってきました。ランドセルの色も、制服のズボンも男女問わずが当たり前です。

 

私がサラリーマンをしていた時代は、能力のある女性が、それにふさわしいポストで仕事をするのが、ようやく当たり前になってきました。でも、全体ではまだまだでした。上野さんのように「女性がばかにされない社会にするために、努力するよ!」と声を上げる女性がたくさんでてきたことが、今につながっているのだと思っています。

 

保育園の園長をする私は、バリバリ働くお母さんとビジネスの話をよくします。新宿伊勢丹の手ごわいバイヤーと戦うためのノウハウも教えます。そんな環境ですので、男女問わず、能力のある人がそれにふさわしいポストに就くことが、当たり前だと思っていますが、日本の社会は、これからです。でも、欧米のマネのジェンダーフリーではなく、日本人がつくるジャンダーフリーがいいですね。

2022年

4月

27日

読書離れはいつ?

今日は、今年度最初のピクニックランチです。初めて、屋上でママやパパが作ってくれたお弁当を食べた寺子屋3番園児です。子どもたちは、朝から楽しみにしていて、ピクニックランチが始まると屋上にはお日様が出てきました。全員完食・・・空っぽのお弁当箱が、ママやパパへの最高のプレゼントです。

 

もう一ついいことが・・・保育園に素敵なアレンジフラワーが届きました。この5月1日で、保育園ホワイトきゃんばすは、開園10周年となるのですが、10年前の5月1日の登園園児は、たったの9名でした。その中の一人はもう小学校6年生になります。その○○君からのお祝いのお花です。大きくなっても、保育園ホワイトきゃんばすが、集団生活の原点と思ってくれることは、本当にうれしい限りです。粋なママの演出・・・本当にありがとうございました。

 

さて、今日は読書の話です。読書は、子どもの人間形成に大きく寄与します。感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かにし、人生を深く生きる力が育まれます。少し哲学的な言い方になりますが、人生とは何か、自分はどう生きるかに思いをはせる、すなわち「内面」を生きる時期・・・中学高校時代にこそ、多くの書物に触れることが望ましいですね。この考えには、異論はないかと思います。

 

保育園の子どもたちの中には、今まで、親の影響で図書館に通う子ことが習慣化している園児が何人かいました。また、本好きの親が、子どもにふさわしい本を定期的に買うというパターンもありました。

 

私の経験では、中1の国語の先生の影響で、本を多く読むようになりました。その先生は、授業で良い意見や解答をすると、学校の正門前にある「みどり書房」(今はもうありませんが)で使用できる「文庫本引換券」がもらえたのです。もちろん、国語の先生のポケットマネーです。

 

そんな子どもたちは、小学生になっても本をよく読むのですが、全体では、高学年になればなるほど「ほとんど本を読まない」の割合が増えていきます。小6では22%ですが、これが、中2になると30%になり、高2では一気に59%に跳ね上がります。

 

大きな理由は、受験のためですが、日本で入試試験がなくなることはあり得ませんので、これから、認知能力である学力一辺倒ではない、非認知能力が反映された入試試験に変わっていくことを期待したいですね。

 

もう一つ・・・スマホばっかり見ているから・・・と言う理由もありますね。ただし、スマホでも小説は読めますので、逆に、現代の現実的な読書の形として、中高生に、スマホで読書をしてもらうような動機付けがあれば、「ほとんど本を読まない59%」の状況が変わるのかもしれません。

2022年

4月

26日

戦争は女の顔をしていない

今日の寺子屋では、ストライダーレースを行いました。これは、5月7日の保育参観で、屋上レクリエーション活動の中で行います。1周約100メートルの周回コースを作り、4人ずつでレースを行います。予想通り、子どもたちは燃えに燃えます。ママやパパの前で、カッコいいところを見せようと、明日からの屋上遊びでは、子どもたちの自主競争が始まりそうです。

 

さて、ロシアのウクライナ侵攻が長期化し、様々な悲惨な報道が伝わってきます。こんな話を聞きました。ウクライナの元警察官の女性が、ポーランドへ移動し、そこからアメリカのラスベガスに飛び、無事に避難をしていました。ところが、「私の身体中の血液は、今、グツグツと煮えたぎっている。私の愛する街ブチャの子どもや女性、老人を惨殺したロシア軍と戦うために母国に戻り、ウクライナ軍に志願した」というのです。そして、首都キーウから30キロ離れたブチャの街に戻ってきたのです。

 

どうして?と多くの人が思ったことでしょう。今日は、第2次世界大戦のドイツとソ連の戦いにおいて、女性兵として戦った女性たちの体験を聞き取りまとめた「戦争は女の顔をしていない」を紹介します。

 

この戦争で、ソ連側の犠牲者は約2700万人にも上ったとされていますが、この熾烈な戦いの中で、ソ連の女性たちは自ら志願して戦場に赴き、洗濯部隊や衛生兵、狙撃手、パイロットなどあらゆる立場で前線に身を投じたのです。

 

銃弾が飛び交う中、小さな体で負傷した仲間の兵士を戦車から担ぎだす衛生兵のエピソードなど、凄惨な場面が登場します。

 

第2次世界大戦から多くの時間が経過しているにもかかわらず、戦争が終わることなく、人々の心の傷を深くしていきます。人がこれほどまでに人生を変えられてしまう「戦争」とは何なのかについて、私たちは考え、子どもたちに伝えていかないといけません。

 

私は、すでに昭和のおやじ世代ですが、日本が最後に戦争に参加した第2次世界大戦を知らない「戦争を知らない子どもたち」の一人です。でも、子どもたちに・・孫たちに・・「戦争とは」をいつまでも問い続けないといけません。

2022年

4月

25日

青少年自然の家から

今日はグングンと気温が上がって、初夏のような気候の中での屋上遊びとなりました。小さい園児が草やクキなどを池に入れるので、 園長が池に入って、掃除をします。ひなたぼっこをしている「ウシガエル」・・・私が近づいても全く動きません。実にふてぶてしい態度です。(笑)

 

さて、全国の都道府県には「○○青少年自然の家」という施設があります。さいたま市なら、福島県の南会津に「たていわ青少年自然の家」があります。小学校5年生がここで林間学校を行い、中学2年生が、冬にスキー教室を行います。たいがい青少年自然の家の管轄は、教育委員会ですので、ここで働く職員は、中学校や小学校の教員が転勤を伴う人事異動で配属になります。

 

さいたま市の「たていわ青少年自然の家」の館長は、元○○小学校の校長だったり、職員は中学校の教員というパターンになります。私も、PTAの時に、何度か宿泊したことがあり、先生たちとも話をしました。最初は、今までと180度環境が変わったので、戸惑うことが多かったけど、林間学校で来る多くの子どもたちに、自然にかかわることや、宿泊経験を通じての学び合いを共有することができて、充実していると聞きました。ただし、単身赴任のパターンが多いので、2年くらいで異動になるようです。

 

さて、そんな中で、林間学校に来る各小学校の活動で、違和感を覚えることも時々あるようです。こんな話を聞きました。

 

「様々な活動の中で、子どもたちよりも先に活動してしまう先生がいます。『子どもと共に行動する』と言えば、聞こえはいいですが、要は、子どもの活動機会を奪っているのです。また、子どもたちの役割を固定化し、そのことだけに従事させる先生も多いです。『自分の役割に責任を持たせる』ことは大切ですが、子どもたちは、周りの状況を顧みることなく、自分のことだけ、一心不乱に活動している。仲間の様子を気にかけ、困っていたら手伝うという気配り・心配りを学ぶ機会を奪っている」と言います。

 

活動の振り返りの中で、小学校の先生にこの話をすると、たいがいの先生が、その意図に気がついてくれるそうですが、先生・親に限らず、子どもを前にして、どんどん自分でやってしまう大人は、けっこう多いのかもしれませんね。

 

自分で考えて自分で答えを出す子どもに育てるには、大人がやってしまうこと、指示をただ守らせることは、逆効果でしかありません。園長の私も、時々、子どもよりも先走ってしまうこともあります。

 

もう一度、子どもたちをど真ん中において、どんな指導がいいのか、しっかりと考えないといけませんね。

2022年

4月

24日

未来の宇宙2100

先日、サマーキャンプで訪れる「小川げんきプラザ」で、天体観測スペースを見学しました。昨年のサマーキャンプでは、天体望遠鏡で「土星」を見ました。土星の輪を見た子どもたちは大興奮です。

 

ということで・・・今日は、2100年の宇宙開発がどうなっているか、妄想します。現代は、宇宙飛行士だけでなく民間人が宇宙旅行に行けるようになりましたが、2100年では、私たち地球人は、すでに宇宙移住をしていると考えられます。その場所は月です。

 

月の南極には水があると考えられており、酸素と水素に分解すればライフラインも確保できるとのこと。アメリカの西部開拓と同じで、入植して町ができ、産業や娯楽が生まれ、ビジネスチャンスも広がっていくのです。この頃には、数百人単位での宇宙船ができていて、月は、近場への旅行気分で行けるようになっています。

 

その月をベースに、火星などの次の惑星探査も進みます。月から火星まで行って戻ってくるまでに、2~3年かかるので、自給生産可能な施設を火星に作り、月の次は、火星への移住が始まるとも言われています。

 

そして、夢のような「宇宙エレベーター」ができています。地表と宇宙をケーブルで結び、エレベーターにより人や物資を運ぶシステムです。カーボンナノチューブという炭素ケーブルは、全長96万キロにもなるようです。ロケット輸送と比較しても、環境負荷が軽く、運搬コストも1/100に圧縮できるとされています。

 

そして、地球人以外の未確認生命体との遭遇など・・・夢は広がりますね。

 

今から80年後は、地球自体がどうなっているのか・・・環境破壊が進んで、月への移住が現実となっていくのか・・・たまには、子どもと一緒に想像して語り合いたいですね。今5歳の子どもは、2100年でも生きているでしょうから、そんなに遠い未来ではありませんね。

2022年

4月

23日

駅の時計が消える!?

今日の屋上遊びは、小学生たちが久々の「クマバチ」採集に燃えてしまい、何と12匹もゲットしたのです。てんとう虫も捕まえていました。最後は、大空にリリースしますが、子どもたちは、虫捕りが大好きですね。

 

さて、JR東日本の駅構内から、駅のシンボルでもある時計が消え始めているそうです。知っていましたか?

 

コロナ禍で、多くの鉄道会社の旅客収入が激減しました。JR東日本の昨年3月期の純利益は5779億円の赤字だったそうです。1987年の国鉄民営化後では、初めての最終赤字です。そこで、固定費の削減で、時計撤去となったようです。駅の時計は、簡易な電波時計とは異なり、自動で時刻を修正する高精度な時計で、維持管理や更新費用で年間4億円程度かかるそうです。今回は、JR東日本管轄の1626駅のうち、約30%の500駅が該当するそうで、昨年11月から、山梨県内の駅を中心に、すでに22駅から時計がなくなっています。約500駅で時計がなくなるだけで、年間約3億円の経費節減となるそうです。

 

JR広報部の見解は「スマホなどの普及により、多くのお客様がご自身で時計を確認する手段をお持ちであること。経費節減などを総合的に勘案して一部の駅構内の時計の設置を見直すことになりました」とのこと。

 

JR東日本のことですから、他にも経費節減策を行っているいるでしょうから、分からないわけではありませんが・・・駅から時計がなくなるのは寂しいですね。

 

日本の鉄道は、世界一「時間通りに運行する鉄道」であることは、間違いありません。5分遅れただけで大騒ぎですし、朝のテレビ番組では、「JR及び私鉄各線は平常通り運行しております」というのが、当たり前になっていますね。それ故に、駅の時計はシンボルのようなものなのです。なくしてはいけないものだと思うのは、私だけではありませんね。

2022年

4月

22日

「自己肯定感」を科学する

今日は、2週間ぶりの体操教室でした。丸型のクッションマットをぞうきんに見立てて、ぞうきん掛け競争のメニューが入っていたので、子どもたちは、汗だくで、顔を真っ赤にして頑張りました。昭和の時代なら、廊下のぞうきん掛けは日常茶飯事ですが、今は令和です。(笑)

 

さて、「自己肯定感」という言葉を聞くと、何をイメージしますか。自分の性格のこともありますね。「自分は、自己肯定感が低いから、すぐにへこんでしまう」とか。また、日本人は、世界の中で最も自己肯定感が低い国民だ!と認識している人も多いかもしれません。

 

実は、自己肯定感と一口に言っても、心理学の中で関連する内容は多数あるようです。仕事の実績や給与、他人との比較で高評価されるといった外発的な報酬に基づいた自己肯定感は、気分が非常に上がりますが、短期的です。求めすぎることで、心身に悪い影響を与えるという科学的なデータも多いようです。

 

これは、多くの人が経験していることですね。学校の成績や営業成績がトップだったとしても、それを持続することは困難ですし、持続させるために、逆に精神的なストレスをためてしまいますね。

 

ここで、科学的根拠によって「自己肯定感」を考えると、それは、現実の自分をありがたく思うこと・・・つまり「自己受容」と「自己価値」だそうです。

 

「自己受容」は、ポジティブな理想の自分だけではなく、ネガティブな自分もそのまま現実として受け入れる力です。後ろ向きの自分を見つめ直し、ありのまま受容することで、自分を変える準備が整うのです。ネガティブな気持ちを無理に忘れようとしてはいけないそうです。

 

「自己価値」は、「こんな自分に価値があるんだ」と思うことです。例えば、ヘコんでも立ち直ろうとする自分を誇らしいと感じることで、メンタルは強くなります。

 

具体的な行動としては、「日記」で、日々の考えをアウトプットして自己開示することで、自分自身を見つめ直せることにつながります。また、仕事以外の部分で自分の「顔」を作ることです。別の顔とは、家族、友人やブログ、ボランティア活動など情熱を持って向き合える役割です。仕事でヘコんでも、仕事とは違う「顔」で自己肯定ができるのです。自分の別の役割で心を安定させて、元の問題に向き合う準備をするための効果的な方法と言われています。日頃から、自分の役割を多面的にしておくことが大切です。

 

日本には、性格はどうせ変わらないといった考え方や、メンタルに向き合うことが軽視される傾向がありますが、自己を肯定することで得られるメリットは、科学的に立証されているのです。

 

まずは、できることからやってみませんか。

2022年

4月

21日

泥だらけのランドセル

今日は、6月に行う「社会科見学」を確定させました。年長・年中園児が参加します。工場見学をしたいと思っていたのですが、今回は、ロッテ浦和工場の見学です。「やった!チョコレート食べ放題だ!」となるかは、まだわかりませんが、この工場では、「コアラのマーチ」を製造しているようです。ホワイトきゃんばすでは、写真撮影の時に「ハイチーズ!」ではなく、「コアラのマーチ」と言います。ちょうど、「チ」と言った時に、口角が上がるからです。

 

園長が運転するマイクロバスで、工場見学をして、ロッテ2軍の球場スタンドか近くの公園でお弁当を食べるという予定です。まだ、子どもたちには話していませんが、遠足気分になりそうです。(笑)

 

さて、心あたたまるお話です。小学校1年生は、ランドセルがピカピカで、さいたま市では黄色いカバーが付いているので、すぐにわかります。そんなランドセルの話です。

 

2011年4月に、小学校の入学式を心待ちにしていた子どもがいました。しかし、東日本大震災で、家族は全員無事でしたが、津波で家は跡形もなく流されてしまいました。お母さんは、がれきの中から、奇跡的に泥だらけのランドセルを見つけ出し、水で洗いました。水道がまだ復旧していないときだったので、貴重なため水できれいにしました。でも、完全にはきれいになりませんでした。その子は、新しいランドセルが寄付されたので、ピカピカのランドセルで入学式に行ったそうです。

 

話は、ここからです。実は、入学式の翌日から6年間、背負い続けたのは、ピカピカのランドセルではなく、お母さんが必死で洗ってくれたランドセルでした。卒業式を前に、こんなことを言ったそうです。「お母さん、6年間ありがとう。お母さんが洗ってくれたランドセルで学校に通ったから、頑張れました」と。

 

どうですか・・・我が子が、こんな子に育ってくれたら、どれだけすばらしいことか。たぶん、一生懸命ランドセルを洗うような、人の気持ちを大切にする心をお母さんから受け取ったのだなあ~と思います。あ~涙が出てきそうですね。

2022年

4月

20日

子どもの頃の「楽しかった」経験が大事

今日は、保育園を抜けて、この夏、年長園児のサマーキャンプを行う、埼玉県立小川げんきプラザに行ってきました。6月から9月に利用する小学生の林間学校や保育園、幼稚園の団体利用の責任者が一堂に会しました。

 

今年は、7月30・31日の1泊2日の計画です。例年よりも1週間遅くしました。より暑い中で雨を避けるねらいがあります。ちょうど、ホワイトきゃんばす一行が到着する日に、埼玉県朝霞市の小学5年の林間学校総勢200名の団体が帰る予定でした。今のところ、30日に宿泊する他の団体はなく、ホワイトきゃんばすで貸し切りになりそうです。

 

毎年、サマーキャンプでは、川遊びに天体観測、紙すきなどの体験に、何と言っても家を離れて、先生や仲間たちと宿泊することが、子どもたちにとっては「楽しかった!」経験として、心に残ります。

 

今年は、登山に挑戦しようと考えています。標高263メートルの金勝山(きんしょうざん)です。大人にとっては、低い山かもしれませんが、5歳児がどこまで頑張れるか。チャレンジです。ただし、「楽しかった!」にしないといけません。頂上からの景色は最高ですので、「よく頑張った!」と子どもたちにエールを送りながら、頑張ってもらいます。

 

私たち大人は、今でも続いていることや、得意としていることの多くは、子どもの頃の「楽しかった」経験です。逆に、子どもの頃に、絵を描くことが苦手で楽しくなかったならば、大人になって絵画教室に通って、絵を上達させるという気にはなりません。また、体育の授業で、劣等感しか味わえなかった子が、大人になって、積極的に地域のスポーツイベントに参加することなど、まずあり得ませんね。

 

でも、それは「子どもの責任」ではありません。みんなの前で、苦手な飛び箱をやらせて、劣等感を植え付ける様な教師の指導があったかもしれません。「あんたの絵下手ね~」と親に言われて、自信をなくしてしまったかもしれません。

 

私たち大人は、子どもにとっての多くの経験を「楽しかった!」と思わせないといけません。もちろん、やり方はいろいろあるでしょう。

 

今年のサマーキャンプで、子どもたちにトライさせる「登山」が、「山登りは、しんどかったけど、自然をたくさん感じて、てっぺんに来たときは『やった!』と思った。本当に楽しかった」と、子どもたちが思えるようにしないといけませんね。一番大事なのは、私も楽しむことです。(笑)

2022年

4月

19日

保育園が始まりました

7日間の休園でした。連絡ノートには、この7日間の保護者のコメントが、熱く語られていました。

 

「待ちに待った保育園スタート!」「7日間は長かった・・・保育園の有難さが身にしみてわかった」などなど、温かいコメントをたくさんいただきました。そして、7日間にわたって、ご協力いただき、本当にありがとうございました。

 

まだ、休んでいる園児もいるので、通常の保育園に戻るのは、まだ先になりますが、子どもたちは、久しぶりの屋上遊びを満喫していました。

 

カメ池には、10匹以上のクサガメ・イシガメが子どもたちの姿を見ると寄ってきます。ウシガエルは、相変わらずじっとしています。そして、低空飛行でクマバチが飛んで来ました。子どもたちは、虫アミで簡単につかまえてしまいます。てんとう虫も、アブラムシを食べています。カマキリの卵も、赤ちゃんカマキリの誕生を予告するかのように、しっかりと枝にあります。モンシロチョウは、動きが不規則で、子どもたちは捕まえられません。料理作りのおままごとやしゃぼん玉にも子どもたちは夢中です。ファームの野菜たちもすくすくと成長していました。

 

先生たちも、久々の屋上遊びで、子どもたちと同じ遊びを楽しみます。こうして、子どもたちは、少しずつ日常を取り戻していました。

 

今日は、保護者と保育園をつなぐ「連絡帳」について話します。あるアンケートでは、約7割の保護者が楽しく記入しているという結果だそうです。ホワイトきゃんばすの連絡帳はフリーノートですので、1ページびっしりとおうちでの様子などを記入してくれるママもいます。しかし、連絡ノートは、忙しい朝の時間帯に記入することが多いので、ママにとっては負担になっていることもありますね。

 

ですので、「今日も元気です!」だけでも、肩の力を抜いて書いてもらえば十分です。保育園の子どもたちは、まだ小さいですので、24時間家庭と園が協力しながら見守る「情報共有」のツールが、連絡帳です。子どもが大きくなって、きっといつか振り返るとき、親子の宝物になっているはずです。

 

今日は、7日間の保護者の思いが、たくさん詰まった連絡ノートをじっくりと読み込みました。 

2022年

4月

18日

「北の国から」黒板五郎の言葉⑥

昨年3月24日に、黒板五郎を演じた、俳優の田中邦衛さんが88歳で亡くなりました。ドラマのロケ現場「五郎の石の家」には、献花台と記帳代が置かれ、多くの人が「五郎さん」を偲んで集まったそうです。1か月で8000人だったそうです。「北の国から2002遺言」から現在まで20年が過ぎましたが、私も含め多くの人たちの中で物語はずっと続いているのかもしれません。

 

では、五郎さんの遺言です。

 

「遺言。純、螢。おれにはお前らに遺してやるものが何もない。でもー、おまえらにはーうまくいえんが、遺すべきものはもう遺した気がする。お金や品物は何も遺せんが、遺すべきものは伝えた気がする。正吉や結ちゃんには、お前らから伝えてくれ」

 

「おれが死んだ後の麓郷はどんなか。きっとなんにも変わらないだろうな。いつものように、春、雪が解け、夏、花が咲いて畑に人が出る。いつものように白井の親方が夜遅くまでトラクターを動かし、いつものように出面(でめん)さんが働く。きっと以前と同じなンだろう。オオハンゴンソウの黄色の向こうに、雪子おばちゃんやすみえちゃんの家があって、もしもお前らがその周辺に『拾って来た家』を建ててくれると嬉しい。拾って来た町が本当に出来る。アスファルトの屑を敷きつめた広場で、快や孫たちが遊んでたら嬉しい。金なんか望むな。倖せだけを見ろ。ここには何もないが自然だけはある。自然はお前らを死なせない程度には充分毎年喰わしてくれる。自然から頂戴しろ。そして謙虚に、つつましく生きろ。それが父さんの、お前らへの遺言だ」

 

実は、田中邦衛という俳優の不在を承知の上で、倉本聰さんは、昨年夏には「北の国から」の最新作を書き上げたそうです。黒板家の人たちは、東日本大震災をどこでどんな風に経験し、コロナ禍をどう生きているのか。このシナリオが、映像化されるのを楽しみにしたいですね。

 

6日間、黒板五郎さんにお付き合いいただき、ありがとうございました。「北の国から」が放送されて、40年が過ぎました。高校生だった私も、おやじになってしまいました。多くの人が、このドラマの影響を受けて、大げさですが、生きる座標軸になっていることでしょう。

 

保育園の休園が続きましたが、もう一度、「生きる」ことの原点に戻って、五郎さんの言葉をかみしめました。明日から、子どもたちが戻ってきます。遊びを通じて、子どもたちの成長をしっかりと見守りたいと思っています。そして、感染した園児が早く元気に戻ってくることを願い、お仕事をお休みになった保護者の皆様に感謝します。ありがとうございました。

2022年

4月

17日

「北の国から」黒板五郎の言葉⑤

ここ数週間、保育園の遠足の場所を探しているのですが、何度もお世話になった北本自然観察公園が、6月の土・日曜日はすべて予約で埋まっているとのことで、今回は、新しい場所を考えています。ガイドによる体験学習ができて、自然の中でお弁当を食べて、親子チームで遊ぶ・・・こんな感じが、ホワイトきゃんばすの親子遠足のイメージですが、今回は「ネイチャーゲーム」を取り入れようと思っています。

 

では、「北の国から」に入ります。倉本聰さんの話では、当初フジテレビから受けたオファーは「映画の『キタキツネ物語』のようなものを書いてほしい」だったそうです。ヒット映画のテレビ版を考えたようです。しかし、この映画はキタキツネを追いかけて4年もかかった作品です。これは組めないと、倉本聰さんは断ります。

 

すると、今度は、北海道で日本版「アドベンチャーファミリー」のような作品はどうかと言われます。家族がロッキーに移住し、力を合わせて大自然と向き合う内容ですが、これも断ります。こうして、北海道の真実も盛り込まれた、オリジナルの「北の国から」が誕生したのです。

 

今日は、黒板五郎さんの印象に残るセリフをいくつか紹介します。

 

「夜になったら眠るンです」この五郎さんのセリフが、その後20年にわたって続くことになるドラマ「北の国から」の『闘争宣言』なのです。

 

螢が、純が母さんに手紙を書いていることを五郎に告げ口した時のシーンです。

螢 「父さんには、ぜったい秘密だぞって」

五郎「螢」

螢 「ハイ」

五郎「告げ口はいけないな」「お兄ちゃんは君のことを信用して、こっそり教えてくれたんだろう?」「秘密は人にもらしちゃいかんな」

螢 「ゴメンナサイ」

 

スナック「駒草」のこごみとの関係の中で、五郎の誕生日を純と螢が計画した日のこと。

五郎「父さんの誕生日をやってくれるそうだな」

純 「あああ!せっかく秘密にしといたのに」

五郎「こごみさんには、もう断ったか」「来ないでほしいと断りに行ったか」

純 「-イヤ。アノ」

五郎「純」「来てほしくなければ断ればいい。父さん行って断って来てやる。ただし」「こごみさんが飲屋につとめている人だからいやだという考えは父さんゆるさん」「人にはそれぞれいろんな生き方がある。それぞれがそれぞれ一生けん命、生きるために必死に仕事をしている。人には上下の格なンてない。職業にも格なンてない。そうゆう考えはとうさん許さん」

 

その後スナック「駒草」でのこごみとの会話。

五郎「むかしー女房のあやまちを見ちゃって」「何度も何度も手をついてあやまるのを、どうしてもオレ許すことができなくて」「子どもたちまでまきぞえにして」「だけど最近ずっと思ってた」「人を許せないなンて傲慢だよな」「おれらにそんな権利なンてないよな」「女房ー男といっしょになったってー妹ンとこに今日手紙来たンだ」「ホッとしてンだ」「卑怯かなオレ」

 

北の国から'87初恋は、五郎が泥で汚れた2枚の一万円札をトラックの運転手が「オラは受取れん。お前の宝にしろ貴重なピン札だ。一生とっておけ」という名シーンがありました。

 

五郎「純」「疲れたらいつでも帰ってこい」「息がつまったらいつでも帰ってこい」「くにへ帰ることは恥ずかしいことじゃない」「お前が帰る部屋はずっとあけておく」「風力発電もーちゃんとしておく」

 

五郎さんのセリフを思い出すたびに、感情移入してしまう私です。(笑)

2022年

4月

16日

「北の国から」黒板五郎の言葉④

日本の総人口推計が発表されました。2008年に過去最多の1億2808万人から、だんだん人口が減り始め、2021年10月時点の日本の総人口(外国人含む)は、1億2550万人で、前年から64万4000人減となりました。65歳以上の高齢者人口は全体の28.9%で過去最大となり、15歳未満は11.8%と過去最低を更新し、少子高齢化が加速しています。

 

数字だけの判断かも知れませんが、こうなると、60歳⇒65歳⇒70歳へと、私たちの働く期間を長くしないと、日本の経済が持たないですね。よくテレビで、自営業の90歳のおばあちゃんが、元気に働いている姿を見ることがありますが、働くことが元気に長生きすることにつながるのは、間違いありませんね。

 

今日の五郎さんは、丸太小屋が焼けてしまって気持ちが弱くなっている「北の国から’84夏」を思い出してください。気力が見えない父に、純が反発します。

 

純 「あの頃父さん何でもやったもン」

五郎「-」

純 「信じられないくらい自分で何でも」

五郎「今はやらないとそういいたいのか」

純 「-別にそういうわけじゃないけど。だけどあの頃は」

五郎「(鋭く)いつやれっていうンだ!朝の五時半から夜の七時すぎまで父さんは必死で働いている。父さんは疲れている。もうヘトヘトだ。それでも我慢して必死にやってる。その父さんにこれ以上働けっていうのか」

純・螢・雪子・正吉「・・・・・・」

五郎「丸太小屋は焼いた。何もかもなくした。父さんにあるのは借金だけだ。それを返すために必死に働いている。ヘトヘトだ、実際もうヘトヘトだ。その父さんに今お前らは」

雪子「義兄さんー」

五郎「-」

純 「ゴメンナサイ」

 

そして、伝説のラーメン屋のシーンです。

 

純、箸を割る。三人、ズルズルとラーメンを食べだす。

五郎「こっちに来て四年、父さんいつのまにか、来た当時みたいなパワーなくしてーいつのまにか人に頼ろうとしていた」

純 「-」

五郎「お前にいわれてドキンとしたンだ。お前のいうとおりだ。父さんだらけてた」

純 「-」

五郎「だらけて本当に」

店の女「すみませんもう店閉めますから」

五郎「最初に来たときの気持ちを忘れて」

店の女「時間があるンだから」

五郎「いくら

店の女「千五百円」

五郎、しわくちゃの金を出して払う。

螢 「お兄ちゃん早く食べれば?」

店の女「毎度」 どんぶりを下げようとする

五郎「(ギラリと見る)子どもがまだ食ってる途中でしょうが!!」

ギクンと手を止めた女。

純。螢。 音楽ー高中正義「虹伝説」イン。

 

どうですか・・・思い出しましたか。五郎さんが、ダメな自分を子どもにさらけ出すシーンです。というより、「子どもがまだ食ってる途中でしょうが」のセリフが、ずっと残っています。

2022年

4月

15日

「北の国から」黒板五郎の言葉③

世界で認められる素敵な日本語の一つに、「もったいない」がありますが、1981年にスタートした「北の国から」でも、五郎さんの生き方が、それを物語っています。赤いバターのシーンを覚えていますか。

 

螢 「(鍋の中を見て)何これ」

五郎「(笑う)牛乳」

螢 「牛乳?」

純 「だって赤いじゃん!」

五郎「ああ、食紅をまぜられたンだ」

純 「どうして?」

五郎「市場に出して売れないようにさ」

螢 「なあぜ?」

五郎「うンそれはーちょっと説明がむずかしいな」

螢 「どうするのこれ」

五郎「バターをつくるんだよ」

二人「バター!?」

五郎「そうだよ。赤いバターだ」

純 「変だよ! バターは黄色くなくちゃ」

五郎「そんなことないよ。赤くたってバターさ」

純 「変だよ」

螢 「どうやってバターをつくるの?」

五郎「これから教えるよ。中へおはいり」

 

また、五郎が東京で暮らしていた頃に起こした、自転車泥棒事件では・・・

 

五郎「(とつぜん)お巡りさん」

巡査「ハ?」

五郎「(興奮をけん命におさえる)オ、オレにはーアレスヨー、よく、わからんすよ」

巡査「何が?」

五郎「だってーこの、自転車は今はーこうやってきれいにしたけどー、見つけたときはーあすこのゴミの山に、雨ざらしになってもうサビついて」

令子「ちょっとあなた!」

五郎「あのゴミの山はその大沢さんの家のちょうどすぐ前にあるゴミの山だし、この自転車はそこにもうずっと一か月近くほうってあったわけで」

令子「ちょっとあなた待ってよ!」

五郎「(興奮)おれは毎日それを見ていたㇲよ!オレが見てるンだから大沢さんだって毎日それを見ていたはずだし、あすこは古いタタミとかテレビとか大きなゴミをためとく場所で、だから今さらあれは捨てたンじゃないあすこに置いてあったンだっていったって」

令子「(巡査に)すみません。(五郎に)ちょっと!もういいじゃない」

五郎「しかしー最近、東京では何でもー古くなると簡単に捨ててしまうから」

令子「(絶望)ねえ」

五郎「じゅうぶん使えるのに新しいものが出るとー、流行におくれると捨ててしまうから」

令子「やめて!!お願い!!本当にもうやめて!!」

 

実は、「北の国から」制作開始前のキャスティングで、黒板五郎役の候補は複数あったそうです。高倉健さん、藤竜也さんの名前も挙がったそうです。その中から、田中邦衛さんが選ばれたのはなぜか。「邦さんが一番情けなかったから」と倉本聰さんは語ります。

 

この「愛すべきダメ男」の真摯で正直な生き方は、私たちの心を揺さぶるのです。弱さもずるさも持つ普通の男に、私たちは共感するのです。

2022年

4月

14日

「北の国から」黒板五郎の言葉②

北海道が、冬に向かっていく季節・・・

 

二階からおりてきた純と螢。

純 「お父さん、二階寒くてたまりません」

五郎「そうでしょう

純 「あれじゃ眠られません。何とかしてください」

五郎「(明るく)だから早いとこ何とかしなさいってこの前から父さんいってたでしょうが」

純 「ぼくが自分でやるンですか!?」

五郎「そりゃそうですよ。上は君たち三人が寝てるんだし、中で男は君だけなンですから」 

純 「だってーじゃァお金ください!予算がなければ」

五郎「(ほがらかに)お金があったら苦労はしませんよ。お金を使わずに何とかしてはじめて、男の仕事っていえるんじゃないですか」

純 「オトコー!だってボクまだ子どもですよ!!」

五郎「子どもだって男は男でしょうが。知ってますよ。ちゃんとオチンチンついてるの」

雪子「たよりにしてるわよ。純ちゃん何とかして」

純 「-!!」

 

男とか女とか・・・今の時代にはあり得ない!なんて、言わないでくださいね。黒板五郎は、昭和のおやじです。この「男」の表現は、純へのエールですね。ちょうど、スタートした朝ドラ「ちむどんどん」は、舞台こそ北海道とは真逆の沖縄ですが、自分たちが使うものは、全部自分で作る・・というところは、「北の国から」と同じですね。

 

これまで、五郎は、螢には、「螢!」と呼び捨てにして会話をしていましたが、純に対しては、「純君」と呼び、ぎこちない丁寧な言葉を使っていました。ただし、富良野で初めて迎えた大晦日の夜。五郎は純と螢を富良野の街の灯りが見える丘の上に連れていきます。

 

五郎「君たちは本当に良く頑張った」

二人「-」

五郎「父さん、-君たちに感謝している」

二人「-」

五郎「今年一年の君たちのことをー父さん、一生忘れないだろう」

二人「-」

丘の上 三人のシルエット

五郎「父さんこれまでお前に対して、ていねいな言葉でいつもしゃべってきた」

純 「-」

五郎「そうするつもりはなかったがーいつからかそういう習慣ができちまった」

純 「-」

五郎「でももうやめる」

純 「-」

五郎「いまからやめる」

純 「-」

五郎「だからお前もー。いっしょにやめろ」

純 「ハイ」

五郎「ウン」

 

このシーンも印象に残っていますね。東京へ帰りたくて仕方なかった純が、少しずつ、富良野での生活を受け入れようとしているところです。

 

私たちも、新しいことを受け入れるには覚悟がいりますね。

2022年

4月

13日

「北の国から」黒板五郎の言葉①

休園初日の昨日は、5歳男の子が発熱したものの「陰性」判定で観戦していませんでした。今のところ、感染の報告はなしです。このまま、子どもたちが健康に過ごすことができるよう願います。

 

さて、休園期間中、落ち込んだ気持ちのままでも仕方ありませんので、私の思い出の「奇跡のドラマ」(大げさですね・・・)「北の国から」から、田中邦衛さん演じる主人公「黒板五郎」の言葉を感じてもらいたいと思います。保育園の保護者の中にも、このブログを読んでいただいている方の中にも、「北の国から」のファンが多いのです。(笑)

 

「北の国から」第24回の最終回を見終わった、当時学生だった私は、そのまま、上野発の夜行列車で富良野へと旅立ちました。ドラマの舞台「麓郷(ろくごう)」では、たまたま北海道新聞の取材で訪れていた、五郎・純・螢がいたのです。螢への思い入れが強かった私は、「螢!こっちおいで!」と声をかけると、当時小学生だった螢は、何の疑いもなく私に抱きついてきました。そんなエピソードは、今の中嶋朋子さんは覚えていないでしょうが。(笑)

 

都会は無駄であふれ、

その無駄で食う人々の数が増え、

すべては金で買え、

人は己のなすべき事まで他人に金を払いそして依頼する。

他愛(たわい)のない知識と情報が横溢(おういつ)し、

それらを最も多く知る人間が偉い人間だと評価され、

人みなそこへあこがれ向かい、

その裏で人類が営々とたくわえて来た生きるための知恵、

創る能力は知らず知らずに退化している。

それが果たして文明なのだろうか。

『北の国から』はここから発想した。

 

脚本の倉本聰のこの言葉は、1982年1月5日の北海道新聞夕刊に掲載されたものですが、このドラマの本質を端的に語っています。

 

今日は、第1回の純たちが、廃屋のこれから住む家に来た時のシーンです。

 

純の驚愕の顔。

純 「電気がないッ!?」

トイレの板壁をはり直している五郎に、純、もう然とくい下がる

純 「電気がなかったら暮らせませんよッ」

五郎「そんなことないですよ(作業しつつ)

純 「夜になったらどうするの!」

五郎「夜になったら眠るンです」

純 「眠るったって。だって、ごはんとか勉強とか」

五郎「ランプがありますよ。いいもンですよ」

純 「いー。ごはんやなんかはどうやってつくるのッ!?」

五郎「薪で炊くんです」

純 「そ。-そ。-テレビはどうするのッ」

五郎「テレビは置きません」

純 「アタア! けどーけどー冷蔵庫は」

五郎「そんなもンなまじ冷蔵庫よりおっぽいといたほうがよっぽど冷えますよ。こっちじゃ冷蔵庫の役目っていったら物を凍らさないために使うくらいで」

 

どうですか・・・「都会っ子」純にとっては、衝撃的なシーンですね。では、明日からも、しばらく黒板五郎の言葉に付き合っていただきます。

2022年

4月

12日

保育園休園

コロナ禍の世の中が3年目に突入しました。ここ数カ月、全国の小中学校、保育園、幼稚園などが、児童・園児、職員の感染で、休園になることが多かったのですが、ついに、保育園ホワイトきゃんばすも、園児の感染により本日から7日間、休園せざるを得なくなりました。

 

昨日、発熱で早退した園児が、陽性となりました。もちろん、当事者もその保護者も感染対策をしっかり行っていましたので、仕方のないことです。まずは、体調を早く回復させて、保育園に戻って欲しいと願うばかりです。

 

保育園は、行政の指針に沿って、園児又は職員が新型コロナウイルスに発症した場合、翌日から7日間の休園が余儀なくされます。この7日間で、クラスターを防止させるという考えです。小学校でも、クラスに陽性者が出ると学級閉鎖になるのと同じです。

 

関係各位には、多大なるご迷惑をおかけいたしますが、どうぞ、ご自身の体調管理には十分にご配慮いただき、元気にお過ごしできることを願うばかりです。私も、リモートでのお仕事となりますが、元気にしております。

 

保育園の開園スタートは、4月19日(火)からとなります。どうぞよろしくお願いいたします。

2022年

4月

11日

主体性とは?

卒園児の小学1年生・・・いよいよ、今日が通学班での「初登校」です。待ち合わせ場所に集合して、班長や先輩児童に連れられて登校です。新1年生は、少し不安な顔をして出発したようです。記念すべき、初登校の日ですね。

 

昨日今日と、さいたま市は夏日となりました。屋上のミドリガメのおうちには、赤ちゃんが2匹生まれていました。メスが土の中に卵を産むのですが、「ここから出てきた!」という穴が残っていました。上空には、クマバチがざっと5匹飛んでいます。いい季節になってきました。

 

さて、ふだん私たちが何気なく使っている言葉の中で、きちんと意味を考えずに当たり前に口にする言葉が、いくつかありますね。その一つが、「主体性」です。みなさんは、主体性という言葉をどのように考えますか。

 

小学生のアクティブラーニングは、「主体的・対話的で深い学び」という大きなテーマに沿った1つの手段です。ここでいう「主体性」は、「自分自身の考えで行動すること」と説明されることが多いです。私たちは、「主体性」というと、「望ましい積極性」と同じような意味で理解しています。

 

保育園では、この「主体性」をもっと大きな意味でとらえます。泣き叫んで登園を拒否する子どもの姿も、あるがままの主体性であると考えることができます。先日、ある保育園を訪問すると、ならし保育中の新入園児の泣き声が、保育園中に響きわたっていました。ホワイトきゃんばすでも、新人の男の子が、お昼寝時間になると、ママ恋しで、泣き始め止まらなくなります。今は、職員が交代で、ベビーカーで外の店の中を散歩しながら、寝かしつけています。

 

主体性とは、「自己の純粋な立場において行うさま」・・・つまり「私が私であること」と考えると、泣いている園児も、何かのきっかけで、保育園生活を楽しめるようになっていきます。電車がすき・・・車が好き・・・ブロック遊びが好きなど、子どものやりたいことを見つけることができると、涙の連鎖から解放されるのです。

 

子どもの主体性を引き出すという時の「主体性」の意味は、積極性や自分の考えを持つことですが、子どもの主体性を受け止める時の「主体性」の意味は、子どものありのままの姿と言えるのかもしれません。

 

保育園では、両方の「主体性」を大切にしていくのです。

2022年

4月

10日

新しい形の書店

今日は穏やかな日曜日です。ここ数年、朝ドラを録画して、仕事が終わって家でみるのが習慣になっています。先週、カムカムが最終回でしたね。3代100年の物語を3人の女性が演じていますが、やっぱり朝ドラのような国民的なドラマは、ハッピーエンドがいいですね。日本の和菓子「あんこ」と英語との組み合わせ、自由・平等・仲間・自立などなど、様々な思いが詰まっていて、カムカムロスになりそうです。(笑)

 

さて、学生、古本、音楽の街というイメージが強い東京神田の神保町。私の次女が学生時代に、「ボンディ」という、そこそこ有名な欧風カレーショップでアルバイトをしていました。カレー好きの娘がカレー屋でアルバイトでした。(笑)

 

今日は、カレーの話ではなく、本屋さんの話です。書評家たちが選んだ本が、1棚あたり月額5500円から出店する「パサージュ」という名前の本屋です。著名な書評家や作家に限らず、本好きな人ならだれでも出店できるそうです。

 

古本だけでなく、新刊書も並びます。この書店の肝は「直接性」だそうで、本は、いつ、どこで買い、どう読んだのか。その体験も一体となって価値を持ちます。本を古本屋に売る時は単なる「モノ」として扱われてしまいます。思い入れのある本ほど「折れ」「書き込み」があるものですが、そんな本は買いたたかれてしまいます。でも、そうした体験の痕跡が付加価値となるような本屋になっているようです。

 

付箋付きのままの本が出品されている棚もあるようです。また、購入した本の裏表紙を見ると、元の所有者の蔵書票がついていたり・・・この本屋での1つ1つの棚には「自己表現」が詰まっています。これを見ていくだけで、至福の時間ですね。

 

今は、全国の多くの書店が閉店に追い込まれ、紙の本が売れなくなる時代になってきました。でも、一冊の本には、読んだ人の様々な付加価値が詰まっています。新たな本屋さんの姿がここにあります。

2022年

4月

09日

食品ロスを記録する

今日は、半袖で、屋上遊びを楽しむ子どもがいるくらいの陽気でした。メダカの学校の掃除をして、ヤモリのエサになるクモを子どもたちと採集します。小学3年の男の子が大活躍です。

 

さて、この春は、食品や日用品などの値上げが相次ぎ、家計を直撃しています。そこで、「節約しよう!」と声を上げても、具体化しないと難しいですね。値上げ前に、買いだめをする主婦も多いかもしれませんが、過剰な買いだめは、食品ロスにつながります。

 

では、その「食品ロス」に目を向けてみます。環境省の推計では、食べずに腐らせたりして家庭で発生する食品ロスは、2019年度、全国で合計261万トンになったそうです。数字が大きすぎてピンときませんね。これを金額にすると、1世帯(4人家族)あたり年間5万6000円を食品の廃棄で失った計算だそうです。何とも、「もったいない!」ですね。

 

自分がどれだけロスしているのかを把握するために、1カ月ほど記録をつけてみるといいようです。捨てた理由を分析すると「買い置きする際は消費期限をよく確認しよう」などの対策が見えてきます。

 

また、「買い物に行く前にスマホで冷蔵庫内を撮影すること」が効果的だそうです。売り場で画像を確認すれば、買いすぎを防げる」のです。これは、私も良い作戦と思いました。

 

食費は、私たちの健康にかかる出費と考えれば、切り詰めて、子どもに腹ペコを経験させるのではありません。買ったものを使い切る習慣をつけるのが大切ですね。

 

食品ロスを少なくすれば、家計にもプラスになり、環境にもいいライフスタイルとなります。私たちは、理屈ではわかっていても、記録するまで徹底できていません。どうですか・・・1ヵ月、いや1週間記録をつけてみませんか。

2022年

4月

08日

小学校入学式

今年度の体操教室がスタートしました。新人寺子屋3番の園児たちにとっては、初めての体操教室となります。「体操着のお着がえの練習をしておいてね!」に、みんな頑張りました。何と、ほぼ一人で全員できました。お着がえが最後になったのは、年中の寺子屋2番園児でした。(笑)

 

体操教室「クラブネイス」も、責任者のベテランコーチと、新人の女性コーチも指導にあたっていただきました。「みんな、よくできるね!」と新人コーチは、子どもたちのキビキビした動きにびっくりしていました。もちろん、ぶつかった!抜かした!のいざこざはなくなっていませんが・・・(笑)寺子屋3番の初めての体操教室は「楽しかった!」と全員言っていたので、この1年で、どれだけ成長するか楽しみですね。

 

そして、今日は、さいたま市内の小学校の入学式です。入学式が終わって、5人の卒園児全員が、保育園に集合してくれました。ピカピカのランドセルに、カッコ良くて、かわいい衣装です。先輩達を在園児が囲んで素敵な時間となりました。記念撮影もたくさんしました。保護者の皆様も、ホッとした表情です。子どもたちが、小学校生活で経験する様々なことを大きく構えて受け止めてくれることでしょう。

 

保育園は、いつでも、卒園児とその保護者のサポーターです。どんなことでも力になりますので、安心して小学校生活を楽しんでもらいたいです。

 

コロナ禍で、入学式の出席は、保護者1名だけなので、ピシッとスーツで決めたパパは、残念!だったようです。

 

「ご入学おめでとうございます。早く、一番楽しいことを見つけて、それに一生懸命取り組んでください。がんばれ!」これが、保育園ホワイトきゃんばすからの祝電です。

2022年

4月

07日

18歳の消費者教育

さいたま市の小学校は、今日までが春休みで、明日が始業式&入学式です。春休みや夏休みなどの長期のお休みの期間は、4階にある学童保育の子どもたちは、午前中から屋上遊びとなります。保育園の子どもたちにとっては、お兄さん・お姉さんたちとの楽しい交流タイムとなります。今日も小学生に、たっぷりと遊んでもらった子どもたちです。

 

さて、4月から成人の年齢が18歳に引き下げられたことで、様々な「契約ごと」が、親の同意なしで成立することで、多くのマスメディアは「注意して!」と呼び掛けていますね。しかし、ただ「危ないぞ!」と言われても、ピンとこない親や当事者も多いかもしれません。

 

同じ18歳でも、一番危険なのは、18歳で一人暮らしが初めての若者です。大学入学や就職で一人暮らしを始める18歳~19歳は、直近の統計では、28万人ほどだそうです。これは、全体の12%にあたります。

 

一番比率が多い都道府県は、学生の街の京都府で21.8%。次に石川県20.3%、宮城県19.5%、山口県19.1%の順です。人口が多い東京では、5キロ四方の土地に、単身のハイティーンが569人もいるそうです。

 

さぁ~この一人暮らしの若者たちに、どんなアプローチをすることで、危険を回避できるか。親は同居していません。ここは、ピンポイントで、企業や大学が消費者問題を取り上げるのが、一番効果的だと思いますね。

 

「自分の事は自分で決めなさい!」と教えるのが、企業も大学も大切なことに間違いありませんが、その行使に必要な知識は教えないといけませんね。

2022年

4月

06日

子どもの「決める力」を育てる

今日の寺子屋は、「廃材工作」です。新人寺子屋3番園児たちは、初めての工作です。牛乳パックを使った「カエル」を作ります。カエルの顔をかく⇒カットした牛乳パックにのり付け・・・までを行います。来週、ゴムをつけて、ピョンピョン跳ねるカエルの完成です。先生の話をしっかり聴いて、オリジナルのカエルができあがりそうです。子どもたちの満足した顔が印象的です。

 

さて、今日は、子どもの「決める力」を育てるにはどうすればいいのか。とても大事な話です。これは、親の話し方が大きく関わってきます。

 

ある小学校5年の男の子は、自分から積極的に発信することが苦手でした。引っ込み思案でクラスでも目立たず、運動会や発表会などの行事にも消極的です。しかし、家庭は教育熱心で、複数の習いごとに忙しく通っていました。担任は「自分の言いたいことを、言えているだろうか?」と心配します。そこで、母親との面談で学校での男の子の様子を伝え、こう切り出したのです。

 

「お母さんの考えや思いを伝える時は、どんなに小さなことでも必ず最後に、『あなたはどう思う?』と聞いてあげてくれませんか。なるべく彼の意思を尊重してあげてください。それできっと変わるはずです」

 

何事にも遠慮がちなのは、気質だから仕方ない。と思っていた母親は、半信半疑で、その日から実践してみることにしたのです。「今日の晩御飯、肉じゃがにしようと思うんだけど、あなたはどう思う?」すると、男児の表情が一変したのです。

 

「あんなに驚いた息子の顔を見るのは久しぶりでした。その時に気づいたんです。あの子の意見を聞くなんて、もう何年もしていなかったなあって」

 

2か月経つと、大きな変化が表れます。習いごとは「ためになるから」と母親が選んだものだったのですが、「水泳はもっとやりたいけど、ダンスと英語はやめたい」と自ら申し出たのです。学校での生活態度も変わりました。授業中に発言するようになり、運動会の応援団に立候補したそうです。

 

どうですか・・・子どもに「どう思う?」という一言、言ってますか?この母親の言葉が「指示」ではなく、「提案」に変わったのです。『あなたが決めていいんだよ』というメッセージとして子どもに伝わったのです。

 

保育園ホワイトきゃんばすの中で、一番自己主張をしっかりと言える5歳女の子の母親は、我が子に対して「○○はどう思う?」とよく言っています。また、子どもに関わることで、何かを決める時には、親だけで決めるのではなく、子どもに「どう思う?」と必ず確認しています。1・2歳児で「どう思う?」と聞いても、まだどうするかわからないですが、この5歳女の子は「決める力」を持っているのです。

 

最後に1つ大事なルールがあります。子どもが自分で決めたことに対して、途中でやめると言ってきた場合、「自分で決めたんだから、最後までやりなさい」と強要しないことです。「やめる」というのも、自分で決めたことです。やめる理由だけ聞けばいいのです。

 

私たち大人が一番よく知っていますが、子どもたちが、やがて大人になり社会に出た場合に、いくら勉強ができて知識が豊富でも「自分で決める」ことができない人は、まわりから認められませんね。

 

もうやっている親は継続してください。子どもの意見を聞かないで決めてしまう癖のある親は、「あなたはどう思う?」のたった一言を今日から付け加えてください。

2022年

4月

05日

高校生が駅ビルを企画

今日の寺子屋では、30メートル走を行いました。新人寺子屋3番園児にとっては、6か月後の運動会で30メートルの長い距離を走ることができるか・・・まずは、やってみると、あっさりと全員、走り抜けることができました。

 

当然、1番から最下位まで順位がつきます。年長・年中の園児たちも、あらためて、現在の自分の順位を知ることになります。運動会までにどれだけ頑張れるか。今日のところは、目標を子どもたちに持ってもらうことが目的です。多くの園児が「まだ走りたい!」とやる気スイッチがオンになっていました。いい感じです。

 

さて、1月のおやじ旅で、のんびりと呑み鉄をした、JR飯田線の飯田駅前に、5階建てのビルが開業することになったそうです。2、3階部分は、公共エリアとして、市の公民館などを設けることになりました。

 

そこで、名乗りをあげたのが、地元の飯田風越高校です。企業と連携して、地域の人々のための交流の場をつくる企画をスタートさせたのです。生徒たちへのミッションは、公共エリアに設置が予定されている「交流の場」の充実策を企画することです。

 

まずは、ターゲットにしたのは、①電車を利用する会社員②小・中・高高校生③高齢者④子どもとその保護者です。企画の完成度を高めようとアンケートも実施しました。アンケートの意図は何か。獲られた回答結果をどのように企画に反映させるか。をじっくりと考えます。

 

ターゲットを設定することは、企業論理ですが、これを高校生が学ぶことで、マーケティング戦略を実際に考えるきっかけになるのです。

 

まだ企画途中ですが、「中・高校生の秘密基地」というコンセプトで、学習スペースや音楽スタジオ、ダンスなどの練習ができるホールがある・・・という案もあるようです。企画をより向上させて、飯田市へ提案を行っていくそうです。

 

大人では、なかなか発想が浮かばないような、高校生の企画を期待したいですね。

2022年

4月

04日

ビジネスシーンの話は1分がいい

今日は、新年度初めての寺子屋です。年少3歳児の新人寺子屋は、道具箱の使い方を確認して、クレヨンで「お花」の絵を描きました。昨年度までの「憧れ」であった、道具箱を使って自由にお絵かきをすることが、いよいよできるようになったのです。寺子屋園児としての自覚がどんどん高まります。

 

さて、今日はビジネスシーンでの「話し方」のコツについてです。必要な情報はそろえたのに・・・大切なことはすべて頭の中にはあるのに・・・思うように伝わらない。という経験をされた人も多いかと思います。プレゼンテーションで、頑張るあまり空回りして、いつの間にか結論から遠いところで迷子になってしまうこともありますね。

 

「話し方」のプロによると、重要なのは「自分の考えを一方的に伝えることでなく、相手を『動かす』こと。そのためには話は短ければ短いほどいい。目安とする時間は、ずばり『1分』だそうです。

 

話し方は「3段ピラミッド」で話の骨格を作るとわかりやすいといいます。1段めに「結論」・2段めに「根拠」・3段めに「例」をあてはめます。話す時は、上から下へ。初めに結論を言い、次に根拠を示し、最後に実例を挙げる。例えば、こんな感じです。

 

「この商品は増産するべきだと思います(結論)。なぜなら、顧客から好評で、販売店も受注に前向きで、数字もあがっているからです(根拠)。〇○店では、対前年比で150%で・・・(例)」

 

このように話せば、大抵は1分以内で収まるというわけです。収まらない時は、考えがまとまっていない証拠です。また、打合せの初めに「今日話したいことは4件あります。2件は依頼で、2件は情報共有です」のように用件をナンバリングすることも相手を動かすことにつながります。

 

もう一つ大事なことは、自分の話ばかりにならないで「相手が主人公の話し方」をすることだそうです。「ご苦労もたくさんされたのしょう」「営業のいろはを教えてください」「社長のお話は初めてお聞きする内容ばかりでした」「またお話の続きをぜひ、お聞かせください」という話し方ができれば、取引先から「次はいつ来る?」「近くに来たら寄りなさい」と逆に言われるようになるのです。

 

人は誰もが「興味を持って聞いてほしい」「共感してほしい」「肯定的に受け止めてほしい」という欲求を持っているので、その欲求が満たされると「自分をわかってもらえた」と感じ、その人の印象が強く残り「また会いたい」と思うようになるのです。

 

どうですか・・・あなたの話し方は、相手を動かしていますか。私の営業経験を振り返ると、若い時は、一方的に自分の主張を押し付けるような話し方でした。経験を積みながら、「まずは相手の話をしっかりと聞く」ということが分かってきました。でも、「話が長い!」は、今でもなおりません。(笑)

 

あるミュージシャンの言葉です。「人はみんな違う楽器・・・どう鳴らすかが大切」なるほど、納得のセリフですね。

2022年

4月

03日

大きなカブのネズミを説得 つづき

今日は、令和3年度の「おもいでアルバム」をコツコツと作りました。ページのほとんどが、このブログ365日分ですが、1年間のイベント行事に屋上遊び、体操教室、社会科見学、わくわく教室などなど、子どもたちの写真もたくさんあります。保護者の皆様には、子どもと一緒に、楽しんでもらえればうれしいです。

 

さて、昨日のつづきです。ネズミは、天敵であるネコのどんな言葉に乗ったのか?みなさんの考えはどうですか。

 

もちろん、決まった1つの答えはありませんが、模範回答はこんな感じです。

 

「ネズミ君、最初に断っておくけど、大きなカブ大作戦の成否にかかわらず僕は君を追い回すよ。だってチョロチョロ動くものに心を奪われるのが、ネコの悲しい性なんだ。それに、悪いが君への借りも褒美も考えていないからね。ここは、個人的な恨みを超えて大局的に判断してほしい。この話のミソは、小さな君が大きなカブ大作戦のとどめを刺す!という奇想天外さだ。きっと皆が君の存在を認め、君は自己肯定感を手にできることだ。余談だが、ネズミ君の活躍が、絵本になって、世界中の小さな子どもが自信を持つだろう。この大事が成し遂げられるのは、ネズミ君、君しかいないんだよ」

 

モノなどの褒美でやる気にさせるのではなく、これを成功させた時の、ネズミの影響力をネコは説いたのかもしれませんね。

 

私たちは、ネコとネズミの関係の様に、苦手な相手や、ウマが合わない不仲な相手に対しても、説得するような場面があります。そんな時に、どんな言葉をかけるのがいいのか。大きなカブのネズミの説得が参考になるかもしれませんね。

2022年

4月

02日

大きなカブのネズミを説得

今日のお昼の課外授業は、指扇小学校前の遊水池で桜のお花見です。昨日行ったお寺の境内は、樹齢100年以上の桜の大木ですが、今日は桜並木です。こちらも迫力があって、子どもたちは、花びらを拾っています。今週末が、最後の見頃ですね。

 

さて、世界中の子どもたちが大好きな絵本「大きなカブ」の一場面です。おじいさんが畑で大きなカブを発見するも抜けません、おばあさんを呼び、おばあさんは孫娘を呼び、孫娘はイヌを、イヌはネコを呼びますが抜けません。最後にネコがネズミを呼んで、とうとうカブが抜けます。

 

ここで、みなさん考えてください。日頃から、ネコにいじめられているネズミは、ネコのどんな説得にOKを出したのでしょうか?私がネズミだったら、断固断ります。

 

では、あなたなら、何と言ってネズミを口説き、味方にしますか。

 

①「ネズミ君、今まではごめん。これからは君をイジメないから力を貸してくれ」(たぶんネズミは、『猫なで声で何言ってるんだよ。だまされるもんか』と思うでしょう)

 

②「こらネズミ、オレの言うことを聞け。さもないと、もっといじめるぞ」(これじゃ、はなさかじいさんに出てくる意地悪じいさんみたいですね)

 

③「僕が大事にしているおもちゃを全部君にあげるから、どう」(もので釣ろうだなんて、その手には乗らないぞ!と思うことでしょう)

 

④「日頃お世話になっているおじいさん、おばあさんのために、一緒に一肌脱ごうよ」(イヌやネコはエサをもらっているけど、こっちは追い回されるだけ。一肌脱ぐ気になんかなれないさ。と思うでしょう)

 

では、いったい、どうやって、ネズミの協力をもらったのか。どんな言葉を使ったのか。あなたなら、どうネズミを説得しますか?

 

答え合わせは、明日にしましょう。

2022年

4月

01日

令和4年度がスタートしました

今日は4月1日です。多くの保育園や学校に、企業も公務員も多くの組織が新年度スタートですね。ホワイトきゃんばすは、毎年恒例の「お花見」に行ってきました。近くにあるお寺の境内に、見事な桜の木があります。今日は、風が強かったのですが、かえって、その風が「さくら吹雪」の演出となり、子どもたちは、花びらを手の中いっぱいに集めていました。

 

境内で始まる子どもたちの「鬼ごっこ」・・・私も、子どもの頃にやりました。なんか、境内での遊びは、開放感があっていいのです。

 

さて、多くの企業は、今日が入社式ですね。私の次女も今日から社会人です。コロナ禍ということで、リモートでの入社式だったようですが、私が、30歳を超えて、中堅の企業人として働いていた頃の記憶では、新入社員に対しての能力やスキルは、まったく期待していませんでした。期待するのは、「若さ」で、組織の空気が「初心に戻る」効果だけでした。仕事については、入社してからじっくりと鍛えてあげるから・・・という感じでした。

 

しかし、保育園の子どもたちに対しては、「この子たちを鍛えてやるぞ!」という気持ちよりも、子どもたちを見守っているだけで、凄まじい成長を見ることができます。桜の木の下で、大声上げて走り回っている子どもたちを、そんな思いで見ていました。

 

朝の会では、進級した寺子屋園児たちに「今年、寺子屋さんでがんばることは?」とインタビューします。すると、「体操教室がんばる!」「運動会がんばる!」「お片付けをがんばる!」「なんでも食べられるようにがんばる!」「小さい子の面倒をしっかり見る」などなど、目を輝かせて、今年度の目標を発表してくれました。

 

今年度も大人の何倍もの成長を見守っていきます。そして、子どもたちから学ぶこともたくさんありますね。

 

子どもたちを「ど真ん中」において、今年度の保育園ホワイトきゃんばすも、「子どもたちの笑顔のために」取り組んでいきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。

2022年

3月

31日

今年度が終わりました

3月31日・・・保育園も学校も多くの企業も、今日が年度末ですね。ホワイトきゃんばすの令和3年度が終了しました。人間の1年の寿命は、犬にとっては5年と言われています。犬に例えるのも何ですが、幼児期の子どもたちの成長は、大人の5倍以上のスピードです。わずか1年前の子どもたちからは、想像もできないくらいの成長を見せてくれました。

 

大人も同じですが、子どもたちにとっては、「目標」がとても大切です。屋上で、補助なし自転車に乗ることは、子どもたちの大きな目標です。「自転車免許証」は、子どもたちにとっての初めての免許証です。この目標に、年少3歳児の園児11名全員がクリアし、自転車に乗れるようになりました。2歳児も2人が目標達成です。ホワイトきゃんばすの園児24人が自転車に乗れる情報を見学に来た保護者が知っていました。驚きですね。

 

運動会・クリスマス発表会での猛練習を経験しての本番での成功体験は、子どもたちの自己肯定感を大きくアップさせました。

 

屋上遊び、ファームでの野菜の収穫、数々のイベント・行事、社会科見学、ピクニックランチ、わくわく教室・・・などなど、毎年少しずつですが、新たな取組みを増やしていき、子どもたちの笑顔を引き出してきました。

 

そして、異年齢のタテの関係の中で、子どもたちの「非認知能力」がどんどん高まっていきました。寺子屋では、勉強などの「認知能力」も磨かれました。

 

子どもたちが「自分で考え自分で答えを出す」ことが、少しずつできたような気がします。今日の連絡ノートのママのコメントです。「自分で考えて、ホワイトきゃんばすを選んだことは、間違いなく正解だった」とありました。うれしいですね。そして、保育園ホワイトきゃんばすにかかわる保護者や大人の皆様も、「自分で考えて自分で答えを出す」ことを意識して、過ごしていただいたことは、本当にありがたいことです。

 

休む間もなく、明日からは新年度です。保育園ホワイトきゃんばすの「核」はブレることなく、新しいことにも柔軟に取り組んでいきたいと思っています。

2022年

3月

30日

日本の「協調性」と仏の「知の伝達」

今日は、卒園する年長園児の何人かが、先生たちにお手紙を書いたり、「ありがとう!」の肩たたきをしてくれました。明日が本当に最後の日となります。子どもたちの行動に、涙する先生もありました。うれしいですね。

 

さて、フランスから帰国したある父親の話です。娘が小学生なのですが、こう言います。「フランスの小学生に協調性ですか・・・・う~ん、ないですね」

 

日本では、保育園や幼稚園から小学生になると、言葉や勉強以外に求められることはたくさんありますが、その一つが「協調性」です。普段の授業だけでなく、道徳の時間もあります。運動会などの様々な行事を通じて、友だち同士の協調性が重視されることは、私たち日本人は、当たり前のように受け入れています。

 

ところが、フランスの小学校には、運動会どころか入学式や卒業式もないそうです。小学校の先生は、あくまで「授業」を担当する教師であるため、休み時間や給食の時間には、教室からいなくなります。放課後の部活動の指導なども一切しません。

 

フランスでは、クラスは単なる集合体でしかなく、子どもを教育する場というよりも「知の伝達の場」だそうです。日本では、食育や掃除の仕方、他者との関わり方などを学校で学びますが、フランスでは、広い意味での教育は、家庭や課外活動の中で身につけるべきだという考えが深いようです。

 

日本人が、コロナ禍できちんとマスクをするのは、悪くとらえれば、協調性が行き過ぎて、相互監視のようになり、同調圧力が強まることで、周りの目が気になる社会になっているのかもしれませんね。

 

個人的な考えを主張することも、人と違うことが当たり前の文化も、悪くはないですが、小学校の教育方針は、やっぱり、日本がいいなぁ~と思いますね。コミュニケーション能力が高くないと、戦争も終わりません。

2022年

3月

29日

「0か100思考」を避ける

今日は、屋上のタイヤアスレチックのレベルをアップさせました。2ヶ所にタイヤを4本積み上げます。その間を板で渡します。子どもにとっては、身長以上の高さを「吊り橋」を渡っているような感覚です。勇気を出してトライします。最初は、ビビりながら座って前に進む子どもたちが、いよいよ立ったまま前に進めるようになります。他の園児ができるようになると、自分も勇気を出して!となるようです。

 

さて、あなたやあなたのまわりには、「0か100思考」が強い人はいませんか。

 

仕事のプロジェクトを任されるものの、なかなかうまくいきません。「私には、この仕事は向いていない」と0で考えてしまうことはないですか。また、任されたプロジェクトをほぼ完璧に成功させたことで「やっぱり、実力があるのは自分だけだ」の100の慢心にも気をつけたいものです。プロジェクトがうまくいったのは、自分の実力以外にも多くの人たちの協力や支えがあったからこそですね。

 

こうした、「0か100思考」になると、自分の考えとは違う考えを認めることができなくなります。ストレスも多く感じてしまいますね。では、どうすれば、「0か100思考」を回避できるかを考えましょう。

 

まずは、自分の中に「~すべき」の考えがどれくらいあるのか確認してみます。「~すべき」が強すぎると、そうならない場合に「もういいや~」と0になりがちですね。完全主義の考えが強すぎると、できなかった時に自分には価値がないと思ってしまいます。

 

私たちの人生は、もともと思い通りにならないことが多いですね。そう考えれば、「最高をめざす」のではなく「最善を尽くす」ことが重要です。結果が思うようにならなくても、「今の自分ができる最善を尽くしたので、仕方ない」と考える方がいいですね。相手に、たまには自分の弱みを見せたっていいのでは・・・

 

ありきたりですが、柔軟に多くの人と協働できる器を育てたいものです。はい。私は、若い頃は、かなり強い「~すべき」論者でした。いまは、前よりも丸くなりましたが、まだまだ器は小さいままです。(笑)

2022年

3月

28日

生まれる言葉、死ぬ言葉

今日の連絡ノートには、卒園式に出席した保護者からのメッセージがたくさん書かれていました。「○○ちゃんの涙につられて大泣きしてしまいました。自分の子が卒園する時には、バスタオルが必要です」とのコメントがありました。いつも、我が子が遊んでくれた先輩たちへの思いは、保護者の間でも深いようです。うれしいですね。

 

幼稚園なら卒園式をもって本当にお別れですが、保育園では3月31日迄、卒園児は登園します。まだ、卒園したという実感がわかないという保護者は、31日にまた涙する時がやってくるのです。

 

さて、「言葉は生き物」とはよく言ったものですね。

 

「クラスター」「ロックダウン」「リモート」「テレカン」「SDGs」といった言葉は、ほんの数年前までは、私たち一般人にとっては「何のこっちゃ!?」という未知の言葉でした。

 

平成から令和にかけての言葉の栄枯盛衰スピードも凄まじいものがあります。平成元年の有名な新語に「セクシャル・ハラスメント」があります。この言葉は、その後、「パワハラ」「モラハラ」「マタハラ」と全方向的ベクトルで展開され、立派な市民権を得ましたね。一方、流行語だった「オバタリアン」は、もはや死語となっています。

 

流行語だけではありません。例えば、「気づいた」や「感動した」という動詞を「気づきをもらった」「感動をもらった」と名詞化する傾向は、もらったりあげたりする日本古来の贈答文化の影響と言われています。

 

また、自分の中にある差別や偏見を包み込む緩衝材として、「黒人」ではなく「黒人の人」と「の」をつけてしまうのが日本人の癖だとも・・・コロナ時代となって、ますます言い切ることに恐怖心を抱き「あくまで個人的な意見ですが」という免罪符表現が編みだされたというのも、日本人の国民性かもしれません。

 

私は、日本語以外の外国語を上手に操ることができないので、「○○語では」と比較できないのですが、日本語には、優しくて曖昧な山ほどの一人称と二人称がたくさんあります。言葉の生き死にが、多い言語なのかもしれませんね。

2022年

3月

27日

「ゆりかご後」からの人生

昨日は、卒園式終了後に職員で打ち上げです。卒園式の感動を共有し、酔った園長は、卒園式の映像を見ながら、あらためて感動し、すぐに寝てしまいました。(笑)

 

さて、2007年5月に、熊本市の慈恵病院に「こうのとりのゆりかご」と呼ばれる赤ちゃんポストが開設されました。これまでに、159人が預けられました。そして、この春、159人分の1人として、高校を卒業した「ぼく」の話です。

 

熊本県内では、2005年から2006年にかけて、乳児の置き去りや、出産後に放置して殺害する事件が相次ぎました。「なぜ救えなかったのか」と、産婦人科で当時の慈恵病院の理事長だった蓮田さんが、視察したドイツの赤ちゃんポスト「ベビークラッペ」を参考に、日本版赤ちゃんポストを作ろうと決意し、市保健所に申し出ます。

 

しかし、世間の反発は大きく「安易な子捨てを助長する」と言われます。それでも、2007年4月に熊本市は子どもの安全確保などを条件にポストの設置を許可します。当時の市長は、「ギリギリまで悩んだ。最後は『救われる命があるのなら』と願いを込めて決断した」と話します。

 

「ぼく」は、赤ちゃんではなく、すでに身長1メートル体重14キロの3歳児でした。すぐに、児童相談所に移され、熊本市内でお好み焼き店を営んでいた夫妻の「里子」に迎えられます。

 

3歳児だった「ぼく」は、「ゆりかご以前」のことをおぼろげに覚えていたようですが、実の親の情報は、市が調べても分かりませんでした。しかし、「ゆりかご以前」のことが小学校低学年の頃、突然判明したのです。「ぼく」の親戚にあたる人物が「自分が預けた」と名乗り出たのです。自責の念に駆られたといいます。この親戚は、ゆりかごの扉を開けた人しか持っていない「お父さんへお母さんへ」の手紙を持っていたので間違いなかったそうです。そして、「ぼく」の実の母親は、生後5か月の時に交通事故で亡くなっていたという重大な事実も分かったのです。

 

ゆりかごより前の人生が分かった「ぼく」は、「ゆりかご以降」の日々をはつらつと生きています。中学・高校では陸上部に入り、11秒の壁を破ります。高校2年に、正式に養子縁組をし、「子ども食堂」の活動に熱中しているそうです。

 

18歳になった「ぼく」は、高校を卒業し、大きな決断をします。自分の名前を明かし、ゆりかごについて語っていくことにしたのです。

 

「どんなに時間がたっても賛否両論はあると思う。ただ、僕自身はゆりかごに助けられて今がある。自分の発言に責任を持てる年齢になったので、自分の言葉で伝えたい」と決意します。「預けられるまでの期間に比べたら、それから先の人生の方がずっと長い。一番言いたいのは、『ゆりかご後』をどう生きるかです。僕にできるのは、預けられた実例として自分ことを語ること。親子の関係がしっかりしていれば、『ゆりかご後』はこんなふうに成長するよって、知ってもらいたい」と語ります。

 

保育園ホワイトきゃんばすの10年の歴史の中では、何人かの園児が、現在、児童養護施設で生活をしています。親にスポットを向ければ「どうして・・・なんで!?」という気持ちは残りますが、子どもにスポットを向けると「この子にとって、今考えられる一番の幸せを」との思いにたどり着きます。

 

「ぼく」には、これからも、「ゆりかご後」の人生をしっかりと生きてもらいたいですね。

2022年

3月

26日

令和3年度卒園式

今日は、保育園ホワイトきゃんばすの令和3年度の卒園式です。毎年、様々な思いを込めて、卒園児たちと保護者の皆様とすごす大切な時間です。卒園児5名が続々と、素敵な服装で元気の登園します。すると、着物姿の女性が・・・ホワイトきゃんばすの卒園式では初めての着物ママ。ママの心の内は「してやったり!」です。

 

今年度の卒園児は5人です。5人目の園児は、卒園証書番号44号でした。ホワイトきゃんばすが開園して、まもなく10年になりますが、卒園式をこのような形できちんと行うようになって8年目です。この8年で、44人の卒園児が旅立ちました。5人が小学1年生となり、中学2年から小学1年までの8学年となります。

 

卒園式には、卒園児の他に、寺子屋2番3番の園児と、その保護者も出席します。お世話になった先輩たちのお祝いの席を一緒に祝福してもらいます。年少の寺子屋3番さんは、初めての卒園式です。そして、初めて出席する保護者のほとんどが、卒園児の涙につられてもらい泣きです。卒園式に出席したすべての保護者のあたたかい気持ちが伝わってきました。うれしいですね。

 

さて、今年度の卒園児5人は、身長120センチ超えが3人もいます。小学2年生ぐらいの身長です。そして、全員口が達者で、大人の会話にもどんどん食らいついてきます。自分の考えをしっかりと発言できる5人の成長は、本当に頼もしい限りです。ただし、1つだけ大きな欠点があります。「お片付けが下手」な点です。(笑)

 

卒園児のスライドショーは、ホワイトきゃんばすらしい演出の1つですが、入園当時の写真からの成長過程を楽しみます。子どもたちにとっては、こうして大きくなり、今の自分につながっていることを実感するのです。そして、頑張った自分を肯定する時間でもあります。

 

園長からの手紙が終わりに近づいていくうちに、子どもたちは、「保育園とはお別れなんだなぁ~」という気持ちになっていき、涙があふれてきます。この、純粋で美しい感情を持つ子どもたちに感動する園長です。

 

卒園児と保護者のご挨拶は、本当に心あたたまる時間となりました。昨年の卒園式のDVDを見て予習をしてきた保護者。着物姿で笑いのツボをはずさない保護者。朝の4時に起きて、入園してからの13冊の連絡ノートを読みかえした保護者。先日手術し退院したばかりで、涙であふれた保護者。「自分で考えて自分で答えを出す」というホワイトきゃんばすの考えに共感していただき、その通りに我が子が成長した姿を語ってくれた保護者。

 

「○○は、これからの人生の中で、様々な選択をしなければならない機会が何度となくおとずれます。その時に、自分で考えて自分で答えを出し、その答えが正解だったと言える人生を積み重ねてもらいたいと、願っています」と、号泣する娘の横で、凛々しく挨拶する母親に卒園式は最高の感動に包まれました。

 

令和3年度も、素晴らしい卒園式となりました。卒園児と応援してくれた在園児、保護者の皆様の思いが、素敵な時間を作ってくれました。本当にありがとうございました。そして、5人の卒園児は、いよいよ小学生です。長い人生の中では、まだスタートしたばかりですが、保育園生活で自ら学んだことはとても大きい・・・頑張れ!

2022年

3月

25日

見上げれば通天閣

今日は、今年度最後の体操教室です。年長園児にとっては、保育園生活最後の体操教室です。3年間の体操教室の中で、逆上がりができるようになった!飛び箱だって3段まで飛べるぞ!ブリッジは完璧だよ!・・・まだまだ、できるようになったことがたくさんあります。すべて、子どもたちの自信につながりました。体を動かしながら、自己肯定感も高めることができた体操教室だったと思っています。年長園児たちは、大きな声で「○○先生。ありがとうございました」と、心を込めてあいさつができました。

 

さて、今日は、子どものためにできることを考える教師を主人公として描いた「見上げれば通天閣」というマンガの話です。

 

主人公は関西の小学校で3年生の担任をする教員。背が高く、子どもたちからは「通天閣」と呼ばれ親しまれています。一方で、学校組織の中では、規律に従わない教師として上司から疎まれていました。この作品は、中心的なテーマとして「差別」という人権の根幹にかかわる問題を扱います。

 

クラスの問題児として扱われる、政二は自分の気持ちがうまく伝えられず、クラスで孤立し、毎日校舎の屋上で一人絵を描いています。教頭は、通天閣に何とかしろと伝えますが、通天閣は何も言わず、ただ一緒に屋上で時を過ごします。

 

ある時、教頭が政二に「学校で生活する以上、規律を守る必要があり、政二だけ特別扱いはできない!」と告げると、政二は「先生の方が差別やんかっ!」「ボクのこと問題児言うたやないかっ!」と涙ながらに叫びます。そんな政二の姿を見た通天閣は、教頭に反発し、政二を守ろうとするのです。

 

この作品で登場する教頭先生は、特別な人ではなく、日本の小学校の多くの教頭が同じような行動をとることでしょう。政二に限らず、やがて、大人になって社会に出てことを考えると、規律性は大事だと考える教師も決して間違いではありませんね。

 

ただし、通天閣は、子どもと教師、保護者が一体となって、「子どもにとって何が一番大切なのか」を考えようと奮闘します。子ども一人一人に対して、やり方はそれぞれです。しかし、それでも、丁寧に子どもたちに向き合う姿は、共感を覚えます。

 

いよいよ、明日は、保育園の卒園式です。5人の卒園児が、小学校で出会う担任は、どんな先生になるのか・・・いや、どんな先生になっても、楽しいことも、思い通りにならないこともたくさん経験して、前向きな学校生活を送ってもらいましょう。

2022年

3月

24日

「リスキリング」時代へ

今日の屋上は、春が戻ってきました。池の金魚はスイスイ泳ぎ、それを見守るウシガエル・・・そして、菜の花が咲き始めました。収穫しないで、鳥のエサ用にそのままにしていた、小松菜・チンゲン菜の花です。昨日、お別れピクニックをした三橋公園では、まだつぼみだった菜の花ですが、屋上では、女子たちが花摘みに集中です。

 

さて、大人の私たちは、学校時代の勉強は、どうしても「やらされた」という意識があるので、どこまでしっかりとやっていたか、あやしいものです。ところが、大人になって、資格などの目的を伴う勉強は、真剣に取り組みます。

 

最近は、社会人の学び直しが広がっているようです。より高度なスキルや新たな考え方を学ぶ「リスキリング」に取り組む社会人が増えています。コロナ禍の影響や65歳以降も働き続ける人が増えるなど、働き方が変わりつつあることもその背景にあるようです。

 

「AIの拡大で、今ある仕事も消滅するかもしれない時代・・・誰もが学び直しに挑戦する意味がある」と専門家も指摘します。また、企業も将来を見据え、従業員の学びを積極的に後押ししています。副業も今や容認される時代ですね。

 

ある調査によると、30歳以上の現役社会人を対象に「リスキリングに取り組んでいる。または、今後取り組む予定である」と答えた人が、半数以上だったそうです。転職のためだけでなく、社内においてもスキルアップすることで、大きな事業に参加する資格がえられるなど、リスキリングの成果が仕事に直結するからです。少し前までは、「自己啓発」という名目で、社内の福利厚生での通信教育を受けるイメージがありましたが、リスキリングは、高度なスキルだけでなく、従来の枠にとらわれない発想を身につけるためでもあるようです。

 

ただし、リスキリングブームに乗り遅れないように、「何かやらなければ!」と考えるのはいけませんね。今の自分に何が必要かをきちんと考えて整理することが大切です。目標から逆算して、具体的なアプローチに落とし込むのがいいですね。

 

今の仕事だけの「井の中の蛙」になっているのなら、厚労省のサイトなどを活用して「世の中には、どんな職業があるのか?」から整理するのもいいのかもしれません。

 

リスキリングで、今の自分から「一歩前に!」進ませるのはいかがですか。

2022年

3月

23日

お別れピクニック

今日は、さいたま市内の小学校の卒業式です。保育園ホワイトきゃんばすの卒園児4名がいよいよ中学生になります。コロナウイルス感染拡大防止のため、卒業生だけの式だそうです。通常なら、5年生が出席し、掛け合いなどをしながら盛り上げ、「来年は自分たちが卒業」なので、予行練習にもなっていました。残念ですが、卒業生は、6年間の思い出を胸に新たなステージで頑張ってもらいたいですね。

 

さて、保育園も卒園式までカウントダウンですが、今日は「お別れピクニック」に、年長卒園児を連れて行ってきました。昨日は雪が降って、天気が心配でしたが、朝からお日様が見えています。でも、春らしい暖かい日和とはいきませんが、三橋総合公園までおよそ20分かけて、子どもたちは、おしゃべりしながら元気に歩いていきます。

 

三橋公園に到着しました。いつもなら、「江戸寒桜」というピンク色の早咲きの桜が満開なのですが、今年は、1分咲きといったところです。久々に、クスノキの葉を手でもんでみます。「くさ~い!」と子どもたちが言うように、強い臭いがします。江戸時代には、このクスノキが防虫剤として使われていたのです。

 

そして、水辺の生き物採集に湿地帯エリアへ向かいます。いい感じで水が張っています。子どもたちは、恐る恐る網を池の中へしのばせます。気温が低いこともあって、なかなか生き物が捕れませんでしたが、しばらく粘ると、「ヤゴだ!エビだ!ザリガニだ!気持ち悪い生き物だ!」とキャーキャー言いながら、バケツに生き物が増えてきました。

 

この生き物たちは、保育園まで持ち帰り、後輩たちにドヤ顔で見せびらかして、屋上の池に放流しました。ヤゴがトンボになって屋上を飛ぶ姿を子どもたちは想像します。

 

生き物採集が終わると、お弁当タイムです。今日は、二人のパパがお弁当作りを頑張ってくれました。「最後のお弁当だから、お父さんが作るぞ!」という気持ちです。いつもなら、土手に菜の花が満開で、その中をグルグル回転して子どもたちは遊ぶのですが、今年は、お弁当タイムのおしゃべりが大いに盛り上がりました。今年度の卒園児は、口が達者な連中が集まっています。(笑)

 

そして、遊具で思う存分遊びます。知らない子ともすぐに仲良くなってしまうのが、ホワイトきゃんばすの子どもたちの特徴です。(笑)幼稚園を卒園した男の子と意気投合していました。

 

「こうしてみんなと遊ぶのもこれが最後かなぁ~」なんて、しんみりするシーンもありましたが、お別れピクニックの思い出も大切に胸にしまって、小学生になってもらいたいですね。ということで、あっという間の「お別れピクニック」でした。楽しかった!

2022年

3月

22日

「らしさ」というゾンビ

卒園式が近づいてきました。午後のおやつタイムに、卒園式で使用するBGMをかけていました。「手紙」「贈る言葉」そして「想い出がいっぱい」の曲が流れている途中で、年中の5歳女の子が、泣き始めたのです。「○○ちゃんどうしたの?」と、まわりの園児も大騒ぎです。涙の理由は、年長の先輩達が、もうすぐ卒園してしまうことを考えてしまったそうです。女の子は、卒園式本番でも、美しい涙を流すのでしょう。

 

さて、私が中学生だった遠い昔の話です。入学式か始業式の校長先生や担任の言葉を思い出すと、「中学生らしく過ごしましょう」といったフレーズを何回も聞いた記憶があります。そのたびに、ひねくれ心の私は、「その中学生らしいって、何だよ。髪型とか服装のこと?それとも、先生の言うことをちゃんと聞くこと?それとも、友だちを大切にしよう的なこと?具体的に言わないと、解釈バラバラになるぜ!」と思ったものです。(笑)

 

今でも、具体性がゼロで、超抽象的表現「○○らしい」という言葉は、多く使われます。「中学生らしいって何?」と聞き返すと、多分答えられないでしょう。

 

昔、よくバスの中で泣いたり騒いだりする子に親が「運転手さんに叱られるからやめなさい」なんて言っている場面を見たことがありますが、それと同じにおいを感じますね。自分で説明できないこと、納得解になっていないことを力でごり押しして、人を従わせる。そんなイメージです。

 

学校の職員会議でも、新年度スタートの4月に、「初任者らしく」「臨時教員らしく」「担当外らしく」黙ってやり過ごす人が多くなるようなら問題です。たぶん、そんな教師は、「今はジェンダーフリーの時代だから、『男らしく』とか『女らしく』という言葉は、決して使わないように!」と、「どうして使わないのか」の本質を教えるのではなく、方法論だけ教えるのでしょう。

 

「○○らしく」を語るのであれば、自分が考える「○○らしく」が、きちんと説明できることが必要ですね。

2022年

3月

21日

だいじょうぶかな いちねんせい

卒園式で、卒園児の入園児から現在までのスライドショーの演出をするのですが、園児ひとりひとりの写真のチョイスが、なかなか終わりません。すぐに、「この時は○○だったなぁ~」と思い出に浸ってしまうからです。いけませんね。(笑)

 

さて、今日は「だいじょうぶかな いちねんせい」という絵本の話です。

 

クマの男の子とサルの女の子は、いつも楽しそうに小学校に通う人間の子どもの姿を見て、自分たちも学校に行きたいと願っていました。両親に気持ちを伝えるも「人間の子どもが行く場所だから・・・」と言われてしまいます。それでも、2人があまりにも熱心なのでタヌキの長老に相談すると、長老はクマとサルの家族全員を人間の姿に変身させるのです。

 

クマの男の子は「くまだつよし」、サルの女の子は「さるのしずか」として小学校に入学することになったのです。入学式が近づくにつれて、クマの子が不安になりますが、サルの子に励まされ、当日をむかえます。

 

そして、ドキドキしながら教室へ・・・ハプニングもあるけど、友だちができた。というお話です。

 

ちょうど、小学校の入学式を迎えようとしている全国の年長園児たちの気持ちがかぶりますね。まだ、人生6年の経験しかない子どもたちが最初に迎える「人生の大きな節目」が、小学校の入学式ですね。私たち大人は、笑顔で見守ることにしましょう。

2022年

6月

28日

社会で必要とされる人材を育てるには?

今日も暑い屋上遊びです。プールで使用する水鉄砲を使って、子どもたちの戦いごっこが始まりました。水がかかって「気持ちい~い!」です。そして、寺子屋の時間では、ジャガイモ畑の後に、「とうもろこし」の種をまきました。昨年は、屋上でとうもろこしを茹でて食べたのですが、子どもたちも、そのおいしさを忘れていないようです。

 

さて、ある小学校の校長先生が、保護者会で2つの問いかけをしました。「あなたにとって、お子さんは大切な存在ですか?」「あなたは、お子さんと出会えて良かったですか?」と問うと、保護者誰もが、「そんなの当たり前じゃないか!」とばかりに、首を大きく縦に振ったそうです。

 

次に、「あなたが職場の責任者なら、あなたのお子さんを採用しますか?」と質問すると、多くの保護者が、戸惑い迷います。「うちの子は、あいさつができないんです」「うちの子は、すごく人見知りなんです」と話すそうです。保護者は、自分の子どもの良さも直さなければいけないところも、しっかりと把握されているようですね。

 

さぁ~我が子が「社会で必要とされる人材に育てる」にはどうすればいいか。もちろん、学校任せではいけませんね。「体力」「学力」「コミュニケーション能力」など、いろいろありそうですが・・・この校長先生は、「応援力」を養うべきだと言います。

 

多くの職業では、自分にスポットライトが当たることはごくまれです。「ライトを当てる側」になることの方がはるかに多い。言い換えれば、「相手に喜んでもらうことが働くこと」とも言えます。

 

医者なら、患者の病気を治して回復させる。料理人であれば、お客様を「おいしかった」とうならせる。教師ならば、教育という方法を使って子どもたちの能力を伸ばし、子どもも保護者も笑顔にする。

 

どうですか・・・私も「応援力」という言葉、気になりますね。子どもたちの「応援力」を育てるには、大人の私たちが、頑張っている人を称賛する習慣を子どもに見せることが必要ですね。もちろん、なんでも褒めればいいわけではありません。

 

子どもの「応援力」を伸ばす・・・この視点、大事にしたいですね。

2022年

6月

27日

男性の育休取得

今日で、3日連続の猛暑日となり、朝のおやつは、塩をたっぷりかけた冷え冷えキュウリを食べて、屋上へGO!です。屋上の暑さに対抗するために、ミストシャワーを子どもたちは満喫し、ミニトマトを食べて、ミネラル&リコピンを吸収です。汗びっしょりですが、元気に給食・・・お昼寝ぐっすりです。

 

さて、昨年は、4歳男の子に妹が誕生して、パパが育児休暇を取得しました。男の子は、パパとの時間がたっぷり取れるようになってハッピー!ママも家事をしっかりとするパパに感謝!そして、ベビーの笑顔!と、いいことずくめでした。

 

今日は、そんなパパの育児休暇の実態についてです。

 

育休を利用する男性の割合を現在の1割から3割に引き上げようと、国が取り組みを強化しています。4月には、子どもが生まれる社員の育休取得の意向確認をすべての企業に義務付けた他、10月からは「産後パパ育休」と呼ばれる制度も始まります。これは、パパの育休中でも、一定の日数以内で、働くことを認める制度です。一見矛盾していますが、「全く働けないことが、男性の育休取得のハードルを上げているという実態がある」とのことです。育休期間は、原則無給ですので、収入が発生することも大きいですね。

 

しかし、実態は、子育てに対する企業の意識の低さがあるようです。

 

29歳男性は、「これまでうちの会社で育休を取った男性はいない。無理でしょ」と言われ、長女の出産の際、育休の取得を認めなかった会社に失望し退職します。

 

ある男性は、育休取得の申請書を会社に提出すると上司から呼び出され「帰ってきても、今のポジションには戻れない」と撤回を求められたそうです。男性は、半年後に会社を去ります。

 

もちろん、男性の育児休暇を奨励する企業もありますが、実際には、上司や職場の無理解が、育休取得を妨げているケースは多いと考えられます。

 

厚生労働省の委託調査では、正社員の男性が育休を取得しなかった理由(複数回答)のうち、1位は「収入を減らしたくなかった」が43%で、2位が「上司や職場に育休所得への理解がなかった」の27.3%という結果です。

 

育休を取得できるかどうかが上司の性格や理解度に左右されることがあってはならないですが、そうした状況があるのも事実と考えれば、企業側は、研修など管理職の理解を深める取り組みが求められますね。

 

男性の育休取得は、これからの日本は、間違いなく変わっていくことですが、問題は、スピードです。ダラダラ~では意味がありませんね。

2022年

6月

26日

なぜ自死はいけないのか

今日も朝から太陽がギラギラです。まだ6月なのに・・・今年は、早めに体を「暑さ」に慣らさないといけませんね。

 

さて、人生相談の記事を取り上げます。

 

「最近、著名な方などが自殺されたというニュースをよく耳にします。そんなニュースの後には、いろいろな悩みの相談に応じる団体の電話番号などがよく案内されていますね。自殺は、良いことなのか、悪いことなのかと問われれば、もちろん悪いことと思います。ただ、自殺を考える人は、ものすごく悩んで、生きるのがしんどくなって、その道を選択してしまったのではないでしょうか。

 

なぜ、自死はいけないことなのか。周りが悲しむからとか、産んでもらった親に悪いからとか、そういうことではなく、何かもっと納得のいく答えをいただきたいです。もし、友達から、自殺を考えているなどと相談されたときに、どうしたら引き留めることができるのか、その答えが分かりません。」

 

という相談に対して、ある作家からの答えです。

 

「自殺を決意し、実行寸前にとりやめた経験を持つ人に話を聞いたことがあります。死のうとした時に、遠くから「さお竹、さお竹はいりませんか、物干しざお」とさお竹売りのアナウンスが聞こえてきたそうです。これを耳にしたとたん、夢からさめたように、死ぬ気がなくなったそうです。死は、理屈ではないのですね。とうてい言葉では説明できません。しかし、死は誰にも必ず訪れる。そのことを頭において生きるべきでしょう。

 

自殺を引き留める名言はなく、言葉は無力です。むしろ「聞く力」が有効かもしれません。自死をやめた方から、自分の悩みを真剣に聞いてもらったら心が晴れた、という話を聞いたこともあります。黙って、相手に存分に語らせよ。案外、それが自殺防止のカギなのかもしれません。」

 

神は人間に、口は1つだけですが。耳を2つ与えました。それは、人に話すことの2倍人の話を聞きなさい。という例えを聞いたことがありますね。

 

保育園ホワイトきゃんばすが開園した当時、たまたま、当時のさいたま市教育委員会の教育長と区役所でばったり会ったのですが・・・夏休み明けの9月でした。9月は、1年で子供の自殺が一番多くなる月です。「置鮎さん、今、一番大事なのは、理屈ではなく、子どもたちを死なせないことです。多くの子どもたちの話を聞くことが、自殺はいけないと語るよりも大切なんです」と話されました。

 

自死の相談を受けることは、そうたびたびあることではありませんが、私たち大人は、子どもからの話に「ちょっと忙しいから…あとにして」と言っていないか・・・人の話を聞くことの重要性を子どもたちに伝えないといけませんね。

2022年

6月

25日

男女共用の水着

今日のさいたま市は猛暑日です。保育園の子どもたちは、普通に屋上遊びをしようものなら、熱中症になってしまうかもしれないので、プールを出して遊びます。どうするかと、見ていると、想定通り、洋服のままジャブジャブ遊んでいます。水鉄砲を使って、それはそれは楽しそうに遊んでいました。ファームで収穫したキュウリには、塩をたくさんかけて、ミニトマトもつまみ食いです。本日、登園した小学生は、学校のプールがスタートしていますが、今日は洋服のままですので、とにかく楽しい!のです。

 

さて、いよいよ、時代の流れと言いますか・・・男女共用の水着が開発されました。学校水泳用品を販売するフットマークは、男女で同じデザインの「ジャンダーレス水着」を開発しました。長袖の上着とハーフパンツを採用し、肌の露出を抑え、体のラインがでないような水着になっています。

 

本年度は、すでに3校の中学校が導入し、来年度に向けては、小中学校30校が導入を検討中とのことです。

 

商品名は「男女共用セパレーツ水着」で、サイズは、120~150センチとS~4Lの10種類を展開するので、小学生も中学生も対応可能です。

 

時代の変化とともに、水着のデザインは変わってきています。女子用は上下がつながったワンピース型から上下別のセパレート型へと変化し、男子用は股下が長くなりました。

 

フットマークの開発担当者は、「子どもたちの水着に対する不安をなくし、水泳授業に前向きに取り組める手伝いができれば」と話します。

 

女子の制服が、スカートとパンツをチョイスできるようになっていくように、水着もジェンダーレスの考えが広がったようです。

 

学校のプールの時間・・・いつも見学する児童・生徒の理由が「水着になるのがいやだ」であれば、水着の選択肢が広がることで、水泳授業の出席率が高まるのであれば、いいことなのかもしれませんね。

2022年

6月

24日

海が走るエンドロール

今日の体操教室は、ハードですが楽しいトレーニングで、子どもたちから人気のある○○先生です。体操教室に入ると、サーキットトレーニングの配置が、新しく組まれています。子どもたちからは、「今日はどんな体操になるんだろう!?」とわくわく感が伝わってきます。案の定、ずっと走りっぱなしのコースでした。もちろん、水飲み休憩が頻繁に入るので大丈夫です。

 

いつもは、なかなかお昼寝ができない年長園児も、○○先生の体操教室の時は、しっかり寝ます。たくさん体を動かして、ぐっすり寝るのです。

 

さて、今日は2020年にSNSで配信されて「このマンガがすごい!2022」のオンナ編で第一位を獲得するなど、現在最も注目されている作品を紹介します。たらちねジュン作の「海が走るエンドロール」です。

 

夫に先立たれた65歳の女性・茅野うみ子が、数十年ぶりに映画館に行った際に、映画専攻の美大生・濱内海(かい)と出会います。海は、うみ子が映画の上映中に映画そのものよりも映画を見ている人の顔を観察していたことに気付き、うみ子が「映画を撮りたい側の人間」であることを見抜きます。

 

うみ子は、自分の気持ちがまだはっきりしないまま、海に引き寄せられるように大学に入学して、映画を学び始めるのです。40歳以上の年齢差を超えて、映画を撮りたいという思いが共通する2人の不思議な関係が描かれます。

 

そして、うみ子は、海という波に乗り、自分で「船を出す」のです。ついに、創作の世界へ足を踏み入れるのです。65歳を過ぎて、映画を撮ることを決心します。

 

まさに、船を出すか出さないかは自分次第なのだよ・・・というメッセージが、作品から伝わってきます。

 

そういえば、カーネルサンダーズさんは、65歳になって起業し、ケンタッキー・フライド・チキンを立ち上げた話は有名ですね。人は誰でも一度はやってみたいと思っていたことが、なかなか実現できずにいることが1つくらいはあるでしょう。うみ子のように、映画を撮るなんて凄いことでなくても、小さなことでも挑戦してみると、きっと自分の世界を広げてくれるはずですね。

2022年

6月

23日

「一生懸命」生きること

今日も屋上の池に作った、クサガメ・イシガメの産卵場所を掘りおこすと、卵が出てきました。11個集まりました。その中で、今までとは違う、やや細長い卵があります。これがイシガメかな?なんて、期待しながらも、子どもたちと11個の卵を飼育ケースに入れて観察します。だんだんと保育園の子どもたちは、「カメの卵」に慣れてきたようです。

 

そして、今日の給食は、昨日収穫した長ネギをふんだんに使ったメニューです。麻婆豆腐・玉子焼き・味噌汁すべてに、長ネギが入っています。残してしまった園児は一人だけです。「自分で収穫した」パワーで、子どもたちの食欲も進みます。(笑)

 

さて、今日は心あたたまる、生まれながら病気で車椅子の生活を送る12歳の少年の話です。彼は、いろいろな人たちの手を借りて生活してきました。修学旅行に参加しても、ずっと友達に車椅子を押してもらっている生活が、心苦しくて悩みます。

 

「人にしてもらってばかりの僕だから、何か人のためになるようなことがしたい」と思うのですが、自分のことでさえ不自由な彼は、その夢が実現できそうにない今の状態に、より一層悩んでいきます。それでも、「何とか人のために役立ちたい」と一生懸命に生きる姿は、周りの人たちに感動を与えてきました。

 

彼は、考えた末にこう語ります。「僕にはやっぱり人のために役立つというような大きなことはできそうにない。でも、僕のような不自由な体だからこそ、こうして僕が一生懸命生きていくだけで、いろんな人に希望と勇気をあげることができると分かりました。だから僕は、僕の力の限り一生懸命生きていくことにします」

 

どうですか・・・素敵な話ですね。でも、自分はできていないと自己嫌悪にはならないでくださいね。彼の「一生懸命」に少しだけでも近づくことができれば、それで十分です。ここぞという時に、「一生懸命」を唱えて頑張ればいいのです。

2022年

6月

22日

いつも自分が「正しい」とは限らない

今日もきゅうりがたくさん収穫できました。子どもたちと屋上でバクバク食べます。そして、ミニトマトの赤い実が少しずつ増えてきました。もう少しで、子どもたちはトマト食べ放題になります。(笑)

 

さて、武田鉄矢さんは、こんな話をしています。「来客から『のどが渇いたから水を一杯頂けますか?』って言われたら、水を出すのではなく、『冷たい麦茶はいかがですか』って対応するでしょ。『水が欲しいと言われたから水を出す』は日本語としては正しいでしょうが、物事の真意は違うところにあります」

 

私たちは、このような事例に出くわしたことが、何回かありますね。特に、日本語は、文字のままの意味と真意を汲み取るのがとても難しいです。

 

ある、中学校の校長先生は、自分の教え子で社会人になったA君から「先生に直接お会いして渡したいものがあるんです」と、「スポーツを活用した社会貢献」という論文を受け取ります。

 

先生は、教え子の成長に感動し、すぐに論文に目を通します。A君は、プロ野球選手を多数輩出した高校で野球に没頭。努力、忍耐という言葉では表現できないようなつらい経験や、感動を味わっと思ったものの、論文からはA君の人生が伝わってこなかったので、歯がゆさを感じました。

 

そこで「こう書いた方があなたらしい」と修正を加えて返事を送ったそうです。しかし、A君からの返信はなく、忘れた頃にメールが届いたそうです。

 

「うぬぼれかもしれませんが、正直褒めてもらえると思っていました。一人の大人として、先生と教育の話ができればと思っていましたが、自分はまだ対等に話ができるレベルに達していない人間だと落ち込んでしまい、今日まで返事が遅れてしまいました。しかし、あんなに真剣に読んで意見をくれるのも先生です。そう理解するのに半年という時間が必要でした。大変申し訳ありませんでした」という内容です。

 

先生は、論文を受け取る際に、「アドバイスをお願いします」と言われていたため、精いっぱいの感想と意見を伝えたのですが、A君が欲しかったのは「すごいなぁ~」「成長したな~」という一言だったのかもしれませんね。

 

どうですか、みなさんにも「良かれと思ったことなのに・・・」という経験がありますよね。自己肯定感が強くて、自信満々に生きていく人生はとても素晴らしいと思いますが、時々、いつも自分が「正しい」とは限らない。と思うことが必要ですね。

 

私も、大いに身に染みる内容です。(笑)

2022年

6月

21日

人生の転機

今日は、午前中の屋上遊びで「ジャガイモ掘り」をし、夕方の寺子屋の時間では「長ネギの収穫」を子どもたちは頑張りました。ジャガイモは、一番オーソドックスな男爵イモです。子どもたちは、3月に種芋を植えた記憶をたどりながら、土の中から出てくるジャガイモをザクザク掘りました。なかなかの豊作です。そして、長ネギも立派に成長しました。ネギ好きの子どもは少ないですが、自分が収穫したネギなら食べるのです。不思議なものですね。

 

そして、土の中から「オケラ」が出てきました。「僕らはみんな生きている~♪」と口ずさみながら、幸せな気持ちになりますね。一方で、ゴキブリを発見した5歳男の子・・・飼育ケースに入れて大騒ぎです。もちろん、他の園児は引いています。(笑)

 

さて、今日は、今まさに人生の転機を迎えている、年少女子園児のパパの話です。4月末に妹にあたる第二子をママが出産しました。ママの故郷で、しばらくゆっくりしていたので、年少女子は、久々の保育園復帰となります。

 

その間にパパにとっては、人生の転機となる行動を起こしていました。第二子出産の後、今まで勤務していた会社を退職するのです。起業する目的があったからです。さぁ~妻と子ども二人を路頭に迷わすわけにはいきません。パパは、必死に頑張ります。

 

パパは、何と、埼玉県東秩父村に新たな店を出すことにしたのです。もともと、抜群のコミュニケーション能力を持ち合わせているので、東秩父村の農家の人たちや、和紙職人などの「匠(たくみ)」「職人」と呼ばれる人たちとの人脈をこの短い期間で着々と築き上げてきました。

 

具体的には、古民家を改装して、和紙職人の店や、自らは市場で飽和状態となっている「着物」の生地を利用した商品の展開を考えています。彼のビジョンは、ただの商売にとどまらず、東秩父村を全国区に、いや世界へアピールできるような事業を考えています。

 

今のネット社会では、付加価値のある商品、コト(ストーリー)が支持されれば、東秩父村からでも、世界へ広がるチャンスは十分にあります。

 

秩父!?と思った方・・・東秩父村は、埼玉県小川町から車で15分ほどの距離にあります。実は、保育園ホワイトきゃんばすのサマーキャンプでは、小川町に宿泊するのですが、少し足を伸ばして、子どもたちは、東秩父村の「紙すきの里」で紙すき体験をしているのです。

 

行政のキーマンを見つけて、行政を巻き込み、職人・匠の人たちを表舞台で活躍できるようなステージを保育園パパには作ってもらい、幸せな人生を歩んでもらいたいと、心から思っています。この秋の開業に向けて奮闘中です。

 

今日のブログでは、保育園パパの人生の転機をかなり具体的に語りましたが、これは、園長からのエールです。老婆心ながら、私の知恵も使っていただき、頑張ってもらいたいですね。

2022年

6月

20日

幼児教育が非認知能力を育む

今日も屋上ではきゅうりがたくさん採れましたので、1/4カットで、子どもたちはバクバク食べます。子どもたちの満足顔を見ていると、取れたての新鮮野菜は、本当においしいことがわかります。そして、ついに、ミニトマトが赤く色付きました。まだ3つだけですが、もうすぐ収穫ラッシュとなります。

 

さて、ここ数年「非認知能力」という言葉が、子育て世代に、かなり浸透してきました。保育園ホワイトきゃんばすでは、日常茶飯事のように使っている言葉です。しかし、つい最近、20世紀の終わりくらいまでは、IQのような「認知能力」が人の社会的成功に深くかかわっているという考えが根強く残っていました。しかし、人の幸福は感情面に左右されるので、IQが高い人が必ずしも社会的成功者になるわけではなく、幸福を感じるとは限らない・・・というのが、今の常識です。

 

2013年ジェームズ・ヘックマンの研究発表によると「3歳から2年間、幼児教育施設に通った人たちの方が40歳の段階で幸福度が高いのは、IQなど数値に表れない心の力を身につけられたことが重要な役割を果たしたのだ」という内容です。幼児期に保育園や幼稚園で、「非認知能力」が育まれたというのです。

 

「非認知能力」を上手に言い換えると、「自己に関わる心の力」と「社会性に関わる心の力」の二つを合わせた力といえます。

 

「自己に関わる心の力」は、自分のことを大切にしながらコントロールできる心の力です。「自己理解力」「自制心」「粘り強さ」「自立心」「自己達成感」「自律性」などです。

 

一方、「社会に関わる心の力」は、集団の中で他者との関係を作り維持していく力です。「コミュニケーション能力」「共感性」「思いやり」「協調性」「協働性」「道徳性」「規範意識」などです。

 

どうですか、「自分」と「社会」に分けて考えると、とても分かりやすいですね。では、なぜ、幼児教育の中でこの「非認知能力」が高まるか・・・です。

 

保育園や幼稚園では、特定の決まった大人(保育者)と接触し、安心感に浸ることができる環境にあります。そこで、子どもは「見通し」という感覚を持ちます。これが、子どもたちが、いろいろなことに挑戦したり、一人でいられるといった「自律性」の獲得につながると言われています。

 

もっと簡単に言えば、保育園とその職員たちが「安全な避難所」であり「安全基地」としての役割を果たしており、その中で子どもたちは「非認知能力」をグングン伸ばしているのです。

 

どうですか、とても納得できる内容ですね。ホワイトきゃんばすは、卒園児の小学生にとっても「安全基地」として、機能しているのです。

2022年

6月

19日

心臓の不思議

突然ですが、心臓はどんな働きをしているかご存じですか。はい、自分の左胸に手を添えて考えてください。バクバクさせながら、血液を全身に送り込む仕事をしていますね。激しい運動をすると、全身の酸素量がさらに必要となり、さらに心拍数がアップします。

 

さらに詳しく説明しますと、心臓は、4つの部屋に区切られています。全身を巡ってきた血液は、まず右心房に入り、ついで右心室に送り込まれます。心室の筋肉は分厚くて強力に収縮して血液を送り出します。右心室から出た血液は、肺動脈をへて肺に達します。

 

肺で血液は酸素を受け取り、二酸化炭素を放出します。私たちの呼吸は、深く空気を吸い込んで酸素を吸収し、二酸化炭素を放出していますね。肺から肺静脈を通った血液は、心臓の4つの部屋の一つ、左心房に戻ります。これが、体の中で一番酸素が豊富で、新鮮な赤い血液なのです。そこから左心室に入ると、力強い鼓動により大動脈から全身に送り出されるのです。

 

さて、今日はここからが本題です。「おなかにいる赤ちゃんの心臓はどうなっているのでしょうか?」

 

胎児の心臓も拍動していますが、酸素と栄養はすべてお母さんから供給されています。胎盤とへその緒を通じて赤ちゃんの血管に入り、二酸化炭素と老廃物は胎盤を経て、またお母さんの血液に戻されます。

 

胎児は羊水の中にいるので、肺はまだ機能せず、肺に血液を送る必要がないので、小さく折りたたまれているそうです。赤ちゃんの心臓にはバイパス経路があって、全身から戻ってきた血液は、右心房に入るとバイパスを抜けて直接左心房に送られて、そのまま左心室から大動脈に送り込まれるのです。つまり、肺を経由しないでバイパスを血液が通っているのです。

 

そして、生まれた赤ちゃんは「おぎゃーおぎゃー」と元気な産声を上げます。これで、肺呼吸がスイッチオンとなるのです。赤ちゃんは、産声とともに、空気を肺いっぱいに吸い込みます。すると、不思議なことに心臓にあったバイパスが閉じ、胎盤につながっていた血液経路も閉じるのです。

 

こうして、赤ちゃんは自分自身の血液循環を完成させるのです。まさに、生命の不思議ですね。保育園には、現在お腹の中に赤ちゃんがいるママがいます。人の体には不思議がいっぱいですが、お腹の中の赤ちゃんの不思議を感じることにします。

2022年

6月

18日

子どもの考える力を削いでしまう!?

今日の屋上遊びは、小学生4人を交えて、台車カートを連結させての電車ごっこです。小学生たちは、保育園時代に行っていた遊びですが、腕力が増して、スピードがはるかに速くなっています。在園児が小学生に猛スピードで引っ張ってもらい大喜びです。こうして、土曜日の屋上遊びは、アクティブでワイルドになるのです。

 

さて、今日は「ここがヘン!学校のルール」についてです。

 

ある小学校では、体育の授業で体操服に着替える際、体操服の下には何も着ないようにというルールがあると言います。女児を持つ母親は「汗をかいて下着がぬれた状態で服を着ると風邪をひくといった理由だと思いますが、学年が上がると女子は胸も気になります。娘に下着を着けたらと勧めても、『着ちゃいけないルールだから』とかたくなに拒みます。おかしいですよ。やっぱり」と嘆きます。

 

学校側の都合で考えると、一律の決まりがあれば管理はしやすくなりますね。しかし、子どもが自分で考える力は削がれていきます。下着を着るのを拒む女子児童のように、周りと違うことはいけないという刷り込みにもなります。

 

今の時代でも、まだまだ、昭和の管理型教育が行われ、それを良しと受け止める子どもたちが多いのが現実のようです。

 

『世界のエリートが学んできた「自分で考える力」の授業』の著者で、慶応義塾大学などで講師を務める狩野みきさんは、「子どもの考える作業を阻む要素の一つが、『そういうものだから』と大人がルールを押しつけることです。下着を着るか着ないかについて言えば、目的は風邪をひかないことでしょう。ぬれた下着を着ないということならば、下着の替えを持っていくなど、別の案でも工夫できます。一律にしてしまうよりも、ゴールに向けてクリエイティブに頭を働かせるほうが。思考力をつけられます」と語ります。

 

保育園でも、屋上へ行くときに「園長先生・・・靴下をはいた方がいいですか?」という質問をよくされました。園長は決まって「靴下をはいた方がいいか、はかなくてもいいか、自分で決めていいですよ」と言います。最近は、この質問がなくなりました。

 

どうですか・・・子どもたちの「考える力を削いでしまう」行為は、学校だけの責任問題ではありませんね。日常の親子関係の中にも、子どもに考えさせないで、親が当たり前のように決めていることが多いのかもしれません。

 

ということで、今日の話は、学校のヘンなルールをなおそう!ではなくて、子どもたちの考える力を削いでいるものは?・・・を私たち大人が、もう一度考えましょう。

2022年

6月

17日

野球たとえ

今日の体操教室・・・子どもたちは汗だくで取り組んでいます。だんだんと暑くなってきました。子どもたちは、こまめに水分補給をして、タオルで汗を拭きます。体操教室でしっかりと体を動かすと、子どもたちはぐっすりとお昼寝タイムです。

 

さて、私が新人営業マンの頃の営業部長は、大の巨人ファンでした。私は、パリーグびいきのアンチ巨人だったので、巨人が負けた翌日は、気分良く仕事に取り組めるのですが、営業部長の前では、言動に気をつけていました。マイナスの報告事項は、なるべく巨人が勝った翌日にするようにしていました。(笑)

 

40代~50代の私の世代から、もっと上の世代までは、スポーツ娯楽と言えば野球でした。冒頭の営業部長が巨人ファンであることが仕事にも大きくかかわるだけでなく、得意先の担当が、どの球団のファンであるかを把握することは、営業マンのスキルとしては当たり前でした。

 

商談の冒頭に、「昨日は巨人が勝ちましたね・・・阪神が勝ちましたね・・・」と野球談議に持ち込むことで、商談がうまくいくことだってありました。

 

そして、もう一つ、私の世代以上の上司世代は、「野球たとえ」をよく使ってしまいます。

 

「ベンチから声を出しているだけではゲームは動かないんだ!」

「チームメンバーは、みなプレーヤーなんだよ。観客席に座っているんじゃないよ!」

「球を見極め、打って、走って、ゲームを進めるんだ!」

 

どうですか、私には、とても分かりやすい例えですが、今の若者には通じないことも多いですね。もちろん、二刀流の「大谷翔平」選手や、先日完全試合を達成させた、令和の怪物「佐々木朗希」選手のことなら、多くの若者も知っているのでしょうが、野球の細かいルールや往年の名選手の話を出されると、チンプンカンプンのようです。(笑)

 

上司世代が、どうして「野球たとえ」を連発させてしまうのか・・・ある心理学者によると、「人間の記憶は、映像で思い浮かべたことが残りやすい傾向にあり、言葉より、野球の場面を使って説明することでコミュニケーションが円滑に進んだ成功体験があるのでしょう」と語ります。

 

はい。私もその一人ですが・・・それでいいと思っています。

 

失敗を恐れて、なかなかチャレンジしない部下に「打席に立つんだ!空振りでもいいからバットを振るんだ!何もしなかったら見逃し三振だ。振ればヒットになるかもしれないじゃないか!」なんて、言ってました。(笑)

2022年

6月

16日

明日をつくる十歳のきみへ

梅雨に入りましたが、毎日雨ではありませんね。今日は、しっかりと屋上遊びをしました。ザリガニ釣りに夢中の子どもたちもいれば、ビワの木のてっぺんに残っているビワの実を誰が木に登って取るか相談しているようです。最近のブームは、古タイヤを丸く囲んで、その中に三輪車を並べる「車屋さん」です。車の展示場に行った園児の発案です。 

 

さて、聖路加病院で長寿をまっとうした医師、日野原重明さんは103歳の時に、子どもたちへ「明日をつくる十歳のきみへ」を残しました。その著書の中で、「いのちと時間」のことを伝えます。世の中をよくするために、子どもたちには「ゆるしの心を持つこと」と「おとなになったら人のために自分の時間を使えるような人になること」といいます。

 

戦争体験のある日野原さんは「人のいのちをたくさんうばってしまう戦争は、人間がすることのなかで一番悪いこと。世界中の子どもたちどうしで手を取り合い、『戦争は、やめよう』『平和を守ろう』と声を上げてください」と語ります。おそらく、天国から、ロシアのウクライナ侵攻を嘆いていることでしょう。

 

教育の目的は、人格の形成であり、「平和的な国家及び社会の形成者」としての資質を育成することであると日野原さんは言います。その資質として、「ゆるしの心を持つこと」を挙げます。人の痛みを想像する力を付け、争いの根っこにある憎しみの感情をコントロールできるようにし、憎い相手をゆるす勇気で争いを終わらせる・・・私たちは、日野原さんに、こう問われているのかもしれません。

 

これからの日本の教育で重視されることは、多様な子どもたちを誰一人取り残すことなく教育する「個別最適な学び」と、子どもたちの多様な個性を最大限に生かす「協働的な学び」の一体化です。「多様性」がキーワードですね。

 

日野原さんは、その根本にあるのが「ゆるしの心」と言います。人の痛みを想像するからこそ、人それぞれに優劣はないこと。対立し憎しみの感情が湧いても、許す勇気があれば、仲良くなれると。

 

とても深い言葉です。しっかりと受け止めたいですね。

2022年

6月

15日

おもちゃ業界 消える性別区分

昨日の寺子屋で、「ザリガニ釣り」をやりました。棒にタコ糸をつけて、エサはするめいかです。昭和世代なら、一度はやったことがある遊びですね。私の少年時代は、カエルを捕まえて皮をはがしてエサにするというツワモノがいました。しかし、寺子屋の園児たちの成果は、残念、釣れませんでした。そこで、するめいかを試食してみると、5歳男の子が「おいしい!」とはまってしまったようです。大人の酒のつまみなのに。(笑)

 

さて、今日はおもちゃ業界の話です。私の子がまだ小さい頃は、玩具店に行くと、男児コーナーは床の色が青、女子コーナーはピンク色になっていましたね。おのずと、長女次女は、青コーナーを避け、長男はピンクコーナーを避けていたような気がします。というか、大人の私が、無意識のうちに男児コーナー、女児コーナーに従っていたのかもしれません。

 

しかし、保育園での子どもたちの遊びを見ていると、まだ、小さい園児は、男児女児の認識がないので、人形だろうが電車だろうが車だろうが、好きなおもちゃで遊ぶ傾向にあります。それが、年中、年長園児と大きくなるにつれて、男児が遊ぶおもちゃと女児が遊ぶおもちゃが限定されるようになってきます。その理由の一つは、私たち大人が「これは男の子用だから・・・女の子用だから・・・」と枠を決めていることがあります。

 

最近のおもちゃ業界では、性別による区分を見直す動きが出てきたようです。全国に160店舗ある「トイザらス」は、売り場にあった「ボーイズトイ」「ガールズトイ」などの表記をやめ、「なりきりあそび」などに、昨秋から順次変更を始めました。

 

性別による区分は、時代にそぐわないという側面もありますが、消費者の選択肢を今までは狭めていたという考えがあるようです。

 

メーカーも知恵を絞ります。バンダイは2019年に男の子のお世話人形「ホルン」を発売し、広告にも男児を起用します。人形遊びは男女で楽しめることをアピールしています。パイロットは、お世話人形「メルちゃん」シリーズに男の子の人形を投入、ピンクの箱ではなく水色の箱で、男児が手に取りやすくしました。

 

業界では「性別区分があくなれば市場は広がり、子どもは男女差がないことを玩具を通じて学べる」と期待します。

 

私たち大人は、「男の子だから」「女の子なのに」という言葉を何気なく使ってしまいますが、子どもたちの興味や関心、遊び心に水を差しているのかもしれません。「多様な価値観」を私たち大人が子どもたちに教えるにあたって、まずは、おもちゃの性別区分をなくしていくことも大切なことですね。

2022年

6月

14日

下宿学生の生活費

屋上のかめ池の産卵場所として、土を盛ったスペースを作っているのですが、掘った跡がありました。もしや?と土を掘り起こすと、6個の卵が出てきました。おそらく、クサガメの卵です。ミドリガメの自然う化は毎年ありますが、クサガメベビーの誕生はまだありません。卵を飼育ケースに入れて、人口う化で育てることにします。卵には、有精卵と無精卵があり、当然有精卵しかベビー誕生はありませんが、とにかく約60日後のう化を期待することにします。子どもたちは、カメの卵を見て「恐竜の卵だ!」と大騒ぎです。 

 

さて、今日は、地方から首都圏の大学に通う下宿学生の話です。一人暮らしをする若者の収入のメインは親元からの仕送りで、基礎支出は家賃です。実は、一人暮らしの学生の経済事情は、年々厳しくなっているというデータがあります。

 

仕送り金額と家賃の推移は、今からざっと25年以上前の平成7年では、平均の仕送り123,500円と家賃55,300円の差額が、68,200円に対し、令和3年だと仕送り85,200円と家賃65,700円の差額が19,500円です。平成7年は、1日にすると2273円の生活費だったのが、令和3年では、たった650円です。

 

どうですか・・・一日の生活費が650円ですよ。もちろん、仕送りの他にもアルバイト収入がありますが、支出も水光熱費や教材購入費、スマホ代も加わるので、ほとんどの一人暮らしの学生たちは、ぎりぎりの生活をしていることが推測されます。

 

最近の大学では、昼でも学食が空いているといいます。学食の定食ですら、高くて手が出ないのかもしれませんね。このようなふびんな暮らしを強いるのは、明日の日本の担い手の成長を阻むことになりますね。特に、腹ペコでは、ろくな発想も浮かびません。

 

私の次女は、都内の大学なので自宅から通えるのですが、大学4年の時から、かねてからの夢であった「一人暮らし」を始めました。アルバイト三昧で、生活費を自力で稼いでいたのですが、食べ物については、どうしても満足なものを食べさせたいので、米や食材をよく送っていました。社会人になった今は、給料の中でやりくりしているようですが、帰省すると、たっぷりと食材を持って帰ります。(笑)

 

若い頃の一人暮らしは、自立した生活を促進させます。あとは、貧乏暮らしの度合いがどれくらいか?ですね。明らかな、貧困一人暮らしの学生への支援を大学も社会も考えていかないといけませんね。

2022年

6月

13日

輝く・・・17歳高校3年生

今日は、梅雨の合間の晴れですね。屋上では、「アメリカザリガニのおうち」の大掃除です。興味のある園児が集まってきます。さすがに、大人のマッカチンは触れませんが、ベビーのザリガニは、勇気ある園児が持ち上げることができました。そして、めだかの学校には、生まれたばかりの赤ちゃんメダカが泳いでいます。ファームの収穫と生き物観察が楽しい季節になってきました。

 

さて、昨日の出来事です。川越の伊佐沼周辺の田んぼで、おたまじゃくしを採集していると、釣りをしていた少年が「何をしているんですか?」と、人懐っこく話しかけてきました。「保育園でおたまじゃくしを飼うんだ。カエルになるまで子どもたちが観察するんだよ」と会話が続きます。

 

高校3年生の彼は、大学はすでに決まっているようで、その後の人生ビジョンを明確に持っていました。卒業後、起業して、地球環境にかかわる仕事を立ち上げたいといいます。しかし、会社の利益を寄付したところで、日本全体の環境改善にはつながらないので、40歳過ぎたら政治家になると言うのです。

 

彼の起業は、海洋に自動でプラごみを回収できるような簡易な基地を作るなど、なかなか具体的なプランを語り始めます。「おじさんは、ずっとサラリーマンやっていたんだけど、40歳を過ぎてから、子どもたちにかかわる仕事がしたいと決断して、保育園を始めたんだ」と、起業の経緯を話すと、彼の眼の色がみるみる変わります。彼の、起業に関する怒涛のような質問が始まります。(笑)

 

おやじ園長からは、「起業の前に、『よのなか』という社会を知る必要があるから、5年は民間企業で働くように!」と老婆心ながら、アドバイスを送りました。

 

「今僕は17歳です。23年後の40歳になったら、衆議院か参議院かどちらかの選挙に必ず立候補します。僕の名前は○○といいます。その時は、どうぞ、投票をお願いします」

という言葉を聞いて、彼とは別れました。

 

私が、17歳の高校3年生の時には、正直将来のビジョンなど、これっぽっちも考えていなかったですね。ただ、なんとなく大学に行って、なんとなく行きたい会社に就職するんだろうなぁ~くらいしか思っていなかったです。

 

彼の目の輝きは、本当にギラギラしていて、こんな若者が、これからの日本を引っ張っていくのだろうと、頼もしく感じました。

 

輝く、17歳高校3年生に出会って、なんだか、私もいい気分になったのです。

2022年

6月

12日

体力の限界を遅らせる

毎年、スポーツ界のアスリートが「体力の限界」を理由の一つとしての引退報道がありますね。私たちは、「そうか~仕方ないな~」とレジェンドの功績をたたえます。

 

一方で、スキージャンプレジェンド葛西選手が49歳で1月の雪印メグミルク杯で優勝しました。今月50歳になった葛西選手は、「筋力は落ちていない。50歳と言うとみんな驚くけど、逆にうれしいし、頑張るぞって気持ちがわいてくる」と前向きな発言です。

 

サッカー界のレジェンド三浦選手は、今季鈴鹿ポイントゲッターズへ移籍し、55歳で迎えたシーズンで、5月1日には79分間プレーしています。彼もこう言います。「毎試合、フル出場して得点したい。成長できる、うまくなれると信じている」と。

 

東京パラリンピックの女子マラソンでは、当時44歳の道下美里選手が金メダルを獲得しました。そして、世界最高齢の83歳で、ヨットでの単独無寄港太平洋横断に成功した堀江謙一さんは、「考えているだけでは見えてこない世界がある。いくつになっても挑戦すれば世界が開け、刺激を受けられる」と語りました。

 

昭和世代のおやじ園長は、レジェンドたちとは比べられませんが、「昔だったら軽々できたのに」と思うことが、日常の生活の中で多くなってきました。脚立に上がって、布団の上げ下ろしをするときのバランス感覚が確実に落ちています。(笑)

 

体力の限界は、すべての人間にとって、年齢を重ねることでいつか訪れるものです。しかし、それを遅らせることができるのは、自分次第の気の持ちようかもしれませんね。「な~んだ精神論かよ」なんて思わないでくださいね。レジェンドでも有名人でなくても、まわりには、年齢を重ねても頑張っている人たちがたくさんいます。大いに影響を受けて、刺激を受けて、自分の体力の限界を遅らせていきましょう。

2022年

6月

11日

結婚離れ

今日も屋上では、採れたてのキュウリに塩をぶっかけて食べました。このおいしさはたまりません。子どもたちは、大満足の笑顔です。今シーズンは、キュウリもトマトも種からチャレンジしたので、植える苗がいっぱいになりました。トマトの実が赤くなるのはもう少し先ですが、収穫が始まるのが楽しみです。

 

さて、6月に入りましたが、「ジューンブライド」の言い伝えは「6月に結婚した花嫁は幸せになれる」ということですね。日本では、梅雨の時期でもあり6月の結婚はそう多くないそうです。9~11月・3月~5月に人気が集中するようです。私の長女も、3月に入籍したのですが結婚式はコロナ禍で未定です。父親としては、どうもしっくりしません。

 

そんな結婚ですが、厚生労働省が公表した2021年の人口動態統計によると、婚姻件数は、戦後最少の約50万件だったそうです。ピークの1972年(団塊世代の結婚適齢期)の半分以下の水準です。コロナ禍の影響や、少子化による若年層の減少だけが原因ではなさそうです。

 

まずは、日本人の結婚に対する価値観が大きく変化したことが考えられます。50歳までに一度も結婚をしない人の割合を表した「生涯未婚率」は、今から40年以上前の1980年では男性が2.6%・女性が4.5%です。それが、2020年には、男性の生涯未婚率の方が高くなり、男性がほぼ4人に1人の25.7%・女性が16.4%にまで上昇しました。

 

仕事でのキャリアアップなど、結婚よりも、自分の時間を大事にしたいといった価値観が広まったこと。さらに、かつては地域や職場の世話好きな人が縁談をもってきていましたが、今や「おせっかい」扱いされかねない時代になったようですね。つまり、「婚活」という言葉に象徴されるように、自分で積極的に動かなければ、結婚の機会をつかみにくい状況になったのです。

 

婚姻件数の減少は、将来を担う子どもの出生減に直結します。結婚に対する考え方は、人それぞれ色々あっていいのですが、子どもの数が減るのは、日本の将来を考えると、少し憂鬱になってしまいますね。

 

そんな中、「婚活」支援に乗り出す自治体が出てきています。埼玉県では、AIによるマッチングシステムを運用した「オンラインお見合い」で交流の機会を設け、21年度は、128組の成婚につなげたと言います。これは、なかなかの数字ですね。

 

ある研究所の調査では、若者の9割近くが、いつかは結婚したいという気持ちがあることが分かっています。しかし、生活費や住まいの問題、仕事と子育ての両立を巡る不安など、様々な要因が結婚に二の足を踏ませているのが現実のようです。

 

ライフスタイルの変化だから仕方がないではなくて、やっぱり、結婚したいと思っている日本人が多いのなら、結婚は個人の問題と考えるのではなく、それを後押しする施策を行政がさらに考えないといけませんね。

2022年

6月

10日

休日、校内に「自習室」

今日の体操教室。新しい先生に指導していただきました。リーダーのベテラン先生と新人先生がペアを組みます。子どもたちは、新しいことにはとても敏感で、子どもなりに、「今度の先生は○○」と評価をしています。ほとんどの園児が「やさしい先生」という感想を持ったようです。

 

さて、保護者や卒業生が主体となって、休日に生徒のための「自習室」を開く中学校があります。東京都世田谷区立船橋希望中学校です。昨年4月から、「すべての子どもたちの学びの意欲と機会を守る」をコンセプトに始動しました。

 

自習室は、生徒同士が気軽に話し合える「アクティブルーム」と、一人ずつ集中して取り組む「サイレントルーム」があります。運営は、同校の保護者や卒業生からなる「まなBASE」という団体が行っています。

 

「塾に通っている子どもたちは豊富な受験情報を得られるが、そうでない子どもたちはどうすればいいのか」というのが、発足のきっかけだそうです。希望中学校の校長は、「塾に行きたくても行けない子どもに光を当てるという思いに共感した。それが公教育のポリシーであり、学校ができることといえば、施設をどんどん使ってもらうこと」と、協力体制を組みます。

 

同中学卒業生の学生は「中学生にとってこのような場所は絶対に必要。中学の時、進路について相談できる場所は学校か塾かの2択だった。私たち卒業生だからこそできるアドバイスがある」と言います。現在登録している学生は20名以上いるそうで、それぞれの経験や進路に多様性があるため、さまざまな悩みに対応することができるようです。部活動の悩みを打ち明けられることもあるとのこと。

 

「まなBASE」は、世田谷区教育委員会の協力を得て、この活動を世田谷区全域の中学校へ広げたい考えです。

 

どうですか。学校に関わる地域コミュニティの理想的な姿です。大学生は「後輩にこの活動をバチンタッチしていきたい」と考えているようで、継続的な取り組みになれば、さらに意義ある活動になっていきますね。

2022年

6月

09日

心の羅針盤を信じて

昨日の「おかしの学校」は、子どもたちにとっては大きく印象に残る経験だったようです。連絡ノートには、子どもたちのマシンガントークの様子が多く書かれていました。4歳男の子は、いつもは、お菓子売場に寄ると「○○買って!」と大騒ぎになるそうですが、昨日は、お菓子売場の「パイの実」を手に取りながら、商品解説をママにしてくれたそうです。そして、買わずに売場を後にしました。いきなり学習効果が出ています。(笑)

 

さて、東京ディズニーシーのシンドバッドのアトラクションに乗ったことがありますか。近くにあるアラジンほど行列はできませんが、シンドバッドが数々の困難を乗り越えて航海し、財宝を手に入れるという、子どもにもわかりやすいストーリーです。

 

最後のメッセージが、とても印象に残ります。

 

「これからは、君たちもそれぞれの道を行く。でも、忘れないで。迷ったときは心の羅針盤(コンパス)を持つんだ。そして、自分の羅針盤を信じて前に進むんだ」という言葉です。

 

困難なことがあっても、それに立ち向かう覚悟と自覚。どうしたら解決できるだろうかと考える柔軟な発想。そして、共に頑張ろうと知恵と力を出し合う仲間・・・そんなところが、シンドバッドの冒険から学ぶところですね。

 

では、子どもたちが「心の羅針盤」を持つようになるには、私たち大人は、どんなアプローチをすればいいのでしょうか。いきなり「心の羅針盤を信じてがんばるんだ!」なんて、言われても、子どもにとっては「???」ですね。

 

子どもたちが、集団生活や様々な体験の中から、「自分で考えて自分で答えを出す」習慣を身につけさせるアプローチが、やはり大事ですね。心の羅針盤は、いわば、自分の考えです。今、自分は何をすべきなのか、何に向かっているのかを見極める力が必要です。この活動は、何のために行うのか、本質を見極めて判断すること。

 

子どもたちは、大人になるまで、また大人になってからも、様々な人生の選択を行っていきます。どちらが正解かわからないことが多いのが現実ですね。そんな時に、自分で考えることができる子どもが、「心の羅針盤」を持ち、それを信じることができるのです。

 

一つの考え方として、「我が子には、心の羅針盤があるか?」を親として考えてみるのもいかがですか。

2022年

6月

08日

おかしの学校

今日は、年長・年中園児を連れて、ロッテの浦和工場へ行ってきました。先日、リニューアルオープンした「おかしの学校」に参加します。

 

おかしの学校のルールは・・・

「お」どろくまほうを使う

「か」わった授業です

「し」つもんの答えを探す

の3つです。「魔法」という言葉が出てきたように、おかしの学校は、まるで、ハリーポッターに出てくる「ホグワーツ魔法学校」のようなイメージです。子どもたちは、のっけから、ワクワクドキドキの空間に迷い込んでしまったようです。(笑)

 

この工場では、コアラのマーチ・ガーナチョコレート・トッポ・雪見だいふく・グリーンガム・クランキーチョコレート・モナ王・クーリッシュ・爽・パイの実などを製造しています。保育園の子どもたちにもおなじみのお菓子です。夏の需要を前にアイスクリームを運ぶトラックがひっきりなしに稼働していました。

 

そんなたくさんのお菓子の中から、今日は「パイの実」の製造工程を見学しながら学びました。

 

工場に入る前に、チョコレートはどうやってできるか?を勉強します。赤道付近のチョコレートベルトエリアで収穫する「カカオ豆」を砕いてチョコレートにします。子どもたちは、大きなカカオ豆を見るのは初めてです。

 

おかしの学校の先生は、時々魔法を使う、インストラクターのお姉さん2人です。パイの実をふっくらサクサクにするには、64層のパイ生地が65メートルのオーブンをゆっくりと動いて焼かれていきます。パイをカリッとさせる秘密の材料は、麦芽糖です。そして、針のような機械でチョコレートをパイの中に充填します。パッケージや、箱詰めされた商品をロボットが積み運んでいく工程をしっかりと学びます。

 

最後に、お土産のお菓子をたくさんもらって、大満足の子どもたちです。おうちに帰った子どもたちは、ロッテ浦和工場の話を好意的にパパママに話し、「パイの実」や「コアラのマーチ」を買おうとなることでしょう。ロッテの戦略にまんまとはまるわけです。(笑)

 

そして、企業としての社会貢献も、この「おかしの学校」は担っているのです。園長は、かつてチョコレートの会社に勤務していましたので、インストラクターのお姉さんに「金属探知機はどこにあるの?」「不良品検品のローテーションはどのくらいの時間単位なの?」「不良品はそのまま破棄にはしないよね?」とマニアックな質問攻撃をしてしまいました。いけませんね。(笑)

 

不良品のパイは、チョコレートが注入される前なので、そのまま砕いて、家畜の飼料になるそうです。

 

昨年度から、保育園ホワイトきゃんばすでは、年2回のペースで「社会科見学」を行っています。昨年度は、防災センターと造幣局に行き、今回はチョコレート工場です。子どもたちのワクワクドキドキがアップするだけでなく、「なぜなんだろう?どうしてなんだろう?」と考えることにつながります。そして、何より楽しい時間を過ごしてもらって、笑顔いっぱいでパパママに話をしてもらえればうれしいですね。

 

今日は、近くの秋ヶ瀬公園まで足を運んで「お弁当タイム」としました。年長園児は、今回も自分でおにぎりを作ってきました。往復のマイクロバスの中も、子どもたちのおしゃべりが止まりません。ちょっとした遠足気分です。(笑)

 

ということで・・・今回の「おかしの学校」は大成功です。ロッテの担当者の話では、9月まで予約で埋まっているそうです。大人気ですね。次の社会科見学は、どこにしようかな?考えるのが楽しみです。

2022年

6月

07日

「頑張る」という言葉

今日の屋上では、夏野菜のきゅうりの初収穫です。5本のきゅうりがとれました。もちろん、子どもたちでいただきます。カットしたきゅうりにシンプルに塩をかけて食べます。取れたてのきゅうりをみんなで屋上で食べるというシチュエーションに、「おいしい!」以外の選択肢はありません。

 

そして、今日はきゅうりだけではありません。屋上にあるビワも収獲して子どもたちで食べたのです。甘酸っぱい味は、子どもによって、感じ方が違うようです。「甘~いけど、酸っぱい」というのが正直な感想です。

 

今年のきゅうりとミニトマトは、種からチャレンジして、そこそこ上手くいったので、たくさんの収穫が見込めそうです。子どもたちは、この夏、しっかりとミネラル、リコピン、ビタミンを体に入れます。(笑)

 

さて、まだ記憶に新しいところですが、北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督が就任会見で、「優勝なんか一切、目指しません!」と言ったのを覚えていますか。ふつう新人監督の就任挨拶では、「もちろん、優勝を目指します!」「やるからには、必ず優勝に導きます!」という挨拶ばかりですね。

 

新庄監督らしく、みんなと同じことを言ってもインパクトが弱くて話題にならないという計算もあったと思いますが、「一日一日、地味な練習を積み重ねて9月に優勝争いをしていたら、優勝を目指そう」とも語っています。つまり、本音は、まだ具体的に優勝を狙えるチームではないけど、日々の練習を積み重ねていけば、チャンスは必ずあると思っているのです。実際、日本ハムファイターズは、開幕から連敗を重ね、最下位スタートですが、5位との差があと少しまでになってきました。9月の優勝争いも夢ではありません。

 

保育園の子どもたちも、小学生も中学生もよく使う、「頑張る」という言葉があります。私たち大人は、子どもが「頑張ります」と言えば、「そうか、やる気になってくれたのか」と胸をなでおろし、安心してしまうところがありますね。

 

しかし、この「頑張る」という言葉は、冒頭の新任監督が「優勝をめざします」と言うのと同じくらい、疑わしいものなのです。

 

勉強を頑張るのであれば、「何時まで机に向かって学習する」のか「一日何ページ問題に取り組む」のか、具体的な方法が伴っていないといけません。もちろん、子どもたちの「頑張る」という気持ちにウソはありません。大切なのは、その言葉を受け止めて、私たち大人が、どれだけ、具体的な手段を子どもたちが自分で考えるように導くことができるかです。「あーしなさい。こーしなさい」と大人が決めてはいけません。子ども自身が、具体的手段を考えるのです。

 

どうですか・・・「頑張る」という言葉は、もちろんプラスの言葉ですが、たまには疑ってみるのも大事なことですね。「具体的にはどう頑張るの?」と大人は、子どもに問いましょう。

2022年

6月

06日

待つことができない社会

今日の連絡ノートには、親子遠足の感想がびっしりと書かれていました。保護者の感想としては、「芝生の上を裸足になるなんて、子どもの時以来かもしれない。本当に気持ちよかった」「肉体を酷使するゲームは、もう体力が持たないけど、ネイチャーゲームは森の中を散策できて本当に楽しかった」「博物館にはまってしまいました。とても興味深く学ぶことができました」と、保護者の皆様も我が子と一緒に楽しんでいただいたようです。

 

さて、昔の話ですが、皆さんは「文通」や「交換日記」をしたことがありますか。文通は、手紙を郵便ポストに投函して、数日後に相手に届きます。それから、すぐには相手から返事が来ないことが多いですね。また、返事を書くには、じっくりともらった手紙の内容を踏まえて、自分の近況を便せんに綴りますので、やり取りに時間がかかります。

 

交換日記はどうでしょう。私の学生時代には、女子同士でよく行われていました。普通の日記と違って、交換相手が読むことが前提です。相手の日記を読んで、今度は自分の日記を綴ります。これも、毎日必ず交換というものではなくて、何日か時間がかかります。

 

「文通」も「交換日記」も、相手の文章を読むことと、自分のことを綴ることが大きな楽しみですが、もう一つ「待つ」楽しみもありますね。ワクワクしながら待つ時間は、昭和の時代では当たり前だったような気がします。

 

ところが、平成、令和と時代の流れの中で、最近は「言葉が軽くなった」と、ある哲学者が言います。その理由は、「既読マークがついたメッセージは即時の返信が求められ、相手を思って言葉を吟味することが希薄になっている」というのです。

 

パソコンの普及で、私たちの仕事の効率は、過去に比べると格段にアップしました。また、スマホの普及で、年を追うごとに時間の流れが早くなっています。何かを調べるのも、昔は図書館で辞典を調べたり、それなりに時間がかかりましたが、今は、あっと言う間に検索できます。

 

ある哲学者は、この状況を「待つことができない社会になった」と表現しました。その通りですね。どうも、私たちの「せっかち」な生活は加速を続けているようです。

 

せっかちは、「未来に向けて深い前傾姿勢をとっているようにみえて、実は未来を視野に入れていない。未来というものの訪れを待ち受けるということがなく、いったん決めたものの枠内で一刻も早くその決着を見ようとする」とも言えるのかもしれません。

 

手紙を書くことの良さが言われるようになって久しいですが、相手のことを考えて、文案を練る時間が大きな価値であることを、私たち大人は子どもたちに伝えないといけませんね。

2022年

6月

05日

親子遠足 つづき

お弁当タイムは、子どもたちにとっては、親子遠足で一番楽しみにしていた時間のようです。子どもたちとパパママそして家族たちの笑顔が広がりました。年長園児たちは、先日の「わくわく教室」でおにぎり作りを体験したので、自分でおにぎりを作ってきました。初めて、自分がお弁当作りに参加したことは、子どもたちにとっては大きな経験です。

 

大満足のお弁当タイムの後は、いなりやま公園の敷地内にある「狭山市立博物館」で午後の部スタートです。博物館内のガイドツアーと「でんでん太鼓の工作」を親子で楽しみました。

 

狭山市周辺では、ナウマンゾウやマンモスなどが出現する以前に、小型の「アケボノゾウ」が生息していたのですが、まずは、そのアケボノゾウが子どもたちを出迎えます。

 

「むかしの暮らし」コーナーでは、狭山市在住の長老が、ボランティアとして子どもたちに分かりやすく説明してくれました。いろりが部屋の真ん中にあって、食事の時は、自分で食べたお茶碗に湯をいれて洗いながら、最後にその湯を飲むことに、子どもたちはビックリします。当時の子どもたちは、紙も買えないので、木の棒で土に字を書いて勉強していたことも教えてもらいました。まさに、この時代の人たちは、エコな生活をしていたのです。ものを大切にし、出来る限りごみを出さない生活を送っていたのです。最後に、蓄音機で音楽を流してもらいました。大人も子どもも、蓄音機から流れる雑音が混じるアナログ音楽に感動します。

 

昔、入間と飯能の間を「馬車鉄道」が走っていました。鉄道のレールの上を馬が客車を引いていたのです。約10キロの馬車鉄道は、もちろん単線です。上りと下りの行き違いは、乗客が馬車を乗り換えて、そこで折り返し運転をしていたようです。

 

博物館でのガイドツアーは、子どもたちにとっては難しい内容もありましたが、保護者はアケボノゾウのことや明治時代の農家の人々の暮らしぶりを学ぶよい機会になったようです。

 

親子で工作は「でんでん太鼓」を作りました。保育園では、はるか先生の寺子屋で、廃材工作を子どもたちは毎週取り組んでいますが、今回は、親子一緒で楽しむのがミソです。小学生は、なかなかレベルの高いでんでん太鼓を完成させていました。出来上がったでんでん太鼓を子どもたちは得意げに「でんでん♪」と鳴らしながら、大喜びです。

 

今年の親子遠足は、「いなりやま公園」で自然を体験するゲームをし、お弁当タイム。「狭山市立博物館」では、ガイドによる歴史の勉強と工作体験を楽しみました。ともに親子で楽しむことができました。保育園ホワイトきゃんばすが今まで続けてきた、遠足スタイルが実現できたと思っています。この遠足を通じて、子どもたちだけでなく、保護者の皆様も「自分で考える」ことや親子の絆や家族同士の親睦が深まったと思っています。どうもありがとうございました。そして、お疲れさまでした。

2022年

6月

04日

親子遠足

朝から快晴に恵まれた令和4年度の親子遠足です。今回は初めての場所です。埼玉県狭山市にある「いなりやま公園&狭山市立博物館」です。

 

まずは、いなりやま公園からスタートします。午前中のメインは「ネイチャーゲーム」です。その前に、公園内を園長の解説で少しお散歩します。いなりやま公園は、戦後米軍のジョンソン飛行場だった場所です。東京ドーム3.5個分のスペースの中には、自然の森の中です。

 

子どもたちは、散歩の途中で様々な花や植物を発見します。まつぼっくりは知っていたけど、松の木にあるまつぼっくりに驚きます。保育園の屋上でも見られる「ハルジオン」「ドクダミ」の白い花を発見します。タンポポに似た黄色の花は「ジシバリ」です。地面を根で縛って広がっていくという意味です。昔は胃腸薬にもなった黄色の花「ニガナ」は、苦い菜っ葉という意味です。そして、タンポポも発見しました。すると、5歳男の子が「大変だ!イチゴがある!」と大騒ぎです。そう「へびイチゴ」を発見しました。ツゲ・クスノキ・メタセコイヤなどの樹木も観察しながら、ネイチャーゲームの森の中へ到着です。

 

ネイチャーゲームは全部で3つ行いました。まずは、「はだしであるこう!」です。子どもたちも保護者もみんな、靴と靴下を脱いで裸足になって、芝生の上を歩きます。「えぇ~最悪だよ!」なんて、口の悪い小学生が言いながらも、裸足で歩くのはなかなか気持ちがいいようで、子どもたちは笑顔で走り回っていました。

 

ウオーミングアップが終わると、ネイチャーゲーム2つ目は「ありえへん!探しゲーム」です。園長が森の中に、保育園で子どもたちが遊んでいるぬいぐるみやおもちゃをこっそり隠しておきました。さぁ~親子で「ありえへん!」を探しに森の中へゴー!です。

 

全部で10個の「ありえへん!」のうち、2つも見つけた3歳男の子は、もちろん「どや顔」です。ふだんはおとなしい4歳女の子は「ドキンちゃん」を見つけて「してやったり顔」です。ベビーの女の子は、パパと一緒に「ドクターイエロー」を発見しました。そして、子どもたちは、「ありえへん!」10個全部を見つけました。

 

3つ目のネイチャーゲームは「森の宝物ビンゴゲーム」です。どんぐり・まつぼっくり・四つ葉のクローバーなど12個の森の宝物がビンゴカードに記されています。親子で、森の宝物探しです。緑の葉・丸い葉・黄色の葉・茶色の葉・黄色の葉・赤い葉・虫が食べた穴あき葉・ギザギザの葉と、葉っぱだけでも8つも探さないといけません。四つ葉のクローバーを見つけた3歳男の子・・・よくがんばりました。

 

最後に、みんなで見つけた森の宝物でビンゴを完成させて、4チームの先生が、子どもたちの話を聞いていきます。「この葉っぱは、僕が見つけたんだよ」「四つ葉のクローバーすごいでしょ」と、みんな「頑張った顔」をしています。ビンゴの1つに「不思議なもの」があったのですが、「へびイチゴ」「落ちていたボールペン」「赤い実」など、子どもたちにとっての「不思議」がチョイスされていました。

 

こんな感じで、午前中は、親子でネイチャーゲームを楽しみ、子どもたちは「お腹がすいたよォ~早くお弁当が食べた~い!」で、お楽しみのお弁当タイムです。

 

つづきは、あした・・・

2022年

6月

03日

一汁一菜でよい

朝の自由時間・・・年長園児たちがトランプをしています。そこへ、5歳男の子が「ボクも入れて」とやってきました。どうやら、ババ抜きをしているようです。6歳女の子が仕切っていたのですが、いつの間にか、5歳男の子が「あっちいって!入らないで!」となっていました。理由は、ルールが分からなくて、楽しいトランプの時間をぶち壊してしまったからです。5歳男の子は、仲間はずれにされたことを先生に言いにきました。

 

「○○くん。トランプで遊ぶには、ルールを覚えないと楽しく遊べないんだよ。ルールがわからなくて、勝手なことをするから、みんなが遊びたくないと思ったんじゃないかな」

 

次に、5歳男の子がトランプに参加するときは、きっとルールを覚えてから参加することでしょう。保育園でも、年長クラスのゲームには、細かいルール設定が多いですね。小学生から引き継いだ、難しい遊びもこなしています。

 

さて、今から6年前に、料理研究家の土井善晴さんが著した「一汁一菜でよいという提案」は、家庭料理に意識革命を起こしました。日々の食卓には具沢山の味噌汁とご飯、漬物の一汁一菜があればいいという提案です。

 

何皿ものおかずを並べないといけない重圧から解放された人、味噌汁に肉や魚など何でも入れる自由な発想を知って料理の楽しさに気がついた人、料理を始めた人も多いと聞きます。

 

「今あるもので、さぁ~どうやって食べよう。家庭料理はこれだけでいいんですね。その基本となるのが一汁一菜です」と土井さんが言うと、最初に女性たちが賛同し、コロナで家にいる時間が長くなったりするうちに、男性にも浸透してきました。

 

土井さんは、料理研究家の父親「土井勝」さんの背中を見て育ち、フランスや大阪の「味吉兆」で修業をします。フランスでは、料理界の長老の家に居候して家庭料理も味わったそうです。

 

フランス料理と日本料理。プロの料理人と家庭料理の専門家を行き来した土井さんだからこそ、一汁一菜でよいという提案が話題になったのです。

 

「考えなくてもパッとできて自分のノルマを達成できるのが、自然とつながる一汁一菜です。日本の豊かな風土の中に育つ、旬の植物と魚を入れといたら、おいしさも健康も、みんなうまくいくんですよ」と土井さんは言います。

 

コロナ禍で、旦那はテレワーク、子どもは学校休校で、毎日三食の献立を考えないといけなくなった主婦がたくさん出てきました。でも、土井さんの考えで「今あるもの」という気軽な気持ちで作ると、もっと、料理が楽しくなるかもしれませんね。

2022年

6月

02日

皆を巻き込む力

高いところが苦手な3歳女の子が、昨日からビワの木登りに目覚めました。他の園児の影響で、いつの間にか、勇気と挑戦する気持ちが生まれたのです。でも、まだ自信がなくて、他の園児が昇ってくると「○○こないで!降りられないじゃないの!」と大騒ぎです。(笑)

 

さて、ある保育園での話です。子どもたちが大事に育てていたイチゴが、何かの動物に食べられる事件が起きました。子どもたちは、犯人捜しに作戦を立てます。「周りを高く囲んでわなを仕掛ける」と意見が出ます。「動物だって生きているのだからかわいそう」「おとりのイチゴを置いてみたら」などと意見が出て、結果、ビデオで撮って犯人を見つけることになったのです。

 

そして、見事に、夜、おとりにつられて園にやってきた動物が映ったのです。しかし、その動物は、あまり身近な生き物ではなく、正体が謎に包まれたままになってしまいました。そこで、保護者も巻き込むと、親も子どもたちも園の職員も一番の関心ごとになっていきます。動物名はいくつかの候補が上がったようですが、決定打に欠けます。

 

そこで、ようやく獣医さんに映像を見てもらうと「テン」であることが判明しました。

 

さて、問題はここからです。もし、保育園の職員が自分で答えを調べて子どもたちに教えてしまったら、家庭を巻き込んでの協働探究は起こらなかったでしょう。答えをすぐに出してしまうことは、子どもたちの成長にとってマイナスになることが意外と多いですね。

 

回答を急がないで、様々な人たちを巻き込んで「何だろう?」「何だろう?」の問いをパンパンにすることで、子どもたちの好奇心や探究心へとつながっていくのです。

 

これは、子どもたちの世界だけの話ではありません。私が、若手の頃に、信頼する上司から「いいか・・・自分一人で仕事をするんじゃないぞ。仕事は、できる限り社内の多くの人を巻き込むんだ。そうすると、おまえが考えつかない知恵やアイデアがたくさん出てくる。そして、おまえもその仕事が楽しくなる」と教えられました。それ以降、私の仕事は、いかに多くの人を巻き込むか・・・というスタンスにかわりました。

 

仕事というのは、一人で抱え込むとろくなことはありません。みなさんも経験していると思います。(笑)

 

私たち大人は、子どもたちに「大騒ぎして、多くの人を巻き込むこと」を教えたいですね。保育園の6歳女の子は、皆を巻き込む力が、とても長けています。1つの出来事をすべての先生に話をして、多くの友達に共感を求めます。園長もあっぱれです。

2022年

6月

01日

グループセラピー

今日の年長園児の連絡ノートには、昨日のわくわく教室の様子をマシンガントークで話す我が子のことが書かれていました。6月4日の親子遠足では、「自分でおにぎり作る!」とママに宣言した年長園児たちです。そして、今日から年長園児に5歳女の子が仲間入りしました。今まで紅一点で頑張ってきた6歳女の子が、さっそく、保育園でのことを優しく教えています。新人園児は、初めての集団生活に、涙も出ましたが、早く保育園生活に慣れて、就学前の素敵な思い出を作ってほしいですね。

 

さて、日本ではまだなじみが浅いですが、海外では「グループセラピー」という精神療法が一般的に行われています。複数の人々がセラピストの下に集まり、自分自身の近況や感情について語り合います。

 

様々な問題を抱えた人々が集まるのですが、注目はセラピストの役割です。ここでのセラピストは、決して自分が主導的に話を引っ張っていくのではなく、参加者と同じ目線で輪になって座り、彼らの話にはほとんど口を挟みません。大半は、参加者同士で話が進んでいくと言います。セラピストは、たまに「その時のこと、もう少し話してもらえますか?」「話し足りないことはないですか?」と、重要だと思った内容を深堀りします。

 

こうして、参加者同士が自分自身と向き合い、以前の自分と今の自分を振り返りながら、セラピストに答えを求めるのではなく、自分自身で、問題解決への道を模索していくのです。

 

組織の中でのコミュニケーションを円滑に進めるためには?プライデートな悩み?などなど、私たちに「悩みゼロ」の日はないですね。そんな時に、この「グループセラピー」という手法が、これからの1つの解決策につながる手段かもしれません。

2022年

5月

31日

わくわく教室

今日は、今年度1回目の「わくわく教室」を行いました。年長園児が、お米の勉強をして、ご飯を炊いて、おにぎりを作ります。朝から、園児たちは、「わくわく教室って、どんなことをするのかなぁ~?」「早くおにぎり作りたいなぁ~」と、やる気満々です。

 

屋上には畑がありますが、田んぼはありません。まずは、稲がどのように成長して、秋の収穫につながるか・・・もみ殻から玄米、白米への過程も現物を見ながら学びました。稲穂のコメを1粒、まわりの殻を手で取って、玄米にします。6歳女の子は、帰るまで「園長先生・・・茶色の米は何ていう名前だったっけ?」と何度も聞いてきます。おうちに帰ったら、ママに「げんまい」を説明するからです。

 

米をとぐのも、真っ白な水から、だんだんと濁りが少なくなることを学び、いよいよご飯を炊きます。今回は、炊飯器を使うのではなく、ガラスの耐熱鍋で、米の様子を観察しながら炊きます。米が踊りだして、泡がブクブクし始め、お米のいい匂いがしてきます。

 

5歳男の子が、「なんだか、ダイヤモンドみたいにキラキラしてきた」と表現します。子どもらしい素敵な感性です。そして、いよいよご飯が炊きあがりました。

 

次は、子どもたちが自分でおにぎりを作ります。「おかかしょう油」と「さけ」のおにぎりを作りました。ラップを使って、三角にします。「お腹すいちゃった!早くおにぎり食べたいなぁ~」と待ちきれない子どもたちです。

 

あっという間に、2つのおにぎりを食べて、みそ汁をおかわりして、おにぎりのおかわりをする園児も続出します。子どもたちは、大満足の笑顔です。(笑)

 

食器を洗うところまで子どもたちは自分たちで行います。途中、先生がおにぎりの絵本を読んだり、かっぽう着と帽子という、いつもと違う感じが、子どもたちのわくわく感を引き立てます。

 

6月4日の親子遠足のお弁当は、「自分でおにぎり作る!」と全員宣言しました。とても楽しみですね。年長園児を対象に行う食育教育「わくわく教室」も、今年度で3シーズン目に突入しました。講師の先生は、卒園児の「○○君のママ」で、子どもたちにとっては身近なママですので、とても楽しい時間となりました。次回は、パン作りに挑戦です。

 

お留守番の園児たちは、教室で、パパには秘密の「父の日プレゼント」と「七夕かざり」を作り始めました。自分たちも、寺子屋1番になったら「わくわく教室」を楽しみにしているようです。

 

ということで・・・今年度最初の「わくわく教室」は、大成功でした。

2022年

5月

30日

「顧問拒否」の代償

昨日は、真夏の暑さとなり、「今シーズンおうちで初めてのプール」という園児が何人かいました。まだ、体が夏モードになっていないので、子どもたちが熱中症にならないように、今日の屋上遊びでも、水遊びがセットです。そして、ヘチマの種をまきました。子どもたちは、ヘチマが育ったら、「ヘチマダワシ」作りに挑戦です。

 

さて、多くの中学高校では、生徒は部活動への参加が、教員は顧問となることが当たり前とされてきました。しかし、部活動は、本来は強制するべきものではなく、最近は顧問を要請された際に、断る教員が現れるようになりました。

 

しかし、「顧問拒否」の代償があるようです。

 

部活動大好きの他の部の顧問から「練習時間が短すぎる」「顧問が二人いるなら交代ではなくて二人とも毎日部活を見ろ!」休日に部活を休みにすれば「どこで何をしていたのか」と聞かれる。

 

バレーボール部の主顧問を押し付けられた教員は、公式試合で審判をするように求められます。バレーボールの経験がなく、急いでルールブックに目を通したものの、何しろ経験がないので、試合でミスジャッジを繰り返します。そのたびに生徒たちからブーイングを浴び、他校の顧問たちからも、露骨に嫌な顔をされる。

 

任意であるはずの部活動に打ち込まない教員は、こうして、他の教員から「いじめられる」のです。その要因は、「現場で力を持つ50代前後の先生たちは『若い頃に部活動で生徒を指導してきた』という強い自負があり、若い教員が部活動をやらないことを許しがたく感じる」と指摘する教育関係者もいます。

 

「顧問をやらないなら教員採用試験の段階で明らかにすべきだ。卑怯だ」「部活動は教員たちの善意や無償労働で成り立っている。『やりたくない』と言い出せば、まわらなくなる」と、顧問拒否の代償は、周りの教員からのプレッシャーという形でも、重くのしかかります。

 

保護者も「顧問拒否が広がって、子どもが所属する部が廃部になるのは困る」という意見が多いのも事実です。しかし、多くの保護者は、「教員たちの部活動の指導はほぼ無給で、土日でも1日2700円しか手当をもらえていない」という実態を知れば、考え方も変わりますね。

 

今後、部活動は、顧問がすべて担うのではなく、外部指導者を活用する方向で進んでいます。ただし、その費用をどう確保するか、検討する必要があります。行政が、100%支給を約束しているわけではなく、保護者負担もあるからです。

 

ただし、これからの部活動は、経験がないのに無理やり運動部の顧問をさせられるような実態は、少なくなっていくことでしょう。民間をどう活用するか・・・そして、子どもたちの「楽しみ」「やりがい」「成長」にどうつなげていくか。今まさに、日本の学校の部活動のあり方が問われています。

2022年

5月

29日

勝利至上主義からの脱却

完全試合を達成した千葉ロッテマリーンズの佐々木投手の高校野球時代の映像がよく取り上げられます。活躍のシーンではなくて、岩手県大会の決勝戦に登板しなかった佐々木投手をカメラが追いかけます。準決勝までに多くの球数を投げたので、監督が佐々木選手の将来を見据えて、当番を回避させたのです。当時、賛否両論で盛り上がりました。どちらかというと、「なんで投げさせなかったの?甲子園への夢を絶たせたことが良かったのか」という声が大きかったです。

 

しかし、今の佐々木投手を見れば、「あの時の監督の選択があったから」と言われるようになりました。

 

今年4月に、静岡県掛川市で一風変わった学童野球チーム「グッドフェローズ」が始動しました。練習は週2回で、他競技との掛け持ちも推奨しています。練習の3分の1は基礎体力、運動能力を高めるフィジカルトレーニングにあてます。

 

冒頭の佐々木投手のように、高校野球では球数制限の導入など、ケガや痛みを我慢しながらプレーする選手は減っていますが、小中学生の学童野球では、年間100試合をこなすチームもあり、勝つためにエースにずっと投げさせるチームはまだまだたくさんあって、未熟な体に無理をさせてケガにつながることが多いようです。

 

「グッドフェローズ」の創設者でヘッドコーチの甲賀さんは「学童野球での活躍と、その後の野球人生の充実は比例しません。目先の勝利至上主義から脱却し、高校以降を見据えて万全の状態で子どもたちを送り出したいと思っています」と話します。

 

勝利至上主義のチームだと、「おまえ、使えないな」などという言葉が飛び交います。そうすると子どもはコーチの顔色ばかりうかがい、スポーツを楽しめなくなります。そうなると「もういやだ!」とやめてしまう子が少なくないのが現実です。

 

ラグビー元日本代表の平尾剛さんは、「アマチュアスポーツの本質は勝利そのものではなく、勝利を目指す過程で何かを身につけたり、一生懸命取り組むことでプロセスが充実したりすることでしょう。しかし、勝つことを最も価値があることとみなし、それ以外をすべて従属させるかのような短絡思考が若年層のスポーツ現場でもしばしばみられます」と言います。

 

勝利至上主義は、ケガ防止だけでなく、コーチが求めるようにできないと自信を無くし、自己肯定感の低下につながるという、メンタルの部分での問題もあります。

 

もちろん、コーチにすべての問題があるわけではありません。我が子の試合結果にばかり一喜一憂してしまう親の熱意にこたえようとやり過ぎもあるでしょうし、コーチの育成自体も、技術論中心で、メンタルやスポーツを楽しむ思考からかけ離れていることもありますね。

 

どうですか。この話は、将来プロを目指すような一流選手だけの話ではなさそうですね。保育園の子どもたちには、運動会の競技や、先日の保育参観では「ストライダーレース」を行いました。はい。勝ち負けがつきます。勝つ園児は一人だけでその他は負けです。しかし、勝利至上主義にならないように、勝った園児は自己肯定感が強まり、負けた園児は「次は頑張るぞ!」という気持ちにつなげないといけません。

 

勝つこと、優勝することの達成感は、子どもたちの成長には大きなプラスになることは事実です。しかし、そのために、見逃された犠牲が、たくさんあったことを考えると、子どもたちへのスポーツ指導は、間違いなく変わっていかないといけないのです。

2022年

5月

28日

学校の「なじむ」「なじまない」

今日は、2歳児から小学校3年生まで、7学年のタテの関係の中で、子どもたちは楽しく過ごしました。2歳児にとっては、小学生はかなり上の存在ですが、一緒に過ごし、小学生の遊びや会話を身近に感じるだけで、大きな影響を与えられるのです。

 

そんな小学生の会話に聞き耳を立てます。1年生は、すっかり小学校生活に慣れたようで、「今日は○○ちゃんと友だちになった」などと、毎日のようにママに報告しているようです。そして、2年生、3年生は新しい担任の先生の話をしています。まだ、小学校低学年ですので、判断基準は「怖い先生」か「優しい先生」か・・・単純です。(笑)

 

小学校では、しばしば「なじむ」という言葉が使われます。1年生は、右も左の分からない学校だったのに、人や環境に慣れて、親しむ・違和感がなくなるという意味で使われるのが「学校になじんできた」です。これは、肯定的な言葉ですが、反対の言葉「なじまない」は、否定的な意味で使われます。

 

例えば、若手教員が「昨年度の反省や子どもたちの意見を反映させて、新たな提案をしたいと思います」と言おうものなら「気持ちは分かるけど、それはこの学校にはなじまない」とベテラン教員から反対を食らう。

 

生徒のいたずらで先生の車が傷つけられた時も「生徒のやったことだから弁償とかを求めるのはなじまないでしょう」という校長の話。学校に法はなじまないという考えです。

 

今はないでしょうが、「学校教育でお金の話はなじまない」という時代も、私が中学高校時代にはあったような気がします。

 

学校は、「優しさ」「思いやり」「夢」というような、キラキラした言葉を好みます。でも、起きてしまった不都合を隠すために「なじまない」という曖昧な言葉を使っていることもありますね。いじめもそうです。「うちの学校にとって、この出来事はなじまないことですね」などは、学校の隠蔽につながる救いのない言葉ですね。

 

学校だけでなく、あなたの会社でも組織でも「うちにはなじまない」ということがあるのなら、一度メスを入れた方がいいですね。

2022年

5月

27日

少子高齢化の先の社会を考える

昨日のお迎えのシーンです。2歳児女の子のママが、約1か月半ぶりに出張から帰ってきたのです。出張期間中は、パパが奮闘し、ママとはテレビ電話で話すだけです。ママは、娘を見るとたまらず大粒の涙です。職員もつられて泣いています。感動の母娘の対面シーとなったのです。ママもパパもよく頑張りました。そして、2歳女の子は、ママの大きな愛情を受けて、メンタルも強く成長するのです。

 

さて、今年4月1日時点の15歳未満の日本の人口は1465万人で過去最少となってしまいました。対人口比も11.7%まで下がりました。代わりに増えているのが高齢者です。何と、日本は世界で唯一、15歳未満の子どもよりも75歳以上の後期高齢者が多い国になっているのです。

 

この問題は、今に始まったことではありませんので、驚く日本人も少ないと思いますね。ただし、今の子どもたちが、大人になる頃・・・20年くらい先には、日本の姿をどうしていくべきか、子どもたちのためにも考えないといけません。少子高齢化の先の社会をどうするかです。

 

定年70歳が当たり前になって、元気に働ける高齢者に支えてもらわないと・・・考えますが、高齢になっての学び直しや再訓練・生涯学習の機会を増やさないといけません。労働力のIT化もどんどん進める必要があります。

 

そして、いよいよ外国人を受け入れていかないといけません。移民の枠をどうやって段階的に増やしていくのか。同時に、学校でも外国人の子どもが増えていきます。外国の子どもたちへの指導・日本語教育もさらに必要になってきますね。すでに、自治体の中には、住民の5人に1人が外国人というところもあるので、参考例にもなるでしょう。

 

外国人が増えることで異文化理解を深めるチャンスととらえ、前向きに変化を受け入れないといけませんね。

 

ここら辺までが、私のような昭和のおやじが考えることです。でも、今の子どもたちなら、日本が高齢化社会になっても、もっと素敵な未来を描くことができることでしょう。さぁ~今から、新しい日本の姿を子どもたちと一緒に考えていきたいですね。

2022年

5月

26日

敵を作らず『ずるく』働く

今日も子どもたちは、屋上の広い「遊び&学び」場で、各々が自分で考えた遊びを楽しんでいます。4歳女の子は、素晴らしいシロツメクサの花を使った首飾りを作りました。3歳男の子は、土の中から、大きく成長したカナブンの幼虫を手に乗せて、誇らしげに園長に見せにきました。カレーライスのワゴン販売は今日も営業中です。

 

さて、「佐久間宜行のずるい仕事術」というビジネス書が話題になっています。佐久間さんは、昨年3月にテレビ東京を退社し、フリーランスのテレビプロデューサーとして活躍されています。ここ数年仕事に関する悩み相談のDMが届くようになったそうで、自分の経験が少しでも役に立てればと本にしたとのこと。

 

仕事術・人間関係・チーム・マネジメント・企画術・メンタルの全6章からなり、62のサバイバル術が紹介されています。副題は「僕はこうして会社で消耗せずにやりたいことをやってきた」です。

 

佐久間さんの仕事術の特徴は、徹底して「戦わない」ことです。相手に勝つ方法ではなく、ストレスなく自分の仕事ができる環境を確保するためにどうすべきかを常に考えることだそうです。

 

まず実践したのは「とにかく楽しそうに働く」ことです。楽しそうにしていると、周りの上司に「こいつはやりたい仕事をやらせると、こんなに輝くんだな」と思ってもらって、どんどん仕事を任せてもらうようになります。逆に、言い訳ばかりして、つまらなそうにしていると仕事が回ってきません。不機嫌でいるメリットなんて1つもないと言います。

 

やがて、仕事が増えていくと、人間関係も広がっていきます。そこで、肝に銘じておくのが「相手のメンツを潰さない」ことだそうです。組織で働くうえで忘れてはいけないのは、人はメンツで働いているいということ。人がキレる理由の8割は「こんなこと聞いていない!」です。情報を与えないのは、相手を軽んじていることです。

 

まだまだあります。トラブル発生の時は、犯人を特定しようとしますが、それよりも、業務分担の問題とか、チェック体制の問題とかチームの仕組みを見直せば短時間で解決できることがたくさんあると言います。

 

佐久間さんは、熱く語ります。「たかが仕事、たかが会社。嫌なものや苦手なものはできるだけ避けて、『戦わずして』自分のできることをやっていく。それが最も大事なことです。それでも悩んでしまう時は、『給料分働けば十分だ」と思うこと。仕事に熱狂して、自分のすべてを懸ける人もいますけど、それは絶対的な正義ではなく、あくまでも性格や生き方の問題。仕事に対してハングリーじゃなくても、やるべきことをやり、給料分働けば、それで十分『プロ』ですから」

 

どうですか・・・「楽しそうにする」「相手のメンツを潰さない」「人を責めずに仕組みを変える」「給料分働けば十分プロ」この4つを実践すれば、きっといい仕事ができるといいます。

 

大いに参考になりますね。

2022年

5月

25日

バタースイーツが進化している!?

屋上遊びで、6歳女の子が新しい遊びを考えました。キャスター付きの衣装ケースを使って、「移動カレー屋さん」を考えたのです。引き出しには、食器とカレールー(砂)・ごはん(土)が入っています。新幹線の車内販売のワゴンのように、屋上をまわって「カレーライスはいかがですか?」と声出しをします。園長先生は、思わず「大盛りカレーください」とお願いすると「20円です!」とのこと。安い!

 

さて、今日はスイーツの話です。洋菓子の世界は、一度「ブーム」になると、専門店ができるくらいに売れまくりますが、そのブームは残念ながら長く続きません。最近のブームは「マリトッツォ」ですが、「これは売れる!」と専門店が出始めたころには、ブームが終焉し、閑古鳥というのが常です。

 

私も洋菓子業界で仕事をしていたので、大成功と大失敗をたくさん経験しました。今から20年前、まだエキナカという言葉が使われ始めたころに、東京駅と上野駅に行列の店を作ったのですが、短期サイクルの商品開発が進まず、わずか1年あまりで撤退を余儀なくされました。今も、東京駅と上野駅の「○○ショップ」の跡地を見ると、苦笑いしながら、思い出に浸ります。(笑)

 

マリトッツォの次にくるのが、バターを主役にしたスイーツのようです。もともと、北海道の六花亭の「マルセイバターサンド」が王道ですね。代官山小川軒のレーズンサンドもなかなか手に入りません。でも、これらの商品名が出るのは、私のような昭和の人間です。今は、凄いことになっているそです。

 

大阪の「堀江バターサンド」は、日本一分厚いバターサンドと言われる商品ですが、バターとクリームの配合が軽くて絶妙でぺろりと食べられてしまいます。東京丸の内で展開している「エシレ・メゾンデュ ブール」というショップのバターケーキは5400円もするのに、開店前の行列で売り切れてしまうとか。

 

そもそもバタースイーツが注目されるようになったのは、発酵バターが広く知られるようになったことが要因のようです。バターと相性が抜群なのが「あんこ」です。あんバターの存在は、今では、スタバの「あんバターサンド」に代表されるように大人気スイーツになっています。

 

プリンやチーズケーキなどは、一過性のブーム商品ではなく、洋菓子会の定番商品です。今後バタースイーツは、人気を経て定番スイーツになっていくような気がしますね。なんせ、「マルセイバターサンド」は、何十年も前から食べられているロングセラーです。

 

どうですか・・・バタースイーツ。注目してみましょう。

2022年

5月

24日

未来を考える教室

今日の寺子屋は、子どもたちと「朝顔の種まき」をしました。バス通り側のファームの壁面では、毎年朝顔の花がきれいに咲き乱れます。今も種が自然と落下して、芽を出しています。今年は、壁面全体を朝顔の花でいっぱいにしようと、ざっと、15メートルの区間に新しくネットを張って、種をまきました。

 

「朝顔の花が咲いたら何をする?」に、すぐに「色水を作って遊ぶ!」と答える子どもたちです。朝顔は、「一日花」で、その日に花が咲いたら、しぼんで翌日には花は咲きません。それなら、色水で活躍してもらうのです。プールが始まると、子どもたちは、ミニトマトやキュウリを食べて、スイカ割りをして、朝顔の色水も作ります。忙しくて楽しい時間となるのです。

 

さて、今日は京都市の東山高校で行われている「未来を考える教室」の話です。

 

この教室は、入学して間もない高校1年生を対象に行われます。「生徒が自らのキャリアをデザインできるような授業をしたいと思っていた」と、担当教諭は言います。子どもたちが、自分の将来を考える機会が持てれば、それは教育的価値にもなるという考えです。

 

使用する資料は、授業では配布しないで、子どもたちがメモを取りながら、自分の考えを深めるのがねらいです。

 

例えば・・・「いま」とこれからの社会は?

①コロナウイルスの変異株の拡大に、今後も翻弄されるかもしれない。(出生率がますます低下するのでは?地方の過疎化と消費の減少が深刻化?)

②団塊世代(1947年~49年生まれ)のひとり暮らしが増加する。

③団塊ジュニア世代が50代前半となり、一般的に企業全体としての人件費がピークになる予想。

④日本では、6人に1人が75歳以上になると言われている。

⑤婚姻件数が減少する。(2020/2021対比では12.3%減)

⑥オフィス(事務所)をもたない企業(会社)が増加する。

 

こんな、未来予想をいくつか子どもたちに提示して、将来のビジョンを自ら考えるのです。もちろん、大人になるまでに、また大人になってからも、将来のことを考える機会は、私たちにもたくさんありますが、そのきっかけとして「未来を考える教室」はあるのです。

 

子どもたちは、SDGsの話題が増え、AIを活用する仕事に関心を示したり、「勉強をする意義や面白さを知ることができた」と率直な感想が出てきたそうです。学校側も、若い世代の感覚などを知る貴重な機会になっているようです。

 

どうですか・・・自分の将来を自分で考えることが大切なのは、誰もが思っていることでしょうが、その手段として、「未来を考える教室」は、注目されているのです。

2022年

5月

23日

日本で「マスクなし」できるかな?

今日は、天気もいいこともあって、久々に「クマバチ」が、屋上を低空飛行しています。子どもたちは、虫アミをもって捕まえようと大忙しです。

 

さて、ここにきて、マスク着用についての基準が、政府から示されていますね。「外では不要」という流れになってきました。これから暑い夏に向かっていきますが、マスクが当たり前の3回目の夏になろうとしています。日本人は、マスクを歓迎している人もいれば、マスクで苦労している人もいますね。

 

ある女性は、「そういえばこの2年、まともに化粧をしていない」といいます。ゴールデンウイークに男友達とコロナ禍以降初めて会うため、化粧をしようとしたら、腕が落ちていたそうです。

 

また、昨年新卒で就職した女性は、入社時からテレワーク。先輩や同僚と職場で顔を合わせた回数はごくわずかで、オンライン会議で顔を見ているのに、リアルではマスクで顔が隠れているので、名前がわからない。取引先の担当の顔と名前も覚えられない。親しげに相手から話しかけられると、「この人、どこの何さん?」と戸惑ってしまうそうです。

 

世界は、マスク緩和に向かって進んでいます。イギリスは、屋内のマスク着用義務を撤廃、アメリカは、「公共交通機関ではマスク着用」という指針を発表したものの、フロリダ州の連邦判事が「マスクの義務づけは違法」との判決を出し、全米で着用義務が無効になりました。

 

日本人と違って、欧米では「国や行政に規制されたくない。自分たちの身は自分たちで守るものだ」という意識が強く、仮にマスクをしなくて感染者が増えたとしても、政府を批判することにはならないようです。

 

日本人の中には、「このままマスク生活が続いてほしい」と考える人もいます。いわゆる、マスク依存症になっている人が多いのではと言われています。

 

保育園では、外あそびで完全にマスクを外して熱中症対策に比重を置きます。

 

やっぱり、自分の判断で、マスクが本当に必要な時とそうでない時を区別し、屋外で必要ないときは、マスクをポケットにしまって思いっきり深呼吸をする。危ないと思ったら取り出し、緊張感をもって着ける。このメリハリで、マスク対応をしたいものですね。

2022年

5月

22日

たまには思い出話もいいですよ

昨日は、保育園におやじ二人の来客がありました。子どもたちには、「今日は、園長先生のお友だちが来るから、たくさん遊んでもらいなさい!」と事前に伝えていたので、おやじ二人の登場に、子どもたちは、待ってましたとばかりに、まとわりつきます。

 

私の同期が、この春神戸から東京へ転勤になったので、11年ぶりの再会となりました。私が会社の退職挨拶で神戸の本社を訪れた時に、彼が送別会を開いてくれたのですが、飲みすぎて、新大阪発の最終の新幹線を乗り過ごす失態を演じてしまいました。(笑)

 

そして、もう一人のおやじは、このブログでもたびたび登場する、大河ドラマ評論家です。タブレットを持参してもらい、子どもたちにスポーツ・アニメとたくさんの動画を見せてくれました。子どもたちがおやじ二人の周りを取り囲みます。

 

保育園ホワイトきゃんばすの子どもたちの凄さは、すぐに、知らない大人でもコミュニケーションをとってしまうことです。見学のママが来ても、園長が説明するイベントの写真を「あーだこーだ」と解説するのです。私の説明よりも、子どもたちが話した方が、見学のママの印象に残るようです。(笑)

 

ということで、おやじ二人には、しっかりと子どもたちの相手をしてもらって、保育園が終わると、3人で飲みに行きました。

 

よく訪れるレトロな飲み屋で、思い出話に浸ったのです。新入社員研修で受けた人事課長からの厳しい指導(今ならパワハラ)・・・同期の面々は今なにしてる?・・・そして、仕事上での数々の失敗談・・・もちろん、数少ない成功談も・・・(笑)

 

過去の感傷に浸っているだけじゃないか・・なんて、思わないでくださいね。若き頃の仕事ぶりを思い出すことで、今の自分へ喝!を入れることにもなるのです。まだまだ、やることはたくさんあるんじゃないの!?って、過去の自分が、今の自分に問いかけるのです。

 

もちろん、保育園での話もたくさん聞いてもらいましたよ。「ショッピングセンター」の中に、保育園を作ろうと思ったことや、数年前に、屋上の使用ができなくなるかもしれない危機に、どうやってショッピングセンターの店長を説得したか・・・これは、すべて、私が民間企業で働いでいなければ、思いつかないことでした。

 

よく、仕事以外の人脈をたくさん持ちなさい!と言われますが、「社縁」が大切だなぁ~とつくづくと思った時間でした。自分と同じ部署と働く人だけでなく、社内にはきっと、影響を受ける人物がたくさんいるはずです。

 

昨夜は、思い出話に浸りながら、充実の時間を満喫しました。たまには、いいですね。

2022年

5月

21日

デジタル教科書を問う

今日は土曜日・・・登園した小学生から、「保育園と小学校ではここが違う」を発表してもらいました。まずは、小1でも1日5時間の授業があること。国語と算数は毎日あり、休み時間の過ごし方。給食は、給食室から大きな鍋で当番が運んできて、お皿に盛るまでやること。給食が終わったら、教室の掃除をすること。クラスで班を作って、毎日場所を変えて掃除すること・・・などなど、年長、年中の子どもたちは、目を輝かせながら聞き入っていました。

 

卒園児の先輩が、こうして小学校でのことを教えてくれるのが、保育園ホワイトきゃんばすの大きな強みです。新年度が始まって2か月になろうとしていますが、卒園児の新1年生は、新たな人間関係の中で、しっかりと前に進んでいるようです。

 

さて、フランスの認知神経科学の専門家のミシェル・デミュルジェさんは、著書の「デジタル馬鹿」の中で、子どもたちがデジタル画面を見続けた結果、言語力、集中力、記憶力が損なわれるだけでなく、睡眠不足が増えることなど、科学的な検証データが多数掲載されています。

 

教育現場から批判されることを覚悟していたそうですが、教育関係者や小児科医から「現場で感じていることをよく書いてくれた」と共感する声が多く寄せられたそうです。

 

デジタル化をいち早く進めたフランスでは、国家財政を監視する会計院が、「巨費を無駄に費やした」と指摘し、スペインでは、端末が配られた子どもの成績が全教科で下がってしまったと言います。その理由は、子どもたちが端末を学習だけでなく、動画やゲーム、SNSなどの娯楽に使ってしまうからです。

 

一方、紙の本を読むことによるメリットが研究などで示されています。紙の本を読むと脳内で、内容の地図とも言えるイメージマップが構築されます。紙の本には空間的な統一性があり、端末で読むよりも頭の中で内容をイメージしやすいのです。

 

もちろん、デジタル化でのメリットも多くあることでしょう。今後、本格的にデジタル教科書が導入されようとしています。子どもたちにとっての、リスクとメリットをきちんと受け止めることが必要ですね。

2022年

5月

20日

大人が心地よい規律

先日の保育参観で、虫メガネを持って昆虫観察をしたこともあり、子どもたちの昆虫への関心が高くなっています。それじゃ!ということで、昨日は、夜の雑木林でクワガタを10匹以上捕まえてきました。コクワガタやヒラタクワガタは、5月には樹液を吸っています。カブトムシやノコギリクワガタは、6月末ごろに登場します。

 

飼育ケースからクワガタを出して、子どもたちが観察します。もちろん、手には虫メガネを持って、ツノや足が6本を拡大して見ています。クワガタに触れない園児も、興味津々で見ています。子どもたちの目がギラギラです。(笑)

 

さて、今日は「学校あるある」の話です。ある新人教員の最初にぶち当たった壁です。

 

「自分が勤める小学校では、学習規律の徹底に学校を挙げて取り組んでいます。しかし、私のクラスは徹底には至らなくて、授業中の椅子の座り方、机の上の整理整頓、発言など、落ち着きのない子が複数います。学年主任からは『指導を徹底してください。先生は甘いんじゃないですか』とも言われ、『正直言って、そこまで厳しく守らせなくちゃならない規律なのかは分からない』と言ってしまったのです。すると、『それは、担任を否定することになりますね』と指導されて・・・それで、他の先生からあれこれ言われないように、大声で児童を叱ってしまって、自己嫌悪やプレッシャーで仕事がつらいです」

 

今日は、保育園の体操教室です。体操の先生からは「前の人に触らないで、順番を守るように!」と言われます。しかし、必ず、園児同士の「あたった!抜かした!」の喧嘩が始まります。時には、大きな声で注意をすることもあります。しかし、子どもたちは体操教室を心から楽しんでいることは間違いないので、どんな指導がベストか葛藤することがあります。

 

ロシアや北朝鮮の軍事パレードをよくテレビで見ますね。全員が、一寸も乱れずに行進する様は、国の指導者は、「素晴らしい。さすが我が国の軍人だ」と思うのでしょうが、テレビを見る私は、逆に気味が悪いです。そう感じる人は多いと思います。

 

この「学校あるある」も、子どもの立場で考えれば、「みんながちゃんとしている」ことは、大人にとって心地がいいことであって、主語は「大人」であることに気がつきます。もちろん、授業中に好き放題に席を立って騒ぐことを認めるわけではありませんが、時々、私たち大人は、子どもに課す規律を子どもの立場で考える必要があります。

 

なかなか線引きは難しいですが。

2022年

5月

19日

新入社員の漢字1字

今日は、3歳双子の姉妹が、お化けてんとう虫を持ってきました。おうちの玄関で見つけたそうです。普通のななつ星てんとう虫のざっと3倍の大きさです。日本最大の「ハラグロテントウムシ」のようです。子どもたちは、朝から見たこともないてんとう虫に大興奮です。

 

さて、5月と言えば、新入社員は「五月病」という「会社に行きたくない」病気になる若者が増える時期ですが、ここ数年は、コロナ禍でのリモートワークで、新入社員だけでなく、2年目、3年目の社員も心の病にかかっている若者が多いとか。「最近の若者はたるんでる!しっかりしなさい!」と思った昭和世代のあなた・・・実は、今の若者は、多様性に富んだ考えをしっかりと身に付けています。

 

ある会社の話です。新入社員研修で、「自分を漢字1字で表すとどんな字になるか?」を行っているそうです。ちなみに、昨年12月に清水寺で発表された、今年の漢字は「金」でしたね。オリンピックイヤーもあって、悪く言えば、誰もが考えるありきたりの一文字となりました。私も「金」を当てたくらいです。

 

ところが、今どきの若者は違いますよ。「葱(ねぎ)」を選んだ若者は「癖が強くて個性的ですが、周りの食材(人)を引き立てることが多い」と言います。「隠」を選んだ若者は「隠しているわけではないですが、見た目とは反して負けず嫌いな一面がある」と言います。

 

私が考えたら、「燃」→何事にも熱くぶつかっていく。とか、「挑」→失敗を恐れずに挑戦を続ける人でありたい。といった、誰もが思いつくような漢字1字にしてしまいます。

 

今の若者の「個性」をどう活かしていくか・・・あなたが、中堅社員や管理職なら、腕の見せどころですよ。(笑)

2022年

5月

18日

埼玉県出身の「東大生」力士

今日は、青空給食を行いました。園児全員、屋上でカレーライスを食べました。快晴の天気でしたので、まさに「あおぞら」の下での給食です。教室の中で食べる時よりも、不思議なもので、おかわりが進みます。おかわりだけでなく、子どもたちの会話もはずみました。「きょうのきゅうしょくはたのしかったね」と、子どもたちの声がしました。青空にも助けられて、非日常の給食・・・大成功です。

 

さて、現在大相撲夏場所が行われていますが、史上初の東京大学出身力士が国技館の土俵に上がったのです。しかも、埼玉県ふじみ野市出身の須山関です。新弟子同士が対戦する「前相撲」で、デビュー戦を勝利で飾ります。まだ、「○○山」などの四股名ではなく、本名で相撲を取っています。

 

180センチ、104キロの体格は、これからどれだけ鍛えられるかによって、まだまだ大きくなることでしょう。しかし、年齢は24歳と遅咲きです。実は、須山関は2浪して、1年留年しているそうで、相撲協会の新弟子検査の年齢制限25歳ギリギリです。そこで、彼は、現役の東大生のままで入門したのです。卒業を目指しながらの二足の草鞋を履くことになったのです。

 

東大相撲部時代は、大きな大会での上位入賞はありません。東大相撲部が存在していることも驚きですが、日本大学など相撲の強豪大学の選手に何度も勝っているそうで、才能はお墨付きだそうです。

 

何だか、応援したくなってきましたね。東大出身のプロ野球選手は過去に6人もいるそうですが、大相撲では初めてです。国公立大学出身の力士は、過去に4人いますが、いずれも「関取」と呼ばれる十両昇進は果たせていません。

 

大相撲の世界は、厳しいと言われています。大学相撲で横綱になっても大相撲では、簡単には横綱にはなれません。私が知るのは、「輪島」くらいです。稽古量も体力もはるかに違うだけでなく、付け人として関取の世話もしなければなりません。力を発揮できずに土俵を去るケースも多いと聞きます。

 

さて、須山関は、どんな活躍を見せてくれるか。注目したいですね。

2022年

5月

17日

どうして半端な数にひかれる

今日の寺子屋は、虫メガネで屋上の花々を観察しました。子どもたちは、毎日屋上で遊んでいますが、意外と見落としている花がたくさんあります。本日観察した花は、バラ・ハルジオン・トマト・エンドウ豆・じゃがいも・なす・ピーマン・のあざみ・シロツメクサ・チガヤ・キショウブ・西洋タンポポ・ドクダミ・カタバミ・・・どうですか、こんなにたくさんの花を観察しました。

 

バラのトゲを触ったり、ドクダミのにおいをかいだりしながら、子どもたちは、あらためて屋上の魅力を感じたようです。

 

さて、私たちがスーパーで買い物をするときに、なぜか100円ではなくて99円。1000円ではなくて980円のプライスに敏感に反応してしまいます。ある大学の研究では、人間は同じ商品があると、端数の方が「精密度が高い」と判断するのだそうです。

 

アニメ「101匹のわんちゃん」、ドラマ「101回目のプロポーズ」の101の数字は、切りの悪い数字です。100でもいいような気がしますが、半端な数字だと、なんだか、理由はわかりませんが、感覚的に魅力を感じてしまうのです。

 

あるおっさんは「好きな数字は37です。111って割り切れなさそうな雰囲気をただよわせていますが、実は37で割り切れる。111という単純な数字から、37×3が出てくるなんて想像つかないじゃないですか。11111も同じで、41×271で割り切れるのです」と言います。

 

私は、このおっさんの気持ちがよくわかります。何だか、数字の中で自分だけの発見をしたような、そんな感じですね。

 

素数にひかれる人も多いですね。1とその数字でしか割れない数字が素数ですが、1から100までに、素数は25個あって、一番大きい素数は97です。小学生ぐらいの子どもに、素数を出してごらんと言えば、超集中して見つけると思いますよ。

 

どうですか、あなたも半端な数にひかれる一人ですか。

2022年

5月

16日

進化する母子手帳

今週は雨スタートです。教室内で恒例のゲーム大会です。子どもたちは、屋上遊びが大好きですが、たまに行うゲーム大会に、闘志を燃やします。勝った負けたで大騒ぎです。

 

さて、今日は母子手帳の話です。母子手帳は、日本が発祥というのをご存じですか。妊娠や出産、子どもの成長を1冊にまとめて記録できる冊子です。保育園でも、園児の入園児には、母子手帳の直近の検査記録のコピーをいただいています。

 

母子手帳の前身は、戦時中の1942年に発行された「妊産婦手帳」だそうです。約10ページの薄い冊子で、配給の加給を受けられるなどの利点があり、国のために健康な子どもを産ませる人口増加政策の一環だったようです。

 

母子手帳の交付は、1992年から、都道府県から市区町村に移ります。すると、独自の母子手帳が編集できるようになりました。母子手帳ではなく「親子手帳」という名称に変わった所もあります。育児には、母親だけでなく、父親の役割が求められるようになったからです。茨城県常陸大宮市の「親子健康手帳」は、20歳までの成長を記録できます。約180ページもありますが、「妊娠経過」「乳児期」などのインデックスがあって探しやすくなっています。また、外国人対応として、10か国語番がそろっているようで、日本語だけでは理解しにくい外国人には優しい対応ですね。

 

日本生まれの母子手帳は、海外にも普及しています。国際協力機構は、1980年代後半から、アジアやアフリカなどの発展途上国で、母子手帳の作成を支援してきました。約50か国・地域で使われているそうです。

 

インドネシアの母子手帳は、妊娠中の注意事項や手洗いの仕方、離乳食の例などが記載され、育児書としても機能しています。識字率の低いアフガニスタンでは、イラストを多用して理解しやすくしています。予防接種を促すために、受診をするとスタンプがもらえる国もあるようです。

 

どうですか。日本の母子手帳は、世界の子どもたちや、その母親に大きく貢献しているのです。もう一度、我が子の母子手帳を見てみませんか。

2022年

5月

15日

沖縄復帰50年

私の大学の後輩が、沖縄出身で今は、沖縄で建設会社の社長をしてるのですが、大学時代の飲み会で「右側通行だったのが、急に左に変わったときは、それはそれは大変だったです!」と語っていた時は、「そうだったんだ」くらいにしか感じなかった私でした。

 

就職前に、沖縄の西表島に1週間滞在して、ジャングル探険気分で島を縦断し、海の魚たちと戯れ、地元に人しか知らない鍾乳洞を探険し、まさに自然を満喫した時も、沖縄の歴史的背景のことなど、全く考えていませんでした。まさに、沖縄のことを知らない内地の人間の一人だったのです。

 

今日は、アメリカの統治下にあった沖縄が、日本に復帰して50年目の節目です。多くのメディアが、沖縄を取り上げていました。50年前の本土復帰の日は、雨が降っていたそうです。そして、あるカメラが、小学校5年生の授業を撮影していました。

 

「本土復帰にあたって、これからの沖縄はどうなっていくか」のまさにアクティブラーニングです。黒板には、「本土復帰でも、基地はなくならない。何も変わっていない」という文字がありました。そして、教壇に花があったのですが、それは、数日前にアメリカ兵のトラックにはねられて、このクラスの男子児童が死亡したのです。運転していたアメリカ兵には罰則はなかったそうです。

 

沖縄では、「基地撤廃!」のデモ行進の映像をたびたび見る機会がありますが、県民の考えはとても複雑です。冒頭の後輩が、5年ほど前に、就活セミナーで上京した時に飲んだのですが、学生時代には聞けなかった沖縄県民の本音の話になりました。

 

「基地の問題については、その関連で働いて生計を立てている人がたくさんいるのも事実。単純に反対とは言えない」としみじみと語っていました。戦後、アメリカの統治下に長く置かれた沖縄は、米軍基地の負担、本土との経済格差、自然豊かな島の個性の喪失など、多くのことを抱えながら、確実に発展し、若者たちは「沖縄」に誇りを持っています。

 

朝ドラの「ちむどんどん」の意味は、沖縄の言葉で「胸がどきどきする感じ」です。沖縄県民以外の、いわゆる「本土の人間」は、朝ドラでもいいですし、観光がきっかけでもいいです。もっと沖縄を知ることが大切だと、今日沖縄復帰50年の日に思うのです。

2022年

5月

14日

教科書の話

朝9時まで降り続いた雨で、屋上はプールのようになっているところもありました。こうなると、ますます屋上遊びに燃える子どもたちです。せっかく長靴で登園しているのに、中まで水が入り込んでぴちゃぴちゃ言ってます。でも、子どもたちは満面の笑みなのです。(笑)

 

さて、日本の小中学校は、義務教育なので、私たちは教科書無償化が当たり前だと思っていますが、教科書が完全無償化となったのは、意外にも1969年、昭和44年度からだそうです。私が小学生になって、初めての教科書は、まだ無償化が始まったばかりだったのです。

 

教科書は戦前まで原則、各家庭で購入していました。貧しくて教科書が買えない子は書き写したり、「お古」を使ったりする例も多かったようです。小1の一部の教科書が無償化されたのが戦後間もない1951年で、その後財源不足で停滞したようですが、冒頭の昭和44年に完全実施されたのです。

 

ちなみに、今年度の1年生の教科書は、いくらかかっているかご存じですか。1冊平均で、国語が409円、算数は395円で、合計金額は約2500円だそうです。安いと思いますが、これはすべて国が教科書会社から買い取っています。「教科書の無償化は、次代を担う子どもたちに、我が国の繁栄と福祉に貢献してほしいという願いを込めて実施されています」というのが、文部科学省、いや国の思いなのです。

 

実は、教科書の完全無償化の国は、世界では少数派で、アメリカ・イギリス・フランスなどの欧米の大国は、無償ですが貸与なので返却義務があります。スペイン・シンガポール・ベトナム・台湾は、有償となっているようです。

 

2015年には、教科書会社10社が、約3500人の教員らに検定中の教科書を見せ、意見を聞いた謝礼名目で現金などを渡していた事件もありましたが、今日は、そこを追求するのではなく、もし、あなたに小中学生の子どもがいるのでしたら、教科書・・・覗いてみませんか。

2022年

5月

13日

「おがわ学」の授業

今日の体操教室・・・新任の先生が、初めて一人で、ホワイトきゃんばす22人の園児たちを仕切りました。今までは、リーダーの先生と一緒の見習い中でしたが、いよいよ独り立ちです。「先生は、今日初めて一人で、みんなと一緒に頑張ります。少し緊張しています」なんて、挨拶をするので、子どもたちも、「ちゃんとしなきゃ!」と頑張りました。

 

さて、今日は、埼玉県小川町の話です。年長園児がサマーキャンプに行く場所ですので、冒険心がいっぱいの川遊びができる大自然もあり、とてもいいところです。しかし、人口減少は否めません。最近では、古民家を改装してのカフェがオープンしたり、テレワークが前提の移住者も少しずつ増えているようです。東武東上線の急行で、池袋まで1時間ぐらいですので、そんなに不便でもありません。

 

その小川町は、町内の学校と行政が連携して、小中高のレベルに応じて学ぶ「おがわ学」を行っているそうです。単なる地域学習ではなく、地域をツールとして課題を解決する力を身に付けることを目指しています。

 

例えば、小川町立西中学校2年1組では、担任がいきなり「今日は自分たちで1時間の授業計画を立ててもらいます」と宣言します。とまどう生徒たち・・・こうして、「おがわ学」の授業がスタートします。

 

生徒たちは、一人で5分間考えた後、グループに分かれて話し合います。「どんな資料が必要か」「町の課題って何だろう」・・・そして、小川町に関するクイズや未来の小川町の絵を描いて町の人と交流する、町を紹介するパンフレットを作ることで地域の課題を知る。といった案が発表されました。

 

3年生は、昨年、少子高齢化対策で、移住や定住を促すアイデアを行政に提案したそうです。教育委員会の担当者は、「学校だけでなく、町全体で課題解決に取り組むことで、社会問題に対応できる地域人材を育てていきたい」と語ります。

 

先日、サマーキャンプで訪れる「小川げんきプラザ」の説明会に参加する前に、小川町駅周辺をブラブラしました。駅前には、無機質な観光案内所ではなく、地域のボランティアの方々が、熱く、小川町を紹介していました。パンフレットも手作り感があって、好印象です。

 

子どもたちが、社会に出たときに、そのまま実践につながるような学びは、今後ますます増えていくものと思われます。楽しみですね。

2022年

5月

12日

大人になっても勉強する

屋上のどろんこ広場のほとんどが、シロツメクサことクローバーの白い花で覆われています。私の小学生くらいの思い出では、とにかく「四つ葉のクローバー」を賢明に探した記憶がありますが、保育園の子どもたちは、花摘みに夢中です。遊び方はいろいろです。

 

ある小学校1年のクラスで、5時間目に授業参観があったそうです。給食での子どもたちの会話です。「今日、うちのお母さんが来るの」「うちは、お父さん」「うちはね、ばあばが来るって言ってた」・・・すると、一人の女の子が「先生のお母さんは、授業参観に来ないの?」と言ってきたそうです。子どもにとっては、「先生も一緒に勉強している」という認識を持っているのです。

 

私たち大人は、我が子に対して「勉強しなさい」と言います。でも、たいがいの子どもは、親の言うことなど聞きませんね。では、子どもに勉強をさせるのなら、どんな手を打てばいいのか・・・そう、親も一緒に勉強すればいいのです。子どもの教科書を一緒に勉強してもいいですし、大人の自分がやりたい勉強でもいいですね。

 

「ママやパパも勉強するんだ・・・じゃあ~私だってやってみよう!」と間違いなくなります。よく、本をよく読む子の親は、同じように本好きであることが多いのと同じです。

 

「キャリア教育」というと、何だか、堅苦しい感じに聞こえますが、私たちは、資格を取得するなど、大人になって自分でやりたい勉強をした時は、学生時代とは比べものにならないくらい、集中して勉強をするものです。

 

だったら、何か学びたいことを1つでもいいので見つけたら、子どもの前でやってみませんか。「親と一緒に頑張る時間を過ごした」子どもは、その経験自体が大切な宝物になります。

 

学び続ける子どもたち・・・そして、私たち大人も、学び続ける大人でありたいですね。

2022年

5月

11日

戦国時代に「地球は丸かった」を知る男

今日は、ちびちゃんたちと玉ねぎを収穫しました。引っこ抜くのに力が足りないので、先生と一緒に「うんとこしょ・・・どっこいしょ・・・」子どもたちの「どや顔」が印象的です。自分で収穫した玉ねぎを今日は、お土産で持ち帰ります。お店で買った玉ねぎは食べないのに、ファームの玉ねぎは「おいしい!」と食べるのです。好き嫌いは、気持ちの問題であることがよくわかります。(笑)

 

寺子屋の時間は、「廃材工作」です。牛乳パックを加工して蛙の絵を描きました。それに輪ゴムをつけて「ぴょんぴょんカエル」の完成です。子どもたちは、大喜びで自分のカエルでピョンピョン遊んでいました。新人寺子屋3番さんたちにとっては、初めての工作です。

 

さて、保育園には地球儀があるので、オリンピックの時や、話題の外国(今ならロシアとウクライナ)の場所を調べるために、子どもたちとどこにあるか調べます。子どもたちは、「地球が丸い」ことを知っています。太陽の周りを地球が回転していることを知っている園児もいます。昨年のサマーキャンプでの天体観測では、土星の輪を見た子どもたちです。

 

しかし、今から500年も昔の戦国時代に、「地球は球体」であることを知っていた人物がいました。その人物は、織田信長です。信長は、ヨーロッパ人宣教師から地球儀をもらい、地球は球体だと理解していました。重要なのは、信長がこの知識を家臣や子どもに教え、ひろめようとしたことです。

 

信長は、地球儀を皆に見せて家中の意識改革を図ったといわれています。「仏僧らが言う地球とは、大いに異なっている」ことを見せつけたのです。信長は「来世はなく、見える物以外には何も存在しないのだ」と言い、見えない神と霊魂は信じなかったのです。しかし、地球儀を含めて、天文学の話は信じたのです。

 

信長は、この天文地理の学習会で、仏僧の誤りを家臣団にみせ、地獄や極楽にとらわれぬよう誘導したといわれています。比叡山延暦寺焼き討ちなどは、この発想からの行動だと言えます。

 

実は、戦国時代は、信長だけが天才で宇宙論を好んだわけでなく、日本人に共通の特徴だったようです。日本人は、好奇心が強く宇宙論が好きだったと言われています。

 

そして、200年前の江戸時代になると、ちょっとした物知りなら世界は球体で動いていることを知っていたようです。大阪の商人でさえも、よその恒星の近くに土や湿気があれば、きっと虫・魚貝・鳥獣そして人民も生じているだろう、と宇宙人の存在を想ったのです。

 

どうですか・・・日本人が、新しいことを取り入れて、普及させるセンスがあるのは、第二次世界大戦後の高度成長期から始まったのではなく、はるか500年前の戦国時代・・いや、もっと前から、そんな民族だったようですね。

2022年

5月

10日

大人の会議は「主体的・対話的で深い学びの場」になってる?

初夏の屋上ファームが、賑やかになってきました。昨日は、さつまいもの苗を植えました。そして、今日の寺子屋の時間では、まるまる大きくなった「玉ねぎ」を一気に、引っこ抜きます。大人のこぶしどころか、赤ちゃんの顔ぐらい大きな玉ねぎもありました。子どもたちは、絵本「大きなカブ」のようにがんばりました。

 

さて、今日は、ある中学校の校長先生のボヤキです。

 

教育委員会の担当が前に出て、じっと拝聴する校長や教頭。ペーパー資料にマーカーを引いたりメモを取ったりする研修会が今年度も行われた。聞くだけだと、とにかく眠くなる。だけど、大勢の前で「質問があります」と手を挙げるのも気が引けて、誰も質問をせずに終わる会。最後に教育委員会の担当が「各学校におかれましては、児童・生徒の意欲を高め、主体的・対話的で深い学びを実現できる授業構築に取り組んでください」と言うのだ。

 

「ああ、この研修会も、もう少し主体的で対話的で深い学びが得られる研修会にするために、どんな工夫が必要か、グループで話し合いたいです」と言いたくなるのだ。

 

令和の日本型学校教育の構築・・・とか、新学習指導要領の実践・・・一人一台のパソコン貸与・・・オンライン授業など、子どもたちへの授業は、すごいスピード感で変わっているけど、どうも、教育に関する大人の世界での会議の仕方、仕事の仕方は、古き良き時代から抜け出せない。きっちり並んで静かに拝聴し、質問も出ない・・・これじゃ、アクティブラーニングなんか、できないよ。

 

どうですか、かなり的を得たボヤキだと思いませんか。私がPTAでお世話になっていた時も、仲が良い担任の先生に「職員会議で、授業のこととか新しい提案をして、学校をよくしていけばいいんじゃないの?私の会社(当時の会社)では、会議で発言しなかったら、会議に参加する資格なしと言われます」と聞くと、「学校の職員会議は、報告内容をただ聞くだけの時間です。質問も最小限に抑えられます。民間企業の会議とは、全く別物です」と言われたことがありました。

 

あれから10年以上経過しているので、校長の裁量で、職員会議のあり方は変化しているでしょうが、学校に限らず、大人の世界では、今でも一方通行的な会議が多く行われているやもしれませんね。

 

あなたの会社の会議はどうですか。あなたの学校の職員会議はどうですか。主体的・対話的で深い学びの場になっていますか?

2022年

5月

09日

「でこぼコ・ラボ」

今日の連絡ノートには、土曜日の保育参観での保護者の感想がびっしりと書かれていました。「母の日のプレゼントは、子どもの写真があってとても素敵だった。マスクケース、大切に使います」「姿勢をよくすることが子どの成長につながることをあらためて実感した」「ストライダー競争では、転んでしまったけど立ち上がってゴールまで走り抜ける姿に、感動した」「オケラを素手で捕まえることができるなんて、我が子ながらアッパレ」などなど・・・子どもたちも、ママパパたちにとっても楽しい時間になったようで、うれしいですね。

 

さて、「でこぼコ・ラボ」というサイトをご存じですか。発達障害の診断を受けるなど、発達の凸凹がある小・中学生が「先生」となり、子育てに悩む保護者の相談に回答するというウエブサイトです。

 

では、具体的な相談内容を紹介します。

 

「特定の友達がいない娘のことを心配しています。本人は悩んでいる様子は見られず、逆に一人でいるのが好きなのかもしれません。親としては娘が孤独な人生を送るのではないかと、心配しています」(娘・小学校低学年)

 

「子ども先生」からの回答です。

 

「友達はいてもよいし、いなくてもよい。今の友達も中学・高校に行くにつれてばらばらになってしまう。そう思うと、今いてもいなくてもいいのでは。また新しい環境で、できたらできたでいいと思う」(小学校高学年)

 

「休み時間などは一人で過ごしてもよいと思うけど、お話をできる友達はいた方がよいかも。経験上、一人だとつらい。学校では、班や2人組を作りなさいとよく言われるから。声を掛けるなら、大きなグループではなく小さな2~3人ぐらいのグループがいい」(中学生)

 

このウエブサイトで回答している「子ども先生」は、自閉スペクトラム症や学習障害など発達障害の診断を受けた子ども、発達障害の疑いがあるグレーゾーンの子ども、発達障害により不登校になった子どもなど、小学校2年生から中学生まで約60人が、言語聴覚士と共にトレーニングの一環として取り組んでいます。

 

「専門家のアドバイスとはまた違った、正直な子どもたちの気持ちが回答から伝わってくる」と相談する保護者は言います。また、「子ども先生」自身も、大人からの質問に答えることで、「誰かの役に立っている」実感が得られているようです。

 

回答する子どもも相談を寄せる保護者もどちらも元気になっているそうで、今後は、学校の先生向けのサービスも考えているとのことです。

 

このサイトでは、発達障害という言葉は使わず、「発達でこぼコ」と表現するそうです。それぞれの子どもたちの「個性」を尊重しようとする考えですね。

 

我が子の悩みを、「でこぼコ・ラボ」に相談してみることも、保護者にとってみれば、1つの解決策につながると思います。

2022年

5月

08日

ジミー大西さんの話

「やってる、やってる!」などの一発ギャグと、予測不能の天然キャラが印象的なお笑い芸人、ジミー大西さんのもう一つの顔は画家です。今年で、画業30年を迎えるそうです。

 

明石家さんまさんの付き人だった、ジミーさんは、IMALUちゃんがまだ小さい頃、よく一緒にお絵かきをして遊んでいたそうです。ある時、さんまさんがジミーさんの絵を見て「お前、変わった絵を描くなあ」と言って、あるテレビにその絵を推薦し、33万円の値がついたのです。そのご、あの岡本太郎さんから「四角い枠を気にせず、キャンバスからはみ出せ」とメッセージが届きます。

 

ジミーさんは「人生変わるんちゃうか?」って本気で思い、芸能活動を休止して、単身スペインへ向かうのです。岡本太郎さんが、ピカソの絵を見て泣いたという逸話を聞いたので、ピカソはどんな生き方をしていたのかを確かめに行ったのです。

 

その後、「キャンバスからはみ出せ」の言葉どおり、枠にとらわれない創作活動を展開します。しかし、すべてがうまくいったわけではなくて、画家になって15年が経ち、まったく絵が描けなくなった時もあったそうです。ある時、自分の収入を時給に換算すると380円にしかならなかったそうです。それで、急に嫌になってしまったようです。

 

それでも「もう一度、絵と向き合おう」と思えるようになり、今年で30年・・・東京銀座を皮切りに全国9都市を1年間かけて巡回する展覧会が開催されます。

 

ジミー大西さんは、小学生の時に校舎の屋上で写生大会をした時のことを話します。他の子は、煙突を描いたり、遠くの山を描いたりしていたのに、ジミーさんは象を描いたそうです。空の雲が象の形をしていたからです。それを見た周りの子たちは「また大西が違うことやってるぞ」とからかわれたそうですが、その様子を見ていた先生が、こう言ったそうです。「大西君はこれでいいんだよ」と。

 

ジミー大西さんが画家として30年やってこれたのは、この先生のおかげかもしれませんね。もし「大西君もみんなと同じように、山や煙突を描きなさい」と言われていたら、絵を描くことが嫌いになっていたことでしょう。

 

保育園の子どもたちの絵は、まさに個性いろいろです。「家族の絵」というタイトルで、寺子屋の園児が描いた絵が、ショッピングセンターの3階に展示されています。子どもたちが、ママだったり、家族みんなだったり、思うがままに描いた絵です。私たち大人は、自分のモノサシを子どもに当てはめることがあります。気をつけたいところですね。

2022年

5月

07日

令和4年度 保育参観

今日の保育参観・・・屋上でのレクリエーションは大いに盛り上がりました。まずは、静かに園内で自己紹介です。新人ママパパにとっては、初めての行事です。あらためて、きょうだいが多いこと・・・。嬉しいですね。

 

そして、毎年恒例の「ママへのプレゼントタイム」です。今年のプレゼントは、子どもたちが作った「マスクケース」です。子どもたちの写真と、「ママありがとう!」のメッセージとキラキラのデコレーションがとてもいい感じです。ママたちが笑顔いっぱいになりました。

 

今回も、歯科衛生士の保護者から「子どもの成長に必要な首の話」をしていただきました。正しい姿勢での座り方をみんなでやってみます。ママたちが真剣に話を聞いています。3歳までは、まだ首がしっかりと固まっていないので、正しい姿勢が大切という話です。これからも、専門的な知識を持った保護者のセミナーを続けていきます。

 

いよいよ屋上へゴー!です。雨予報の天気も晴れ間が出てきました。日焼けします。(笑)

 

最初のプログラムは、「ストライダーレース」です。卒園児の小学生含め、年少から年長園児までのざっと30名がレースに参加しました。子どもたちは、普段から屋上でストライダーを楽しんでいるのですが、パパママたちの前でのレースとなると、燃えに燃えます。「勝ちたい!」の気持ちが先走って、転倒者続出です。大泣きしても、全員が、ゴールまで走りきりました。さすが、ホワイトきゃんばすの子どもたちです。1番になった子も、転んでもあきらめないで最後まで走った子どもたちも、全員よく頑張った!感動のレースとなりました。

 

次のプログラムは、今日の目玉「ネイチャーゲーム」です。今回は、各先生チームに分かれて、虫さがしです。全員虫メガネを持ちます。そして、虫ケース・シャベル・虫アミをもって、屋上のあらゆる場所の虫たちを探します。虫が苦手なママも、子どもの前でかっこ悪い姿を見せまいと頑張りました。やはり、パパの活躍が目立ちます。

 

土の中から「オケラ」を見つけた3歳女の子のパパ・・・「手のひらを太陽に♪」のオケラです。子どもたちも、保護者もオケラを見たことがありません。大騒ぎしながら観察しました。

 

コガネムシの幼虫・ハサミムシ・アリにアリの卵・ダンゴムシ・てんとう虫とその幼虫・ゴキブリ・蛇の目の蛾を5歳男の子のパパがゲットしました。名前がわからない虫もたくさんいましたが、子どもも大人も虫探しに熱中する、素敵な時間となりました。最後に、リーダーの年長園児が、チームで選んだ虫を発表します。「俺が捕まえたんだ!どんなもんだい!」といった顔をしています。最後に、虫たちをリリースして、今日の保育参観は無事に終了しました。

 

今年度、新たにトライするのが「ネイチャーゲーム」です。自然のものを集めたり、感じたりしながら、どんな場所でもできるゲームです。6月4日の親子遠足でも、今回とは違うネイチャーゲームを楽しみたいと思っています。

 

オケラを平気で触ることができた、卒園児の小学2年生女子・・・ホワイトきゃんばすの子どもたちは、こんな風に、たくましく育っていくのです。アッパレ!そして、本日ご協力していただいた保護者の皆様・・・本当にありがとうございました。

2022年

5月

06日

銚子電鉄社長が高校生へメッセージ

連休明けの子どもたち・・・新人園児は、涙のスタートとなりましたが、全員元気に登園です。また、日常の保育園生活が始まりました。

 

さて、東京都立豊島高校では、令和2年から、様々な分野で活躍する著名人を招き、生徒たちへメッセージを伝えてもらう「豊島セミナー」を行っています。目的は、生徒が生きる上でのヒントになることを発見することだそうです。

 

4回目のセミナーは、銚子電鉄社長の竹本さんの話です。銚子電鉄は、千葉県銚子市に本社を置くローカル線です。厳しい経営状況の中、ぬれ煎餅・駅名の命名権・線路に敷いてある石を売るなど、竹本さんはユニークな事業にも取り組んでいます。「経営がまずい」ので、うまい棒ならぬ「まずい棒」も販売しています。

 

竹本さんは、生徒たちへ熱く語ります。「与えられた環境で、あるものを生かすしかない。『諦めない』という気持ちだけでは駄目。行動する中で突破口が開けてくる」「どんな問題でも解決できると思って取り組んでいる。解決できるから(厳しい出来事が)自分に起こったと考えている」「人生の中でリスクを負うことは多い。しかし、リスクを恐れてはいけない」最後に「人間関係は多様なものがあり、一人一人個性がある。全員が同じ気持ちを持つことは難しい。ただし、人間は相手をおもんばかることができる。それを一つにまとめて、同じ方向に向くようにするのが経営者の仕事。コミュニケーションが一番重要だ」と結びます。

 

生徒からも、活発な質問が出ます。「リーダーとして仲間をまとめるとき不安にならないか」という質問には、「不安を不安で終わらせない。不安から希望が生まれる。『不安は希望の母』」という言葉を送ります。

 

また、将来起業したいという生徒には、「まず何をしたい会社か考え、その結果、社会がどうなるかを考える。社会貢献の意識を持つことも重要。その気持ちの下に人が集まる」とアドバイスします。

 

現実の社会の中で、もがき苦しみ活躍している大人の話は、高校生にとっては、大きな影響を与えます。このような取り組みが、どんどん広がっていけばうれしいですね。

2022年

5月

05日

人間って勝手すぎる!「外来生物の言い分」③

今日は、同じ生き物でも植物です。「シロツメクサ」と「西洋タンポポ」の言い分を聞きます。

 

「シロツメクサ」は、クローバーのことです。屋上のどろんこ広場の半分は、クローバーで埋め尽くされていて、子どもたちは、飾りを作ったり、「四つ葉のクローバー」を真剣に探します。「かめきち」も散歩しながら、クローバーをむしゃむしゃ食べていました。

 

シロツメクサは、江戸時代の後期、オランダから輸入するガラス器が割れないように、枯れて乾燥したものがクッションとして詰められて、日本に初めてやってきたそうです。その後、牧草や畑の肥料としてさかんに輸入され、全国に広まったのです。しかし、種でも地面を這う茎からも芽を出し、繁殖力が強いので、在来種の植物や農作物の生育に悪影響があるといわれています。

 

「シロツメクサ」の言い分です。「私の白い花はミツバチの蜜源だし、葉はモンキチョウの幼虫の食べ物ですが・・・なくなってもいいの?そもそも、子どもたちの草花遊びをとりあげてもいいの!?」

 

「西洋タンポポ」は、子どもたちが、綿毛を見つけると「フ~フ~」と楽しそうに遊びます。屋上でもそうですが、日本の市街地でみられるタンポポのほとんどが、ヨーロッパ原産の「西洋タンポポ」です。

 

1904年に、札幌農学校のアメリカ人の先生が、葉を生野菜サラダにして食べるために、アメリカから持ち込んだそうです。その後も家畜の飼料用として持ち込まれ、全国に広がりました。種だけでなく、根の切れはしからも増えるので、どんどん繁殖するのです。在来種の日本タンポポと雑種を作るので、問題だといわれます。

 

「西洋タンポポ」の言い分です。「おいおい・・・もう日本にすっかりなじんでるぜ。俺たちがいなくなって、子どもたちの綿毛飛ばしができなくなってもいいの?そもそも俺たちがいなくなると、景色がさみしくなるでしょ・・・」

 

はい。屋上では、「シロツメクサ」も「西洋タンポポ」も、子どもたちがしっかりと愛でているので大丈夫です。

2022年

5月

04日

人間って勝手すぎる!「外来生物の言い分」②

昨日は、三峯神社に行ってきました。奥秩父にある一度は行きたいパワースポットでもあります。初めて訪れた神社には、自己紹介のみであれこれとお願いするのはご法度ですが、保育園での子どもたちが元気でありますように・・・と、しっかりとお願いをしました。神聖な場所は「空気がちがう」とよく言われますが、三峯神社の空気感は、ただならぬ気配でした。

 

さて、今日は保育園の屋上で子どもたちが世話をしている「ミドリガメ」「ウシガエル」「アメリカザリガニ」の言い分を聞いてもらいます。

 

「ミドリガメ」の正式名称は、ミシシッピアカミミガメです。1950年代後半から、子ガメがミドリガメという名前をつけられ、多い時には年間100万匹も輸入されました。ペットショップや、お祭りの屋台でカメすくいとして売られていました。

 

子ガメの頃は、とっても愛らしいのですが、大きくなると気が荒く攻撃的になるので、野外に捨てる人が続出します。繁殖力が高いので、今では、一番身近に見られるカメになっています。神社の池にいるカメは、ほとんどがミシシッピアカミミガメです。保育園でも4月に赤ちゃんが2匹生まれましたが、大切に飼っています。子どもたちがあげるエサをバクバク食べています。

 

ミドリガメの言い分です。「小さいうちだけかわいがって、あきたからもういいって!?いいかげんな飼い方をして、もてあましたらすてるなんて、勝手にもほどがあるぜ!」

 

「ウシガエル」は、食用ガエルとして1910年代に、日本に連れてこられたのです。当時の日本は、食べるものがなく貧しかったので養殖もされていました。しかし、日本が豊かになり、食材として利用されなくなると、養殖池から逃げ出したり、捨てられたりして繁殖したのです。体長は20センチにもなる最大のカエルで、口に入るものはなんでも食べます。屋上の池には、3匹のウシガエルが「モ~モ~♪」と鳴いています。子どもたちには、少しグロテスクなアイドルになっています。

 

ウシガエルの言い分です。「食用ガエルだなんて冗談じゃないよ!食べるために勝手につれてきて、けんめいに生きてきたのに駆除だなんて、ひどい!」

 

「アメリカザリガニ」は、私が子どもの頃にはザリガニ釣りを楽しむ格好の生きものでした。屋上にも「アメリカザリガニのおうち」があります。実は、アメリカザリガニは、ウシガエルのエサとして1927年に持ち込まれたのです。水がきれいなところにすむ在来種の二ホンザリガニとは競合することはなく、水が少しくらい汚いところでも生きていけるので、田んぼなどで繁殖を広げたのです。大きくなった「マッカチン」は、見ていてもカッコイイので、保育園の子どもたちは、恐る恐る背中から持ち上げようと頑張ります。

 

アメリカザリガニの言い分です。「食用ガエルの食用?そんなのいやだよ!子どもたちが大好きなおれたちを駆除するなんて・・・なんてこった!」

 

もちろん、保育園では「ミドリガメ」も「ウシガエル」も「アメリカザリガニ」も大切に飼い続けます。

2022年

5月

03日

人間って勝手すぎる!「外来生物の言い分」①

この連休は、外来生物にスポットを当てます。外来生物は、貨物や人の移動についてやってきたもの以外は、ほとんどの場合、「人間の都合」によって勝手につれてこられたものです。しかし、生き物は人間のおもい通りにはなりません。

 

つれてくるのも人間、飼いきれなくなってすてるのも人間、外来種が侵入しやすい環境を作るのも人間、そして外来種が繁殖してこまるのも人間。そもそも生き物には善悪はありません。外来種問題は、人間自身の問題なのです。

 

ということで、今日の言い分は「アライグマ」と「ハクビシン」です。

 

私の住むさいたま市の住宅地にも「アライグマ」は現れます。よく「タヌキがでた!」と間違えられますが、しっぽが長くてシマシマなのがアライグマです。あの「ラスカル」で、国民的人気となり、ペットショップでたくさんのアライグマが販売されたのです。ところが、小さいうちは愛らしくかわいいですが、おとなになると野生の本能があらわれて凶暴になります。そして、野外に捨てられて、全国に繁殖したのです。夜行性で、ネズミや魚、木の実まで何でも食べ、農作物も食い荒らすので問題児となったのです。

 

「小さいうちだけかわいがって、おとなになったらポィかよ!もう何年も日本で生活し、おれたちみんな日本生まれ。ここがふるさとなんだよ!」がアライグマの言い分です。

 

我が家の庭に現れたこともある「何だ!この生き物は!」が、「ハクビシン」です。顔の真ん中に白いすじのあるハクビシンは、都会でも適応できる生命力があります。電線を渡って移動し、何でも食べます。家の屋根裏や、家屋のすき間に入りこんで巣を作ったりします。

 

古くは、江戸時代に持ち込まれたという記録も残っているそうですが、第二次世界大戦中に、毛皮をとるために台湾や中国からつれてこられ、それが野外に逃げたと言われています。

 

「オレ・・・むかしからいるぜ。それほどのわるさをしているわけじゃないし、ずっと日本にいるんだぜ。いっしょにくらそうよ」がハクビシンの言い分です。

 

明日は、どんな言い分が聞けるか・・・お楽しみに!

2022年

5月

02日

自殺のリスク

今日は屋上ファームに、ミニトマト・大玉トマト・きゅうりの苗を子どもたちが植えました。これで、ファームも夏野菜モードに突入です。3月に種まきしたえんどう豆は、子どもたちと収穫ができるようになりました。

 

トマトやきゅうりを植えていると、土の中からダンゴムシや幼虫が出てきて、子どもたちは、虫とたわむれながら、丁寧に苗を植えます。これが、7月のプールスタートの時には、つまみ食いができるようになります。トマトを頬張り、きゅうりをがぶり・・・ミネラル・ビタミン・リコピンなどなど、子どもたちの元気も作ってくれるのです。

 

さて、私たち多くの大人は、子どもの自殺の一番の要因は「いじめ」と思っていませんか。実は、子どもの自殺にはいじめ以外の要因が大きく、いじめ対策が自殺対策に直接結び付くとは限りません。

 

警視庁では、子どもの自殺に関するデータを分析しているのですが、小学生男子の自殺原因1位は、「家族からの叱責」だそうです。家族には、祖父母や叔父・叔母・兄弟も含まれます。中学生男子では、学業不振が1位ですが、家族からの叱責も次に多い原因だそうです。

 

小中学生女子の自殺は「親子関係の不和」が、どちらも1位だそうで、女子は、父母との関係性が自殺につながりやすいという結果となっています。高校生になると、男子は学業不振や進路問題が主な原因で、女子はうつ病が1位だそうです。

 

学業や進路については、成績が落ちただけで自殺に直結するとは考えにくいので、成績について家族に叱責されたり、進路について親子で意見が分かれ言い合いになるなど、やはり家族関係の延長線上にあるといえます。うつ病は、家庭内の問題をはじめさまざまな悩みの蓄積の末、発症すると考えられます。

 

どうですか。「成績が落ちた」「親とケンカした」「進路問題」などは、家庭内で日常的に起こり得る問題です。むしろ、教育熱心といわれる家庭で、学業問題が深刻化するリスクが高いと言われています。そう考えると、どの家庭でも「子どもの自殺」のリスクがあると認識する必要があります。

 

子どもは、必ずしも親に何でも話すわけではありません。子どもの居場所がたくさんあることも大切なことですね。

2022年

5月

01日

竹のようにしなやかな「折れない心」

星飛雄馬のような・・・ド根性ガエルのぴょん吉のような、歯を食いしばり、耐えるイメージが「根性」だとしたら、今の時代ではネガティブな行為として受け止められてしまうかもしれません。「そんなもの、休みなしで根性出してやるんだ!」なんて、会社の上司が言ったら、今はパワハラですね。

 

最近では、根性ではなく「レジリエンス」という言葉が使われます。「折れない心」「回復力」という意味です。これは、これからの子どもたちに必要な「非認知能力」の一つでもあります。

 

根性で、自分をどんどん高めていくと、とてつもなく堅い木になっていきます。堅い木は一見強そうに見えますが、一度折れてしまえば、それでおしまいです。二度と、元の自分に戻れないほど、大きなダメージを受けてしまう・・・というイメージです。昭和の「根性=美しい」は、まったく時代錯誤なのかもしれません。

 

それに対して「レジリエンス」は、簡単に折れない堅い木になるのではなく、竹のようにしなやかに、困難や苦労を乗り越えていく心とも言えます。

 

辛く大変なことが起きた時に、「根性で頑張るしかない!」ではなく、「どうしたら乗り越えられるか」を自分で考え、自分一人では難しければ誰かを頼りに一緒に乗り越えて行く力が、レジリエンスでいう「折れない心」なのです。

 

保育園の子どもたちに、このレジリエンスを身につけてもらうには、どんなアプローチが必要かを考えます。まずは、ありきたりですが、「愛」を持って応援する。まだ足りませんね。「失敗したっていいんだよ」「できなくたっていいんだよ。カッコ悪いことじゃないからね」を感じてもらうような関わりを持つことだと思っています。

 

子どもたちの挑戦には、失敗がつきものですが、「大丈夫だ」と思える環境を作っていくことで、子どもたちの、竹のようにしなやかな「折れない心」が育っていくものと思っています。

2022年

4月

30日

無理させない育成 佐々木投手

今日の保育園では、3歳男の子に「○○君も○○ちゃんも自転車に乗れるようになったよ。練習してみるかい?」と聞くと、首を縦に振りません。次に先輩小学生にコーチを頼んでみるものの「園長先生・・・やっぱり乗りたくないって言ってる」とのこと。でも、園長は「無理をさせない・・・本人の気持ちを尊重しよう」とは、まったく考えません。本人への説得を言葉を変え、人を変えて、「自転車に乗れた!俺は凄いぞ!」と思ってもらうように諦めません。(笑)

 

先日、プロ野球千葉ロッテマリーンズの佐々木投手が、史上最年少で一人の走者も出さない完全試合を達成しました。その1週間後も完全試合ペースを続けていた佐々木投手を8回で井口監督は降板させる決断を下したのです。これには、プロ野球ファンのみならず、様々な意見が飛び交いました。あなたは、この決断をどう思いましたか。

 

令和の今は、井口監督の「選手の将来を考えて、記録や目先の勝利に固執しない起用法」に賛成の声が多かったようです。通算無四球試合の日本記録を持つ、元近鉄バッファローズの鈴木啓示さんなら、「なんでや!記録を前に降板させるなんて!」とたぶん言ったと思います。私も昭和世代を代表して、「なんで!?」と思った一人です。

 

実は、佐々木投手は高校時代から、「無理させない育成」を実践する監督に恵まれています。2019年、岩手・大船渡高3年夏の県大会決勝で、佐々木投手は甲子園目前で、登板機会がないまま敗退するのです。当時の国保監督は、同校35年ぶりの甲子園出場よりも連投が続いていた佐々木投手の故障防止を優先したのです。国保監督は、「生徒の将来の人生が輝くように」という言葉を大事にしてきました。

 

プロになった佐々木投手は、ロッテの慎重な育成法で、1年目は公式戦では2軍でも一切投げさせずに体力作りを優先。2年目の昨年は5月にデビューを飾らせたものの、登板間隔を長く開ける負担軽減策で、無理はさせられませんでした。

 

高校野球では、2019年11月に、「1週間500球以内」とする球数制限が導入されています。プロ野球では、先発は100球以内・中継ぎ・抑えの分業制は、かなり前に定着していますね。

 

他の競技でも、サッカーでは発達中の脳に悪影響を与えないように、15歳以下のヘディングの練習にはガイドラインを設けたり、柔道でも全国小学生学年別大会が廃止され、行き過ぎた勝利至上主義にストップがかかりました。

 

スポーツ界は、当然ですが結果重視の考え方が中心でした。プロなら当たり前です。ところが、もっと先にある目的を達成するためのプロセスが大事にさせる時代になってきたのです。脱・結果主義という考えが広がっていくのかもしれませんが、見る側は「金メダル」や「優勝」「チャンピオン」に酔いしれるのも現実ですし、難しいところですね。

 

保育園の子どもたちは、アスリート集団ではありませんので、結果を大切にする園児もいれば、プロセスを重視する園児もいます。個人個人にあった育成法です。当り前の結論ですみません。

2022年

4月

29日

ドキュメント72時間

今日は、午前中、屋上ファームで畑づくりをしていました。天気予報は、お昼から雨です。午前中、集中して草取りをしていると、「オケラ」を発見しました。やなせたかしさん作詞の「手のひらを太陽に」の「♪ミミズだって、オケラだって…」のオケラです。オレンジ色のにくい奴です。そして、12時と同時に雨が降ってきました。天気予報通りです。最近の天気予報は、「当たり!」が多いですね。

 

さて、NHKの長寿番組「ドキュメント72時間」という番組をご存知ですか。私が大好きな番組です。同じ場所で、3日間カメラを回し続け、そこを訪れる人々の声にじっと耳を傾けるという構成です。

 

3月10日から3日間にわたり、宮城県名取市の青果店で撮影された放送では、2輪のガーベラを買い求めにやってきた母娘。11年前の東日本大震災で亡くなった夫の両親のために、石巻の海へ花を手向けるのだと言います。色鮮やかなガーベラを選んだ理由を聞くと、母親は目に涙を浮かべ、言葉を選びながらこう語ったのです。

 

「まだ認めたくない気持ちもあるんで。まだどこかにいてくれるんじゃないかという夢みたいな思いは、11年経っても思い続けているところはあります」そして、撮影クルーに一礼し「話せてよかったです。すっきりしました」と母娘は生花店を後にします。

 

「取材相手とは現場で初めて会うわけですから、その方がどんな思いを持っているかは当然わかりません。なので、『こういうことを言わせたい』という角度から質問することはありません。ゆっくり解きほぐすように聞いていくので、30分、1時間話し込むこともあります。でも、その中でしか聞けない話もあると思うんですよね」と番組プロデューサーは語ります。

 

すべてガチンコなので、想定から外れてしまうケースもあるようです。でも、放送後には、「自分ももうちょっとだけがんばってみよう」という共感の声が多いようで、自分の知らないところで、色々な人がしっかりと生きている姿は、ちょっぴり勇気をもらいますね。

 

「ドキュメント72時間」のキャッチコピーを募ったところ、「今を覗く小さな窓である」というコピーがあったそうです。小さな窓の向こうに、人それぞれの今があるといったところでしょうか。

 

一度、「ドキュメント72時間」見ていませんか。

2022年

4月

28日

2019年度 東大入学式の祝辞

新年度がスタートして、ホワイトきゃんばす名物の「自転車免許証」が交付される園児が、続出しました。昨日は、3歳児の男の子が黙々と練習を重ねて、自転車に乗れるようになりました。その影響を受けた、3歳児双子の姉妹が、本日、同時に自転車クリアです。双子パワーは色々なところで語られますが、自転車に乗れるようになるのも同じ日とは・・・驚くばかりです。

 

3歳児園児では、すでに二人が自転車に乗れるので、今日で5人が「自転車免許証」交付です。年度末までに、3歳児以上の全員が自転車に乗れるようにすることが、いつのまにか、ホワイトきゃんばすのミッションになっているのですが、今年度は、ペースがはやいです。

 

さて、コロナ前ですが、2019年度の東京大学入学式で、名誉教授の上野千鶴子さんが述べた祝辞は、名スピーチとして語られています。角帽とガウンという、東大入学式の「正装」で登壇した上野さんは、東京医科大学の入試における女性差別や、東大の男子学生による私大女子学生への集団暴行事件などを列挙し、女子学生が置かれている現実を鋭くえぐったのです。女子学生や女性教員の比率が低い東大の性差別についても指摘しました。

 

このスピーチは、賛否両論を招きました。もちろん、上野さんは、事前に原稿を提出していたそうで、それでも、このスピーチの修正をさせなかった東大の判断は、懐が深いですね。さすがです。

 

このスピーチで、学生以外に、涙を流して支持をしたのが、40代の女性だったそうです。日本の社会で、ジェンダーギャップを多く感じる世代です。ご存知の方も多いと思いますが、「ジェンダーギャップ指数2021」で、日本のスコアは156ヵ国中120位です。先進国の中では最低レベルなのです。

 

上野さんは、バッサリとこう言い切ります。「長年にわたって、男性にげたを履かせてきたでしょう。男というだけで無能な人でも管理職になれた。それは、本人にとっても周囲にとっても幸せなことだったのか。有能な女性がしかるべき地位に就けない日本企業は、たくさんの女性を『おつぼねさま』と揶揄して、能力と意欲を腐らせてきたんです」

 

ようやく、ここ数年、ジャンダーフリーという言葉が頻繁に使われるようになり、男らしい、女らしいという言葉や、「お前は男なんだから」「女の子は○○であるべき」みたいな言い方が、使われなくなってきました。ランドセルの色も、制服のズボンも男女問わずが当たり前です。

 

私がサラリーマンをしていた時代は、能力のある女性が、それにふさわしいポストで仕事をするのが、ようやく当たり前になってきました。でも、全体ではまだまだでした。上野さんのように「女性がばかにされない社会にするために、努力するよ!」と声を上げる女性がたくさんでてきたことが、今につながっているのだと思っています。

 

保育園の園長をする私は、バリバリ働くお母さんとビジネスの話をよくします。新宿伊勢丹の手ごわいバイヤーと戦うためのノウハウも教えます。そんな環境ですので、男女問わず、能力のある人がそれにふさわしいポストに就くことが、当たり前だと思っていますが、日本の社会は、これからです。でも、欧米のマネのジェンダーフリーではなく、日本人がつくるジャンダーフリーがいいですね。

2022年

4月

27日

読書離れはいつ?

今日は、今年度最初のピクニックランチです。初めて、屋上でママやパパが作ってくれたお弁当を食べた寺子屋3番園児です。子どもたちは、朝から楽しみにしていて、ピクニックランチが始まると屋上にはお日様が出てきました。全員完食・・・空っぽのお弁当箱が、ママやパパへの最高のプレゼントです。

 

もう一ついいことが・・・保育園に素敵なアレンジフラワーが届きました。この5月1日で、保育園ホワイトきゃんばすは、開園10周年となるのですが、10年前の5月1日の登園園児は、たったの9名でした。その中の一人はもう小学校6年生になります。その○○君からのお祝いのお花です。大きくなっても、保育園ホワイトきゃんばすが、集団生活の原点と思ってくれることは、本当にうれしい限りです。粋なママの演出・・・本当にありがとうございました。

 

さて、今日は読書の話です。読書は、子どもの人間形成に大きく寄与します。感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かにし、人生を深く生きる力が育まれます。少し哲学的な言い方になりますが、人生とは何か、自分はどう生きるかに思いをはせる、すなわち「内面」を生きる時期・・・中学高校時代にこそ、多くの書物に触れることが望ましいですね。この考えには、異論はないかと思います。

 

保育園の子どもたちの中には、今まで、親の影響で図書館に通う子ことが習慣化している園児が何人かいました。また、本好きの親が、子どもにふさわしい本を定期的に買うというパターンもありました。

 

私の経験では、中1の国語の先生の影響で、本を多く読むようになりました。その先生は、授業で良い意見や解答をすると、学校の正門前にある「みどり書房」(今はもうありませんが)で使用できる「文庫本引換券」がもらえたのです。もちろん、国語の先生のポケットマネーです。

 

そんな子どもたちは、小学生になっても本をよく読むのですが、全体では、高学年になればなるほど「ほとんど本を読まない」の割合が増えていきます。小6では22%ですが、これが、中2になると30%になり、高2では一気に59%に跳ね上がります。

 

大きな理由は、受験のためですが、日本で入試試験がなくなることはあり得ませんので、これから、認知能力である学力一辺倒ではない、非認知能力が反映された入試試験に変わっていくことを期待したいですね。

 

もう一つ・・・スマホばっかり見ているから・・・と言う理由もありますね。ただし、スマホでも小説は読めますので、逆に、現代の現実的な読書の形として、中高生に、スマホで読書をしてもらうような動機付けがあれば、「ほとんど本を読まない59%」の状況が変わるのかもしれません。

2022年

4月

26日

戦争は女の顔をしていない

今日の寺子屋では、ストライダーレースを行いました。これは、5月7日の保育参観で、屋上レクリエーション活動の中で行います。1周約100メートルの周回コースを作り、4人ずつでレースを行います。予想通り、子どもたちは燃えに燃えます。ママやパパの前で、カッコいいところを見せようと、明日からの屋上遊びでは、子どもたちの自主競争が始まりそうです。

 

さて、ロシアのウクライナ侵攻が長期化し、様々な悲惨な報道が伝わってきます。こんな話を聞きました。ウクライナの元警察官の女性が、ポーランドへ移動し、そこからアメリカのラスベガスに飛び、無事に避難をしていました。ところが、「私の身体中の血液は、今、グツグツと煮えたぎっている。私の愛する街ブチャの子どもや女性、老人を惨殺したロシア軍と戦うために母国に戻り、ウクライナ軍に志願した」というのです。そして、首都キーウから30キロ離れたブチャの街に戻ってきたのです。

 

どうして?と多くの人が思ったことでしょう。今日は、第2次世界大戦のドイツとソ連の戦いにおいて、女性兵として戦った女性たちの体験を聞き取りまとめた「戦争は女の顔をしていない」を紹介します。

 

この戦争で、ソ連側の犠牲者は約2700万人にも上ったとされていますが、この熾烈な戦いの中で、ソ連の女性たちは自ら志願して戦場に赴き、洗濯部隊や衛生兵、狙撃手、パイロットなどあらゆる立場で前線に身を投じたのです。

 

銃弾が飛び交う中、小さな体で負傷した仲間の兵士を戦車から担ぎだす衛生兵のエピソードなど、凄惨な場面が登場します。

 

第2次世界大戦から多くの時間が経過しているにもかかわらず、戦争が終わることなく、人々の心の傷を深くしていきます。人がこれほどまでに人生を変えられてしまう「戦争」とは何なのかについて、私たちは考え、子どもたちに伝えていかないといけません。

 

私は、すでに昭和のおやじ世代ですが、日本が最後に戦争に参加した第2次世界大戦を知らない「戦争を知らない子どもたち」の一人です。でも、子どもたちに・・孫たちに・・「戦争とは」をいつまでも問い続けないといけません。

2022年

4月

25日

青少年自然の家から

今日はグングンと気温が上がって、初夏のような気候の中での屋上遊びとなりました。小さい園児が草やクキなどを池に入れるので、 園長が池に入って、掃除をします。ひなたぼっこをしている「ウシガエル」・・・私が近づいても全く動きません。実にふてぶてしい態度です。(笑)

 

さて、全国の都道府県には「○○青少年自然の家」という施設があります。さいたま市なら、福島県の南会津に「たていわ青少年自然の家」があります。小学校5年生がここで林間学校を行い、中学2年生が、冬にスキー教室を行います。たいがい青少年自然の家の管轄は、教育委員会ですので、ここで働く職員は、中学校や小学校の教員が転勤を伴う人事異動で配属になります。

 

さいたま市の「たていわ青少年自然の家」の館長は、元○○小学校の校長だったり、職員は中学校の教員というパターンになります。私も、PTAの時に、何度か宿泊したことがあり、先生たちとも話をしました。最初は、今までと180度環境が変わったので、戸惑うことが多かったけど、林間学校で来る多くの子どもたちに、自然にかかわることや、宿泊経験を通じての学び合いを共有することができて、充実していると聞きました。ただし、単身赴任のパターンが多いので、2年くらいで異動になるようです。

 

さて、そんな中で、林間学校に来る各小学校の活動で、違和感を覚えることも時々あるようです。こんな話を聞きました。

 

「様々な活動の中で、子どもたちよりも先に活動してしまう先生がいます。『子どもと共に行動する』と言えば、聞こえはいいですが、要は、子どもの活動機会を奪っているのです。また、子どもたちの役割を固定化し、そのことだけに従事させる先生も多いです。『自分の役割に責任を持たせる』ことは大切ですが、子どもたちは、周りの状況を顧みることなく、自分のことだけ、一心不乱に活動している。仲間の様子を気にかけ、困っていたら手伝うという気配り・心配りを学ぶ機会を奪っている」と言います。

 

活動の振り返りの中で、小学校の先生にこの話をすると、たいがいの先生が、その意図に気がついてくれるそうですが、先生・親に限らず、子どもを前にして、どんどん自分でやってしまう大人は、けっこう多いのかもしれませんね。

 

自分で考えて自分で答えを出す子どもに育てるには、大人がやってしまうこと、指示をただ守らせることは、逆効果でしかありません。園長の私も、時々、子どもよりも先走ってしまうこともあります。

 

もう一度、子どもたちをど真ん中において、どんな指導がいいのか、しっかりと考えないといけませんね。

2022年

4月

24日

未来の宇宙2100

先日、サマーキャンプで訪れる「小川げんきプラザ」で、天体観測スペースを見学しました。昨年のサマーキャンプでは、天体望遠鏡で「土星」を見ました。土星の輪を見た子どもたちは大興奮です。

 

ということで・・・今日は、2100年の宇宙開発がどうなっているか、妄想します。現代は、宇宙飛行士だけでなく民間人が宇宙旅行に行けるようになりましたが、2100年では、私たち地球人は、すでに宇宙移住をしていると考えられます。その場所は月です。

 

月の南極には水があると考えられており、酸素と水素に分解すればライフラインも確保できるとのこと。アメリカの西部開拓と同じで、入植して町ができ、産業や娯楽が生まれ、ビジネスチャンスも広がっていくのです。この頃には、数百人単位での宇宙船ができていて、月は、近場への旅行気分で行けるようになっています。

 

その月をベースに、火星などの次の惑星探査も進みます。月から火星まで行って戻ってくるまでに、2~3年かかるので、自給生産可能な施設を火星に作り、月の次は、火星への移住が始まるとも言われています。

 

そして、夢のような「宇宙エレベーター」ができています。地表と宇宙をケーブルで結び、エレベーターにより人や物資を運ぶシステムです。カーボンナノチューブという炭素ケーブルは、全長96万キロにもなるようです。ロケット輸送と比較しても、環境負荷が軽く、運搬コストも1/100に圧縮できるとされています。

 

そして、地球人以外の未確認生命体との遭遇など・・・夢は広がりますね。

 

今から80年後は、地球自体がどうなっているのか・・・環境破壊が進んで、月への移住が現実となっていくのか・・・たまには、子どもと一緒に想像して語り合いたいですね。今5歳の子どもは、2100年でも生きているでしょうから、そんなに遠い未来ではありませんね。

2022年

4月

23日

駅の時計が消える!?

今日の屋上遊びは、小学生たちが久々の「クマバチ」採集に燃えてしまい、何と12匹もゲットしたのです。てんとう虫も捕まえていました。最後は、大空にリリースしますが、子どもたちは、虫捕りが大好きですね。

 

さて、JR東日本の駅構内から、駅のシンボルでもある時計が消え始めているそうです。知っていましたか?

 

コロナ禍で、多くの鉄道会社の旅客収入が激減しました。JR東日本の昨年3月期の純利益は5779億円の赤字だったそうです。1987年の国鉄民営化後では、初めての最終赤字です。そこで、固定費の削減で、時計撤去となったようです。駅の時計は、簡易な電波時計とは異なり、自動で時刻を修正する高精度な時計で、維持管理や更新費用で年間4億円程度かかるそうです。今回は、JR東日本管轄の1626駅のうち、約30%の500駅が該当するそうで、昨年11月から、山梨県内の駅を中心に、すでに22駅から時計がなくなっています。約500駅で時計がなくなるだけで、年間約3億円の経費節減となるそうです。

 

JR広報部の見解は「スマホなどの普及により、多くのお客様がご自身で時計を確認する手段をお持ちであること。経費節減などを総合的に勘案して一部の駅構内の時計の設置を見直すことになりました」とのこと。

 

JR東日本のことですから、他にも経費節減策を行っているいるでしょうから、分からないわけではありませんが・・・駅から時計がなくなるのは寂しいですね。

 

日本の鉄道は、世界一「時間通りに運行する鉄道」であることは、間違いありません。5分遅れただけで大騒ぎですし、朝のテレビ番組では、「JR及び私鉄各線は平常通り運行しております」というのが、当たり前になっていますね。それ故に、駅の時計はシンボルのようなものなのです。なくしてはいけないものだと思うのは、私だけではありませんね。

2022年

4月

22日

「自己肯定感」を科学する

今日は、2週間ぶりの体操教室でした。丸型のクッションマットをぞうきんに見立てて、ぞうきん掛け競争のメニューが入っていたので、子どもたちは、汗だくで、顔を真っ赤にして頑張りました。昭和の時代なら、廊下のぞうきん掛けは日常茶飯事ですが、今は令和です。(笑)

 

さて、「自己肯定感」という言葉を聞くと、何をイメージしますか。自分の性格のこともありますね。「自分は、自己肯定感が低いから、すぐにへこんでしまう」とか。また、日本人は、世界の中で最も自己肯定感が低い国民だ!と認識している人も多いかもしれません。

 

実は、自己肯定感と一口に言っても、心理学の中で関連する内容は多数あるようです。仕事の実績や給与、他人との比較で高評価されるといった外発的な報酬に基づいた自己肯定感は、気分が非常に上がりますが、短期的です。求めすぎることで、心身に悪い影響を与えるという科学的なデータも多いようです。

 

これは、多くの人が経験していることですね。学校の成績や営業成績がトップだったとしても、それを持続することは困難ですし、持続させるために、逆に精神的なストレスをためてしまいますね。

 

ここで、科学的根拠によって「自己肯定感」を考えると、それは、現実の自分をありがたく思うこと・・・つまり「自己受容」と「自己価値」だそうです。

 

「自己受容」は、ポジティブな理想の自分だけではなく、ネガティブな自分もそのまま現実として受け入れる力です。後ろ向きの自分を見つめ直し、ありのまま受容することで、自分を変える準備が整うのです。ネガティブな気持ちを無理に忘れようとしてはいけないそうです。

 

「自己価値」は、「こんな自分に価値があるんだ」と思うことです。例えば、ヘコんでも立ち直ろうとする自分を誇らしいと感じることで、メンタルは強くなります。

 

具体的な行動としては、「日記」で、日々の考えをアウトプットして自己開示することで、自分自身を見つめ直せることにつながります。また、仕事以外の部分で自分の「顔」を作ることです。別の顔とは、家族、友人やブログ、ボランティア活動など情熱を持って向き合える役割です。仕事でヘコんでも、仕事とは違う「顔」で自己肯定ができるのです。自分の別の役割で心を安定させて、元の問題に向き合う準備をするための効果的な方法と言われています。日頃から、自分の役割を多面的にしておくことが大切です。

 

日本には、性格はどうせ変わらないといった考え方や、メンタルに向き合うことが軽視される傾向がありますが、自己を肯定することで得られるメリットは、科学的に立証されているのです。

 

まずは、できることからやってみませんか。

2022年

4月

21日

泥だらけのランドセル

今日は、6月に行う「社会科見学」を確定させました。年長・年中園児が参加します。工場見学をしたいと思っていたのですが、今回は、ロッテ浦和工場の見学です。「やった!チョコレート食べ放題だ!」となるかは、まだわかりませんが、この工場では、「コアラのマーチ」を製造しているようです。ホワイトきゃんばすでは、写真撮影の時に「ハイチーズ!」ではなく、「コアラのマーチ」と言います。ちょうど、「チ」と言った時に、口角が上がるからです。

 

園長が運転するマイクロバスで、工場見学をして、ロッテ2軍の球場スタンドか近くの公園でお弁当を食べるという予定です。まだ、子どもたちには話していませんが、遠足気分になりそうです。(笑)

 

さて、心あたたまるお話です。小学校1年生は、ランドセルがピカピカで、さいたま市では黄色いカバーが付いているので、すぐにわかります。そんなランドセルの話です。

 

2011年4月に、小学校の入学式を心待ちにしていた子どもがいました。しかし、東日本大震災で、家族は全員無事でしたが、津波で家は跡形もなく流されてしまいました。お母さんは、がれきの中から、奇跡的に泥だらけのランドセルを見つけ出し、水で洗いました。水道がまだ復旧していないときだったので、貴重なため水できれいにしました。でも、完全にはきれいになりませんでした。その子は、新しいランドセルが寄付されたので、ピカピカのランドセルで入学式に行ったそうです。

 

話は、ここからです。実は、入学式の翌日から6年間、背負い続けたのは、ピカピカのランドセルではなく、お母さんが必死で洗ってくれたランドセルでした。卒業式を前に、こんなことを言ったそうです。「お母さん、6年間ありがとう。お母さんが洗ってくれたランドセルで学校に通ったから、頑張れました」と。

 

どうですか・・・我が子が、こんな子に育ってくれたら、どれだけすばらしいことか。たぶん、一生懸命ランドセルを洗うような、人の気持ちを大切にする心をお母さんから受け取ったのだなあ~と思います。あ~涙が出てきそうですね。

2022年

4月

20日

子どもの頃の「楽しかった」経験が大事

今日は、保育園を抜けて、この夏、年長園児のサマーキャンプを行う、埼玉県立小川げんきプラザに行ってきました。6月から9月に利用する小学生の林間学校や保育園、幼稚園の団体利用の責任者が一堂に会しました。

 

今年は、7月30・31日の1泊2日の計画です。例年よりも1週間遅くしました。より暑い中で雨を避けるねらいがあります。ちょうど、ホワイトきゃんばす一行が到着する日に、埼玉県朝霞市の小学5年の林間学校総勢200名の団体が帰る予定でした。今のところ、30日に宿泊する他の団体はなく、ホワイトきゃんばすで貸し切りになりそうです。

 

毎年、サマーキャンプでは、川遊びに天体観測、紙すきなどの体験に、何と言っても家を離れて、先生や仲間たちと宿泊することが、子どもたちにとっては「楽しかった!」経験として、心に残ります。

 

今年は、登山に挑戦しようと考えています。標高263メートルの金勝山(きんしょうざん)です。大人にとっては、低い山かもしれませんが、5歳児がどこまで頑張れるか。チャレンジです。ただし、「楽しかった!」にしないといけません。頂上からの景色は最高ですので、「よく頑張った!」と子どもたちにエールを送りながら、頑張ってもらいます。

 

私たち大人は、今でも続いていることや、得意としていることの多くは、子どもの頃の「楽しかった」経験です。逆に、子どもの頃に、絵を描くことが苦手で楽しくなかったならば、大人になって絵画教室に通って、絵を上達させるという気にはなりません。また、体育の授業で、劣等感しか味わえなかった子が、大人になって、積極的に地域のスポーツイベントに参加することなど、まずあり得ませんね。

 

でも、それは「子どもの責任」ではありません。みんなの前で、苦手な飛び箱をやらせて、劣等感を植え付ける様な教師の指導があったかもしれません。「あんたの絵下手ね~」と親に言われて、自信をなくしてしまったかもしれません。

 

私たち大人は、子どもにとっての多くの経験を「楽しかった!」と思わせないといけません。もちろん、やり方はいろいろあるでしょう。

 

今年のサマーキャンプで、子どもたちにトライさせる「登山」が、「山登りは、しんどかったけど、自然をたくさん感じて、てっぺんに来たときは『やった!』と思った。本当に楽しかった」と、子どもたちが思えるようにしないといけませんね。一番大事なのは、私も楽しむことです。(笑)

2022年

4月

19日

保育園が始まりました

7日間の休園でした。連絡ノートには、この7日間の保護者のコメントが、熱く語られていました。

 

「待ちに待った保育園スタート!」「7日間は長かった・・・保育園の有難さが身にしみてわかった」などなど、温かいコメントをたくさんいただきました。そして、7日間にわたって、ご協力いただき、本当にありがとうございました。

 

まだ、休んでいる園児もいるので、通常の保育園に戻るのは、まだ先になりますが、子どもたちは、久しぶりの屋上遊びを満喫していました。

 

カメ池には、10匹以上のクサガメ・イシガメが子どもたちの姿を見ると寄ってきます。ウシガエルは、相変わらずじっとしています。そして、低空飛行でクマバチが飛んで来ました。子どもたちは、虫アミで簡単につかまえてしまいます。てんとう虫も、アブラムシを食べています。カマキリの卵も、赤ちゃんカマキリの誕生を予告するかのように、しっかりと枝にあります。モンシロチョウは、動きが不規則で、子どもたちは捕まえられません。料理作りのおままごとやしゃぼん玉にも子どもたちは夢中です。ファームの野菜たちもすくすくと成長していました。

 

先生たちも、久々の屋上遊びで、子どもたちと同じ遊びを楽しみます。こうして、子どもたちは、少しずつ日常を取り戻していました。

 

今日は、保護者と保育園をつなぐ「連絡帳」について話します。あるアンケートでは、約7割の保護者が楽しく記入しているという結果だそうです。ホワイトきゃんばすの連絡帳はフリーノートですので、1ページびっしりとおうちでの様子などを記入してくれるママもいます。しかし、連絡ノートは、忙しい朝の時間帯に記入することが多いので、ママにとっては負担になっていることもありますね。

 

ですので、「今日も元気です!」だけでも、肩の力を抜いて書いてもらえば十分です。保育園の子どもたちは、まだ小さいですので、24時間家庭と園が協力しながら見守る「情報共有」のツールが、連絡帳です。子どもが大きくなって、きっといつか振り返るとき、親子の宝物になっているはずです。

 

今日は、7日間の保護者の思いが、たくさん詰まった連絡ノートをじっくりと読み込みました。 

2022年

4月

18日

「北の国から」黒板五郎の言葉⑥

昨年3月24日に、黒板五郎を演じた、俳優の田中邦衛さんが88歳で亡くなりました。ドラマのロケ現場「五郎の石の家」には、献花台と記帳代が置かれ、多くの人が「五郎さん」を偲んで集まったそうです。1か月で8000人だったそうです。「北の国から2002遺言」から現在まで20年が過ぎましたが、私も含め多くの人たちの中で物語はずっと続いているのかもしれません。

 

では、五郎さんの遺言です。

 

「遺言。純、螢。おれにはお前らに遺してやるものが何もない。でもー、おまえらにはーうまくいえんが、遺すべきものはもう遺した気がする。お金や品物は何も遺せんが、遺すべきものは伝えた気がする。正吉や結ちゃんには、お前らから伝えてくれ」

 

「おれが死んだ後の麓郷はどんなか。きっとなんにも変わらないだろうな。いつものように、春、雪が解け、夏、花が咲いて畑に人が出る。いつものように白井の親方が夜遅くまでトラクターを動かし、いつものように出面(でめん)さんが働く。きっと以前と同じなンだろう。オオハンゴンソウの黄色の向こうに、雪子おばちゃんやすみえちゃんの家があって、もしもお前らがその周辺に『拾って来た家』を建ててくれると嬉しい。拾って来た町が本当に出来る。アスファルトの屑を敷きつめた広場で、快や孫たちが遊んでたら嬉しい。金なんか望むな。倖せだけを見ろ。ここには何もないが自然だけはある。自然はお前らを死なせない程度には充分毎年喰わしてくれる。自然から頂戴しろ。そして謙虚に、つつましく生きろ。それが父さんの、お前らへの遺言だ」

 

実は、田中邦衛という俳優の不在を承知の上で、倉本聰さんは、昨年夏には「北の国から」の最新作を書き上げたそうです。黒板家の人たちは、東日本大震災をどこでどんな風に経験し、コロナ禍をどう生きているのか。このシナリオが、映像化されるのを楽しみにしたいですね。

 

6日間、黒板五郎さんにお付き合いいただき、ありがとうございました。「北の国から」が放送されて、40年が過ぎました。高校生だった私も、おやじになってしまいました。多くの人が、このドラマの影響を受けて、大げさですが、生きる座標軸になっていることでしょう。

 

保育園の休園が続きましたが、もう一度、「生きる」ことの原点に戻って、五郎さんの言葉をかみしめました。明日から、子どもたちが戻ってきます。遊びを通じて、子どもたちの成長をしっかりと見守りたいと思っています。そして、感染した園児が早く元気に戻ってくることを願い、お仕事をお休みになった保護者の皆様に感謝します。ありがとうございました。

2022年

4月

17日

「北の国から」黒板五郎の言葉⑤

ここ数週間、保育園の遠足の場所を探しているのですが、何度もお世話になった北本自然観察公園が、6月の土・日曜日はすべて予約で埋まっているとのことで、今回は、新しい場所を考えています。ガイドによる体験学習ができて、自然の中でお弁当を食べて、親子チームで遊ぶ・・・こんな感じが、ホワイトきゃんばすの親子遠足のイメージですが、今回は「ネイチャーゲーム」を取り入れようと思っています。

 

では、「北の国から」に入ります。倉本聰さんの話では、当初フジテレビから受けたオファーは「映画の『キタキツネ物語』のようなものを書いてほしい」だったそうです。ヒット映画のテレビ版を考えたようです。しかし、この映画はキタキツネを追いかけて4年もかかった作品です。これは組めないと、倉本聰さんは断ります。

 

すると、今度は、北海道で日本版「アドベンチャーファミリー」のような作品はどうかと言われます。家族がロッキーに移住し、力を合わせて大自然と向き合う内容ですが、これも断ります。こうして、北海道の真実も盛り込まれた、オリジナルの「北の国から」が誕生したのです。

 

今日は、黒板五郎さんの印象に残るセリフをいくつか紹介します。

 

「夜になったら眠るンです」この五郎さんのセリフが、その後20年にわたって続くことになるドラマ「北の国から」の『闘争宣言』なのです。

 

螢が、純が母さんに手紙を書いていることを五郎に告げ口した時のシーンです。

螢 「父さんには、ぜったい秘密だぞって」

五郎「螢」

螢 「ハイ」

五郎「告げ口はいけないな」「お兄ちゃんは君のことを信用して、こっそり教えてくれたんだろう?」「秘密は人にもらしちゃいかんな」

螢 「ゴメンナサイ」

 

スナック「駒草」のこごみとの関係の中で、五郎の誕生日を純と螢が計画した日のこと。

五郎「父さんの誕生日をやってくれるそうだな」

純 「あああ!せっかく秘密にしといたのに」

五郎「こごみさんには、もう断ったか」「来ないでほしいと断りに行ったか」

純 「-イヤ。アノ」

五郎「純」「来てほしくなければ断ればいい。父さん行って断って来てやる。ただし」「こごみさんが飲屋につとめている人だからいやだという考えは父さんゆるさん」「人にはそれぞれいろんな生き方がある。それぞれがそれぞれ一生けん命、生きるために必死に仕事をしている。人には上下の格なンてない。職業にも格なンてない。そうゆう考えはとうさん許さん」

 

その後スナック「駒草」でのこごみとの会話。

五郎「むかしー女房のあやまちを見ちゃって」「何度も何度も手をついてあやまるのを、どうしてもオレ許すことができなくて」「子どもたちまでまきぞえにして」「だけど最近ずっと思ってた」「人を許せないなンて傲慢だよな」「おれらにそんな権利なンてないよな」「女房ー男といっしょになったってー妹ンとこに今日手紙来たンだ」「ホッとしてンだ」「卑怯かなオレ」

 

北の国から'87初恋は、五郎が泥で汚れた2枚の一万円札をトラックの運転手が「オラは受取れん。お前の宝にしろ貴重なピン札だ。一生とっておけ」という名シーンがありました。

 

五郎「純」「疲れたらいつでも帰ってこい」「息がつまったらいつでも帰ってこい」「くにへ帰ることは恥ずかしいことじゃない」「お前が帰る部屋はずっとあけておく」「風力発電もーちゃんとしておく」

 

五郎さんのセリフを思い出すたびに、感情移入してしまう私です。(笑)

2022年

4月

16日

「北の国から」黒板五郎の言葉④

日本の総人口推計が発表されました。2008年に過去最多の1億2808万人から、だんだん人口が減り始め、2021年10月時点の日本の総人口(外国人含む)は、1億2550万人で、前年から64万4000人減となりました。65歳以上の高齢者人口は全体の28.9%で過去最大となり、15歳未満は11.8%と過去最低を更新し、少子高齢化が加速しています。

 

数字だけの判断かも知れませんが、こうなると、60歳⇒65歳⇒70歳へと、私たちの働く期間を長くしないと、日本の経済が持たないですね。よくテレビで、自営業の90歳のおばあちゃんが、元気に働いている姿を見ることがありますが、働くことが元気に長生きすることにつながるのは、間違いありませんね。

 

今日の五郎さんは、丸太小屋が焼けてしまって気持ちが弱くなっている「北の国から’84夏」を思い出してください。気力が見えない父に、純が反発します。

 

純 「あの頃父さん何でもやったもン」

五郎「-」

純 「信じられないくらい自分で何でも」

五郎「今はやらないとそういいたいのか」

純 「-別にそういうわけじゃないけど。だけどあの頃は」

五郎「(鋭く)いつやれっていうンだ!朝の五時半から夜の七時すぎまで父さんは必死で働いている。父さんは疲れている。もうヘトヘトだ。それでも我慢して必死にやってる。その父さんにこれ以上働けっていうのか」

純・螢・雪子・正吉「・・・・・・」

五郎「丸太小屋は焼いた。何もかもなくした。父さんにあるのは借金だけだ。それを返すために必死に働いている。ヘトヘトだ、実際もうヘトヘトだ。その父さんに今お前らは」

雪子「義兄さんー」

五郎「-」

純 「ゴメンナサイ」

 

そして、伝説のラーメン屋のシーンです。

 

純、箸を割る。三人、ズルズルとラーメンを食べだす。

五郎「こっちに来て四年、父さんいつのまにか、来た当時みたいなパワーなくしてーいつのまにか人に頼ろうとしていた」

純 「-」

五郎「お前にいわれてドキンとしたンだ。お前のいうとおりだ。父さんだらけてた」

純 「-」

五郎「だらけて本当に」

店の女「すみませんもう店閉めますから」

五郎「最初に来たときの気持ちを忘れて」

店の女「時間があるンだから」

五郎「いくら

店の女「千五百円」

五郎、しわくちゃの金を出して払う。

螢 「お兄ちゃん早く食べれば?」

店の女「毎度」 どんぶりを下げようとする

五郎「(ギラリと見る)子どもがまだ食ってる途中でしょうが!!」

ギクンと手を止めた女。

純。螢。 音楽ー高中正義「虹伝説」イン。

 

どうですか・・・思い出しましたか。五郎さんが、ダメな自分を子どもにさらけ出すシーンです。というより、「子どもがまだ食ってる途中でしょうが」のセリフが、ずっと残っています。

2022年

4月

15日

「北の国から」黒板五郎の言葉③

世界で認められる素敵な日本語の一つに、「もったいない」がありますが、1981年にスタートした「北の国から」でも、五郎さんの生き方が、それを物語っています。赤いバターのシーンを覚えていますか。

 

螢 「(鍋の中を見て)何これ」

五郎「(笑う)牛乳」

螢 「牛乳?」

純 「だって赤いじゃん!」

五郎「ああ、食紅をまぜられたンだ」

純 「どうして?」

五郎「市場に出して売れないようにさ」

螢 「なあぜ?」

五郎「うンそれはーちょっと説明がむずかしいな」

螢 「どうするのこれ」

五郎「バターをつくるんだよ」

二人「バター!?」

五郎「そうだよ。赤いバターだ」

純 「変だよ! バターは黄色くなくちゃ」

五郎「そんなことないよ。赤くたってバターさ」

純 「変だよ」

螢 「どうやってバターをつくるの?」

五郎「これから教えるよ。中へおはいり」

 

また、五郎が東京で暮らしていた頃に起こした、自転車泥棒事件では・・・

 

五郎「(とつぜん)お巡りさん」

巡査「ハ?」

五郎「(興奮をけん命におさえる)オ、オレにはーアレスヨー、よく、わからんすよ」

巡査「何が?」

五郎「だってーこの、自転車は今はーこうやってきれいにしたけどー、見つけたときはーあすこのゴミの山に、雨ざらしになってもうサビついて」

令子「ちょっとあなた!」

五郎「あのゴミの山はその大沢さんの家のちょうどすぐ前にあるゴミの山だし、この自転車はそこにもうずっと一か月近くほうってあったわけで」

令子「ちょっとあなた待ってよ!」

五郎「(興奮)おれは毎日それを見ていたㇲよ!オレが見てるンだから大沢さんだって毎日それを見ていたはずだし、あすこは古いタタミとかテレビとか大きなゴミをためとく場所で、だから今さらあれは捨てたンじゃないあすこに置いてあったンだっていったって」

令子「(巡査に)すみません。(五郎に)ちょっと!もういいじゃない」

五郎「しかしー最近、東京では何でもー古くなると簡単に捨ててしまうから」

令子「(絶望)ねえ」

五郎「じゅうぶん使えるのに新しいものが出るとー、流行におくれると捨ててしまうから」

令子「やめて!!お願い!!本当にもうやめて!!」

 

実は、「北の国から」制作開始前のキャスティングで、黒板五郎役の候補は複数あったそうです。高倉健さん、藤竜也さんの名前も挙がったそうです。その中から、田中邦衛さんが選ばれたのはなぜか。「邦さんが一番情けなかったから」と倉本聰さんは語ります。

 

この「愛すべきダメ男」の真摯で正直な生き方は、私たちの心を揺さぶるのです。弱さもずるさも持つ普通の男に、私たちは共感するのです。

2022年

4月

14日

「北の国から」黒板五郎の言葉②

北海道が、冬に向かっていく季節・・・

 

二階からおりてきた純と螢。

純 「お父さん、二階寒くてたまりません」

五郎「そうでしょう

純 「あれじゃ眠られません。何とかしてください」

五郎「(明るく)だから早いとこ何とかしなさいってこの前から父さんいってたでしょうが」

純 「ぼくが自分でやるンですか!?」

五郎「そりゃそうですよ。上は君たち三人が寝てるんだし、中で男は君だけなンですから」 

純 「だってーじゃァお金ください!予算がなければ」

五郎「(ほがらかに)お金があったら苦労はしませんよ。お金を使わずに何とかしてはじめて、男の仕事っていえるんじゃないですか」

純 「オトコー!だってボクまだ子どもですよ!!」

五郎「子どもだって男は男でしょうが。知ってますよ。ちゃんとオチンチンついてるの」

雪子「たよりにしてるわよ。純ちゃん何とかして」

純 「-!!」

 

男とか女とか・・・今の時代にはあり得ない!なんて、言わないでくださいね。黒板五郎は、昭和のおやじです。この「男」の表現は、純へのエールですね。ちょうど、スタートした朝ドラ「ちむどんどん」は、舞台こそ北海道とは真逆の沖縄ですが、自分たちが使うものは、全部自分で作る・・というところは、「北の国から」と同じですね。

 

これまで、五郎は、螢には、「螢!」と呼び捨てにして会話をしていましたが、純に対しては、「純君」と呼び、ぎこちない丁寧な言葉を使っていました。ただし、富良野で初めて迎えた大晦日の夜。五郎は純と螢を富良野の街の灯りが見える丘の上に連れていきます。

 

五郎「君たちは本当に良く頑張った」

二人「-」

五郎「父さん、-君たちに感謝している」

二人「-」

五郎「今年一年の君たちのことをー父さん、一生忘れないだろう」

二人「-」

丘の上 三人のシルエット

五郎「父さんこれまでお前に対して、ていねいな言葉でいつもしゃべってきた」

純 「-」

五郎「そうするつもりはなかったがーいつからかそういう習慣ができちまった」

純 「-」

五郎「でももうやめる」

純 「-」

五郎「いまからやめる」

純 「-」

五郎「だからお前もー。いっしょにやめろ」

純 「ハイ」

五郎「ウン」

 

このシーンも印象に残っていますね。東京へ帰りたくて仕方なかった純が、少しずつ、富良野での生活を受け入れようとしているところです。

 

私たちも、新しいことを受け入れるには覚悟がいりますね。

2022年

4月

13日

「北の国から」黒板五郎の言葉①

休園初日の昨日は、5歳男の子が発熱したものの「陰性」判定で観戦していませんでした。今のところ、感染の報告はなしです。このまま、子どもたちが健康に過ごすことができるよう願います。

 

さて、休園期間中、落ち込んだ気持ちのままでも仕方ありませんので、私の思い出の「奇跡のドラマ」(大げさですね・・・)「北の国から」から、田中邦衛さん演じる主人公「黒板五郎」の言葉を感じてもらいたいと思います。保育園の保護者の中にも、このブログを読んでいただいている方の中にも、「北の国から」のファンが多いのです。(笑)

 

「北の国から」第24回の最終回を見終わった、当時学生だった私は、そのまま、上野発の夜行列車で富良野へと旅立ちました。ドラマの舞台「麓郷(ろくごう)」では、たまたま北海道新聞の取材で訪れていた、五郎・純・螢がいたのです。螢への思い入れが強かった私は、「螢!こっちおいで!」と声をかけると、当時小学生だった螢は、何の疑いもなく私に抱きついてきました。そんなエピソードは、今の中嶋朋子さんは覚えていないでしょうが。(笑)

 

都会は無駄であふれ、

その無駄で食う人々の数が増え、

すべては金で買え、

人は己のなすべき事まで他人に金を払いそして依頼する。

他愛(たわい)のない知識と情報が横溢(おういつ)し、

それらを最も多く知る人間が偉い人間だと評価され、

人みなそこへあこがれ向かい、

その裏で人類が営々とたくわえて来た生きるための知恵、

創る能力は知らず知らずに退化している。

それが果たして文明なのだろうか。

『北の国から』はここから発想した。

 

脚本の倉本聰のこの言葉は、1982年1月5日の北海道新聞夕刊に掲載されたものですが、このドラマの本質を端的に語っています。

 

今日は、第1回の純たちが、廃屋のこれから住む家に来た時のシーンです。

 

純の驚愕の顔。

純 「電気がないッ!?」

トイレの板壁をはり直している五郎に、純、もう然とくい下がる

純 「電気がなかったら暮らせませんよッ」

五郎「そんなことないですよ(作業しつつ)

純 「夜になったらどうするの!」

五郎「夜になったら眠るンです」

純 「眠るったって。だって、ごはんとか勉強とか」

五郎「ランプがありますよ。いいもンですよ」

純 「いー。ごはんやなんかはどうやってつくるのッ!?」

五郎「薪で炊くんです」

純 「そ。-そ。-テレビはどうするのッ」

五郎「テレビは置きません」

純 「アタア! けどーけどー冷蔵庫は」

五郎「そんなもンなまじ冷蔵庫よりおっぽいといたほうがよっぽど冷えますよ。こっちじゃ冷蔵庫の役目っていったら物を凍らさないために使うくらいで」

 

どうですか・・・「都会っ子」純にとっては、衝撃的なシーンですね。では、明日からも、しばらく黒板五郎の言葉に付き合っていただきます。

2022年

4月

12日

保育園休園

コロナ禍の世の中が3年目に突入しました。ここ数カ月、全国の小中学校、保育園、幼稚園などが、児童・園児、職員の感染で、休園になることが多かったのですが、ついに、保育園ホワイトきゃんばすも、園児の感染により本日から7日間、休園せざるを得なくなりました。

 

昨日、発熱で早退した園児が、陽性となりました。もちろん、当事者もその保護者も感染対策をしっかり行っていましたので、仕方のないことです。まずは、体調を早く回復させて、保育園に戻って欲しいと願うばかりです。

 

保育園は、行政の指針に沿って、園児又は職員が新型コロナウイルスに発症した場合、翌日から7日間の休園が余儀なくされます。この7日間で、クラスターを防止させるという考えです。小学校でも、クラスに陽性者が出ると学級閉鎖になるのと同じです。

 

関係各位には、多大なるご迷惑をおかけいたしますが、どうぞ、ご自身の体調管理には十分にご配慮いただき、元気にお過ごしできることを願うばかりです。私も、リモートでのお仕事となりますが、元気にしております。

 

保育園の開園スタートは、4月19日(火)からとなります。どうぞよろしくお願いいたします。

2022年

4月

11日

主体性とは?

卒園児の小学1年生・・・いよいよ、今日が通学班での「初登校」です。待ち合わせ場所に集合して、班長や先輩児童に連れられて登校です。新1年生は、少し不安な顔をして出発したようです。記念すべき、初登校の日ですね。

 

昨日今日と、さいたま市は夏日となりました。屋上のミドリガメのおうちには、赤ちゃんが2匹生まれていました。メスが土の中に卵を産むのですが、「ここから出てきた!」という穴が残っていました。上空には、クマバチがざっと5匹飛んでいます。いい季節になってきました。

 

さて、ふだん私たちが何気なく使っている言葉の中で、きちんと意味を考えずに当たり前に口にする言葉が、いくつかありますね。その一つが、「主体性」です。みなさんは、主体性という言葉をどのように考えますか。

 

小学生のアクティブラーニングは、「主体的・対話的で深い学び」という大きなテーマに沿った1つの手段です。ここでいう「主体性」は、「自分自身の考えで行動すること」と説明されることが多いです。私たちは、「主体性」というと、「望ましい積極性」と同じような意味で理解しています。

 

保育園では、この「主体性」をもっと大きな意味でとらえます。泣き叫んで登園を拒否する子どもの姿も、あるがままの主体性であると考えることができます。先日、ある保育園を訪問すると、ならし保育中の新入園児の泣き声が、保育園中に響きわたっていました。ホワイトきゃんばすでも、新人の男の子が、お昼寝時間になると、ママ恋しで、泣き始め止まらなくなります。今は、職員が交代で、ベビーカーで外の店の中を散歩しながら、寝かしつけています。

 

主体性とは、「自己の純粋な立場において行うさま」・・・つまり「私が私であること」と考えると、泣いている園児も、何かのきっかけで、保育園生活を楽しめるようになっていきます。電車がすき・・・車が好き・・・ブロック遊びが好きなど、子どものやりたいことを見つけることができると、涙の連鎖から解放されるのです。

 

子どもの主体性を引き出すという時の「主体性」の意味は、積極性や自分の考えを持つことですが、子どもの主体性を受け止める時の「主体性」の意味は、子どものありのままの姿と言えるのかもしれません。

 

保育園では、両方の「主体性」を大切にしていくのです。

2022年

4月

10日

新しい形の書店

今日は穏やかな日曜日です。ここ数年、朝ドラを録画して、仕事が終わって家でみるのが習慣になっています。先週、カムカムが最終回でしたね。3代100年の物語を3人の女性が演じていますが、やっぱり朝ドラのような国民的なドラマは、ハッピーエンドがいいですね。日本の和菓子「あんこ」と英語との組み合わせ、自由・平等・仲間・自立などなど、様々な思いが詰まっていて、カムカムロスになりそうです。(笑)

 

さて、学生、古本、音楽の街というイメージが強い東京神田の神保町。私の次女が学生時代に、「ボンディ」という、そこそこ有名な欧風カレーショップでアルバイトをしていました。カレー好きの娘がカレー屋でアルバイトでした。(笑)

 

今日は、カレーの話ではなく、本屋さんの話です。書評家たちが選んだ本が、1棚あたり月額5500円から出店する「パサージュ」という名前の本屋です。著名な書評家や作家に限らず、本好きな人ならだれでも出店できるそうです。

 

古本だけでなく、新刊書も並びます。この書店の肝は「直接性」だそうで、本は、いつ、どこで買い、どう読んだのか。その体験も一体となって価値を持ちます。本を古本屋に売る時は単なる「モノ」として扱われてしまいます。思い入れのある本ほど「折れ」「書き込み」があるものですが、そんな本は買いたたかれてしまいます。でも、そうした体験の痕跡が付加価値となるような本屋になっているようです。

 

付箋付きのままの本が出品されている棚もあるようです。また、購入した本の裏表紙を見ると、元の所有者の蔵書票がついていたり・・・この本屋での1つ1つの棚には「自己表現」が詰まっています。これを見ていくだけで、至福の時間ですね。

 

今は、全国の多くの書店が閉店に追い込まれ、紙の本が売れなくなる時代になってきました。でも、一冊の本には、読んだ人の様々な付加価値が詰まっています。新たな本屋さんの姿がここにあります。

2022年

4月

09日

食品ロスを記録する

今日は、半袖で、屋上遊びを楽しむ子どもがいるくらいの陽気でした。メダカの学校の掃除をして、ヤモリのエサになるクモを子どもたちと採集します。小学3年の男の子が大活躍です。

 

さて、この春は、食品や日用品などの値上げが相次ぎ、家計を直撃しています。そこで、「節約しよう!」と声を上げても、具体化しないと難しいですね。値上げ前に、買いだめをする主婦も多いかもしれませんが、過剰な買いだめは、食品ロスにつながります。

 

では、その「食品ロス」に目を向けてみます。環境省の推計では、食べずに腐らせたりして家庭で発生する食品ロスは、2019年度、全国で合計261万トンになったそうです。数字が大きすぎてピンときませんね。これを金額にすると、1世帯(4人家族)あたり年間5万6000円を食品の廃棄で失った計算だそうです。何とも、「もったいない!」ですね。

 

自分がどれだけロスしているのかを把握するために、1カ月ほど記録をつけてみるといいようです。捨てた理由を分析すると「買い置きする際は消費期限をよく確認しよう」などの対策が見えてきます。

 

また、「買い物に行く前にスマホで冷蔵庫内を撮影すること」が効果的だそうです。売り場で画像を確認すれば、買いすぎを防げる」のです。これは、私も良い作戦と思いました。

 

食費は、私たちの健康にかかる出費と考えれば、切り詰めて、子どもに腹ペコを経験させるのではありません。買ったものを使い切る習慣をつけるのが大切ですね。

 

食品ロスを少なくすれば、家計にもプラスになり、環境にもいいライフスタイルとなります。私たちは、理屈ではわかっていても、記録するまで徹底できていません。どうですか・・・1ヵ月、いや1週間記録をつけてみませんか。

2022年

4月

08日

小学校入学式

今年度の体操教室がスタートしました。新人寺子屋3番の園児たちにとっては、初めての体操教室となります。「体操着のお着がえの練習をしておいてね!」に、みんな頑張りました。何と、ほぼ一人で全員できました。お着がえが最後になったのは、年中の寺子屋2番園児でした。(笑)

 

体操教室「クラブネイス」も、責任者のベテランコーチと、新人の女性コーチも指導にあたっていただきました。「みんな、よくできるね!」と新人コーチは、子どもたちのキビキビした動きにびっくりしていました。もちろん、ぶつかった!抜かした!のいざこざはなくなっていませんが・・・(笑)寺子屋3番の初めての体操教室は「楽しかった!」と全員言っていたので、この1年で、どれだけ成長するか楽しみですね。

 

そして、今日は、さいたま市内の小学校の入学式です。入学式が終わって、5人の卒園児全員が、保育園に集合してくれました。ピカピカのランドセルに、カッコ良くて、かわいい衣装です。先輩達を在園児が囲んで素敵な時間となりました。記念撮影もたくさんしました。保護者の皆様も、ホッとした表情です。子どもたちが、小学校生活で経験する様々なことを大きく構えて受け止めてくれることでしょう。

 

保育園は、いつでも、卒園児とその保護者のサポーターです。どんなことでも力になりますので、安心して小学校生活を楽しんでもらいたいです。

 

コロナ禍で、入学式の出席は、保護者1名だけなので、ピシッとスーツで決めたパパは、残念!だったようです。

 

「ご入学おめでとうございます。早く、一番楽しいことを見つけて、それに一生懸命取り組んでください。がんばれ!」これが、保育園ホワイトきゃんばすからの祝電です。

2022年

4月

07日

18歳の消費者教育

さいたま市の小学校は、今日までが春休みで、明日が始業式&入学式です。春休みや夏休みなどの長期のお休みの期間は、4階にある学童保育の子どもたちは、午前中から屋上遊びとなります。保育園の子どもたちにとっては、お兄さん・お姉さんたちとの楽しい交流タイムとなります。今日も小学生に、たっぷりと遊んでもらった子どもたちです。

 

さて、4月から成人の年齢が18歳に引き下げられたことで、様々な「契約ごと」が、親の同意なしで成立することで、多くのマスメディアは「注意して!」と呼び掛けていますね。しかし、ただ「危ないぞ!」と言われても、ピンとこない親や当事者も多いかもしれません。

 

同じ18歳でも、一番危険なのは、18歳で一人暮らしが初めての若者です。大学入学や就職で一人暮らしを始める18歳~19歳は、直近の統計では、28万人ほどだそうです。これは、全体の12%にあたります。

 

一番比率が多い都道府県は、学生の街の京都府で21.8%。次に石川県20.3%、宮城県19.5%、山口県19.1%の順です。人口が多い東京では、5キロ四方の土地に、単身のハイティーンが569人もいるそうです。

 

さぁ~この一人暮らしの若者たちに、どんなアプローチをすることで、危険を回避できるか。親は同居していません。ここは、ピンポイントで、企業や大学が消費者問題を取り上げるのが、一番効果的だと思いますね。

 

「自分の事は自分で決めなさい!」と教えるのが、企業も大学も大切なことに間違いありませんが、その行使に必要な知識は教えないといけませんね。

2022年

4月

06日

子どもの「決める力」を育てる

今日の寺子屋は、「廃材工作」です。新人寺子屋3番園児たちは、初めての工作です。牛乳パックを使った「カエル」を作ります。カエルの顔をかく⇒カットした牛乳パックにのり付け・・・までを行います。来週、ゴムをつけて、ピョンピョン跳ねるカエルの完成です。先生の話をしっかり聴いて、オリジナルのカエルができあがりそうです。子どもたちの満足した顔が印象的です。

 

さて、今日は、子どもの「決める力」を育てるにはどうすればいいのか。とても大事な話です。これは、親の話し方が大きく関わってきます。

 

ある小学校5年の男の子は、自分から積極的に発信することが苦手でした。引っ込み思案でクラスでも目立たず、運動会や発表会などの行事にも消極的です。しかし、家庭は教育熱心で、複数の習いごとに忙しく通っていました。担任は「自分の言いたいことを、言えているだろうか?」と心配します。そこで、母親との面談で学校での男の子の様子を伝え、こう切り出したのです。

 

「お母さんの考えや思いを伝える時は、どんなに小さなことでも必ず最後に、『あなたはどう思う?』と聞いてあげてくれませんか。なるべく彼の意思を尊重してあげてください。それできっと変わるはずです」

 

何事にも遠慮がちなのは、気質だから仕方ない。と思っていた母親は、半信半疑で、その日から実践してみることにしたのです。「今日の晩御飯、肉じゃがにしようと思うんだけど、あなたはどう思う?」すると、男児の表情が一変したのです。

 

「あんなに驚いた息子の顔を見るのは久しぶりでした。その時に気づいたんです。あの子の意見を聞くなんて、もう何年もしていなかったなあって」

 

2か月経つと、大きな変化が表れます。習いごとは「ためになるから」と母親が選んだものだったのですが、「水泳はもっとやりたいけど、ダンスと英語はやめたい」と自ら申し出たのです。学校での生活態度も変わりました。授業中に発言するようになり、運動会の応援団に立候補したそうです。

 

どうですか・・・子どもに「どう思う?」という一言、言ってますか?この母親の言葉が「指示」ではなく、「提案」に変わったのです。『あなたが決めていいんだよ』というメッセージとして子どもに伝わったのです。

 

保育園ホワイトきゃんばすの中で、一番自己主張をしっかりと言える5歳女の子の母親は、我が子に対して「○○はどう思う?」とよく言っています。また、子どもに関わることで、何かを決める時には、親だけで決めるのではなく、子どもに「どう思う?」と必ず確認しています。1・2歳児で「どう思う?」と聞いても、まだどうするかわからないですが、この5歳女の子は「決める力」を持っているのです。

 

最後に1つ大事なルールがあります。子どもが自分で決めたことに対して、途中でやめると言ってきた場合、「自分で決めたんだから、最後までやりなさい」と強要しないことです。「やめる」というのも、自分で決めたことです。やめる理由だけ聞けばいいのです。

 

私たち大人が一番よく知っていますが、子どもたちが、やがて大人になり社会に出た場合に、いくら勉強ができて知識が豊富でも「自分で決める」ことができない人は、まわりから認められませんね。

 

もうやっている親は継続してください。子どもの意見を聞かないで決めてしまう癖のある親は、「あなたはどう思う?」のたった一言を今日から付け加えてください。

2022年

4月

05日

高校生が駅ビルを企画

今日の寺子屋では、30メートル走を行いました。新人寺子屋3番園児にとっては、6か月後の運動会で30メートルの長い距離を走ることができるか・・・まずは、やってみると、あっさりと全員、走り抜けることができました。

 

当然、1番から最下位まで順位がつきます。年長・年中の園児たちも、あらためて、現在の自分の順位を知ることになります。運動会までにどれだけ頑張れるか。今日のところは、目標を子どもたちに持ってもらうことが目的です。多くの園児が「まだ走りたい!」とやる気スイッチがオンになっていました。いい感じです。

 

さて、1月のおやじ旅で、のんびりと呑み鉄をした、JR飯田線の飯田駅前に、5階建てのビルが開業することになったそうです。2、3階部分は、公共エリアとして、市の公民館などを設けることになりました。

 

そこで、名乗りをあげたのが、地元の飯田風越高校です。企業と連携して、地域の人々のための交流の場をつくる企画をスタートさせたのです。生徒たちへのミッションは、公共エリアに設置が予定されている「交流の場」の充実策を企画することです。

 

まずは、ターゲットにしたのは、①電車を利用する会社員②小・中・高高校生③高齢者④子どもとその保護者です。企画の完成度を高めようとアンケートも実施しました。アンケートの意図は何か。獲られた回答結果をどのように企画に反映させるか。をじっくりと考えます。

 

ターゲットを設定することは、企業論理ですが、これを高校生が学ぶことで、マーケティング戦略を実際に考えるきっかけになるのです。

 

まだ企画途中ですが、「中・高校生の秘密基地」というコンセプトで、学習スペースや音楽スタジオ、ダンスなどの練習ができるホールがある・・・という案もあるようです。企画をより向上させて、飯田市へ提案を行っていくそうです。

 

大人では、なかなか発想が浮かばないような、高校生の企画を期待したいですね。

2022年

4月

04日

ビジネスシーンの話は1分がいい

今日は、新年度初めての寺子屋です。年少3歳児の新人寺子屋は、道具箱の使い方を確認して、クレヨンで「お花」の絵を描きました。昨年度までの「憧れ」であった、道具箱を使って自由にお絵かきをすることが、いよいよできるようになったのです。寺子屋園児としての自覚がどんどん高まります。

 

さて、今日はビジネスシーンでの「話し方」のコツについてです。必要な情報はそろえたのに・・・大切なことはすべて頭の中にはあるのに・・・思うように伝わらない。という経験をされた人も多いかと思います。プレゼンテーションで、頑張るあまり空回りして、いつの間にか結論から遠いところで迷子になってしまうこともありますね。

 

「話し方」のプロによると、重要なのは「自分の考えを一方的に伝えることでなく、相手を『動かす』こと。そのためには話は短ければ短いほどいい。目安とする時間は、ずばり『1分』だそうです。

 

話し方は「3段ピラミッド」で話の骨格を作るとわかりやすいといいます。1段めに「結論」・2段めに「根拠」・3段めに「例」をあてはめます。話す時は、上から下へ。初めに結論を言い、次に根拠を示し、最後に実例を挙げる。例えば、こんな感じです。

 

「この商品は増産するべきだと思います(結論)。なぜなら、顧客から好評で、販売店も受注に前向きで、数字もあがっているからです(根拠)。〇○店では、対前年比で150%で・・・(例)」

 

このように話せば、大抵は1分以内で収まるというわけです。収まらない時は、考えがまとまっていない証拠です。また、打合せの初めに「今日話したいことは4件あります。2件は依頼で、2件は情報共有です」のように用件をナンバリングすることも相手を動かすことにつながります。

 

もう一つ大事なことは、自分の話ばかりにならないで「相手が主人公の話し方」をすることだそうです。「ご苦労もたくさんされたのしょう」「営業のいろはを教えてください」「社長のお話は初めてお聞きする内容ばかりでした」「またお話の続きをぜひ、お聞かせください」という話し方ができれば、取引先から「次はいつ来る?」「近くに来たら寄りなさい」と逆に言われるようになるのです。

 

人は誰もが「興味を持って聞いてほしい」「共感してほしい」「肯定的に受け止めてほしい」という欲求を持っているので、その欲求が満たされると「自分をわかってもらえた」と感じ、その人の印象が強く残り「また会いたい」と思うようになるのです。

 

どうですか・・・あなたの話し方は、相手を動かしていますか。私の営業経験を振り返ると、若い時は、一方的に自分の主張を押し付けるような話し方でした。経験を積みながら、「まずは相手の話をしっかりと聞く」ということが分かってきました。でも、「話が長い!」は、今でもなおりません。(笑)

 

あるミュージシャンの言葉です。「人はみんな違う楽器・・・どう鳴らすかが大切」なるほど、納得のセリフですね。

2022年

4月

03日

大きなカブのネズミを説得 つづき

今日は、令和3年度の「おもいでアルバム」をコツコツと作りました。ページのほとんどが、このブログ365日分ですが、1年間のイベント行事に屋上遊び、体操教室、社会科見学、わくわく教室などなど、子どもたちの写真もたくさんあります。保護者の皆様には、子どもと一緒に、楽しんでもらえればうれしいです。

 

さて、昨日のつづきです。ネズミは、天敵であるネコのどんな言葉に乗ったのか?みなさんの考えはどうですか。

 

もちろん、決まった1つの答えはありませんが、模範回答はこんな感じです。

 

「ネズミ君、最初に断っておくけど、大きなカブ大作戦の成否にかかわらず僕は君を追い回すよ。だってチョロチョロ動くものに心を奪われるのが、ネコの悲しい性なんだ。それに、悪いが君への借りも褒美も考えていないからね。ここは、個人的な恨みを超えて大局的に判断してほしい。この話のミソは、小さな君が大きなカブ大作戦のとどめを刺す!という奇想天外さだ。きっと皆が君の存在を認め、君は自己肯定感を手にできることだ。余談だが、ネズミ君の活躍が、絵本になって、世界中の小さな子どもが自信を持つだろう。この大事が成し遂げられるのは、ネズミ君、君しかいないんだよ」

 

モノなどの褒美でやる気にさせるのではなく、これを成功させた時の、ネズミの影響力をネコは説いたのかもしれませんね。

 

私たちは、ネコとネズミの関係の様に、苦手な相手や、ウマが合わない不仲な相手に対しても、説得するような場面があります。そんな時に、どんな言葉をかけるのがいいのか。大きなカブのネズミの説得が参考になるかもしれませんね。

2022年

4月

02日

大きなカブのネズミを説得

今日のお昼の課外授業は、指扇小学校前の遊水池で桜のお花見です。昨日行ったお寺の境内は、樹齢100年以上の桜の大木ですが、今日は桜並木です。こちらも迫力があって、子どもたちは、花びらを拾っています。今週末が、最後の見頃ですね。

 

さて、世界中の子どもたちが大好きな絵本「大きなカブ」の一場面です。おじいさんが畑で大きなカブを発見するも抜けません、おばあさんを呼び、おばあさんは孫娘を呼び、孫娘はイヌを、イヌはネコを呼びますが抜けません。最後にネコがネズミを呼んで、とうとうカブが抜けます。

 

ここで、みなさん考えてください。日頃から、ネコにいじめられているネズミは、ネコのどんな説得にOKを出したのでしょうか?私がネズミだったら、断固断ります。

 

では、あなたなら、何と言ってネズミを口説き、味方にしますか。

 

①「ネズミ君、今まではごめん。これからは君をイジメないから力を貸してくれ」(たぶんネズミは、『猫なで声で何言ってるんだよ。だまされるもんか』と思うでしょう)

 

②「こらネズミ、オレの言うことを聞け。さもないと、もっといじめるぞ」(これじゃ、はなさかじいさんに出てくる意地悪じいさんみたいですね)

 

③「僕が大事にしているおもちゃを全部君にあげるから、どう」(もので釣ろうだなんて、その手には乗らないぞ!と思うことでしょう)

 

④「日頃お世話になっているおじいさん、おばあさんのために、一緒に一肌脱ごうよ」(イヌやネコはエサをもらっているけど、こっちは追い回されるだけ。一肌脱ぐ気になんかなれないさ。と思うでしょう)

 

では、いったい、どうやって、ネズミの協力をもらったのか。どんな言葉を使ったのか。あなたなら、どうネズミを説得しますか?

 

答え合わせは、明日にしましょう。

2022年

4月

01日

令和4年度がスタートしました

今日は4月1日です。多くの保育園や学校に、企業も公務員も多くの組織が新年度スタートですね。ホワイトきゃんばすは、毎年恒例の「お花見」に行ってきました。近くにあるお寺の境内に、見事な桜の木があります。今日は、風が強かったのですが、かえって、その風が「さくら吹雪」の演出となり、子どもたちは、花びらを手の中いっぱいに集めていました。

 

境内で始まる子どもたちの「鬼ごっこ」・・・私も、子どもの頃にやりました。なんか、境内での遊びは、開放感があっていいのです。

 

さて、多くの企業は、今日が入社式ですね。私の次女も今日から社会人です。コロナ禍ということで、リモートでの入社式だったようですが、私が、30歳を超えて、中堅の企業人として働いていた頃の記憶では、新入社員に対しての能力やスキルは、まったく期待していませんでした。期待するのは、「若さ」で、組織の空気が「初心に戻る」効果だけでした。仕事については、入社してからじっくりと鍛えてあげるから・・・という感じでした。

 

しかし、保育園の子どもたちに対しては、「この子たちを鍛えてやるぞ!」という気持ちよりも、子どもたちを見守っているだけで、凄まじい成長を見ることができます。桜の木の下で、大声上げて走り回っている子どもたちを、そんな思いで見ていました。

 

朝の会では、進級した寺子屋園児たちに「今年、寺子屋さんでがんばることは?」とインタビューします。すると、「体操教室がんばる!」「運動会がんばる!」「お片付けをがんばる!」「なんでも食べられるようにがんばる!」「小さい子の面倒をしっかり見る」などなど、目を輝かせて、今年度の目標を発表してくれました。

 

今年度も大人の何倍もの成長を見守っていきます。そして、子どもたちから学ぶこともたくさんありますね。

 

子どもたちを「ど真ん中」において、今年度の保育園ホワイトきゃんばすも、「子どもたちの笑顔のために」取り組んでいきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。

2022年

3月

31日

今年度が終わりました

3月31日・・・保育園も学校も多くの企業も、今日が年度末ですね。ホワイトきゃんばすの令和3年度が終了しました。人間の1年の寿命は、犬にとっては5年と言われています。犬に例えるのも何ですが、幼児期の子どもたちの成長は、大人の5倍以上のスピードです。わずか1年前の子どもたちからは、想像もできないくらいの成長を見せてくれました。

 

大人も同じですが、子どもたちにとっては、「目標」がとても大切です。屋上で、補助なし自転車に乗ることは、子どもたちの大きな目標です。「自転車免許証」は、子どもたちにとっての初めての免許証です。この目標に、年少3歳児の園児11名全員がクリアし、自転車に乗れるようになりました。2歳児も2人が目標達成です。ホワイトきゃんばすの園児24人が自転車に乗れる情報を見学に来た保護者が知っていました。驚きですね。

 

運動会・クリスマス発表会での猛練習を経験しての本番での成功体験は、子どもたちの自己肯定感を大きくアップさせました。

 

屋上遊び、ファームでの野菜の収穫、数々のイベント・行事、社会科見学、ピクニックランチ、わくわく教室・・・などなど、毎年少しずつですが、新たな取組みを増やしていき、子どもたちの笑顔を引き出してきました。

 

そして、異年齢のタテの関係の中で、子どもたちの「非認知能力」がどんどん高まっていきました。寺子屋では、勉強などの「認知能力」も磨かれました。

 

子どもたちが「自分で考え自分で答えを出す」ことが、少しずつできたような気がします。今日の連絡ノートのママのコメントです。「自分で考えて、ホワイトきゃんばすを選んだことは、間違いなく正解だった」とありました。うれしいですね。そして、保育園ホワイトきゃんばすにかかわる保護者や大人の皆様も、「自分で考えて自分で答えを出す」ことを意識して、過ごしていただいたことは、本当にありがたいことです。

 

休む間もなく、明日からは新年度です。保育園ホワイトきゃんばすの「核」はブレることなく、新しいことにも柔軟に取り組んでいきたいと思っています。

2022年

3月

30日

日本の「協調性」と仏の「知の伝達」

今日は、卒園する年長園児の何人かが、先生たちにお手紙を書いたり、「ありがとう!」の肩たたきをしてくれました。明日が本当に最後の日となります。子どもたちの行動に、涙する先生もありました。うれしいですね。

 

さて、フランスから帰国したある父親の話です。娘が小学生なのですが、こう言います。「フランスの小学生に協調性ですか・・・・う~ん、ないですね」

 

日本では、保育園や幼稚園から小学生になると、言葉や勉強以外に求められることはたくさんありますが、その一つが「協調性」です。普段の授業だけでなく、道徳の時間もあります。運動会などの様々な行事を通じて、友だち同士の協調性が重視されることは、私たち日本人は、当たり前のように受け入れています。

 

ところが、フランスの小学校には、運動会どころか入学式や卒業式もないそうです。小学校の先生は、あくまで「授業」を担当する教師であるため、休み時間や給食の時間には、教室からいなくなります。放課後の部活動の指導なども一切しません。

 

フランスでは、クラスは単なる集合体でしかなく、子どもを教育する場というよりも「知の伝達の場」だそうです。日本では、食育や掃除の仕方、他者との関わり方などを学校で学びますが、フランスでは、広い意味での教育は、家庭や課外活動の中で身につけるべきだという考えが深いようです。

 

日本人が、コロナ禍できちんとマスクをするのは、悪くとらえれば、協調性が行き過ぎて、相互監視のようになり、同調圧力が強まることで、周りの目が気になる社会になっているのかもしれませんね。

 

個人的な考えを主張することも、人と違うことが当たり前の文化も、悪くはないですが、小学校の教育方針は、やっぱり、日本がいいなぁ~と思いますね。コミュニケーション能力が高くないと、戦争も終わりません。

2022年

3月

29日

「0か100思考」を避ける

今日は、屋上のタイヤアスレチックのレベルをアップさせました。2ヶ所にタイヤを4本積み上げます。その間を板で渡します。子どもにとっては、身長以上の高さを「吊り橋」を渡っているような感覚です。勇気を出してトライします。最初は、ビビりながら座って前に進む子どもたちが、いよいよ立ったまま前に進めるようになります。他の園児ができるようになると、自分も勇気を出して!となるようです。

 

さて、あなたやあなたのまわりには、「0か100思考」が強い人はいませんか。

 

仕事のプロジェクトを任されるものの、なかなかうまくいきません。「私には、この仕事は向いていない」と0で考えてしまうことはないですか。また、任されたプロジェクトをほぼ完璧に成功させたことで「やっぱり、実力があるのは自分だけだ」の100の慢心にも気をつけたいものです。プロジェクトがうまくいったのは、自分の実力以外にも多くの人たちの協力や支えがあったからこそですね。

 

こうした、「0か100思考」になると、自分の考えとは違う考えを認めることができなくなります。ストレスも多く感じてしまいますね。では、どうすれば、「0か100思考」を回避できるかを考えましょう。

 

まずは、自分の中に「~すべき」の考えがどれくらいあるのか確認してみます。「~すべき」が強すぎると、そうならない場合に「もういいや~」と0になりがちですね。完全主義の考えが強すぎると、できなかった時に自分には価値がないと思ってしまいます。

 

私たちの人生は、もともと思い通りにならないことが多いですね。そう考えれば、「最高をめざす」のではなく「最善を尽くす」ことが重要です。結果が思うようにならなくても、「今の自分ができる最善を尽くしたので、仕方ない」と考える方がいいですね。相手に、たまには自分の弱みを見せたっていいのでは・・・

 

ありきたりですが、柔軟に多くの人と協働できる器を育てたいものです。はい。私は、若い頃は、かなり強い「~すべき」論者でした。いまは、前よりも丸くなりましたが、まだまだ器は小さいままです。(笑)

2022年

3月

28日

生まれる言葉、死ぬ言葉

今日の連絡ノートには、卒園式に出席した保護者からのメッセージがたくさん書かれていました。「○○ちゃんの涙につられて大泣きしてしまいました。自分の子が卒園する時には、バスタオルが必要です」とのコメントがありました。いつも、我が子が遊んでくれた先輩たちへの思いは、保護者の間でも深いようです。うれしいですね。

 

幼稚園なら卒園式をもって本当にお別れですが、保育園では3月31日迄、卒園児は登園します。まだ、卒園したという実感がわかないという保護者は、31日にまた涙する時がやってくるのです。

 

さて、「言葉は生き物」とはよく言ったものですね。

 

「クラスター」「ロックダウン」「リモート」「テレカン」「SDGs」といった言葉は、ほんの数年前までは、私たち一般人にとっては「何のこっちゃ!?」という未知の言葉でした。

 

平成から令和にかけての言葉の栄枯盛衰スピードも凄まじいものがあります。平成元年の有名な新語に「セクシャル・ハラスメント」があります。この言葉は、その後、「パワハラ」「モラハラ」「マタハラ」と全方向的ベクトルで展開され、立派な市民権を得ましたね。一方、流行語だった「オバタリアン」は、もはや死語となっています。

 

流行語だけではありません。例えば、「気づいた」や「感動した」という動詞を「気づきをもらった」「感動をもらった」と名詞化する傾向は、もらったりあげたりする日本古来の贈答文化の影響と言われています。

 

また、自分の中にある差別や偏見を包み込む緩衝材として、「黒人」ではなく「黒人の人」と「の」をつけてしまうのが日本人の癖だとも・・・コロナ時代となって、ますます言い切ることに恐怖心を抱き「あくまで個人的な意見ですが」という免罪符表現が編みだされたというのも、日本人の国民性かもしれません。

 

私は、日本語以外の外国語を上手に操ることができないので、「○○語では」と比較できないのですが、日本語には、優しくて曖昧な山ほどの一人称と二人称がたくさんあります。言葉の生き死にが、多い言語なのかもしれませんね。

2022年

3月

27日

「ゆりかご後」からの人生

昨日は、卒園式終了後に職員で打ち上げです。卒園式の感動を共有し、酔った園長は、卒園式の映像を見ながら、あらためて感動し、すぐに寝てしまいました。(笑)

 

さて、2007年5月に、熊本市の慈恵病院に「こうのとりのゆりかご」と呼ばれる赤ちゃんポストが開設されました。これまでに、159人が預けられました。そして、この春、159人分の1人として、高校を卒業した「ぼく」の話です。

 

熊本県内では、2005年から2006年にかけて、乳児の置き去りや、出産後に放置して殺害する事件が相次ぎました。「なぜ救えなかったのか」と、産婦人科で当時の慈恵病院の理事長だった蓮田さんが、視察したドイツの赤ちゃんポスト「ベビークラッペ」を参考に、日本版赤ちゃんポストを作ろうと決意し、市保健所に申し出ます。

 

しかし、世間の反発は大きく「安易な子捨てを助長する」と言われます。それでも、2007年4月に熊本市は子どもの安全確保などを条件にポストの設置を許可します。当時の市長は、「ギリギリまで悩んだ。最後は『救われる命があるのなら』と願いを込めて決断した」と話します。

 

「ぼく」は、赤ちゃんではなく、すでに身長1メートル体重14キロの3歳児でした。すぐに、児童相談所に移され、熊本市内でお好み焼き店を営んでいた夫妻の「里子」に迎えられます。

 

3歳児だった「ぼく」は、「ゆりかご以前」のことをおぼろげに覚えていたようですが、実の親の情報は、市が調べても分かりませんでした。しかし、「ゆりかご以前」のことが小学校低学年の頃、突然判明したのです。「ぼく」の親戚にあたる人物が「自分が預けた」と名乗り出たのです。自責の念に駆られたといいます。この親戚は、ゆりかごの扉を開けた人しか持っていない「お父さんへお母さんへ」の手紙を持っていたので間違いなかったそうです。そして、「ぼく」の実の母親は、生後5か月の時に交通事故で亡くなっていたという重大な事実も分かったのです。

 

ゆりかごより前の人生が分かった「ぼく」は、「ゆりかご以降」の日々をはつらつと生きています。中学・高校では陸上部に入り、11秒の壁を破ります。高校2年に、正式に養子縁組をし、「子ども食堂」の活動に熱中しているそうです。

 

18歳になった「ぼく」は、高校を卒業し、大きな決断をします。自分の名前を明かし、ゆりかごについて語っていくことにしたのです。

 

「どんなに時間がたっても賛否両論はあると思う。ただ、僕自身はゆりかごに助けられて今がある。自分の発言に責任を持てる年齢になったので、自分の言葉で伝えたい」と決意します。「預けられるまでの期間に比べたら、それから先の人生の方がずっと長い。一番言いたいのは、『ゆりかご後』をどう生きるかです。僕にできるのは、預けられた実例として自分ことを語ること。親子の関係がしっかりしていれば、『ゆりかご後』はこんなふうに成長するよって、知ってもらいたい」と語ります。

 

保育園ホワイトきゃんばすの10年の歴史の中では、何人かの園児が、現在、児童養護施設で生活をしています。親にスポットを向ければ「どうして・・・なんで!?」という気持ちは残りますが、子どもにスポットを向けると「この子にとって、今考えられる一番の幸せを」との思いにたどり着きます。

 

「ぼく」には、これからも、「ゆりかご後」の人生をしっかりと生きてもらいたいですね。

2022年

3月

26日

令和3年度卒園式

今日は、保育園ホワイトきゃんばすの令和3年度の卒園式です。毎年、様々な思いを込めて、卒園児たちと保護者の皆様とすごす大切な時間です。卒園児5名が続々と、素敵な服装で元気の登園します。すると、着物姿の女性が・・・ホワイトきゃんばすの卒園式では初めての着物ママ。ママの心の内は「してやったり!」です。

 

今年度の卒園児は5人です。5人目の園児は、卒園証書番号44号でした。ホワイトきゃんばすが開園して、まもなく10年になりますが、卒園式をこのような形できちんと行うようになって8年目です。この8年で、44人の卒園児が旅立ちました。5人が小学1年生となり、中学2年から小学1年までの8学年となります。

 

卒園式には、卒園児の他に、寺子屋2番3番の園児と、その保護者も出席します。お世話になった先輩たちのお祝いの席を一緒に祝福してもらいます。年少の寺子屋3番さんは、初めての卒園式です。そして、初めて出席する保護者のほとんどが、卒園児の涙につられてもらい泣きです。卒園式に出席したすべての保護者のあたたかい気持ちが伝わってきました。うれしいですね。

 

さて、今年度の卒園児5人は、身長120センチ超えが3人もいます。小学2年生ぐらいの身長です。そして、全員口が達者で、大人の会話にもどんどん食らいついてきます。自分の考えをしっかりと発言できる5人の成長は、本当に頼もしい限りです。ただし、1つだけ大きな欠点があります。「お片付けが下手」な点です。(笑)

 

卒園児のスライドショーは、ホワイトきゃんばすらしい演出の1つですが、入園当時の写真からの成長過程を楽しみます。子どもたちにとっては、こうして大きくなり、今の自分につながっていることを実感するのです。そして、頑張った自分を肯定する時間でもあります。

 

園長からの手紙が終わりに近づいていくうちに、子どもたちは、「保育園とはお別れなんだなぁ~」という気持ちになっていき、涙があふれてきます。この、純粋で美しい感情を持つ子どもたちに感動する園長です。

 

卒園児と保護者のご挨拶は、本当に心あたたまる時間となりました。昨年の卒園式のDVDを見て予習をしてきた保護者。着物姿で笑いのツボをはずさない保護者。朝の4時に起きて、入園してからの13冊の連絡ノートを読みかえした保護者。先日手術し退院したばかりで、涙であふれた保護者。「自分で考えて自分で答えを出す」というホワイトきゃんばすの考えに共感していただき、その通りに我が子が成長した姿を語ってくれた保護者。

 

「○○は、これからの人生の中で、様々な選択をしなければならない機会が何度となくおとずれます。その時に、自分で考えて自分で答えを出し、その答えが正解だったと言える人生を積み重ねてもらいたいと、願っています」と、号泣する娘の横で、凛々しく挨拶する母親に卒園式は最高の感動に包まれました。

 

令和3年度も、素晴らしい卒園式となりました。卒園児と応援してくれた在園児、保護者の皆様の思いが、素敵な時間を作ってくれました。本当にありがとうございました。そして、5人の卒園児は、いよいよ小学生です。長い人生の中では、まだスタートしたばかりですが、保育園生活で自ら学んだことはとても大きい・・・頑張れ!

2022年

3月

25日

見上げれば通天閣

今日は、今年度最後の体操教室です。年長園児にとっては、保育園生活最後の体操教室です。3年間の体操教室の中で、逆上がりができるようになった!飛び箱だって3段まで飛べるぞ!ブリッジは完璧だよ!・・・まだまだ、できるようになったことがたくさんあります。すべて、子どもたちの自信につながりました。体を動かしながら、自己肯定感も高めることができた体操教室だったと思っています。年長園児たちは、大きな声で「○○先生。ありがとうございました」と、心を込めてあいさつができました。

 

さて、今日は、子どものためにできることを考える教師を主人公として描いた「見上げれば通天閣」というマンガの話です。

 

主人公は関西の小学校で3年生の担任をする教員。背が高く、子どもたちからは「通天閣」と呼ばれ親しまれています。一方で、学校組織の中では、規律に従わない教師として上司から疎まれていました。この作品は、中心的なテーマとして「差別」という人権の根幹にかかわる問題を扱います。

 

クラスの問題児として扱われる、政二は自分の気持ちがうまく伝えられず、クラスで孤立し、毎日校舎の屋上で一人絵を描いています。教頭は、通天閣に何とかしろと伝えますが、通天閣は何も言わず、ただ一緒に屋上で時を過ごします。

 

ある時、教頭が政二に「学校で生活する以上、規律を守る必要があり、政二だけ特別扱いはできない!」と告げると、政二は「先生の方が差別やんかっ!」「ボクのこと問題児言うたやないかっ!」と涙ながらに叫びます。そんな政二の姿を見た通天閣は、教頭に反発し、政二を守ろうとするのです。

 

この作品で登場する教頭先生は、特別な人ではなく、日本の小学校の多くの教頭が同じような行動をとることでしょう。政二に限らず、やがて、大人になって社会に出てことを考えると、規律性は大事だと考える教師も決して間違いではありませんね。

 

ただし、通天閣は、子どもと教師、保護者が一体となって、「子どもにとって何が一番大切なのか」を考えようと奮闘します。子ども一人一人に対して、やり方はそれぞれです。しかし、それでも、丁寧に子どもたちに向き合う姿は、共感を覚えます。

 

いよいよ、明日は、保育園の卒園式です。5人の卒園児が、小学校で出会う担任は、どんな先生になるのか・・・いや、どんな先生になっても、楽しいことも、思い通りにならないこともたくさん経験して、前向きな学校生活を送ってもらいましょう。

2022年

3月

24日

「リスキリング」時代へ

今日の屋上は、春が戻ってきました。池の金魚はスイスイ泳ぎ、それを見守るウシガエル・・・そして、菜の花が咲き始めました。収穫しないで、鳥のエサ用にそのままにしていた、小松菜・チンゲン菜の花です。昨日、お別れピクニックをした三橋公園では、まだつぼみだった菜の花ですが、屋上では、女子たちが花摘みに集中です。

 

さて、大人の私たちは、学校時代の勉強は、どうしても「やらされた」という意識があるので、どこまでしっかりとやっていたか、あやしいものです。ところが、大人になって、資格などの目的を伴う勉強は、真剣に取り組みます。

 

最近は、社会人の学び直しが広がっているようです。より高度なスキルや新たな考え方を学ぶ「リスキリング」に取り組む社会人が増えています。コロナ禍の影響や65歳以降も働き続ける人が増えるなど、働き方が変わりつつあることもその背景にあるようです。

 

「AIの拡大で、今ある仕事も消滅するかもしれない時代・・・誰もが学び直しに挑戦する意味がある」と専門家も指摘します。また、企業も将来を見据え、従業員の学びを積極的に後押ししています。副業も今や容認される時代ですね。

 

ある調査によると、30歳以上の現役社会人を対象に「リスキリングに取り組んでいる。または、今後取り組む予定である」と答えた人が、半数以上だったそうです。転職のためだけでなく、社内においてもスキルアップすることで、大きな事業に参加する資格がえられるなど、リスキリングの成果が仕事に直結するからです。少し前までは、「自己啓発」という名目で、社内の福利厚生での通信教育を受けるイメージがありましたが、リスキリングは、高度なスキルだけでなく、従来の枠にとらわれない発想を身につけるためでもあるようです。

 

ただし、リスキリングブームに乗り遅れないように、「何かやらなければ!」と考えるのはいけませんね。今の自分に何が必要かをきちんと考えて整理することが大切です。目標から逆算して、具体的なアプローチに落とし込むのがいいですね。

 

今の仕事だけの「井の中の蛙」になっているのなら、厚労省のサイトなどを活用して「世の中には、どんな職業があるのか?」から整理するのもいいのかもしれません。

 

リスキリングで、今の自分から「一歩前に!」進ませるのはいかがですか。

2022年

3月

23日

お別れピクニック

今日は、さいたま市内の小学校の卒業式です。保育園ホワイトきゃんばすの卒園児4名がいよいよ中学生になります。コロナウイルス感染拡大防止のため、卒業生だけの式だそうです。通常なら、5年生が出席し、掛け合いなどをしながら盛り上げ、「来年は自分たちが卒業」なので、予行練習にもなっていました。残念ですが、卒業生は、6年間の思い出を胸に新たなステージで頑張ってもらいたいですね。

 

さて、保育園も卒園式までカウントダウンですが、今日は「お別れピクニック」に、年長卒園児を連れて行ってきました。昨日は雪が降って、天気が心配でしたが、朝からお日様が見えています。でも、春らしい暖かい日和とはいきませんが、三橋総合公園までおよそ20分かけて、子どもたちは、おしゃべりしながら元気に歩いていきます。

 

三橋公園に到着しました。いつもなら、「江戸寒桜」というピンク色の早咲きの桜が満開なのですが、今年は、1分咲きといったところです。久々に、クスノキの葉を手でもんでみます。「くさ~い!」と子どもたちが言うように、強い臭いがします。江戸時代には、このクスノキが防虫剤として使われていたのです。

 

そして、水辺の生き物採集に湿地帯エリアへ向かいます。いい感じで水が張っています。子どもたちは、恐る恐る網を池の中へしのばせます。気温が低いこともあって、なかなか生き物が捕れませんでしたが、しばらく粘ると、「ヤゴだ!エビだ!ザリガニだ!気持ち悪い生き物だ!」とキャーキャー言いながら、バケツに生き物が増えてきました。

 

この生き物たちは、保育園まで持ち帰り、後輩たちにドヤ顔で見せびらかして、屋上の池に放流しました。ヤゴがトンボになって屋上を飛ぶ姿を子どもたちは想像します。

 

生き物採集が終わると、お弁当タイムです。今日は、二人のパパがお弁当作りを頑張ってくれました。「最後のお弁当だから、お父さんが作るぞ!」という気持ちです。いつもなら、土手に菜の花が満開で、その中をグルグル回転して子どもたちは遊ぶのですが、今年は、お弁当タイムのおしゃべりが大いに盛り上がりました。今年度の卒園児は、口が達者な連中が集まっています。(笑)

 

そして、遊具で思う存分遊びます。知らない子ともすぐに仲良くなってしまうのが、ホワイトきゃんばすの子どもたちの特徴です。(笑)幼稚園を卒園した男の子と意気投合していました。

 

「こうしてみんなと遊ぶのもこれが最後かなぁ~」なんて、しんみりするシーンもありましたが、お別れピクニックの思い出も大切に胸にしまって、小学生になってもらいたいですね。ということで、あっという間の「お別れピクニック」でした。楽しかった!

2022年

3月

22日

「らしさ」というゾンビ

卒園式が近づいてきました。午後のおやつタイムに、卒園式で使用するBGMをかけていました。「手紙」「贈る言葉」そして「想い出がいっぱい」の曲が流れている途中で、年中の5歳女の子が、泣き始めたのです。「○○ちゃんどうしたの?」と、まわりの園児も大騒ぎです。涙の理由は、年長の先輩達が、もうすぐ卒園してしまうことを考えてしまったそうです。女の子は、卒園式本番でも、美しい涙を流すのでしょう。

 

さて、私が中学生だった遠い昔の話です。入学式か始業式の校長先生や担任の言葉を思い出すと、「中学生らしく過ごしましょう」といったフレーズを何回も聞いた記憶があります。そのたびに、ひねくれ心の私は、「その中学生らしいって、何だよ。髪型とか服装のこと?それとも、先生の言うことをちゃんと聞くこと?それとも、友だちを大切にしよう的なこと?具体的に言わないと、解釈バラバラになるぜ!」と思ったものです。(笑)

 

今でも、具体性がゼロで、超抽象的表現「○○らしい」という言葉は、多く使われます。「中学生らしいって何?」と聞き返すと、多分答えられないでしょう。

 

昔、よくバスの中で泣いたり騒いだりする子に親が「運転手さんに叱られるからやめなさい」なんて言っている場面を見たことがありますが、それと同じにおいを感じますね。自分で説明できないこと、納得解になっていないことを力でごり押しして、人を従わせる。そんなイメージです。

 

学校の職員会議でも、新年度スタートの4月に、「初任者らしく」「臨時教員らしく」「担当外らしく」黙ってやり過ごす人が多くなるようなら問題です。たぶん、そんな教師は、「今はジェンダーフリーの時代だから、『男らしく』とか『女らしく』という言葉は、決して使わないように!」と、「どうして使わないのか」の本質を教えるのではなく、方法論だけ教えるのでしょう。

 

「○○らしく」を語るのであれば、自分が考える「○○らしく」が、きちんと説明できることが必要ですね。

2022年

3月

21日

だいじょうぶかな いちねんせい

卒園式で、卒園児の入園児から現在までのスライドショーの演出をするのですが、園児ひとりひとりの写真のチョイスが、なかなか終わりません。すぐに、「この時は○○だったなぁ~」と思い出に浸ってしまうからです。いけませんね。(笑)

 

さて、今日は「だいじょうぶかな いちねんせい」という絵本の話です。

 

クマの男の子とサルの女の子は、いつも楽しそうに小学校に通う人間の子どもの姿を見て、自分たちも学校に行きたいと願っていました。両親に気持ちを伝えるも「人間の子どもが行く場所だから・・・」と言われてしまいます。それでも、2人があまりにも熱心なのでタヌキの長老に相談すると、長老はクマとサルの家族全員を人間の姿に変身させるのです。

 

クマの男の子は「くまだつよし」、サルの女の子は「さるのしずか」として小学校に入学することになったのです。入学式が近づくにつれて、クマの子が不安になりますが、サルの子に励まされ、当日をむかえます。

 

そして、ドキドキしながら教室へ・・・ハプニングもあるけど、友だちができた。というお話です。

 

ちょうど、小学校の入学式を迎えようとしている全国の年長園児たちの気持ちがかぶりますね。まだ、人生6年の経験しかない子どもたちが最初に迎える「人生の大きな節目」が、小学校の入学式ですね。私たち大人は、笑顔で見守ることにしましょう。